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コンフラックス・スーパープレリリース@名古屋 の情報は以下の記事を参照して下さい。
http://74598.diarynote.jp/200901301331163127/
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昨日の記事の続きです。
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オラクル:テンプレートの変更
------------------------------
*版図 / Domain
能力語は、それ自体は能力をもたないが、同様の機能を持つカードを一纏めに扱う。その内容は
カードによって異なるが、大まかな意味は括弧書きで内容が書かれている。
能力語としてまとめられた機能はいくつもある。が、それはあくまで単一のセットもしくはブロック
においての話であり、同じような機能を持つ他のセットのカードには能力語が書かれていない。
例えば、《狂気の瀬戸際/Brink of Madness》には暴勇と同じ意味合いのテキストがあるが、
能力語として『暴勇』は使われていない。同様に《うろ穴生まれのバーゲスト/Hollowborn Barghest》や
《怠惰な思考/Idle Thoughts》にも暴勇は使用されていない。
さて、版図はインベイジョンブロックに収録されている機能であり、カードごとに異なる動きをするが、
基本土地の種類を数えるところは共通している。まさに能力語として使用するにはうってつけである。
インベイジョンブロックの時では、能力語というものが無かったために、今まで能力語がつけられる
ことはなかった。
コンフラックスの登場で、基本土地の種類を数えるカードは、『版図』という能力語が使用される
ようになった。コンフラックスにはインベイジョンの再版である《俗世の相談/Worldly Counsel》
が収録されている。これによりオラクルでの文章にも版図が入ることになり、同じブロックにある
全ての同様の機能をもつカードに版図が加えられることになった。
これと同じく、時のらせんにある《版図の踏みつけ/Tromp the Domains》にも版図が加えられる。
時のらせんブロックでは、すでに能力語が使用されているのだ。→《ケルドの巨石/Keldon Megaliths》
*《肥沃な大地/Fertile Ground》など
《肥沃な大地》のテキストは "Whenever enchanted land is tapped for mana, its controller
adds one mana of any color to his or her mana pool." である。これは機能的に正しい。
しかし、多くのプレイヤーはこの文章を「土地をタップすると、本来のマナの代わりに
好きな色のマナ1つが出る」としばしば誤解していた。つまり、《肥沃な大地》によって出される
マナは、追加で出るのか、それとも本来のマナの代わりに出るのかがわかりにくくなっていた。
この解決のために、《肥沃な大地》によるマナは追加で加えられるという注釈文がついた。
Whenever enchanted land is tapped for mana, its controller adds one mana of any color
to his or her mana pool (in addition to the mana the land produces).
*《強要/Coercion》など
あなたの呪文や能力が、相手のカードをあなたが選んで捨てさせる場合、言葉の使い方に不一致があった。
《困窮/Distress》
Target player reveals his or her hand. You choose a nonland card from it. That player discards that card.
《強要/Coercion》
Target opponent reveals his or her hand. Choose a card from it. That player discards that card.
《強要》の2番目の文章の主語は「あなた」を暗に示している。
しかし、《困窮》のように明確にyouとは書かれていない。
これら2つの挙動はまったく同じなので、《困窮》のテンプレートに沿うように変わる。
《強要/Coercion》(新)
Target opponent reveals his or her hand. You choose a card from it. That player discards that card.
*《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》など
ある領域のカード全てを取り除く場合にも、言葉の不一致があった。
《朝明け/Morningtide》
Remove all cards in all graveyards from the game.
《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
{T}, Sacrifice Tormod’s Crypt: Remove target player’s graveyard from the game.
ご存じのように、《トーモッドの墓所》は墓地領域を吹っ飛ばすのでなく、《朝明け》と同じ挙動をとる。
しかし、このままでは墓地領域が取り除かれるような印象をあたえるため、
これらは《朝明け》の文章に沿う形になる。
《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》(新)
{T}, Sacrifice Tormod’s Crypt: Remove all cards in target player’s graveyard from the game.
