Answer: Friday Magic Quiz. [09-20A]
2009年7月21日 FMQ コメント (2)#先週末の日本選手権にジャッジとして参加してきました。
#主にプレイヤーからではなく、ジャッジからの質問に答えることが多かったです。
#それでも新ルールの質問は多く、また一部で誤解もあったようですので
#これからも啓蒙活動を続けていきたいと思います。
#3日間の激戦を制し、優勝した中村修平さん、本当におめでとうございます。
#というわけで来年の日本選手権は大阪府になったのでした。はてさて。
以下こぼれ話。
・前日。レガシー選手権のヘッドジャッジに手を挙げたら一発で採用されたでゴザル、の巻。
・事前に予測して撒いたテーブル番号は48まで。参加人数は95人。ん?
・K値16、REL一般であったことに少し感謝。
・時間が本当に足りず、決勝の1試合目途中でおいら自身帰宅の途に。
・そして会場外の駐車場にてネタ撒き氏の優勝を知る。おめでとうございます。
・来年、もし第2回が行われるのなら、大阪という地域補正もあるので2日間開催を希望。
予選8回戦+シングル3回戦をサイドイベントっぽい受付時間開始とか本当に無理。
・でも第2回があるならまたヘッドジャッジしたいなー。
-----------------------------
それでは。先週の回答ー。
×
フェイジングに関してはM10ルール変更で大きくその挙動が変わり、
パーマネントはタップ/アンタップと同様に、フェイズ・イン/フェイズ・アウト という位相を持つようになった。
これにより、フェイズ・アウトしたパーマネントは、その位相がフェイズ・アウトになる。
領域を移動するわけではない。従って問題の答えは×。
フェイジングに関してはCR702.23を参照。
継続的効果の相互作用(レイヤー)の問題である。
現在はAが起動した《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》の能力がスタックにある。
Aにはもう一回《カメレオンの巨像》の能力を起動することができ、
Bは《蛇変化/Snakeform》を唱えることができる。
1)Aが1回目の《カメレオンの巨像》の能力がスタックにある状態で、優先権を放棄した場合
Bは《蛇変化/Snakeform》をこの時点で唱えることができる。もしくはパスをする。
1-1)Bが《蛇変化/Snakeform》を唱えた場合
Aはさらに能力を起動することができる。能力を起動せずに《蛇変化》を解決した場合、
能力が失われてしまうので、能力を起動することはできない。
1-1-1)《蛇変化》の解決前に、Aが2回目の能力を起動した場合
互いに何もできなくなったので、スタックを解決する。
最後に起動した能力により、「+4/+4の修整」を受ける。。
↓
《蛇変化》により「1/1になる」効果が適用されるが、これは第7b種なので、
その後に7c種である「+4/+4の修整」が適用され、これは5/5になる。
↓
まだ残っている《カメレオンの巨像》の能力により、「+5/+5の修整」を受ける。
結果としてこの《カメレオンの巨像》は10/10になる。
1-1-2)《蛇変化》の解決前に、Aが2回目の能力を起動しなかった場合
《蛇変化》により「1/1になる」効果が適用される
↓
《カメレオンの巨像》の能力により、「+1/+1の修整」を受ける。
結果としてこの《カメレオンの巨像》は2/2になる。
Aは能力を起動したほうがダメージが多くなるので、Aは必ず1-1-1)の行動を選択する。
従って、この場合、Bが受けるダメージは10点である。
1-2)Bが優先権を放棄した場合
スタックの一番上が解決されて、《カメレオンの巨像》は「+4/+4の修整」を受ける。
この後、Aは優先権を得る。
1-2-1)Aが2回目の能力を起動した場合
Bがこの能力の解決前に《蛇変化/Snakeform》を唱えると、
2回目の能力の解決時のパワーは5であるので、「+5/+5の修整」を受ける。
結果としてこの《カメレオンの巨像》は10/10になる。
Bがこの能力の解決後に《蛇変化/Snakeform》を唱えると、
