Answer: Friday Magic Quiz. [09-28A]
2009年10月21日 FMQ コメント (8)#オラクル・データベースが更新されていました。
#まだ検索できないカードがちらほらありますが、
#とりあえずiPod用にデータを変換して引けるようにしました。
#GP北九州のレガシーでも活躍してくれそうです。
それでは、先週の回答。
問1
かたならし○×。
「絆魂能力を2つ持つクリーチャーが、1ダメージを他のプレイヤーに与えた場合、
そのクリーチャーのコントローラーが得るライフは2点である。」
○か×か?
×
1つのオブジェクトが絆魂能力を複数もっていても、効果は変わらない。(CR702.13b)
とあるとおり、問題の状況で得られるライフは1点である。
《アルマジロの外套/Armadillo Cloak》のような、絆魂と似た能力であるが
ダメージを与えた際に同じ点数だけのライフを得る誘発型能力は、
絆魂とは違い、重複する。挙動の違いに注意すること。
#旧テンプレート "Whenever enchanted creature deals damage, you gain that much life."
#が印刷されており、かつ、現在のオラクルで絆魂に書き換えられているのは
#《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》だけだと記憶している。
#他にこのような表記がされているカードをご存じの方はご一報を。
問2
Aが唱えた《歪んだ世界/Warp World》によって、Aは以下のパーマネントを出すことになった。
6枚の《山/Mountain》
《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle》
《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
2枚の《堕ちたる者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Fallen》
《放牧の林鹿/Grazing Gladehart》
《カルニの心臓の探検/Khalni Heart Expedition》
Bが出すことになったカードは、基本土地のみだった。
互いに誘発型能力を解決し終わるまで、何もしなかったのだが……
2-1)(復習)
Aは《竜髑髏の山頂》をアンタップ状態で戦場に出せるか?
2-2)
Aは《放牧の林鹿》によって何点のライフを得るか?
2-3)
Aの《カルニの心臓の探検》には探索カウンターがいくつ乗るか?
2-4)
Aは《堕ちたる者、オブ・ニクシリス》と《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》の誘発型能力の
対象として、全てB本体を宣言した。Bは合計何点のライフを失うか?
オブジェクトが戦場に出た時に誘発する能力を考える場合、複数のパーマネントが同時に戦場に
出されたとしても、今しがた出たものを含め、戦場に出た全てのパーマネントに対して、
戦場に出た時の誘発条件がチェックされる。(CR603.6a)
《歪んだ世界/Warp World》によって、複数のパーマネントが戦場に出されたとしても、
それぞれのパーマネントに対し、「戦場に出た時~」の誘発条件に合うかどうかがチェックされる。
ただし、《歪んだ世界/Warp World》の場合、エンチャントだけは出てくる順番が違うので
注意しなくてはいけない。
それらを踏まえて。
2-1)出せない。(タップ状態で戦場に出る)
以前に出した問題と同じである。《竜髑髏の山頂》がどの状態で戦場に出るかは置換効果であり、
それが戦場に出るより前に《山/Mountain》か《沼/Swamp》をコントロールしていないといけない。
この場合はどちらもコントロールしていないので、タップ状態で出る。
2-2)16点
8枚の土地が場に出て、それぞれの土地について《放牧の林鹿》の能力が誘発する。
従って、「2点のライフを得る」ということが8回行われ、計16点のライフを得る。
2-3)乗らない。
《歪んだ世界》によって、公開されたアーティファクト、土地、クリーチャーが同時に戦場に出て、
そのあとにエンチャントが戦場に出る。つまり、《カルニの心臓の探検》が戦場に出た時には、
土地を含む他のカードは戦場に出てしまった後なので、《カルニの心臓の探検》の能力は誘発しない。
2-4)66点
《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》が持つ能力によって、それぞれの《山/Mountain》に対し、
他の山が5つあるので、能力は誘発する。
よって、6枚の《山/Mountain》それぞれで3点を与えることができる。
《堕ちたる者、オブ・ニクシリス》2枚が戦場に出た後、レジェンド・ルールが適用されて
墓地に置かれるが、これは状況起因処理であり、《歪んだ世界》の解決後、プレイヤーが
優先権を得る場合にチェックされる。が、すでにこのときには「戦場に出た時~」の
誘発型能力は誘発しており、状況起因処理を行った後でスタックに積まれる。(CR115.5等)
1体の《堕ちたる者、オブ・ニクシリス》につき、それぞれの土地が出たことによって
能力は8回誘発するので、それぞれの能力について3点のライフを失わせることができる。
よって、3x6+2x(3x8)=66 点のライフを失わせることができる。
問3 (難)
戦場に《機械の行進/March of the Machines》がある。
私は《五元のプリズム/Pentad Prism》を、{W}{U}というマナを支払って唱えた。
この《五元のプリズム》が戦場に出る際に、上に乗るカウンターは何か?
