新セット、アラーラの再誕のプレリと発売はもうすぐです。
そしてこの時期といえば、オラクルとCRの更新です。
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/35b&page=2
毎回のように機能的な変更があるオラクルですが、
今回は《熱狂のイフリート/Frenetic Efreet》にパワーレベル・エラッタがかかったようです。
それではいつも通りざっくり訳でご紹介。
詳しい訳はJFKさんの所を参考にして下さい。
(→http://34540.diarynote.jp/)
なお、オラクル・データベースの更新は4月24日に行われます。
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オラクル:機能的な変更
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*《バルデュヴィアの大将軍/Balduvian Warlord》、《False Orders》
《瞬間群葉/Flash Foliage》や、《霊気の原形質/AEtherplasm》といった
ブロックした状態で場に出てくるクリーチャーに対応するため、この2枚の文章は変更された。
筆者注)
#どこにその必要性があるのか、実はさっぱりわかりません。
#Rule-Monger諸氏の助力を願います。
*《混沌界/Chaosphere》、《密集した梢/Dense Canopy》
通常のゲームでは、飛行を持つクリーチャーは飛行を持つクリーチャーも、持たないクリーチャーも
ブロックすることができる。飛行を持たない地上のクリーチャーは、地上同士しかブロックできない。
しかし《混沌界/Chaosphere》が場にあると、これが天地逆転する。地上のクリーチャーは
空中のクリーチャーをブロックできるようになるし、空中のクリーチャーは地上のクリーチャー
をブロックできなくなる。飛行を持つ、持たないの関係が単純に逆になるのだ。
過去、《大蜘蛛/Giant Spider》のような、飛行を持たないクリーチャーが飛行をブロックできる
という能力が書き換わった時に、《混沌界/Chaosphere》の能力もまた書き換わったが、依然として
2つの常在型能力を持っていた。その少し後で、このままでは機能しないことがわかったので、
これらの常在型能力は、クリーチャーが能力を得るような形に書き換わった。
時は過ぎ、到達能力が登場すると、2番目の能力はシンプルな文章になった。
が、1番目の能力文は変わることなく残り続けた。そこで、1番目の文章を再びゲームルールを
変更する類の常在型能力にもどすことによってシンプルになった。
《混沌界/Chaosphere》の2つの文章は対になっているが、この変更によって性質は対のもの
ではなくなった。が、より直感的にわかるテキストになった。
《密集した梢/Dense Canopy》は《混沌界/Chaosphere》の上半分を見習って変更された。
*《Fastbond》
このカードは《栄華の儀式》や《迷える探求者、梓》と同様の能力を持つので
テンプレートしては "You may play [number] additional lands on each of your turns."
を使用するほうが望ましい。まあ、これは機能的な変更ではない。
機能的な変更は2番目の能力だ。
元の文章では "first land of the turn," となっている。このtheが問題である。
例えば双頭巨人戦の場合、チームメイトが土地をこのターンにプレイしていたとすると……おや?
*《Flooded Woodlands》、《Reclamation》
印刷された文章はゲームルールを変更していた。これは変更されて、クリーチャーに対して
能力を付与するようになっている。これでは《謙虚/Humility》等で相互作用が起きてしまうので、
印刷されたものに従い、ゲームルールを変更する文章に戻された。
*《Fork》
元々、《Fork》はそれ自体が他の呪文の複製になっていた。そして色だけは赤いままだった。
現在は《Fork》は他のコピーを作成する呪文であり、《Fork》自体が変わるわけではない。
そして、印刷文にあった "Fork remains red." という文節は、長い間無視されていた。
現在、呪文がコピーされる場合、そのコピー可能な値を全て取ってコピーされる。