*《剣歯ニショーバ/Sabertooth Nishoba》など
いくつかのカードは2種類のプロテクションをもつ。そのようなカードは《静月の騎兵/Stillmoon Cavalier》
のように、"protection from white and from black" といった形で一つにまとめられている。
しかし、《剣歯ニショーバ/Sabertooth Nishoba》のように、いくつかのカードは
2つ別々のプロテクション能力を持つような表記になっている。これらはより一般的な表現の方へ直される。
《剣歯ニショーバ/Sabertooth Nishoba》(新)
Trample, protection from blue and from red
#おいら追記:
#日本語の印刷表記では《静月の騎兵》もプロテクション(白)と、プロテクション(黒)という
#2つの能力をもっているような表記になっている。
#さて、《静月の騎兵》に《セファリッドの密告者/Cephalid Snitch》を使うとどうなるのだろうか?
#まあ普通にプロテクション(黒)を失って、プロテクション(白)が残るのでしょうけど。
#一見すると一文の一能力に見える。はてさて。
残りは単語順とキーワード能力の注釈文関係なので略。
------------------------------
オラクル:機能的ではない変更
------------------------------
*《中断/Abeyance》、《白兵戦/Hand to Hand》
プレイできないものを指すのに、単に"instant", "sorcery" と書かれていた。
正しくは"instant spell", "sorcery spell" である。
*《Adarkar Unicorn》、《Snowfall》
この2枚は生み出されるマナに同じ使用制限があるが、その表記が適切でなかった。
旧)"Spend this mana only for cumulative upkeep abilities."
新)"Spend this mana only to pay cumulative upkeep costs."
*《Apocalypse Chime》 コロンの誤記を訂正。
*《覚醒/Awakening》
印刷された表記では、誘発型能力によって全てのクリーチャーと土地がアンタップする。
しかし、旧オラクルでは、全てのプレイヤーが自分でアンタップするような表記になっている。
これは印刷された文章に変えられる。
旧)At the beginning of each upkeep, all players untap all creatures and lands they control.
新)At the beginning of each upkeep, untap all creatures and lands.
*《チャネル/Channel》 カンマが抜けていたのを訂正。
*《カリスマ/Charisma》 of が抜けていたのを訂正。
*《Dreams of the Dead》
"If the creature would leave play, remove it from the game instead." という表現では
イベントを置換するのには不適切である。似たような挙動を示すフラッシュバックや蘇生能力で
示されている"remove it from the game instead of putting it anywhere else." に直される。
*《Dystopia》、《腐れ/Putrefaction》、《恐怖の支配/Reign of Terror》、《Snow Hound》
2種類の色を示す言葉が並列で使用されている場合、カラーホイールの順番(W-U-B-R-G)で書かれる
ようになっている。しかし、これを杓子定規に適用するわけではない。昔に印刷されたカードを見ると、
"green" は、"white" や "blue" よりも前に書かれる傾向が高いので、上の4枚は印刷された通りの
文章に戻ることになった。
《腐れ/Putrefaction》
旧)Whenever a player plays a white spell or green spell, that player discards a card.
新)Whenever a player plays a green or white spell, that player discards a card.
*《精油スリヴァー/Essence Sliver》 注釈文のTypo。 gain -> gains
*《ハナの保護管理/Hanna’s Custody》 "All" を文章の始めに加えたほうが適切である。
*《ハートストーン/Heartstone》 文章をより簡素にした。
旧)Creatures’ activated abilities cost {1} less to play. If this would make an
ability cost 0 or less mana to play, it costs {1}, plus any nonmana costs.
新)Activated abilities of creatures cost {1} less to play. This effect can’t
reduce the amount of mana an ability costs to play to less than 1 mana.
*《外殻貫通/Hull Breach》
モードの選び方として"Choose one or both"を採用した。
旧)Choose one - Destroy target artifact; or destroy target enchantment;
or destroy target artifact and target enchantment.
新)Choose one or both ? Destroy target artifact; or destroy target enchantment.
*《侵略計画/Invasion Plans》 《手練れの戦術/Master Warcraft》の表現に沿う形になった。
*《Lost Order of Jarkeld》 《Jihad》や《Call to Arms》と同じ修正(明確化)を受けた。
*《磁力の網/Magnetic Web》 1番目の能力の "This turn" が削除された。
*《淡色のマイコダーム/Pallid Mycoderm》
最後の能力の文章が誤解を招きやすいので、《冷眼のロヴィサ/Lovisa Coldeyes》と同様の文章に直された。
旧)
Sacrifice a Saproling: Each Fungus creature and each Saproling creature you control
gets +1/+1 until end of turn.
