#Extendedの記事を書こうとして、GPロサンゼルスの2日目カード枚数を調べていたら、
#《山/Mountain》の数よりも《誘惑蒔き/Sower of Temptation》の枚数が多く、
#それよりも《金属モックス/Chrome Mox》の数が多いんですね。
#環境にいかにフェアリーがいたか、がわかります。

1位? そりゃあんた、《島/Island》に決まっているじゃないですか。

Extendedのカードにまつわるルール的な記事は、コンフラックス・プレリリース後に公開します。

それでは、先週の回答ー。


問1
かたならし○×。

「構築戦のグランプリにおいて、レーティングによるバイ(不戦勝)を考える場合、
 その見るべきレーティングとは、構築戦レーティング(Constructed)のみである。」

○か×か?


×

グランプリにおいて、レーティングによるバイを考える場合、構築戦レーティング、もしくは
リミテッド戦レーティングのうち、グランプリのフォーマットと同じレーティングを参照するが、
それと共に、2009年度からは通算(Total)も考慮されるようになった。

与えられるバイは以下の通りである。

通算(Total)
1850 → 1 bye
1950 → 2 bye
2050 → 3 bye

また、いくつかの方法によって複数のバイを得られる場合、最もバイの数が多いものが優先される。

たとえば、プロツアー・プレイヤーズクラブ・レベルが1で、
構築レーティングが1960、通算レーティングが2080のプレイヤーは、
構築戦のグランプリによって3バイを得ることになる。


 
問2
Aは《屍滑り/Necroskitter》と《恒久の拷問/Everlasting Torment》をコントロールしている。
Bは《狡知/Guile》をコントロールしている。

A「さすがに《狡知》はきっついので、《火葬/Incinerate》2枚で除去します。」
B「まあこっちの土地は全部寝てるから、特に何もしないよ。」

さて、《狡知》に合計6ダメージが与えられて破壊されることになったのだが……

A「《恒久の拷問》で-1/-1カウンターが乗って墓地に落ちるから、《屍滑り》でこっちにもらいます。

B「いや、墓地に落ちたらライブラリーに戻るから、それは無理。」

AとB、どちらの言っていることが正しいか?


現在のアクティブ・プレイヤーがどちらかによって変わる。

-1/-1カウンターの乗ったクリーチャーが、場から墓地に置かれたことにより、Aの《屍滑り》
の能力が誘発する。

その後、《狡知/Guile》が墓地に置かれたことにより、《狡知》の能力が誘発する。

これら2つは、プレイヤーが優先権を得る前に誘発する。複数の誘発型能力が誘発しているので、
プレイヤーは互いのコントロールする誘発型能力をAPNAP順でスタックに積むことになる。(CR410.3)

もし、今がAのターンならば、誘発型能力は 

   《屍滑り/Necroskitter》 → 《狡知/Guile》

の順番で積まれるので、Bの言うことが正しくなる。

逆に、今がBのターンならば、誘発型能力は 

   《狡知/Guile》 → 《屍滑り/Necroskitter》

の順番で積まれるので、Aの言うことが正しくなる。

 
問3

とあるゲームにおいて。

対戦相手が《叫び大口/Shriekmaw》3体で私に攻撃してきた。
対戦相手も私も、戦闘ダメージがスタックに乗せられるまで、特に行動はしなかった。

3-1)

この時、私は『黒』を指定した《物語の円/Story Circle》をコントロールしていた。

全ての戦闘ダメージを軽減するには、何回《物語の円》を起動する必要があるか?

 
3-2)(3-1の状況とは別)

この時、私は《浄火の大天使/Empyrial Archangel》2体をコントロールしていた。
ブロックはできなったので、戦闘ダメージの解決時にこう言った。

私「2つの《叫び大口》からのダメージを、こっちの《浄火の大天使》(a)に、
  残り1つの《叫び大口》からのダメージを、もう一方の《浄火の大天使》(b)に移し替えます。」


こうやって、《浄火の大天使》を2体とも生き残らせることが可能だろうか?



3-1)3回

黒色である発生源が3つあるので、全ての戦闘ダメージを軽減するには、
それぞれに対して《物語の円/Story Circle》を起動しなくてはいけない。

従って3回。


3-2)不可能

3-1)と同じように考えると、発生源が3つあるので、
それぞれに対して《浄火の大天使》の置換効果を適用することで、
問題文の通りにできるように思えてしまう。

が、これは誤りである。

《物語の円》のテキストは以下の通り。

  {W} : The next time a source of your choice of the chosen color would deal
     damage to you this turn, prevent that damage.

この効果は特定の発生源から与えられるダメージを置換し軽減するものである。
一方、《浄火の大天使》はどうだろうか。

  All damage that would be dealt to you is dealt to Empyrial Archangel instead.

発生源からあたえられるダメージではなく、置換するのは「あなたに与えられるダメージ」そのものである。

問題の状況を考えると、戦闘ダメージ(9点)が全て一度にあなたに与えられる(CR310.4)ので、
2体の《浄火の大天使》があっても、いずれか一方の置換効果しか選ぶことができない。
従って、置換効果を適用した方の《浄火の大天使》が代わりに9ダメージを受け、破壊されることになる。

#同じようなことは《最下層民/Pariah》でも起きる。


-----------------
そんなところで。


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