#ゲームの開始時やカードを探した後等、自分のライブラリーをシャッフルする場合、
#そうした後で対戦相手にもシャッフルをしてもらうのは皆さんご存じかと思います。

#その後、対戦相手から返してもらったライブラリーを、
#自分で「カット」するのは認められません。

#対戦相手の無作為化が不十分だと感じた場合は、きっちりとそうするように促すべきです。
#また、無作為化が十分ならば、カットをする必要はありませんよね。

REL一般の大会でも、できるかぎり上記のように指導するべきです。
どうも、対戦相手から返してもらったデッキをカットする人が、比較的多いようですので。

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それでは、先週の回答。


問1
かたならし○×。

「《放蕩紅蓮術士/Prodigal Pyromancer》の能力を起動して、その起動型能力をスタックに置いた。
 このオブジェクトの色は赤である。」

○か×か?


×

スタックにある起動型能力や誘発型能力は、その能力のテキストだけを持ち、他の特性は持たない。(CR405.4)

なので、質問で指しているオブジェクトの色は無い。従って答えは×である。

スタック上の能力(というオブジェクト)と、ダメージの発生源とを誤解しないように。


 
問2
プレイヤーAは《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》をコントロールしている。

プレイヤーAのターン、Aは《樹上の村/Treetop Village》を戦場に出して、
自身の能力を起動してクリーチャー化した。

A「《巨森、オラン=リーフ》の能力を起動します。」
B「はいよ。」

A「んじゃ解決。《樹上の村》に+1/+1カウンターを乗っけても良い?」
B「え? 戦場にクリーチャーとして出たわけではないから、カウンターは乗らないだろ?」

さて、Aの《樹上の村》に+1/+1カウンターは乗るだろうか?


乗る。

《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood》の2番目の能力は、その解決時に

 1)クリーチャーである
 2)緑である
 3)このターンに戦場に出た

という条件を満たしたパーマネント全てに、+1/+1カウンターを乗せる。

問題の状況では、クリーチャー化した《樹上の村/Treetop Village》は、
Aの起動した《巨森、オラン=リーフ》の能力の解決時には、
クリーチャーであり、緑であり、このターンに戦場に出たので、条件を満たしている。
なので、この上に+1/+1カウンターが乗る。

#戦場に出た時の特性を問われているのではない、という点に注意。

 
問3

私の墓地には1枚の《黄泉からの橋/Bridge from Below》がある。

また、私は《恐血鬼/Bloodghast》と、
《虚空の力線/Leyline of the Void》をコントロールしている。

私のターン中に、私は《恐血鬼/Bloodghast》で攻撃した。
対戦相手はそれを2/2のクリーチャーでブロックした。
互いにそれ以上は何もせず、戦闘ダメージを割り振って戦闘フェイズを終えた。

さて、私の第2メインフェイズ開始時に、

3-1)私のコントロールしているクリーチャーは何体か?
3-2)私の墓地に《黄泉からの橋》はあるだろうか?


《虚空の力線/Leyline of the Void》と《黄泉からの橋/Bridge from Below》のオラクルを見ると、
問題にはある重要な情報が欠けていることに気づく。

対戦相手の2/2クリーチャーがトークンなのかそうでないのかが示されていないのだ。

この問題のキーポイントは、《虚空の力線》が戦場にあったとしても、
影響を受けるプレイヤーがコントロールするトークン・クリーチャーが墓地に置かれる場合、
それは追放されずに墓地にそのまま行く、という点である。

なので場合分けを行う。

 パターン1)2/2クリーチャーが《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear》のようなカードである場合

この場合、戦闘ダメージの解決後、状況起因処理によって互いのクリーチャーが破壊されて
墓地に置かれるが、対戦相手のクリーチャーは《虚空の力線》の能力によって換わりに追放される。
そして、《黄泉からの橋》の1番目の能力は誘発するが、2番目の能力は誘発しない。

従って、この場合は私のコントロールするクリーチャーは1体(=ゾンビ・トークン)であり、
《黄泉からの橋》はまだ墓地にある。

 パターン2)2/2クリーチャーがトークン・クリーチャーである場合

この場合、戦闘ダメージの解決後、状況起因処理によって互いのクリーチャーが破壊されて
墓地に置かれる。《虚空の力線》の能力は何もしない。
そして、《黄泉からの橋》の1番目と2番目の能力が誘発する。

私はこの2つの能力を好きな順番でスタックに乗せることができる。

1番目の能力を先にスタックに置くと、2番目の能力から解決されるので、
墓地から《黄泉からの橋》が追放されたあと、1番目の能力は何もしない。(→『if節のルール』)

この順番だと、私のコントロールするクリーチャーは0体であり、《黄泉からの橋》は墓地にない。

2番目の能力を先にスタックに置くと、1番目の能力から解決されるので、
ゾンビ・トークンが出てきたあと、2番目の能力によって《黄泉からの橋》が追放される。

この順番だと、私のコントロールするクリーチャーは1体であり、《黄泉からの橋》は墓地にない。

従って、この場合は私のコントロールするクリーチャーは0体か1体であり、《黄泉からの橋》は墓地にない。
なお、0体にするか1体にするかは、「私」がどのようにスタックに積むかによって選択可能である。


以上から、
3-1)0体か1体。
3-2)あるともないともいえる。

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そんなところで。


コメント

Acc
2009年11月26日12:45

はじめまして。
質問があります。シャッフル後のカットについて以前自分でも疑問を持ち調べたのですが、
"DCI Universal Tournament Rules"の項目21の文章はシャッフル後のカットを認めているわけではないのでしょうか。
"Magic: The Gathering Tournament Rules"の方には何も書いてないのですが。

Acc
2009年11月26日12:56

と、よく見たらDCI Universal Tournament Rulesの方はNon-Magic Onlyと書いてありますね。コメ汚し大変失礼しました。

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