#今週末はいよいよGP神戸です。
#国内GPで始めと言うこともあり、何人ほどの参加があるか楽しみなところです。

明日のFMQは、筆者がGP神戸参加するためにお休みです。
会場で黒シャツ着ているおいらを見かけても石を投げないで下さい。

それでは先週の回答ー

問1
かたならし○×。

「多人数戦において、既にゲームに敗北しているプレイヤーのコントロールする
 遅延誘発型能力がスタックに置かれる場合、通常の誘発型能力と同様に処理される。」

○か×か?


×

通常の2人戦と多人数戦には大きな違いがいくつかあるが、その中でもわかりにくいのは
ゲーム途中で敗北し除外されたプレイヤーの扱いである。

基本的には以下のように理解しておくと良い。

・除外されたプレイヤーがオーナーであるオブジェクトは全てゲームから取り除かれる。
・除外されたプレイヤーがコントロールするスタック上の呪文や能力は消滅する。
・除外されたプレイヤーにコントロールを与えているコントロール変更効果は失われる。
・それでも、そのプレイヤーがコントロールしているオブジェクトがあれば、それはゲームから取り除かれる。

さて、問題の答えに移ろう。CR600.4c には以下のようにある。

  ゲームから除外されたプレイヤーがコントロールする誘発型能力がスタックに置かれる場合、
  それはスタックに置かれない。

つまり、その遅延誘発型能力はスタックに置かれず、何もしない。従って×。


 
問2
Aは《三なる宝球/Trinisphere》をコントロールしている。

Bのターンのメインフェイズに、Bは《タルモゴイフ/Tarmogoyf》をプレイした。

B「追加で1マナ追加で支払うよ。なにかする?」
A「じゃ、《呪文嵌め/Spell Snare》。追加で2マナ払うよ。」
B「おいおい。この《タルモゴイフ》は3マナだろ。打ち消せないよ。」

Bの主張は正しいか?


正しくない。

《三なる宝球/Trinisphere》はプレイを完了させるために支払うべきコストを変更する。
これは、《呪文嵌め/Spell Snare》等で参照される「点数で見たマナ・コスト」には
なんの変更ももたらさない。

従って、上記の状況では、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》の点数で見たマナ・コストは
「2」であり、《呪文嵌め/Spell Snare》の適正な対象である。


#点数で見たマナ・コストと、実際に支払うマナコストは明確に異なる。
#下手なたとえではあるが、定価と値引き(値上げ)の関係に少し似ている。
#例えば、120円のジュースを100円ショップで買っても、
#支払うのは120円ではなく105円であるが、
#あなたは「120円の物を買った」ことに変わりはない。

 
問3

某所でちらっと話題になったので。神戸前におさらい。

プレイヤーPとQが対戦している。
PはQを対象に《精神隷属器/Mindslaver》を起動して次のQのターンのコントロールを得た。

さて、Qのターンに、Pが適正に行うことができる(又は、Pに選択権がある)のはどれか?
(複数回答可)

1)Qの手札を見る。
2)Qの《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》を起動して、ライブラリーの中身を見る。
3)Qの《燃え立つ願い/Burning Wish》をプレイし、サイドボードの中身を見る。
4)QのクリーチャーをPの《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren》に攻撃させる。
5)Qに投了をさせる。
6)Qに「結果記入用紙に2-0と結果を書いてサインもしろ。」と指示を出す。


1), 2), 4)

《精神隷属器/Mindslaver》によってターンのコントロールを得た場合の処理は、
CR507に一項目まるまる説明されている。

ある程度の要点を言うと、《精神隷属器》によってターンを得たPが選択できるQの行動とは、
「ゲームルール上の行動」であり、「トーナメント上での行動」ではない。

この場合の「ゲームルール上の行動」とは、CRに記述してある「カードを引く」や、
「起動型能力をプレイする」等が該当する。
他方、「トーナメント上の行動」とは、MFRやUTRに記述してある「ゲーム・マッチの投了」や、
「ジャッジを呼ぶ」「トーナメントから棄権(ドロップ)する」等が該当する。

以上を踏まえた上で1)~6)を見ていこう。

1)
ターンがコントロールされているプレイヤーが、何らかのオブジェクトの情報を見ることができる
場合、それはそのプレイヤーとターンのコントローラーの両方が見ることができる。(CR507.2)

と、そのままCRに載っているので、PはQの手札を見れる。

2)
上と同様に、《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》の解決中にQはライブラリーの中を見れる。
ということはCR507.2により、Pもその中身を見ることができる。

3)
1)や2)と同様に扱うことはできない。
確かに、ゲーム中にQは自分のサイドボードの中身を見ることはできるが、それが規定されている
のはMFR112である。つまり、「サイドボードの中身を見る」という行動は、トーナメント上の行動
にあたり、ゲームルール上の行動にはあたらない。

よって、PはQのトーナメント上の行動を制御することはできないので、
PはQのサイドボードの中身を見ることはできない。

PはQの《燃え立つ願い/Burning Wish》をプレイさせることはできるが、サイドボードから
カードを引っぱることはできず、ゲーム外領域にあるソーサリーカードを手札に入れることができる。
また、「何も持ってこない」選択肢が常にあることに注意すること。

#Rule-Mongerの方はお気づきのように、《死せる願い/Death Wish》や《Ring of Ma’ruf》の場合は
#やや特殊な動きをする。この場合は「引っぱってはこれるが、中身を見ることができないカード」
#という扱いを考えれば良い。
#上記の2文が何のことを言っているかわからない? なら、あなたは幸せ。


4)
どこに攻撃を行うかは「ゲームルール上の行動」である。なので、PはQに問題文のような指定ができる。

5)
PはQに投了をさせることはできない。CR507.3bにもそう書かれている。

6)
これは「ゲームルール上の行動」にあたらない。

#これ以上の解説は不要であると思いたい。


----------------
そんなところで。


コメント

JFK_
2009年4月16日17:44

《霜投げ/Frostwielder(CHK)》

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