#某属性方面から勧められた「ばけらの!」を、忙しい中の片手間に読むというのは、
#はたして正しい行動なのかどうか悩む。が、読んでいる最中に悩む必要はないのであった。

 
 
いよいよ今週末からPT京都です。本戦以外にもたくさんのサイドイベントが行われます。
その中で、2HGのシールド戦がALA 4pack, CON 4packを使用して予定されています。

2HGは通常の2人戦とはまた異なる動きを見せるカードが多く、だいたいの試合の流れはわかっていても
カードやエキスパンション固有のルーリングではうろ覚えの部分も多いのではと思われます。
(主においらがそうなんですけどね)

ということで、ALA-CONに収録されているカードで、2HGにおいて注意すべきものをピックアップして
みました。目を通しておくと少しは得になるかもしれません。

初期の共通ライフ、マリガンの仕方、先手チームのドローステップ飛ばし、攻撃宣言、
戦闘ダメージの割り振り、などはよく質問に上がりますが、それらは基本的な事項ですので、
CR本文を参照してください。

なお、以下の文章では、チームAのプレイヤーをA1,A2、
その対戦チームであるチームBのプレイヤーをB1,B2と表記します。


----------------------------
2HG:能力注釈
----------------------------


 ・賛美

賛美能力の誘発条件は「あなたがコントロールするいずれかのクリーチャーが単独で攻撃するたび」である。

つまり、「戦闘フェイズにおいてただ1体のクリーチャーのみが攻撃クリーチャーとして宣言される」
ことが必要であり、「あなたがコントロール」していなくてはいけない。

例)チームAは以下のクリーチャーをコントロールしている。
  A1:《アクラサの従者/Akrasan Squire》、《聖域のガーゴイル/Sanctum Gargoyle》
  A2:《宮廷の射手/Court Archers》、《シーリアのエルフ/Cylian Elf》

1)A1の《聖域のガーゴイル》とA2の《シーリアのエルフ》が攻撃した場合
  →「クリーチャーが単独で攻撃」していないので、賛美能力は誘発しない。

2)A1の《聖域のガーゴイル》のみが攻撃した場合
  →「あなたのコントロールする」=A1の《アクラサの従者》が持つ賛美能力のみが誘発する。

 
 ・プレインズウォーカー

戦闘フェイズにおいて、相手チームに攻撃を行うか、その相手チームのいずれかがコントロール
しているプレインズウォーカーに対して攻撃を行うかを、各攻撃クリーチャーについて選択する必要がある。
特に何も意思表示をしなかった場合、相手チームに対して攻撃を行ったものとみなされる。


 ・版図

数えるのは「あなたのコントロールする土地の中の基本土地タイプの数」である。
チームメイトの方は数えない。


----------------------------
2HGカード別注釈:アラーラの断片
----------------------------


 ・《天使の祝祷/Angelic Benediction》
 ・《戦誉の天使/Battlegrace Angel》
 ・《数多のラフィーク/Rafiq of the Many》

*賛美能力と同様に、誘発型能力が誘発するためには、あなたのコントロールするクリーチャーが
 単独で攻撃しなくてはいけない。チームメイトのクリーチャーでは誘発しない。

 ・《活力の揺り篭/Cradle of Vitality》

*双頭巨人戦での共有ライフの扱いに注意せよ。(ライフを特定の値にされた場合など)
 結果としてあなたがライフを得たならば、このカードの能力は誘発する。

 ・《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》

*3番目の能力を使用した場合、破壊されなくなるのはあなたのコントロールするものだけである。
 チームメイトはそうならない。

 ・《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》

*この能力はそれぞれのプレイヤーに対して作用する。つまり、A1、A2、B1、B2は、
 アーティファクトでない呪文をそれぞれ1ターンに1つずつしかプレイできない。

 ・《無敵の賛歌/Invincible Hymn》

*ライフを特定の値にするので、共有ライフはそれによって変動する。
 例えば、チームAの共有ライフが17である時に、A1が《無敵の賛歌》によってライフが20になると、
 A1はライフが 9→20になったと見なされるので、共有ライフは11増えて28になる。

 ・《岩投げの小隊/Rockcaster Platoon》

*それぞれのプレイヤーへダメージが飛ぶ。(通常、共有ライフは4点減ることになる)

 ・《後追いの呼び声/Call to Heel》

*もちろん、あなたのチームメイトがコントロールするクリーチャーにプレイすると、
 あなたのチームメイトがカードを引く。

 ・《エスパーの戦闘魔道士/Esper Battlemage》

*白マナで起動する方の能力は、「あなた」へのダメージを軽減する。
 チームメイトのプレイヤーへ与えられるダメージは軽減しない。
 (同様の効果をもつカードはいくらでもある)

 ・《標本集め/Gather Specimens》

*双頭巨人戦においては、相手チームのどちらのコントロール下で出てくるクリーチャーにも効果がある。

 ・《記憶の浸食/Memory Erosion》

*相手チームのどちらが呪文をプレイしても誘発するが、削れるのはその呪文をプレイしたプレイヤー
 のみである。解決時に都合良く削るライブラリーを選べるわけではない。

 ・《肉袋の匪賊/Fleshbag Marauder》

*もちろん、あなたのチームメイトもクリーチャーを1つ生け贄に捧げなくてはいけない。

 ・《残忍なハイドラ/Feral Hydra》

*起動型能力を誰でもプレイできることに注意。チームの相方とか。

 ・《浄火の大天使/Empyrial Archangel》

*あなたへ与えられるダメージを全て代わりに受ける。チームメイトやプレインズウォーカーへの
 ダメージを受けることはできない。

 ・《クァーサルの伏兵/Qasali Ambusher》

*瞬速を持つかのようにプレイしてよい条件は、
 i)「いずれかのクリーチャーがあなたを攻撃している」 かつ、
 ii)「あなたが森と平地をコントロールしている」
 である。
 双頭巨人戦では、いずれかのクリーチャーがあなたのチームを攻撃している場合、条件i)を満たす。

