アラーラの断片に合わせたオラクル・CR更新告知です。

引用元はいつものMaGoの記事を参照して下さい。

http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/other/092408

日本語訳は今回もタカラトミーのサイトに出るのかな?(かな?>JFKさ)

おいらの方では、いつものようにざっくりと紹介していきます。


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オラクル更新:機能的な変更のあるカード
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*《Time Vault》


新オラクル・テキスト
Time Vault comes into play tapped.
Time Vault doesn’t untap during your untap step.
If you would begin your turn while Time Vault is tapped, you may skip that turn instead. If you do, untap Time Vault.
{T}: Take an extra turn after this one.


みなさんお待ちかね(?)の制限・禁止カードになってしまった《Time Vault》のオラクルです。
以前のバージョンと比べると、他の効果によってアンタップすること自体に制約がかからなくなり、
《通電式キー/Voltaic Key》で簡単に「ずっと俺のターン!」ができるようになりました。

目新しいのは3番目の能力でしょうか。元記事中にもありますが、今までのルール文章には
見られない文言になっています。

印刷された文章そのままで解釈するならば、《Time Vault》をアンタップするか
どうかを選択するのはそのコントローラーのアンタップ・ステップです。そして、
アンタップすることを選んだ場合、「このターンを飛ばす(skip THAT turn)」のですが、
この選択をしたのがアンタップ・ステップなので、飛ばされるべきターンは既に始まって
しまっています。そう、印刷された文章では機能しないのです。


さて、新しいオラクルに話を戻しましょう。さきほど問題になった
「飛ばされるべきターンが既に始まっている」ことは3番目の文章で回避されました。

条件は「あなたのターンを開始する際に《Time Vault》がタップ状態であること」(意訳)
なのですが、これによって《Time Vault》がアンタップする際は、

「どっちのターンで」
「どのフェイズ・ステップで」
「誘発した能力とかはどう処理するか」

が問題となりそうです。

例えば、《航跡の打破者/Wake Thrasher》と《Time Vault》が一緒にある場合はどうでしょうか?

#こっから先はRule-Mongerの範疇でしょうね。
#深淵の向こう側からは「ターンとターンの間~~~」という嫌な声が聞こえてきますが。

 

*《Fasting》


《Time Vault》の場合と同様に、ドローステップを飛ばすかどうかの選択を
そのドローステップ自体で行ってしまっているので、文章そのままでは機能しません。
ですので、《Time Vault》の場合と同様な文言になります。

また、生け贄にするところが、印刷された通りに「破壊される」になりました。
がんばって再生してください。

新オラクル・テキスト
At the beginning of your upkeep, put a hunger counter on Fasting. Then destroy
Fasting if it has five or more hunger counters on it.
If you would begin your draw step, you may skip that step instead. If you do,
you gain 2 life.
When you draw a card, destroy Fasting.


 

*《セラのアバター/Serra Avatar》


《セラのアバター/Serra Avatar》が墓地に落ちた場合、ライブラリーに戻りますが
その挙動は今までのオラクルによって置換効果になっていました。
しかし、印刷されたカードは誘発型能力でライブラリーに戻るようになっています。
(他のUrza’s Sagaシリーズと同じ。《次元の狭間/Planar Void》とか。)

今回、印刷された文章は現行のルール下で問題なく動作し、かつ、作成された当時の
意図通りに動くと言うことで、印刷された文章に近くなりました。

新オラクル・テキスト
Serra Avatar’s power and toughness are each equal to your life total.
When Serra Avatar is put into a graveyard from anywhere, shuffle it into
its owner’s library.


インスタントで墓地から取り除いたり、墓地から場に出せるようになりました。強化?

 

*《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》


以前のオラクルでは、「他のアーティファクトを……」という誤解しやすい表現に
なっていましたが、本来このカードが行うのは「場と墓地のアーティファクトを交換する」
という動作です。しかし、「交換」では、パーマネントが墓地へ行くことはありません。
それは破壊されるでもなく、生け贄になるわけでもなく、状況起因効果によるものでもありません。
それらをより現実のルールに従って「交換」するように近づけました。

新オラクル・テキスト
{T}: Choose target artifact a player controls and target artifact card in
that player’s graveyard. If both targets are still legal as this ability
resolves, that player simultaneously sacrifices the artifact and returns
the artifact card to play.


注)「交換/Exchange」の項目をみると、「呪文や能力の中には、ある領域にあるカード
を別の領域にあるカードと交換するように指示するものもある。」とあります。
これをそのまま適用すると何か都合の悪いことがあるのでしょうか?
また、場から墓地に行くことが「交換」で起こらないことが明記されているでしょうか?
Rule-Mongerの方はコメント欄にご一報ください。

 

*《大釜のダンス/Cauldron Dance》


MaGoによると、「パーマネントを場から墓地に置く/ Put into your graveyard」という
表現が使われている唯一のカードだそうです。この表現は「生け贄にする」というように改められます。

新オラクル・テキスト
Play Cauldron Dance only during combat.
Return target creature card from your graveyard to play. That creature
gains haste. Return it to your hand at end of turn.
You may put a creature card from your hand into play. That creature gains
haste. Its controller sacrifices it at end of turn.