現在のオラクルでは、「Forkの色を除いた~」という表現になっているが、
コピー可能な値は、色を変化させる効果を考慮しないので、ややこしくなっている。
例を挙げると、《Fork》が《純粋の色/Purelace》によって白になった場合、
作成されるコピーは《Fork》の元の色、つまり赤になる。白ではない。
印刷された文章ではそれは赤になると明記してある。
今回のオラクルではそれに沿う形で修整された。
《臨機応変/Sleight of Mind》で、作成されるコピーの色を変えることもできる。
*《熱狂のイフリート/Frenetic Efreet》
オデッセイで《偶然の出合い/Chance Encounter》というカードが出現した後、
このカードはパワーレベル・エラッタがかけられた。
《熱狂のイフリート》の起動コストは{0}なので、望むなら何回でも起動することができる。
1回目の解決時に、《熱狂のイフリート》は場からいなくなる。そして2回目以降が解決される。
印刷された文章によると、これ以降に解決された能力でも、コインを投げることができる。
コイン投げに勝とうが負けようが、これ自身は場にいないので何も起きない。
しかし、《偶然の出合い》があれば、コインを投げることを望むだけ繰り返せるので、
あっというまにゲームに勝利するだけのカウンターを積むことができるのだ。
このような背景があったので、《熱狂のイフリート》にはエラッタがかけられて、
これ自身が場にいる場合にしかコイン投げができなくなった。
我々のポリシーに乗っ取り、パワーレベル・エラッタを解除し、印刷された状態に
《熱狂のイフリート》を戻すことにした。この変更が(《閃光/Flash》と同様に)ぶっ壊れている
と判断した場合、我々はこのカードを制限/禁止カードに載せることだろう。
#筆者注)
#コイン投げ野郎には朗報です。CBLやAMCとかで勇者求む。
*《外殻貫通/Hull Breach》
前回のオラクル更新時に、《枝分かれの稲妻/Branching Bolt》と同様に "Choose one or both"
という形式に従った更新を行ったとして、機能的でない変更の項目にこのカードを入れていた。
しかし、それは間違っていた。
印刷されている文章そのままに《外殻貫通/Hull Breach》をプレイし、アーティファクトと
エンチャントを破壊しようとした場合、それらは同時に壊れる。が、"Choose one or both"
というテンプレートにすると、壊れる順番ができてしまい、同時に壊れるのではなくなってしまう。
この違いは意図していないものなので、文章を元の印刷されたものに戻した。
*《液状の火/Liquid Fire》
《液状の火/Liquid Fire》は問題児だ。
このカードの意図するところは、クリーチャーとそのコントローラーに 0点/5点、1点/4点、
2点/3点、・・・ 5点/0点 というように、0~5点の自由な振り分け方ができる火力、
という位置づけのはずだった。
ややこしいことに、このカードは唯一、対象を取ったもの(=クリーチャー)と、
対象を取ってないもの(=そのコントローラー)に対してダメージを振り分けるように
指定されている。そしてCR409.1eにあるように、呪文のプレイ時には、何点を振り分けるのかを
宣言しないといけないので、対象をとってないほうも宣言しなくてはいけない。
が、対象をとってない効果によって振り分けを行う場合は、それは呪文や能力の解決中に
割り振るのが一般的である。よって、《液状の火/Liquid Fire》がダメージを振り分けるのは
いつになるのかが明確になっていない。
また、振り分ける場合には最低1は振り分けないといけないので、0点/5点 や、5点/0点
といった振り分け方は不可能になってしまっている。
《液状の火/Liquid Fire》を以下のように直すことにした。
1)0点/5点、5点/0点 といった振り分け方を可能にする。
2)プレイ時に何点を振り分けるかを指定するようにする。
3)他の"distribute" 的な効果とはっきり区別が付くようにする。
(例:《忘れられた古霊/Forgotten Ancient》はdistribute-likeな効果だが、
distributeという単語を使用していない。)
こうして、新しいオラクル文章ができあがった。
#筆者注)
#追加コストとしてナンバーを選ぶってのは斬新?