新)
Sacrifice a Saproling: Fungus and/or Saproling creatures you control get +1/+1
until end of turn.
#おいら注)
#旧オラクルだと、相手のコントロールするFungusが+1/+1されるような錯覚をおこす。
*《パルンズの柱/Pillar of the Paruns》
この土地から出るマナ1つは、1つの多色呪文にしか使えないような錯覚を起こす。
同様の使用制限がある《原初の彼方/Primal Beyond》を始めとしたカードには、
このような制限がかかっていると思わせるような表現は使われていない。
《マナの反射/Mana Reflection》のようなカードが場にあった場合でも明確化されるように、修正された。
旧)
{Tap}: Add one mana of any color to your mana pool. Spend this mana only to play a multicolored spell.
新)
{Tap}: Add one mana of any color to your mana pool. Spend this mana only to play multicolored spells.
*《分霊の確約/Promise of Bunrei》
一度しか誘発する必要がないため、Whenever -> When になった。
*《魂の捕縛/Seize the Soul》 "nonwhite, nonblack" と、カンマが挿入された。
*《サラカスの詐欺師/Thalakos Deceiver》
《分霊の確約》と異なり、何回でも誘発する場合があるため、When -> Whenever になった。
*《ヴォルラスの研究室/Volrath’s Laboratory》 "a" が追加された。
*《ヴォルラスの多相の戦士/Volrath’s Shapeshifter》
ルールを変更するたびに、大抵のカードはそれに従うわけだが、1,2枚はそのルールから
外れてしまうものがある。《ヴォルラスの多相の戦士》も、そういう一枚である。
CR418.5に観られる継続的効果の相互作用("Layer System")がルールに組み込まれてから、
コピー効果(第1種)は、コントロール変更効果(第2種)よりも先に適用されるようになった。
……ただ一枚のカードは適用すると妙なことになった。
《ヴォルラスの多相の戦士》は、そのテキストの通り、墓地のカードの一番上の複製となる。
しかし、その「墓地の一番上」は、コントローラーによって変わる。相互作用を正しく適用すると、
コピー効果を適用してから、コントロール変更効果を適用しなくてはいけない。
例えば、プレイヤーAが《ヴォルラスの多相の戦士》をコントロールしていた場合に、
プレイヤーBが《押収/Confiscate》でそのコントロールを奪ったとする。
しかし、その《ヴォルラスの多相の戦士》は依然としてAの墓地の一番上を参照しているのだ。
コピー効果(Aの墓地の一番上)→コントロール変更(Bのコントロールになる)と適用されるからである。
かくして、Bのコントロール下にあるのに、Aの墓地の一番上を見ているという奇妙な状態になっていた。
そのような紆余曲折を経て、正常に相互作用を適用するために、《ヴォルラスの多相の戦士》の能力は、
文章変更効果(第3種)となった。(すでにもうそうなってる)
文章変更効果は、大抵は《幻覚/Mind Bend》のように、1単語を変更するものだが、
《ヴォルラスの多相の戦士》は、マナ・コストや色といった『文章』まで変えてしまう。
かなり奇妙で例外的ではあるが、相互作用の機能的には問題がない。
前置きが長くなったが、今回のオラクル変更は、不必要と思われる文章をとっぱらって短くし、
どのカードの文章を取ってくるかをカンマを入れることにより明確にし、注釈文をイタリック体にした。
旧)
As long as Volrath’s Shapeshifter is in play and the top card of your graveyard is a creature card, Volrath’s Shapeshifter has the full text of that card, and has the text "{2}: Discard a card." (Volrath’s Shapeshifter has that card’s name, mana cost, color, types, abilities, power and toughness.)
{2}: Discard a card.
新)
As long as the top card of your graveyard is a creature card, Volrath’s Shapeshifter has the full text of that card and has the text "{2}: Discard a card." (Volrath’s Shapeshifter has that card’s name, mana cost, color, types, abilities, power, and toughness.)