 

*《Disharmony》


攻撃しているクリーチャーをアンタップして、コントロールを奪うこの呪文は
通常ならばコントローラーが変わる様に使用されるので、対象のクリーチャーは
コントローラーが変わり、戦闘から取り除かれて「攻撃クリーチャー」で無くなります。

ですが、自分の攻撃クリーチャーに対して《Disharmony》をプレイした場合はどうでしょう?
コントローラーが変わらないので、攻撃クリーチャーで有り続けます。
印刷されている文章からはこれが読み取れないので、オラクルも修正されます。

新オラクル・テキスト
Play Disharmony only during combat before blockers are declared.
Untap target attacking creature and remove it from combat. Gain control of
that creature until end of turn.


 

*《黄金化/Aurification》


壁/Wall の種族ルールが無くなってから、《黄金化/Aurification》は壁にするという
能力をオラクル上では失っていました。しかし、印刷された文章では壁にすると書いて
あるので、オラクルもそのように修正されます。

新オラクル・テキスト
Whenever a creature deals damage to you, put a gold counter on it.
Each creature with a gold counter on it is a Wall in addition to its
other creature types and has defender. (Those creatures can’t attack.)
When Aurification leaves play, remove all gold counters from all creatures.


 

*《Freyalise’s Winds》


IceAgeのこのカードの印刷された文章を見ると、第1文と第2文でセンテンスが切れている
ように見えます。ところが、現在のオラクルはカウンターを乗せたパーマネントに対して
能力を得るように書かれており、挙動が異なります。

このような文章は、すでに《時間のひずみ/Temporal Distortion》というカードがあるので
それに従った文に修正されます。

新オラクル・テキスト
Whenever a permanent becomes tapped, put a wind counter on it.
Permanents with wind counters on them don’t untap during their controllers’
untap steps.
At the beginning of each player’s upkeep, remove all wind counters from
permanents that player controls.


注)とりあえずwindカウンターが乗ったパーマネントが能力を得無くなりました。
 ていうか印刷文からはそんなの読めません。

 

*《Knowledge Vault》


オラクルには印刷された文に無い "until end of turn" という表現があります。
しかし、単純に現在のオラクルからこの文節を取り除くと、手札のカードを
《Knowledge Vault》によって取り除いたカードと交換したいのに、
生け贄にささげてしまうと、起動型能力の前に誘発型能力のほうが先に解決されてしまい、
結果として取り除いたカードは全て墓地に落ちてしまいます。
……つまりこのままでは、このカードは機能しません。

そこで、生け贄に捧げる方の起動型能力を{0}にして、効果で《Knowledge Vault》が
生け贄になるように修正しました。これにより、割り込んで何回でもこの能力を
使用できるようになります。

新オラクル・テキスト
{2}, {T}: Remove the top card of your library from the game face down.
{0}: Sacrifice Knowledge Vault. If you do, discard your hand, then put
all cards removed from the game with Knowledge Vault into their owner’s hand.
When Knowledge Vault leaves play, put all cards removed from the game
with Knowledge Vault into their owner’s graveyard.


 

*《三畳紀の卵/Triassic Egg》


Legend版のこのカードは、上に乗せるカウンターに名前がありませんでした。
Chronicles版で上に乗せるカウンターは「Hatchling」と印刷されていましたが
なぜかオラクルは「Incubation」でした。これら2つの名前のカウンターを同時に扱う
カードは存在しないので、印刷された方を優先するようにしました。

新オラクル・テキスト
{3}, {T}: Put a hatchling counter on Triassic Egg.
Remove two hatchling counters from Triassic Egg, Sacrifice Triassic Egg: You
may put a creature card from your hand or graveyard into play.


 

*《狩り立てる群れ/Hunting Pack》


以前のクリーチャータイプ改訂の際に、《狩り立てる群れ/Hunting Pack》が生み出す
トークンは猫・ビースト トークンになりました。理由としてはこれが収録されている
オンスロートブロックには、他にも猫・ビーストがいること(《クローサのむさぼり獣
/Krosan Vorine》や《黒焦げ牙のクーガー/Chartooth Cougar》)と、
カードの絵が猫に見えるから、でした。

ところが、他のクリーチャーと異なり、《狩り立てる群れ》自体は場に留まるわけでは
ありません。つまり、クリーチャー・タイプを参照する際には絵を見る必要性が
他のクリーチャー・カードよりも薄いのです。つまり、わざわざ猫にする必要は
なかったのでした。

新オラクル・テキスト
Put a 4/4 green Beast creature token into play.
Storm (When you play this spell, copy it for each spell played before it this turn.)