*《オーガの処罰者/Ogre Enforcer》
現在のオラクル文章では、印刷された文章からかけ離れたものになっている。
絆魂つきの1/1を《オーガの処罰者》でブロックした場合、1ライフは得れるだろうし、
接死つきの1/1を《オーガの処罰者》でブロックした場合、接死能力により破壊されるだろうし、
萎縮つきの1/1を《オーガの処罰者》でブロックした場合、-1/-1カウンターが乗るだろう。
思うに、過去のオラクル変更で"can’t be destroyed" という文を意図的に避けたからでは
なかろうか。しかし、今や我々は "can’t be destroyed" という能力は普通に意識できる
(indestructible)ので、これを印刷された文章に戻すことにした。
また、現在のオラクルでは、《シヴのヘルカイト/Shivan Hellkite》が《オーガの処罰者》に
1点与え、そして1点、1点、1点と与えても破壊されない。(軽減しちゃうから)
しかし、印刷された文章から考えると、これは同一発生源から致死ダメージをくらっているので、
破壊されるべきである。この点からも現在のオラクルは変であると言わざるを得ない。
*《Spoils of Evil》
印刷されている文章では、対戦相手を対象にとっている。
が、現在のオラクルはそうなっていない。これは対象を取るように修整される。
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明日はその他のオラクル変更。
CRの変更点は、CRの更新を待ってから記事にします。
そしてこの時期といえば、オラクルとCRの更新です。
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/35b&page=2
毎回のように機能的な変更があるオラクルですが、
今回は《熱狂のイフリート/Frenetic Efreet》にパワーレベル・エラッタがかかったようです。
それではいつも通りざっくり訳でご紹介。
詳しい訳はJFKさんの所を参考にして下さい。
(→http://34540.diarynote.jp/)
なお、オラクル・データベースの更新は4月24日に行われます。
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オラクル:機能的な変更
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*《バルデュヴィアの大将軍/Balduvian Warlord》、《False Orders》
《瞬間群葉/Flash Foliage》や、《霊気の原形質/AEtherplasm》といった
ブロックした状態で場に出てくるクリーチャーに対応するため、この2枚の文章は変更された。
筆者注)
#どこにその必要性があるのか、実はさっぱりわかりません。
#Rule-Monger諸氏の助力を願います。
旧){Tap} : Remove target blocking creature from combat. Creatures it blocked that no other creature blocked this combat become unblocked, then it blocks an attacking creature of your choice. Play this ability only during the declare blockers step.
新){Tap} : Remove target blocking creature from combat. Creatures it was blocking that hadn’t become blocked by another creature this combat become unblocked, then it blocks an attacking creature of your choice. Play this ability only during the declare blockers step.
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旧)
Play False Orders only during the declare blockers step.
Remove target creature defending player controls from combat. Creatures it blocked that no other creature blocked this combat become unblocked. You may have it block an attacking creature of your choice.
新)
Play False Orders only during the declare blockers step.
Remove target creature defending player controls from combat. Creatures it was blocking that hadn’t become blocked by another creature this combat become unblocked. You may have it block an attacking creature of your choice.
*《混沌界/Chaosphere》、《密集した梢/Dense Canopy》
通常のゲームでは、飛行を持つクリーチャーは飛行を持つクリーチャーも、持たないクリーチャーも
ブロックすることができる。飛行を持たない地上のクリーチャーは、地上同士しかブロックできない。
しかし《混沌界/Chaosphere》が場にあると、これが天地逆転する。地上のクリーチャーは
空中のクリーチャーをブロックできるようになるし、空中のクリーチャーは地上のクリーチャー
をブロックできなくなる。飛行を持つ、持たないの関係が単純に逆になるのだ。
過去、《大蜘蛛/Giant Spider》のような、飛行を持たないクリーチャーが飛行をブロックできる
という能力が書き換わった時に、《混沌界/Chaosphere》の能力もまた書き換わったが、依然として
2つの常在型能力を持っていた。その少し後で、このままでは機能しないことがわかったので、
これらの常在型能力は、クリーチャーが能力を得るような形に書き換わった。
時は過ぎ、到達能力が登場すると、2番目の能力はシンプルな文章になった。
が、1番目の能力文は変わることなく残り続けた。そこで、1番目の文章を再びゲームルールを
変更する類の常在型能力にもどすことによってシンプルになった。
《混沌界/Chaosphere》の2つの文章は対になっているが、この変更によって性質は対のもの
ではなくなった。が、より直感的にわかるテキストになった。
《密集した梢/Dense Canopy》は《混沌界/Chaosphere》の上半分を見習って変更された。
旧)
Creatures with flying have "This creature can’t block creatures without flying."
Creatures without flying have reach. (They can block creatures with flying.)
新)
Creatures with flying can block only creatures with flying.
Creatures without flying have reach. (They can block creatures with flying.)
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旧)
Creatures with flying have "This creature can’t block creatures without flying."
新)
Creatures with flying can block only creatures with flying.
*《Fastbond》
このカードは《栄華の儀式》や《迷える探求者、梓》と同様の能力を持つので
テンプレートしては "You may play [number] additional lands on each of your turns."
を使用するほうが望ましい。まあ、これは機能的な変更ではない。
機能的な変更は2番目の能力だ。
元の文章では "first land of the turn," となっている。このtheが問題である。
例えば双頭巨人戦の場合、チームメイトが土地をこのターンにプレイしていたとすると……おや?