{2}: Discard a card.
*《ヨーグモスの行動計画/Yawgmoth’s Agenda》
1番目の能力はより現代的な表現に変更された。(→《コルフェノールの計画/Colfenor’s Plans》)
旧)
Play no more than one spell each turn.
...
新)
You can’t play more than one spell each turn.
...
---------------------
そんなところで。
コンフラックス・スーパープレリリース@名古屋 の情報は以下の記事を参照して下さい。
http://74598.diarynote.jp/200901301331163127/
===============================================
昨日の記事の続きです。
------------------------------
オラクル:テンプレートの変更
------------------------------
*版図 / Domain
能力語は、それ自体は能力をもたないが、同様の機能を持つカードを一纏めに扱う。その内容は
カードによって異なるが、大まかな意味は括弧書きで内容が書かれている。
能力語としてまとめられた機能はいくつもある。が、それはあくまで単一のセットもしくはブロック
においての話であり、同じような機能を持つ他のセットのカードには能力語が書かれていない。
例えば、《狂気の瀬戸際/Brink of Madness》には暴勇と同じ意味合いのテキストがあるが、
能力語として『暴勇』は使われていない。同様に《うろ穴生まれのバーゲスト/Hollowborn Barghest》や
《怠惰な思考/Idle Thoughts》にも暴勇は使用されていない。
さて、版図はインベイジョンブロックに収録されている機能であり、カードごとに異なる動きをするが、
基本土地の種類を数えるところは共通している。まさに能力語として使用するにはうってつけである。
インベイジョンブロックの時では、能力語というものが無かったために、今まで能力語がつけられる
ことはなかった。
コンフラックスの登場で、基本土地の種類を数えるカードは、『版図』という能力語が使用される
ようになった。コンフラックスにはインベイジョンの再版である《俗世の相談/Worldly Counsel》
が収録されている。これによりオラクルでの文章にも版図が入ることになり、同じブロックにある
全ての同様の機能をもつカードに版図が加えられることになった。
これと同じく、時のらせんにある《版図の踏みつけ/Tromp the Domains》にも版図が加えられる。
時のらせんブロックでは、すでに能力語が使用されているのだ。→《ケルドの巨石/Keldon Megaliths》
版図 / Domain を能力語として得るカード:
《連合戦略/Allied Strategies》、《崩れる境界線/Collapsing Borders》、《集団監禁/Collective Restraint》
《ドラコ/Draco》、《回避行動/Evasive Action》、《風変わりな呪い/Exotic Curse》、
《風変わりな病/Exotic Disease》、《ガイアの力/Gaea’s Might》、《カヴーの斥候/Kavu Scout》、
《マグニゴス・ツリーフォーク/Magnigoth Treefolk》、《秩序ある渡り/Ordered Migration》、
《次元の絶望/Planar Despair》、《力の鎧/Power Armor》、《サマイトの巡礼者/Samite Pilgrim》、
《ストラタドン/Stratadon》、《団結の力/Strength of Unity》、《部族の炎/Tribal Flames》、
《版図の踏みつけ/Tromp the Domains》、《蛇行する川/Wandering Stream》、《旅する巨人/Wayfaring Giant》
*《肥沃な大地/Fertile Ground》など
《肥沃な大地》のテキストは "Whenever enchanted land is tapped for mana, its controller
adds one mana of any color to his or her mana pool." である。これは機能的に正しい。
しかし、多くのプレイヤーはこの文章を「土地をタップすると、本来のマナの代わりに
好きな色のマナ1つが出る」としばしば誤解していた。つまり、《肥沃な大地》によって出される
マナは、追加で出るのか、それとも本来のマナの代わりに出るのかがわかりにくくなっていた。
この解決のために、《肥沃な大地》によるマナは追加で加えられるという注釈文がついた。
Whenever enchanted land is tapped for mana, its controller adds one mana of any color
to his or her mana pool (in addition to the mana the land produces).
