Answer: Friday Magic Quiz. [09-15A]
2009年5月28日 FMQ コメント (5)#続唱スワンというのは従来のコンボデッキとは異なり、
#安易にマナ加速用の低マナ域の呪文を入れられないという欠点があると思います。
#にもかかわらず、現行のスタンダードではコンボデッキというのが皆無だったので、
#「アーキタイプとして意識下に置かれるようになった」点が評価につながるでしょう。
インスタントからでもコンボをスタートできるのが素晴らしいです。
それでは、先週の回答。
問1
かたならし○×。
「期間が明記されていない継続的効果は、ゲーム終了時まで持続する。」
○か×か?
×
呪文や能力の解決による継続的効果ならば、問題文の通りであっている。(CR418.3a)
しかし、継続的効果は常にオンになっている物も多い。
問題文の例外としては、《執拗なネズミ/Relentless Rats》などに見られるような、
デッキ構築ルールを変更する能力から生成される効果である。
これは単発的でなく、ゲームのルールを恒常的に変化させ、期間はゲームの終了時にとどまらない。
よって問題文には例外があるので、回答としては×になる。
#問題として不備があるので、あまり良くない。
#素直に「呪文や能力の解決によって生成された~」と書いておくべきだった。
問2
プレイヤーAは《クァーサルの群れ魔道士/Qasali Pridemage》と《不屈の随員/Dauntless Escort》、
それに《最高の時/Finest Hour》をコントロールしている。
A「じゃあ、《不屈の随員》で攻撃。《最高の時》でもう一回戦闘フェイズを得て、
《不屈の随員》をアンタップするね。」
B「ok。本体で受けて、えーと。5点?」
A「で、追加の戦闘フェイズで、《不屈の随員》と《クァーサルの群れ魔道士》で攻撃。」
B「賛美しないの?」
A「いいや。これでこのターン3体で攻撃したから、《風立ての高地/Windbrisk Heights》の
能力を起動して、取り除いていたカードをプレイするよ。」
さて、Aの主張は正しいか?
正しくない。
Aはこのターン、のべ3体のクリーチャーを攻撃させているが、実際に攻撃したのは2体である。
これは《風立ての高地》の条件である "if you attacked with three or more creatures this turn."
を満たさない。
従って、Aは《風立ての高地》の2番目の能力を起動できるが、結果として何も起こらない。
#あくまで起動はできることに注意。能力の解決時に条件を満たしていないので、なにも起きない。
問3 (やや難・計算問題)
私は《魔力軟体/Manaplasm》と、《嵐の目/Eye of the Storm》をコントロールしている。
私のライブラリーは、上から
------------------------------
《捕らえられた陽光/Captured Sunlight》
《暴力的な突発/Violent Outburst》
《灰色熊/Grizzly Bears》
《灰色熊/Grizzly Bears》
・
・
(以下100枚ほど《灰色熊/Grizzly Bears》)
------------------------------
である。
私のターンの第1メイン・フェイズに、
《瀝青破/Bituminous Blast》を私の《魔力軟体》を対象にプレイした。
さて、誘発型能力やらコピーやらを解決しつづけ、スタックが空になるまで解決すると、
《魔力軟体》のP/Tは最終的にいくつになるだろうか?
ヒント:
《暴力的な突発/Violent Outburst》の+1/+0を忘れてはいけません。
《嵐の目/Eye of the Storm》は処理のややこしいカードの1つである。おさらいすると、
・ソーサリーカードかインスタントカードがプレイされた時に、そのカードを取り除く。
・その後、それまでに取り除かれているカードが全てコピーされ、それらをプレイできる。
となる。また、《嵐の目》で作成されるコピーは、プレイされるので、コピーが続唱を持つ場合、
続唱は誘発する。また、プレイされるので、《魔力軟体》の能力も誘発する。
以下にスタックに積まれるオブジェクトを順番に書き出す。
ただし、《魔力軟体/Manaplasm》の誘発は省略し、常にスタックの一番上において
順次解決していくものとする。
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スタック(数字はスタックに積まれた順番。取り除かれるものもある)
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1:《瀝青破/Bituminous Blast》(オリジナル。取り除かれる。)
2: 続唱(1:のプレイによる誘発。)
3: 誘発《嵐の目/Eye of the Storm》、1:を取り除いてコピーをプレイ。
4: COPY《瀝青破/Bituminous Blast》。
5: 続唱(4: による誘発。→解決して、《捕らえられた陽光/Captured Sunlight》がめくれる
6: 《捕らえられた陽光/Captured Sunlight》(オリジナル。取り除かれる。)
7: 続唱(6: による誘発。)
8: 誘発《嵐の目/Eye of the Storm》、6: を取り除いて2つコピーをプレイ。
9: COPY《瀝青破/Bituminous Blast》。
10: COPY《捕らえられた陽光/Captured Sunlight》。
11: 続唱(9: による誘発)
12: 続唱(10: による誘発)→解決して、《暴力的な突発/Violent Outburst》がめくれる
13: 《暴力的な突発/Violent Outburst》(オリジナル。取り除かれる。)
14: 続唱(13: による誘発)
15: 誘発《嵐の目/Eye of the Storm》、13: を取り除いて3つコピーをプレイ。
16: COPY《瀝青破/Bituminous Blast》。
17: COPY《捕らえられた陽光/Captured Sunlight》。
18: COPY《暴力的な突発/Violent Outburst》。
19: 続唱(16: による誘発)
20: 続唱(17: による誘発)
21: 続唱(18: による誘発)
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呪文をプレイすることによる誘発順番は好きに積むことができるので、上は一例。
(例えば、19: 20: 21: はどのように順番を並べ替えても良い)
プレイされる呪文をまとめると、
・《瀝青破》は、コピーを含めて4回プレイされる。
→続唱は4回誘発するが、1つは《捕らえられた陽光》がめくれ、他は《灰色熊》がめくれる。
・《捕らえられた陽光》は、コピーを含めて3回プレイされる。
→続唱は3回誘発するが、1つは《暴力的な突発》がめくれ、他は《灰色熊》がめくれる。
・《暴力的な突発》は、コピーを含めて2回プレイされる。
→続唱は2回誘発し、2つとも《灰色熊》がめくれる。
《魔力軟体》の誘発を考えると、
(5x4+2x3)+(4x3+2x2)+(3x2+2x2)= 52 → +52/+52。
さらに、《暴力的な突発》がコピーの1つだけ解決されるので、+1/+0。
結局、《魔力軟体》は 54/53 になる。
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そんなところで。
コメント
リンクを張らせて頂いたのでよろしくお願いします。
続唱と嵐の目の誘発は、先に続唱が積まれなければならないのでしょうか。
逆に積むことが可能ならば、別の数字となる事もありそうです。
逆にすることも可能です。その場合は《嵐の目/Eye of the Storm》の解決時に
取り除かれているカード数に変化が生じるので、回答の例より数字が少なくなるでしょう。
回答例は「最大値」としてお受け取り下さい。
ご指摘感謝いたします。
理解できました。