旧)
You may play as many lands as you choose on your turn.
Whenever you play a land other than the first land of the turn, Fastbond deals 1 damage to you.
新)
You may play any number of additional lands on each of your turns.
Whenever you play a land, if it wasn’t the first land you played this turn, Fastbond deals 1 damage to you.
*《Flooded Woodlands》、《Reclamation》
印刷された文章はゲームルールを変更していた。これは変更されて、クリーチャーに対して
能力を付与するようになっている。これでは《謙虚/Humility》等で相互作用が起きてしまうので、
印刷されたものに従い、ゲームルールを変更する文章に戻された。
旧)Green creatures have "This creature can’t attack unless you sacrifice a land."
新)Green creatures can’t attack unless their controller sacrifices a land for each green creature he or she controls that’s attacking.
----
旧)Black creatures have "This creature can’t attack unless you sacrifice a land."
新)Black creatures can’t attack unless their controller sacrifices a land for each black creature he or she controls that’s attacking.
*《Fork》
元々、《Fork》はそれ自体が他の呪文の複製になっていた。そして色だけは赤いままだった。
現在は《Fork》は他のコピーを作成する呪文であり、《Fork》自体が変わるわけではない。
そして、印刷文にあった "Fork remains red." という文節は、長い間無視されていた。
現在、呪文がコピーされる場合、そのコピー可能な値を全て取ってコピーされる。
現在のオラクルでは、「Forkの色を除いた~」という表現になっているが、
コピー可能な値は、色を変化させる効果を考慮しないので、ややこしくなっている。
例を挙げると、《Fork》が《純粋の色/Purelace》によって白になった場合、
作成されるコピーは《Fork》の元の色、つまり赤になる。白ではない。
印刷された文章ではそれは赤になると明記してある。
今回のオラクルではそれに沿う形で修整された。
《臨機応変/Sleight of Mind》で、作成されるコピーの色を変えることもできる。
旧)
Copy target instant or sorcery spell, except that it copies Fork’s color. You may choose new targets for the copy.
新)
Copy target instant or sorcery spell, except that the copy is red. You may choose new targets for the copy.
*《熱狂のイフリート/Frenetic Efreet》
オデッセイで《偶然の出合い/Chance Encounter》というカードが出現した後、
このカードはパワーレベル・エラッタがかけられた。
《熱狂のイフリート》の起動コストは{0}なので、望むなら何回でも起動することができる。
1回目の解決時に、《熱狂のイフリート》は場からいなくなる。そして2回目以降が解決される。
印刷された文章によると、これ以降に解決された能力でも、コインを投げることができる。
コイン投げに勝とうが負けようが、これ自身は場にいないので何も起きない。
しかし、《偶然の出合い》があれば、コインを投げることを望むだけ繰り返せるので、
あっというまにゲームに勝利するだけのカウンターを積むことができるのだ。
このような背景があったので、《熱狂のイフリート》にはエラッタがかけられて、
これ自身が場にいる場合にしかコイン投げができなくなった。
我々のポリシーに乗っ取り、パワーレベル・エラッタを解除し、印刷された状態に
《熱狂のイフリート》を戻すことにした。この変更が(《閃光/Flash》と同様に)ぶっ壊れている
と判断した場合、我々はこのカードを制限/禁止カードに載せることだろう。
#筆者注)
#コイン投げ野郎には朗報です。CBLやAMCとかで勇者求む。
旧)
{0} : If Frenetic Efreet is in play, flip a coin. If you win the flip, Frenetic Efreet phases out. If you lose the flip, sacrifice Frenetic Efreet.
新)
{0} : Flip a coin. If you win the flip, Frenetic Efreet phases out. If you lose the flip, sacrifice Frenetic Efreet.
*《外殻貫通/Hull Breach》
前回のオラクル更新時に、《枝分かれの稲妻/Branching Bolt》と同様に "Choose one or both"
という形式に従った更新を行ったとして、機能的でない変更の項目にこのカードを入れていた。
しかし、それは間違っていた。
印刷されている文章そのままに《外殻貫通/Hull Breach》をプレイし、アーティファクトと
エンチャントを破壊しようとした場合、それらは同時に壊れる。が、"Choose one or both"
というテンプレートにすると、壊れる順番ができてしまい、同時に壊れるのではなくなってしまう。
この違いは意図していないものなので、文章を元の印刷されたものに戻した。
旧)Choose one or both - Destroy target artifact; or destroy target enchantment.