「1/1になる」の後に「+4/+4の修整」「+8/+8の修整」を受けるので、
結果としてこの《カメレオンの巨像》は13/13になる。
Bが《蛇変化/Snakeform》を唱えない場合、
結果としてこの《カメレオンの巨像》は16/16になる。
1-2-2)Aが2回目の能力を起動せず優先権を放棄した場合
Bが《蛇変化/Snakeform》を唱えると、Aは2回目の能力を起動するかどうかを選べる。
・Aが2回目の能力を起動した場合
「1/1になる」の後に「+4/+4の修整」「+8/+8の修整」を受けるので、
結果としてこの《カメレオンの巨像》は13/13になる。
・Aが2回目の能力を起動しない場合
「1/1になる」の後に「+4/+4の修整」を受けるので、
結果としてこの《カメレオンの巨像》は5/5になる。
Bが優先権を放棄すると、ステップが進み戦闘ダメージ・ステップに移行する。
結果としてこの《カメレオンの巨像》は8/8である。
Aは能力を起動したほうがダメージが多くなるので、Aは必ず1-2-1)の行動を選択する。
従って、この場合、Bが受ける最小のダメージは10点である。
2)Aが1回目の《カメレオンの巨像》の能力がスタックにある状態で、もう一度能力を起動した場合
Bはどこかで《蛇変化/Snakeform》を唱えないと、ダメージが16点から減らない。
2-1)まだ2つの能力がスタックにある間に、Bが《蛇変化/Snakeform》を唱えた場合
「1/1になる」の後に「+1/+1の修整」「+2/+2の修整」を受けるので、
結果としてこの《カメレオンの巨像》は4/4になる。
2-2)1つ目の能力を解決後、Bが《蛇変化/Snakeform》を唱えた場合
「1/1になる」の後に「+4/+4の修整」「+5/+5の修整」を受けるので、
結果としてこの《カメレオンの巨像》は10/10になる。
2-3)2つの能力を解決後、Bが《蛇変化/Snakeform》を唱えた場合
「1/1になる」の後に「+4/+4の修整」「+8/+8の修整」を受けるので、
結果としてこの《カメレオンの巨像》は13/13になる。
従って、この場合、Bが受ける最小のダメージは4点である。
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以上の場合分けを考慮すると、Aは最大ダメージをたたき出すために
1)Aが1回目の《カメレオンの巨像》の能力がスタックにある状態で、優先権を放棄した場合
を選択することになる。
従って、Bが最善の手を打ったとしても、受ける最小の戦闘ダメージは10点である。
《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》は破壊される。
接死能力はM10ルール改正によって、常在型能力になった。
問題の場合、《シヴ山のドラゴン》は2ダメージを受けるが、その発生源である
《包囲攻撃の司令官》は、既に場にいない。なので、最後の情報を参照すると、
この発生源は場にあったときに《ゴルゴンのフレイル》によって接死を持っている。
前回の状況起因処理のチェック以降に、接死持ちの発生源からダメージを受けたクリーチャーは破壊される(CR704.5h)
ので、この《シヴ山のドラゴン》は状況起因処理によって破壊される。
#以前のルールでは誘発型だったので破壊されませんでした。
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そんなところで。
#主にプレイヤーからではなく、ジャッジからの質問に答えることが多かったです。
#それでも新ルールの質問は多く、また一部で誤解もあったようですので
#これからも啓蒙活動を続けていきたいと思います。
#3日間の激戦を制し、優勝した中村修平さん、本当におめでとうございます。
#というわけで来年の日本選手権は大阪府になったのでした。はてさて。
以下こぼれ話。
・前日。レガシー選手権のヘッドジャッジに手を挙げたら一発で採用されたでゴザル、の巻。
・事前に予測して撒いたテーブル番号は48まで。参加人数は95人。ん?
