#各地で新環境のスタンダードのデッキが出てきているようですが、
#とりあえずは既存デッキのパワーと経験の差が出ているような感じを受けます。
#大会を管理する方からみると、使われる新カードがより少ない方が、
#困った状況に陥らないので助かるのですが……

でもGPT岡山はリミテッドなので丸々新カードなのでした。


問1
かたならし○×。

「ある墓地のカードの蘇生能力をプレイした場合、それが解決されるまでは、
 そのカード自体はスタック領域にある。」

○か×か?


×

蘇生は起動方能力であり、その効果によってカードが墓地から場に移動する。
なので、蘇生能力をプレイしたあと、そのカード自体はまだ墓地にある。

割り込んで取り除くことも可能である。


問2
Aは《ゴブリンの死の略奪者/Goblin Deathraiders》を、
Bは《ケデレクトの忍び寄るもの/Kederekt Creeper》を、それぞれコントロールしている。

Aのターンの第1メインフェイズに、Aは《魂の火/Soul’s Fire》をプレイした。

A「僕の《ゴブリンの死の略奪者》のパワー分を、《ケデレクトの忍び寄るもの》へ。」
B「えーと、んじゃ割り込んで、《ゴブリンの死の略奪者》へ《マグマのしぶき/Magma Spray》
 をプレイ。これでダメージは無しだな。」

A「え?そうかな? 最後の情報をみると、やっぱり《ゴブリンの死の略奪者》の
 パワーは3だよ。だから《魂の火》は3ダメージを与えると思うけど。」

Aの言い分は正しいか? また、その理由を述べよ。
ただし、「FAQに書いてあった」といった理由だけでは不十分とする。


Aの言い分は正しくない。

《魂の火/Soul’s Fire》のテキストは以下の通り。

  Target creature you control in play deals damage equal to its power to
  target creature or player.

つまりこの呪文は対象を2つ取っており、効果によって1番目の対象となったクリーチャーが、
2番目の対象にダメージを与える。

問題の場合、《魂の火》の解決時には1番目の対象であるクリーチャーがいないので、
2番目の対象へダメージを与えることもない。(つまり何もおきない)

この場合、最後の情報は参照しない。
最後の情報を参照する場合は、効果が特定のオブジェクトの情報を必要としなくてはいけない(CR413.2f)
のだが、《魂の火》は単に対象となったクリーチャーが、もう一つの対象にダメージを与える
だけの呪文なので、オブジェクトの情報を必要としていないのである。




問3 (難)

私はタップ状態の《Time Vault》と、アンタップ状態の《航跡の打破者/Wake Thrasher》を
コントロールしている。

対戦相手のターン中に、対戦相手は《精神隷属器/Mindslaver》を起動して
次の私のターンのコントロールを得た。

さて、対戦相手はターンの終了を宣言したが……

3-1)《Time Vault》を自身の能力によってアンタップする場合、
その選択は私と対戦相手のうち、どちらの選択でできるだろうか?

3-2)3-1)の答えがいずれにせよ、誰かの選択によって《Time Vault》は自身の能力
でアンタップし、私のターンが飛ばされたとする。

では、《Time Vault》がアンタップしたことによって誘発する《航跡の打破者》の誘発型能力が
スタックに乗せられるのは、どちら側のターンの、どのフェイズ/ステップか?


3-1)私(《Time Vault》のコントローラー)の選択でできる。

《Time Vault》のテキストは以下の通り。

 Time Vault comes into play tapped.
 Time Vault doesn’t untap during your untap step.
 If you would begin your turn while Time Vault is tapped, you may skip that turn
 instead. If you do, untap Time Vault.

 Tap: Take an extra turn after this one.

3番目の能力によって《Time Vault》をアンタップする場合、
コントローラーのターンを始める代わりに、そのターンを飛ばすことになる。

つまりこの選択を行う時点では、私のターンはまだ来ていない。
ということはターンをコントロールされていることもないので、この選択を決めることが
できるのは私(《Time Vault》のコントローラー)である。

3-2)対戦相手のターンのアップキープ・ステップ

能力によって《Time Vault》がアンタップした場合、私のターンは飛ばされている。
《航跡の打破者》の誘発型能力は誘発するが、それは実際に次に来るフェイズ/ステップ
に誘発したとみなされる。(CR419.6g)

実際に次に来るフェイズ/ステップは、対戦相手のアンタップ・ステップなので、
この誘発方能力がスタックに乗る機会が来るのは次のアップキープ・ステップである。(CR302.3)


---------------------------------
そんなところで。


コメント

いく
2008年10月15日23:05

お世話になっております。

>《魂の火》は単に対象となったクリーチャーが、もう一つの対象にダメージを与えるだけの呪文なので、オブジェクトの情報を必要としていないのである。

《魂の火/Soul’s Fire》は解決時にオブジェクトのパワーを参照しますので、オブジェクトの情報を必要としています。
このケースで《魂の火/Soul’s Fire》がダメージを与えないのは、CR413.2aの規定によるものではないですか?

>能力によって《Time Vault》がアンタップした場合、私のターンは飛ばされている。
>《航跡の打破者》の誘発型能力は誘発するが、それは実際に次に来るフェイズ/ステップに誘発したとみなされる。(CR419.6g)

細かいことですが、《航跡の打破者》の誘発型能力が対戦相手のアンタップ・ステップに誘発するのは、CR419.6gが、それを次に来るフェイズ/ステップで誘発すると定めているからではなく、《Time Vault》が次に来るフェイズ/ステップでアンタップされると定めているからですよね?

testing
2008年10月16日0:31

> いく さん

ご指摘感謝いたします。

>このケースで《魂の火/Soul’s Fire》がダメージを与えないのは、CR413.2aの規定によるものではないですか?

その通りですね。不適正な対象であることがキーポイントです。
後半部の解説は蛇足っぽいので傍線で修正しておきます。

#個人的な考えですが、これは最後の情報を考えようとしてはいけないパターンかと。
#「対象の(あなたのコントロールする)クリーチャーのパワー」は存在しない
#はずですので、参照する値は無い(=0とみなされる)と判断できます。
#……さて、私はどうやらどこかの泥沼にはまりこんでいるらしいです。
#もっと単純に考えたいのですが……

> 《Time Vault》が次に来るフェイズ/ステップでアンタップされると定めているからですよね?

その通りです。行動(=《Time Vault》がアンタップする)のは次に発生するフェイズ/ステップとみなされます。

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