蓄積カウンター
烈日は、パーマネントが戦場に出る際に影響を及ぼす置換効果である。
このような置換効果の適用を考える場合、そのパーマネントが戦場に出た時点で
取るであろう特性を見る。(CR614.12)
ただし、ここで考慮するのは、
・戦場に出ることに影響を及ぼす置換効果のうちですでに適用したもの
・呪文や能力の解決によって生成された継続的効果のうちで、
スタック上にある時点でそのパーマネントの特性を変更したもの(CR400.7)
・そのパーマネントの常在型能力からの継続的効果
のみである。
戦場にある《機械の行進/March of the Machines》が及ぼす継続的効果は、
上記3つのどれにも当てはまらないので、《五元のプリズム》が戦場に出る際には、考慮されない。
よって、置換効果を考えると、《五元のプリズム》はクリーチャーでないので、
戦場に出る際に乗るのは蓄積カウンターである。
#この問題はミラディンがスタンダード現役のころからあり、
#その時のおいらの回答は「蓄積カウンターである」でした。
#ところが、ある筋から「この場合に乗るのは+1/+1カウンターである」と言われ、
#「烈日能力はスタックから戦場に出た自身を未来視できる、そーゆー能力なんだ」
#と、長い間自分自身に言い聞かせていました。
#ネチケットに反していることを白状しますが、これと同様の問題をWofC公式掲示板に
#投げたことがあります。回答は、その当時から一貫して「蓄積カウンターである」でした。
#
#単純な論理でこれが示せたので、雲間から一筋の光を見つけたような気分です。
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そんなところで。
コメント
MTGwikiからの引用をさせていただきます。
『烈日』のページには「機械の行進/March of the Machinesが戦場に出ている状態で五元のプリズム/Pentad Prismが戦場に出る場合、+1/+1カウンターが乗る。なぜなら、「クリーチャーとして」戦場に出るからである(この裁定は、FAQの時点から逆転している)。CR:610.3bも参照。以前は未解決問題であった。 」とあります。
また、『未解決問題』のページには「機械の行進/March of the Machinesがあるとき、元々クリーチャーでない烈日持ちはどちらのカウンターを乗せて戦場に出るのか明確でなかった。 2005年10月に烈日の定義が明確化され、+1/+1カウンターを持って戦場に出ることが確定した。 」とあります。
どうなのでしょうか。間違っていたらすみません。
【魂の因縁/Spirit Loop】とかもそうじゃないですかね?
印刷されたカードが「ダメージを与えるたび、」だったカードはまた、誘発型能力に戻っていますよ。
《ロクソドンの戦槌》だけは、ミラディン・第9版と、第10版で印刷されたテキストが違っているので、「印刷された最新のテキストに合わせる」方針で、絆魂になっています。
wikiの記述の根拠となるソースがあればよいのですが。
現在のところ、問3の論理以外の説明はCRに見あたりません。
どうも CR610.3、特に CR610.3c を見ると、
「アーティファクトとして戦場に出てからアーティファクト・クリーチャーとなる」
ではなく、はじめから
「アーティファクト・クリーチャーとして戦場に出る」
と考えられます。その場合、CR702.41 にある烈日の説明を読む限り、+1/+1 カウンターが載ると解釈できます。
助け船ありがとうございます。僕にスキルが無くて申し訳ございません。