・K値16、REL一般であったことに少し感謝。
・時間が本当に足りず、決勝の1試合目途中でおいら自身帰宅の途に。
・そして会場外の駐車場にてネタ撒き氏の優勝を知る。おめでとうございます。
・来年、もし第2回が行われるのなら、大阪という地域補正もあるので2日間開催を希望。
予選8回戦+シングル3回戦をサイドイベントっぽい受付時間開始とか本当に無理。
・でも第2回があるならまたヘッドジャッジしたいなー。
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それでは。先週の回答ー。
問1
かたならし○×。
「フェイズ・アウトしたパーマネントは、フェイズ・アウト領域に置かれる。」
○か×か?
×
フェイジングに関してはM10ルール変更で大きくその挙動が変わり、
パーマネントはタップ/アンタップと同様に、フェイズ・イン/フェイズ・アウト という位相を持つようになった。
これにより、フェイズ・アウトしたパーマネントは、その位相がフェイズ・アウトになる。
領域を移動するわけではない。従って問題の答えは×。
フェイジングに関してはCR702.23を参照。
問2
戦場にはプレイヤーAのコントロールする《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》がある。
Aのターンに、Aは《カメレオンの巨像》で攻撃した。
A「8マナ分の土地はあるから、《カメレオンの巨像》の能力は2回起動できそう。」
B「こっちには防御するクリーチャーはいないしな。とりあえず防御はしないよ。」
A「んー、じゃあ、ブロック・クリーチャー指定ステップ中に、《カメレオンの巨像》の能力を起動。」
Aがそう言うと、Bは手札の《蛇変化/Snakeform》を見せて悩み始めた。
B「たしか、ルール変わっているんだよなー。どうすればダメージを一番小さくできるんだっけ?」
A「……まあ、どこに割り込むにしても、もう一回分、能力は起動できるけどね。」
さて、Bが受ける戦闘ダメージを最も小さくするためには、どの時点で《蛇変化》を唱えればよいだろうか?
Aは最大ダメージをたたき出せるように聡明なプレイングを行うとする。
継続的効果の相互作用(レイヤー)の問題である。
現在はAが起動した《カメレオンの巨像/Chameleon Colossus》の能力がスタックにある。
Aにはもう一回《カメレオンの巨像》の能力を起動することができ、
Bは《蛇変化/Snakeform》を唱えることができる。
1)Aが1回目の《カメレオンの巨像》の能力がスタックにある状態で、優先権を放棄した場合
Bは《蛇変化/Snakeform》をこの時点で唱えることができる。もしくはパスをする。
1-1)Bが《蛇変化/Snakeform》を唱えた場合
Aはさらに能力を起動することができる。能力を起動せずに《蛇変化》を解決した場合、
能力が失われてしまうので、能力を起動することはできない。
1-1-1)《蛇変化》の解決前に、Aが2回目の能力を起動した場合
互いに何もできなくなったので、スタックを解決する。
最後に起動した能力により、「+4/+4の修整」を受ける。。
↓
《蛇変化》により「1/1になる」効果が適用されるが、これは第7b種なので、
その後に7c種である「+4/+4の修整」が適用され、これは5/5になる。
↓
まだ残っている《カメレオンの巨像》の能力により、「+5/+5の修整」を受ける。
結果としてこの《カメレオンの巨像》は10/10になる。
1-1-2)《蛇変化》の解決前に、Aが2回目の能力を起動しなかった場合
《蛇変化》により「1/1になる」効果が適用される
↓
《カメレオンの巨像》の能力により、「+1/+1の修整」を受ける。
結果としてこの《カメレオンの巨像》は2/2になる。
Aは能力を起動したほうがダメージが多くなるので、Aは必ず1-1-1)の行動を選択する。
従って、この場合、Bが受けるダメージは10点である。
1-2)Bが優先権を放棄した場合
スタックの一番上が解決されて、《カメレオンの巨像》は「+4/+4の修整」を受ける。
この後、Aは優先権を得る。
1-2-1)Aが2回目の能力を起動した場合
Bがこの能力の解決前に《蛇変化/Snakeform》を唱えると、
2回目の能力の解決時のパワーは5であるので、「+5/+5の修整」を受ける。