注)カード文章そのままに戻りました。

 

*《Remove Enchantments》


印刷された文章はややこしいのに、オラクルはすっきりとした文章になっています。
それはなぜかというと、オラクルは元々のカードの効果の半分を無視していたからです。

(印刷文)
Remove all enchantments you control and remove all enchantment cards played
on all permanents you control. If this spell is cast during opponent’s
attack, also remove all enchantment cards played on attacking creatures.
All enchantments you own are returned to your hand; all other enchantments
are destroyed.

(これまでのオラクル)
Return all enchantments you own and control to your hand. Then destroy all
Auras attached to permanents you control and/or attached to attacking creatures.

これまでのオラクル通りに解釈すると、以下の点が印刷文と異なります。

・あなたのコントロールするパーマネントにつけられているオーラで、
 あなたがオーナーであるがコントローラーではないオーラは、破壊される。
 (本来は手札に戻るはず)

・あなたがコントロールしていない、攻撃クリーチャーにつけられたオーラで、
 あなたがオーナーであるがコントローラーではないオーラは、破壊される。
 (本来は手札に戻るはず)

・あなたがコントロールしていない、攻撃クリーチャーにつけられたオーラで、
 あなたのオーナーではないオーラは、破壊される。
 (本来、この攻撃クリーチャーは対戦相手のコントロールするものである。
  攻撃クリーチャーのコントローラーがあなたのチームメイトの場合、何の効果も無い。)

・あなたがオーナーでない、あなたのコントロールするエンチャントが、文章に書かれて
 いる条件に合わなかった場合、それらは何も起きない。
 (本来は破壊される)

新しいオラクルはこれらの異状な点を修正しています。

新オラクル・テキスト
Return to your hand all enchantments you both own and control, all Auras
you own attached to permanents you control, and all Auras you own attached
to attacking creatures your opponents control. Then destroy all other
enchantments you control, all other Auras attached to permanents
you control, and all other Auras attached to attacking creatures
your opponents control.


 

*《Cyclopean Tomb》


前回のオラクルでは、《Cyclopean Tomb》が場から墓地に置かれると、
カウンターを取り除く誘発型能力が永遠に繰り返されるようになってしまっていました。

例えば、《Cyclopean Tomb》を起動し、ある土地にカウンターを置きます。
その後、この《Cyclopean Tomb》が墓地に置かれ、カウンターがアップキープに取り除かれます。
では、この後に別の《Cyclopean Tomb》を場に出し、同じ土地にカウンターを置くと……
先ほどの誘発型能力が再度誘発し、カウンターを自動的に取り除いてしまいます。

これでは正常に機能していません。というわけでオラクルは再度修正されるのでした。


新オラクル・テキスト
{2}, {T}: Put a mire counter on target non-Swamp land. That land is a
Swamp as long as it has a mire counter on it. Play this ability only during
your upkeep.
When Cyclopean Tomb is put into a graveyard from play, at the beginning of
each of your upkeeps for the rest of the game, remove all mire counters
from a land that a mire counter was put onto with Cyclopean Tomb but that
a mire counter has not been removed from with Cyclopean Tomb.


 

*《City in a Bottle》、《Golgothian Sylex》、《Apocalypse Chime》


1)印刷された文章に書かれているのは「カード」なので、これは今風の表現である
 「トークンでないパーマネント」に直されます。

2)古い表現である "discarded from play" は、今風の表現だと「生け贄に捧げる」
 となるので、そう直されます。


新オラクル・テキスト
《City in a Bottle》
Whenever a nontoken permanent from the Arabian Nights expansion other than
City in a Bottle is in play, its controller sacrifices it.
Players can’t play cards from the Arabian Nights expansion.

《Golgothian Sylex》
{1}, {T}: Each nontoken permanent from the Antiquities expansion is
sacrificed by its controller.

《Apocalypse Chime》
{2}, {T}: Sacrifice Apocalypse Chime: Destroy all nontoken permanents from
the Homelands expansion. They can’t be regenerated.


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そんなところで。
機能的でないカードの更新は別記事で。(文字数で跳ねられちゃった)


コメント

JFK_
2008年9月26日8:23

やるんならそのまま記事にできるくらいガッツリやってよー(苦笑

前回のは記事送ったんだけど結局掲載されなかったなあ。

testing
2008年9月26日8:47

趣味の延長で自分のblogに書くのと、
公式サイトで公式記事として翻訳文を載せるとでは

力の入れ方がずいぶんと違いますゆえ。>がっつり

#そーいや前回(イーブンタイド)のやつはアーカイブにもないですなう。

みらこー
2008年9月26日18:15

パーマネントとnon-パーマネントを交換すると不都合が出るんでねの? >《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》
詳しくは知りませんが :P

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