同様に注釈文がつけられるカード:
《沸き立つ汚泥/Bubbling Muck》、《Chaos Moon》、《夜明けの反射/Dawn’s Reflection》、
《エルフの案内/Elvish Guidance》、《Gauntlet of Might》、《魔力の篭手/Gauntlet of Power》
《High Tide》、《はびこり/Overgrowth》、《Snowfall》、《楽園の拡散/Utopia Sprawl》、
《花盛りの春/Vernal Bloom》、《繁茂/Wild Growth》
*《強要/Coercion》など
あなたの呪文や能力が、相手のカードをあなたが選んで捨てさせる場合、言葉の使い方に不一致があった。
《困窮/Distress》
Target player reveals his or her hand. You choose a nonland card from it. That player discards that card.
《強要/Coercion》
Target opponent reveals his or her hand. Choose a card from it. That player discards that card.
《強要》の2番目の文章の主語は「あなた」を暗に示している。
しかし、《困窮》のように明確にyouとは書かれていない。
これら2つの挙動はまったく同じなので、《困窮》のテンプレートに沿うように変わる。
《強要/Coercion》(新)
Target opponent reveals his or her hand. You choose a card from it. That player discards that card.
同様に、手札からカードを選ぶのが誰なのか明確化されるカード:
《酷評/Castigate》、《強迫/Duress》、《侵食/Encroach》、《遁走の恐君主/Ghastlord of Fugue》、
《飢えたるもの、卑堕硫/He Who Hungers》、《失われた時間/Lost Hours》、《精神創傷/Mind Slash》、
《悪夢の虚空/Nightmare Void》、《村八分/Ostracize》、《精神の槍/Psychic Spear》、
《心盗み/Psychic Theft》、《砕かれた夢/Shattered Dreams》、《シミアの死霊/Shimian Specter》
《タララの苦悩/Talara’s Bane》、《暴露/Unmask》、《ヴェナーリアの微光/Venarian Glimmer》
*《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》など
ある領域のカード全てを取り除く場合にも、言葉の不一致があった。
《朝明け/Morningtide》
Remove all cards in all graveyards from the game.
《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
{T}, Sacrifice Tormod’s Crypt: Remove target player’s graveyard from the game.
ご存じのように、《トーモッドの墓所》は墓地領域を吹っ飛ばすのでなく、《朝明け》と同じ挙動をとる。
しかし、このままでは墓地領域が取り除かれるような印象をあたえるため、
これらは《朝明け》の文章に沿う形になる。
《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》(新)
{T}, Sacrifice Tormod’s Crypt: Remove all cards in target player’s graveyard from the game.
同様に、"Remove all cards in graveyard"という文章になるカード:
《瓶詰めの回廊/Bottled Cloister》、《二枚舌/Duplicity》、《忘却の掌握/Grip of Amnesia》、
《ジャンドの魔除け/Jund Charm》、《地ならし屋/Leveler》、《壺の大魔術師/Magus of the Jar》、
《記憶の壺/Memory Jar》、《月輪の鏡/Moonring Mirror》、《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
《Thought Lash》
*《剣歯ニショーバ/Sabertooth Nishoba》など
いくつかのカードは2種類のプロテクションをもつ。そのようなカードは《静月の騎兵/Stillmoon Cavalier》
のように、"protection from white and from black" といった形で一つにまとめられている。
しかし、《剣歯ニショーバ/Sabertooth Nishoba》のように、いくつかのカードは
2つ別々のプロテクション能力を持つような表記になっている。これらはより一般的な表現の方へ直される。
《剣歯ニショーバ/Sabertooth Nishoba》(新)
Trample, protection from blue and from red
#おいら追記:
#日本語の印刷表記では《静月の騎兵》もプロテクション(白)と、プロテクション(黒)という
#2つの能力をもっているような表記になっている。
#さて、《静月の騎兵》に《セファリッドの密告者/Cephalid Snitch》を使うとどうなるのだろうか?