*プレインズウォーカーへの攻撃は条件i)を満たさない。

 ・《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter》

*戦闘ダメージを割り振る際には、防御プレイヤーを1人指定しなくてはいけない。(CR606.7d)
 つまり、《セドラクシスの死霊》の攻撃が通り、本体へダメージを割り振る場合、
 相手チームの一人を選んでダメージを割り振る。そして、解決時にそのプレイヤーに対して
 手札を捨てさせる能力が誘発する。

 ・《スフィンクスの君主/Sphinx Sovereign》

*タップ状態の能力では、「各対戦相手」が3点のライフを失う。
 つまり、双頭巨人戦ではチームの共有ライフが6点減る。

 ・《冷静な天使/Stoic Angel》

*各プレイヤーは1体のクリーチャーのみアンタップできる。チームにつき1体ではない。

 ・《死者の鏡/Lich’s Mirror》

*A1が《死者の鏡》をコントロールし、A2が敗北条件を満たしたとしても、チームAは敗北しない。
 敗北する代わりに、A1の手札、墓地、パーマネントは全てライブラリーにシャッフルされて、
 A1は7枚のカードを引き、A1のライフを20にする。A2には何も起こらない。

*ライフを特定の値にするので、共有ライフはそれによって変動する。
 例えば、チームAの共有ライフがマイナス3になり、状況起因効果のチェック時に敗北する代わりに、
 A1の《死者の鏡》によってライフが20になると、A1はライフが -1→20になったと見なされるので、
 共有ライフは19増えて16になる。

*敗北するのと同時に致死ダメージ等の状況起因効果のチェックによって領域を移動する
 パーマネントがある場合、それらはライブラリーにシャッフルされるか、移動したあとの領域に
 とどまるかをあなたが選ぶことができる。
 
*他にもこのカードは奇妙な相互作用を引き起こすが、詳しくはFAQを参照すること。
 (めったにそのような事態には直面しないだろうけど……)

 ・《滅消の杭/Quietus Spike》

*共有ライフの値ではなく、プレイヤー個人のライフの値を見る。
 A1のコントロールしている《滅消の杭》を装備した《シーリアのエルフ》が、チームBに攻撃し、
 B1にダメージを割り振った。このときのチームBの共有ライフが27点ならば、
 27→25 (《シーリアのエルフ》による戦闘ダメージ)
 25→18 (《滅消の杭》によるライフ減少。B1個人のライフは13なので、13/2=6.5 切り上げて
      7点のライフを失う。)
 となる。


----------------------------
2HGカード別注釈:コンフラックス
----------------------------



 ・《困惑の石/Cumber Stone》

*対戦チーム2人の両方に対して効果が適用される。

 ・《絞り取る悪魔/Extractor Demon》

*能力が誘発するたびに、プレイヤーを対象とする。そのプレイヤーのライブラリーを削る。
 (→《記憶の浸食/Memory Erosion》とは違う)

 ・《感染性の恐怖/Infectious Horror》

*それぞれの対戦相手が2ライフ失う。つまり、双頭巨人戦ではチームの共有ライフが4点減る。

 ・《ケデレクトの寄生魔/Kederekt Parasite》

*それぞれの対戦相手について効果がある。

 ・《血の暴君/Blood Tyrant》

*双頭巨人戦の場合、アップキープにそれぞれのプレイヤーが1ライフを失う。
 結果、互いのチームの共有ライフは2点ずつ減り、《血の暴君》の上には4つの+1/+1カウンターが乗る。

 ・《古老の熟達/Elder Mastery》

*(→《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter》)

 ・《黄金塔の報復者/Giltspire Avenger》

*対象にできるのは「このターンにあなたにダメージを与えたクリーチャー1体」である。
 (#と、いうことは双頭巨人戦だと……?)

 ・《成金、グヮファ・ハジード/Gwafa Hazid, Profiteer》

*あなたのチームメイトのコントロールするクリーチャーを対象に取れる。
 戦闘で相打ちするクリーチャーに使用するのがおすすめ。

 ・《厳然たるスフィンクス/Magister Sphinx》

*ライフを特定の値にするので、共有ライフはそれによって変動する。

*場に出た時の誘発型能力は強制である。

 ・《マルフェゴール/Malfegor》

*対戦相手2人が影響を受ける。あなたのチームメイトは対戦相手ではない。

 ・《玉砕/Suicidal Charge》

*対戦相手の2人共が影響をうける。


--------------------------
そんなところで。

以下予告。
今週の金曜問題はお休みです。
おいら自身は、土曜日午後からPT京都会場にて白黒服を着てうろうろ(?)してますので
見かけても石を投げないで下さい。




コメント

くりす
2009年2月26日13:54

いつもクイズ楽しんでます。
横槍なのですが、《血の暴君》は各プレイヤーがライフを失うので、「双方の共有ライフが2点減り、《血の暴君》の上に+1/+1カウンターが4個置かれる」のでは。

testing
2009年2月26日14:56

失礼しました。直しておきます。
ご指摘感謝。

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

お気に入り日記

登録したユーザー
102
登録されたユーザー
1010

最新のコメント

日記内を検索