結果としてこの《カメレオンの巨像》は10/10になる。
Bがこの能力の解決後に《蛇変化/Snakeform》を唱えると、
「1/1になる」の後に「+4/+4の修整」「+8/+8の修整」を受けるので、
結果としてこの《カメレオンの巨像》は13/13になる。
Bが《蛇変化/Snakeform》を唱えない場合、
結果としてこの《カメレオンの巨像》は16/16になる。
1-2-2)Aが2回目の能力を起動せず優先権を放棄した場合
Bが《蛇変化/Snakeform》を唱えると、Aは2回目の能力を起動するかどうかを選べる。
・Aが2回目の能力を起動した場合
「1/1になる」の後に「+4/+4の修整」「+8/+8の修整」を受けるので、
結果としてこの《カメレオンの巨像》は13/13になる。
・Aが2回目の能力を起動しない場合
「1/1になる」の後に「+4/+4の修整」を受けるので、
結果としてこの《カメレオンの巨像》は5/5になる。
Bが優先権を放棄すると、ステップが進み戦闘ダメージ・ステップに移行する。
結果としてこの《カメレオンの巨像》は8/8である。
Aは能力を起動したほうがダメージが多くなるので、Aは必ず1-2-1)の行動を選択する。
従って、この場合、Bが受ける最小のダメージは10点である。
2)Aが1回目の《カメレオンの巨像》の能力がスタックにある状態で、もう一度能力を起動した場合
Bはどこかで《蛇変化/Snakeform》を唱えないと、ダメージが16点から減らない。
2-1)まだ2つの能力がスタックにある間に、Bが《蛇変化/Snakeform》を唱えた場合
「1/1になる」の後に「+1/+1の修整」「+2/+2の修整」を受けるので、
結果としてこの《カメレオンの巨像》は4/4になる。
2-2)1つ目の能力を解決後、Bが《蛇変化/Snakeform》を唱えた場合
「1/1になる」の後に「+4/+4の修整」「+5/+5の修整」を受けるので、
結果としてこの《カメレオンの巨像》は10/10になる。
2-3)2つの能力を解決後、Bが《蛇変化/Snakeform》を唱えた場合
「1/1になる」の後に「+4/+4の修整」「+8/+8の修整」を受けるので、
結果としてこの《カメレオンの巨像》は13/13になる。
従って、この場合、Bが受ける最小のダメージは4点である。
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以上の場合分けを考慮すると、Aは最大ダメージをたたき出すために
1)Aが1回目の《カメレオンの巨像》の能力がスタックにある状態で、優先権を放棄した場合
を選択することになる。
従って、Bが最善の手を打ったとしても、受ける最小の戦闘ダメージは10点である。
問3
M10を使用したシールド戦でのこと。
プレイヤーAの《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》が《ゴルゴンのフレイル/Gorgon Flail》を装備している。
A「《包囲攻撃の司令官》の能力を、自身を生け贄にして起動します。」
B「対象は?」
A「あなたの《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》で。」
B「……2点じゃ足りなくね?」
A「まあ、優先権は放棄します。何かします?」
B「いや、なにもしないよ。《包囲攻撃の司令官》の能力を解決しようか。」
さて、どうなるか?
《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》は破壊される。
接死能力はM10ルール改正によって、常在型能力になった。
問題の場合、《シヴ山のドラゴン》は2ダメージを受けるが、その発生源である
《包囲攻撃の司令官》は、既に場にいない。なので、最後の情報を参照すると、
この発生源は場にあったときに《ゴルゴンのフレイル》によって接死を持っている。
前回の状況起因処理のチェック以降に、接死持ちの発生源からダメージを受けたクリーチャーは破壊される(CR704.5h)
ので、この《シヴ山のドラゴン》は状況起因処理によって破壊される。
#以前のルールでは誘発型だったので破壊されませんでした。
-------------------
そんなところで。
コメント
多分これでうまくいっているはず。