#まあ普通にプロテクション(黒)を失って、プロテクション(白)が残るのでしょうけど。
#一見すると一文の一能力に見える。はてさて。
複数のプロテクション能力がまとめられるカード:
《憤怒の天使アクローマ/Akroma, Angel of Fury》、《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》
《アクローマの記念碑/Akroma’s Memorial》、《法と優雅の仮面/Mask of Law and Grace》
《ヴェクの聖騎士/Paladin en-Vec》
残りは単語順とキーワード能力の注釈文関係なので略。
------------------------------
オラクル:機能的ではない変更
------------------------------
*《中断/Abeyance》、《白兵戦/Hand to Hand》
プレイできないものを指すのに、単に"instant", "sorcery" と書かれていた。
正しくは"instant spell", "sorcery spell" である。
*《Adarkar Unicorn》、《Snowfall》
この2枚は生み出されるマナに同じ使用制限があるが、その表記が適切でなかった。
旧)"Spend this mana only for cumulative upkeep abilities."
新)"Spend this mana only to pay cumulative upkeep costs."
*《Apocalypse Chime》 コロンの誤記を訂正。
*《覚醒/Awakening》
印刷された表記では、誘発型能力によって全てのクリーチャーと土地がアンタップする。
しかし、旧オラクルでは、全てのプレイヤーが自分でアンタップするような表記になっている。
これは印刷された文章に変えられる。
旧)At the beginning of each upkeep, all players untap all creatures and lands they control.
新)At the beginning of each upkeep, untap all creatures and lands.
*《チャネル/Channel》 カンマが抜けていたのを訂正。
*《カリスマ/Charisma》 of が抜けていたのを訂正。
*《Dreams of the Dead》
"If the creature would leave play, remove it from the game instead." という表現では
イベントを置換するのには不適切である。似たような挙動を示すフラッシュバックや蘇生能力で
示されている"remove it from the game instead of putting it anywhere else." に直される。
*《Dystopia》、《腐れ/Putrefaction》、《恐怖の支配/Reign of Terror》、《Snow Hound》
2種類の色を示す言葉が並列で使用されている場合、カラーホイールの順番(W-U-B-R-G)で書かれる
ようになっている。しかし、これを杓子定規に適用するわけではない。昔に印刷されたカードを見ると、
"green" は、"white" や "blue" よりも前に書かれる傾向が高いので、上の4枚は印刷された通りの
文章に戻ることになった。
《腐れ/Putrefaction》
旧)Whenever a player plays a white spell or green spell, that player discards a card.
新)Whenever a player plays a green or white spell, that player discards a card.
*《精油スリヴァー/Essence Sliver》 注釈文のTypo。 gain -> gains
*《ハナの保護管理/Hanna’s Custody》 "All" を文章の始めに加えたほうが適切である。
*《ハートストーン/Heartstone》 文章をより簡素にした。
旧)Creatures’ activated abilities cost {1} less to play. If this would make an
ability cost 0 or less mana to play, it costs {1}, plus any nonmana costs.
新)Activated abilities of creatures cost {1} less to play. This effect can’t
reduce the amount of mana an ability costs to play to less than 1 mana.
*《外殻貫通/Hull Breach》
モードの選び方として"Choose one or both"を採用した。
旧)Choose one - Destroy target artifact; or destroy target enchantment;
or destroy target artifact and target enchantment.
新)Choose one or both ? Destroy target artifact; or destroy target enchantment.
*《侵略計画/Invasion Plans》 《手練れの戦術/Master Warcraft》の表現に沿う形になった。
*《Lost Order of Jarkeld》 《Jihad》や《Call to Arms》と同じ修正(明確化)を受けた。
*《磁力の網/Magnetic Web》 1番目の能力の "This turn" が削除された。
*《淡色のマイコダーム/Pallid Mycoderm》
最後の能力の文章が誤解を招きやすいので、《冷眼のロヴィサ/Lovisa Coldeyes》と同様の文章に直された。
旧)
Sacrifice a Saproling: Each Fungus creature and each Saproling creature you control
gets +1/+1 until end of turn.
新)
Sacrifice a Saproling: Fungus and/or Saproling creatures you control get +1/+1
until end of turn.
#おいら注)
#旧オラクルだと、相手のコントロールするFungusが+1/+1されるような錯覚をおこす。
*《パルンズの柱/Pillar of the Paruns》
この土地から出るマナ1つは、1つの多色呪文にしか使えないような錯覚を起こす。
同様の使用制限がある《原初の彼方/Primal Beyond》を始めとしたカードには、
このような制限がかかっていると思わせるような表現は使われていない。
《マナの反射/Mana Reflection》のようなカードが場にあった場合でも明確化されるように、修正された。
旧)
{Tap}: Add one mana of any color to your mana pool. Spend this mana only to play a multicolored spell.
