#現実のスタックは優先権を放棄しても解決されません。

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GPT-kobe in Aichi #2 results.

4月5日(日)に名古屋港湾会館で行われましたGPT神戸@愛知は、
41名の参加をいただきました。
スイス6回戦+シングル3回戦の結果、Shiozu Ryouma さんが優勝しております。

以下にデッキタイプの総括を。
()内はベスト8に残ったデッキ数です。

デッキタイプはdeckcheck.netに準じています。

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9(2) Naya Aggro
8(1) The Rock (with B/G Loam)
5(2) Burn
3(1) TEPS
3(1) Astral Slide
2(1) The Tezzerator

2 Demigod Stompy
2 Elves!
1 Zoo
1 Bant Aggro
1 TermoFolk
1 U/B Tron
1 Kiki-Jiki combo
1 Mono Blue Control
1 Ninja
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41 decks



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それでは先週の回答。

問1
かたならし○×。

「ある赤いクリーチャー呪文が、スタックにある間に効果によって青になった場合、
 そのクリーチャー呪文が解決され場に出た後の色も青のままである。」

○か×か?


○とも×とも言えない(CR的には)

ある領域から他の領域に移動したオブジェクトは、新しいものとして扱われ、
以前に行われた変更を『忘れる』というのが原則である。(CR217.1c)

ただし、これには例外がいくつかあり、この問題もそのうちの一つ。
スタックに積まれている、これから場のパーマネントとなる呪文に関して変更が加えられた場合、
その変更は スタック→場 といった領域の変更が行われてもその変更は忘れずに『覚えて』いる。
(CR217.1cの例外(1))

なのでこの問題の想定解は「○」なのだが、良く読んでみると

  1)スタックに積まれているアーティファクト 呪文、クリーチャー 呪文、エンチャント 呪文、
  プレインズウォーカー 呪文の特性を変更する、呪文や起動型能力、誘発型能力による効果は、
  その呪文によって生成されるパーマネントにも適用され続ける。

つまり、常在型能力による効果について言及されていないのだ。
問題文には単に「効果」としか書いていないので、この問題文は○とも×とも言えなくなっている。

#「全ての呪文は青である。」というエンチャントを考えるとよい。
#手札にある赤いクリーチャーカードは、スタック領域では青になり、
#場領域に出てパーマネントになると、それは本来の赤に戻る。


残念ながら良い問題ではありません。申し訳ありませんでした。

 
問2
Aのターンのメインフェイズに、AはBのコントロールする《屑肉の地のゾンビ/Dregscape Zombie》
を対象に、《マグマのしぶき/Magma Spray》をプレイした。

B「《妨げる光/Hindering Light》をその《マグマのしぶき》にプレイ。」
A「じゃ、もう一枚の《マグマのしぶき》を、同じ《屑肉の地のゾンビ》を対象にプレイ。」
B「そこまでやるかい。」
A「それ嫌いなんだよ。」
B「まあ、《妨げる光》で引けるからいいか。」
A「そうかな?」

さて、Bは《妨げる光》でカードを引けるだろうか?


引けない。

スタックを順番に見ていくと、《妨げる光》の解決時には、対象となっている《マグマのしぶき》
は、どのパーマネントも対象に取っていない。

つまり、《マグマのしぶき》は、
「あなたがコントロールするいずれかのパーマネントを対象とする呪文」では無いので、
《妨げる光》は全ての対象が不適正となり、打ち消される。

打ち消されてしまうので、《妨げる光》によってカードを引くことはできない。


 
問3


1)「《閃光》から《クローン/Clone》出して、{1}{U}だけ払って、相手のクリーチャーをコピーするとか。」

2)「相手の《ゴブリンの従僕/Goblin Lackey》を、《閃光》で出てきた
 《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》でブロック、は、かっこいいかも。」

3)「がっかりといえば、《閃光》で《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》を出すと、
 普通はその《ブリキ通りの悪党》でアーティファクトを割ることができないねえ。」


さて、1)~3)の中で、ルール的に間違っているものがあるか?
ある場合は理由をつけてそれぞれ答えよ。


2)のみ間違い。

《閃光/Flash》のオラクル・テキストは以下の通り。


You may put a creature card from your hand into play. If you do, sacrifice it unless
you pay its mana cost reduced by up to {2}.


2)の場合、《閃光》の解決時に《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》を場に出し、
そのマナ・コストを支払うことになる。

が、《ドライアドの東屋》はマナ・コストを持たない。

マナ・コストを持たない呪文のマナ・コストに基づくコストを持つ能力のコストは
支払うことができない。(CR203.1b)ので、《ドライアドの東屋》を《閃光》で出しても、
その解決中に必ず生け贄に捧げることになる。

つまり、2)で言うようなブロック・クリーチャーに指定することもできない。


1)、3)については文中の通りである。

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そんなところで。

コメント

dds666
2009年4月12日0:11

GPT神戸ではお世話になりました&いつも大会でお世話になっております。
リンクさせて頂きました~。

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