新)Choose one ? Destroy target artifact; or destroy target enchantment; or destroy target artifact and target enchantment.
*《液状の火/Liquid Fire》
《液状の火/Liquid Fire》は問題児だ。
このカードの意図するところは、クリーチャーとそのコントローラーに 0点/5点、1点/4点、
2点/3点、・・・ 5点/0点 というように、0~5点の自由な振り分け方ができる火力、
という位置づけのはずだった。
ややこしいことに、このカードは唯一、対象を取ったもの(=クリーチャー)と、
対象を取ってないもの(=そのコントローラー)に対してダメージを振り分けるように
指定されている。そしてCR409.1eにあるように、呪文のプレイ時には、何点を振り分けるのかを
宣言しないといけないので、対象をとってないほうも宣言しなくてはいけない。
が、対象をとってない効果によって振り分けを行う場合は、それは呪文や能力の解決中に
割り振るのが一般的である。よって、《液状の火/Liquid Fire》がダメージを振り分けるのは
いつになるのかが明確になっていない。
また、振り分ける場合には最低1は振り分けないといけないので、0点/5点 や、5点/0点
といった振り分け方は不可能になってしまっている。
《液状の火/Liquid Fire》を以下のように直すことにした。
1)0点/5点、5点/0点 といった振り分け方を可能にする。
2)プレイ時に何点を振り分けるかを指定するようにする。
3)他の"distribute" 的な効果とはっきり区別が付くようにする。
(例:《忘れられた古霊/Forgotten Ancient》はdistribute-likeな効果だが、
distributeという単語を使用していない。)
こうして、新しいオラクル文章ができあがった。
#筆者注)
#追加コストとしてナンバーを選ぶってのは斬新?
旧)
Liquid Fire deals 5 damage divided as you choose between target creature and that creature’s controller.
新)
As an additional cost to play Liquid Fire, choose a number between 0 and 5.
Liquid Fire deals X damage to target creature and 5 minus X damage to that creature’s controller, where X is the chosen number.
*《オーガの処罰者/Ogre Enforcer》
現在のオラクル文章では、印刷された文章からかけ離れたものになっている。
絆魂つきの1/1を《オーガの処罰者》でブロックした場合、1ライフは得れるだろうし、
接死つきの1/1を《オーガの処罰者》でブロックした場合、接死能力により破壊されるだろうし、
萎縮つきの1/1を《オーガの処罰者》でブロックした場合、-1/-1カウンターが乗るだろう。
思うに、過去のオラクル変更で"can’t be destroyed" という文を意図的に避けたからでは
なかろうか。しかし、今や我々は "can’t be destroyed" という能力は普通に意識できる
(indestructible)ので、これを印刷された文章に戻すことにした。
また、現在のオラクルでは、《シヴのヘルカイト/Shivan Hellkite》が《オーガの処罰者》に
1点与え、そして1点、1点、1点と与えても破壊されない。(軽減しちゃうから)
しかし、印刷された文章から考えると、これは同一発生源から致死ダメージをくらっているので、
破壊されるべきである。この点からも現在のオラクルは変であると言わざるを得ない。
旧)
If Ogre Enforcer would be dealt nonlethal damage by a single source, prevent that damage.
新)
Ogre Enforcer can’t be destroyed by lethal damage unless it’s been dealt lethal damage by a single source.
*《Spoils of Evil》
印刷されている文章では、対戦相手を対象にとっている。
が、現在のオラクルはそうなっていない。これは対象を取るように修整される。
旧)
For each artifact or creature card in an opponent’s graveyard, add {1} to your mana pool and you gain 1 life.
新)
For each artifact or creature card in target opponent’s graveyard, add {1} to your mana pool and you gain 1 life.
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明日はその他のオラクル変更。
CRの変更点は、CRの更新を待ってから記事にします。
コメント
2つあります。
・「creatures it blocked」が「target blocking creature」の他に《瞬間群葉》で出た苗木トークンにもブロックされている場合:「creatures it blocked」は「no other creature blocked」であり、「become blocked by another creature」でもある。(総合ルール410.9aと9cの違いです。)
・「target blocking creature」として《瞬間群葉》で出た苗木トークンを指定した場合:「creatures it blocked」は存在しないが、「creatures it was blocking」は存在する。