新)
{Tap}: Add one mana of any color to your mana pool. Spend this mana only to play multicolored spells.
*《分霊の確約/Promise of Bunrei》
一度しか誘発する必要がないため、Whenever -> When になった。
*《魂の捕縛/Seize the Soul》 "nonwhite, nonblack" と、カンマが挿入された。
*《サラカスの詐欺師/Thalakos Deceiver》
《分霊の確約》と異なり、何回でも誘発する場合があるため、When -> Whenever になった。
*《ヴォルラスの研究室/Volrath’s Laboratory》 "a" が追加された。
*《ヴォルラスの多相の戦士/Volrath’s Shapeshifter》
ルールを変更するたびに、大抵のカードはそれに従うわけだが、1,2枚はそのルールから
外れてしまうものがある。《ヴォルラスの多相の戦士》も、そういう一枚である。
CR418.5に観られる継続的効果の相互作用("Layer System")がルールに組み込まれてから、
コピー効果(第1種)は、コントロール変更効果(第2種)よりも先に適用されるようになった。
……ただ一枚のカードは適用すると妙なことになった。
《ヴォルラスの多相の戦士》は、そのテキストの通り、墓地のカードの一番上の複製となる。
しかし、その「墓地の一番上」は、コントローラーによって変わる。相互作用を正しく適用すると、
コピー効果を適用してから、コントロール変更効果を適用しなくてはいけない。
例えば、プレイヤーAが《ヴォルラスの多相の戦士》をコントロールしていた場合に、
プレイヤーBが《押収/Confiscate》でそのコントロールを奪ったとする。
しかし、その《ヴォルラスの多相の戦士》は依然としてAの墓地の一番上を参照しているのだ。
コピー効果(Aの墓地の一番上)→コントロール変更(Bのコントロールになる)と適用されるからである。
かくして、Bのコントロール下にあるのに、Aの墓地の一番上を見ているという奇妙な状態になっていた。
そのような紆余曲折を経て、正常に相互作用を適用するために、《ヴォルラスの多相の戦士》の能力は、
文章変更効果(第3種)となった。(すでにもうそうなってる)
文章変更効果は、大抵は《幻覚/Mind Bend》のように、1単語を変更するものだが、
《ヴォルラスの多相の戦士》は、マナ・コストや色といった『文章』まで変えてしまう。
かなり奇妙で例外的ではあるが、相互作用の機能的には問題がない。
前置きが長くなったが、今回のオラクル変更は、不必要と思われる文章をとっぱらって短くし、
どのカードの文章を取ってくるかをカンマを入れることにより明確にし、注釈文をイタリック体にした。
旧)
As long as Volrath’s Shapeshifter is in play and the top card of your graveyard is a creature card, Volrath’s Shapeshifter has the full text of that card, and has the text "{2}: Discard a card." (Volrath’s Shapeshifter has that card’s name, mana cost, color, types, abilities, power and toughness.)
{2}: Discard a card.
新)
As long as the top card of your graveyard is a creature card, Volrath’s Shapeshifter has the full text of that card and has the text "{2}: Discard a card." (Volrath’s Shapeshifter has that card’s name, mana cost, color, types, abilities, power, and toughness.)
{2}: Discard a card.
*《ヨーグモスの行動計画/Yawgmoth’s Agenda》
1番目の能力はより現代的な表現に変更された。(→《コルフェノールの計画/Colfenor’s Plans》)
旧)
Play no more than one spell each turn.
...
新)
You can’t play more than one spell each turn.
...
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そんなところで。
コメント
《Dystopia》では?
《ドラコ》のオラクルが、
Domain ―
Flying
Domain ―
って感じに「Domain」が並ぶのに、違和感が…。
typoやミスっていたところを直しました。ご指摘ありがとうございます。
> 《ドラコ/Draco》
それでも版図に従う能力が2つあるので、"Domain - "と いう文が2つ並ぶことになります。
現在のGatherも併せてご覧下さい。