Answer: Friday Magic Quiz. [08-32A]
2008年9月25日 FMQ コメント (4)#オラクル&CR更新記事が上がっているので、こちらは簡易更新です。
#アラーラルール入門もそのうち出ているんじゃないかなー(かなー
それでは、遅くなりましたが、先週の回答。
問1
かたならし○×。
「"{5}: Creatures you control get +3/+3 until end of turn."
この起動型能力を解決した後に、同じターンに出した《灰色熊/Grizzly Bears》も、
+3/+3の修整を受ける。」
○か×か?
×
詳しい解説は問3のほうに。
問2
プレイヤーBのターンのアップキープ・ステップに、
プレイヤーAは《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》をプレイした。
B「打ち消しは手の中にないんだよなー、通し。」
A「じゃ、場に出るね。覇権してよい?」
B「ちょっとまった。《霧縛りの徒党》に《蛇変化/Snakeform》をプレイするよ。」
さて、《蛇変化/Snakeform》は無事解決されたのだが……
2-1)プレイヤーAは《苦花/Bitterblossom》を覇権したいと考えていた。
Aは《苦花/Bitterblossom》を覇権できるだろうか?
2-2)2-1)ができる場合、Bの土地は全てタップされるか?
2-3)2-1)ができる場合、ターンが経過してからAの《霧縛りの徒党》が場を離れた場合に、
覇権した《苦花/Bitterblossom》は戻ってくるだろうか?
2-1)できる。
《霧縛りの徒党/Mistbind Clique》は既に場に出ているので、「場に出たとき~」という
誘発型能力は誘発している。つまり、覇権能力の前半部分はスタックに既に乗っており、
その後の《蛇変化/Snakeform》で元々のオブジェクトが能力を失おうと関係がない。
従って、Aは覇権能力によって《苦花/Bitterblossom》を取り除くことができる。
2-2)されない。(というより誘発しない)
ゲームから取り除いた時には、すでに《霧縛りの徒党》の能力は《蛇変化》によって失われている。
つまり、「いずれかのフェアリーが霧縛りの徒党により覇権させられたとき」という
誘発型能力は既に無く、何もおこらない。
2-3)戻ってくる。
覇権能力は "関連した能力/Linked Abilitie" である。(CR407.2g)
つまり、覇権能力の前半で取り除かれたパーマネントは、後半部の解決時に戻ってくる。
この場合、覇権されたパーマネントは《苦花》であり、それは覇権能力の後半部の
解決時に戻ってくる。
#なお、《蛇変化》の効果がまだ残っている間に《霧縛りの徒党》が除去されると、
#覇権した《苦花》は戻ってこない。なぜならば、それは覇権能力を持っていないからである。
問3
3-1)
「"{5}: Creatures you control are indestructible until end of turn."
この起動型能力を解決した後に、同じターンに出した《灰色熊/Grizzly Bears》も、
このターンには破壊されない。」
○か×か?
3-2)
上の3-1)の理由を説明せよ。(ヒント:問1との違いは何か?)
3-1)○
3-2)
問1と問3を比べると、両方共に継続的効果を生成する起動型能力である。
にもかかわらず、この能力の解決後に出たパーマネントへの扱いが異なるのはなぜか?
実は、
「呪文、起動型能力、誘発型能力による継続的効果」で、かつ、
「オブジェクトの特性、またはそのコントローラーを変更する継続的効果」は
その継続的効果が発生した時点で影響を受けるオブジェクトが決定される。(CR418.3b)
からである。
例を出そう。
《踏み荒らし/Overrun》を解決すると、これは「呪文による継続的効果」で、かつ、
「オブジェクトの特性を変更する継続的効果」である。
なので、《踏み荒らし/Overrun》を解決した時のクリーチャーしか適用されない。
問1の場合も《踏み荒らし/Overrun》と同じく、「起動型能力による継続的効果」で、
「オブジェクトの特性を変更する継続的効果」である。
なので、後から出た《灰色熊/Grizzly Bears》には何の影響もない。
では問3はどうだろうか。これはオブジェクトの特性を変更しない。
CR418.3bに従い、影響を受けるオブジェクトは「固定」されず、文章通りの意味を持つ。
なので、後から出た《灰色熊/Grizzly Bears》も影響を受ける。
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そんなところで。
コメント
粘体マンタ/Plaxmanta (DIS)に関して。
こいつのCIP能力は今のオラクルでは
When Plaxmanta comes into play, creatures you control gain shroud until end of turn. (They can’t be the targets of spells or abilities.)
となっているので、この能力の解決前に場に出ていたクリーチャーにしか効果はないということですよね。
しかしこいつのもとのテキストは
When Plaxmanta comes into play, creatures you control can’t be the targets of spells or abilities this turn
なのでこの場合は能力の解決後に出たクリーチャーにも効果があるということですよね?
オラクルの変更は被覆のキーワード能力によるものですが、これにより能力の影響範囲が変化した、ということであってますか?
キーワード化によって挙動が変化してしまうとはなんとも不思議な話でピンときません。
たとえば、今後 unblockabl がキーワード化されてそのオラクル変更が行われると
《覆われた奇異/Veiling Oddity》[PLC]
は自分自身はブロックされるかわいそうな子になってしまう……
例:《精油スリヴァー/Essence Sliver》
その次のコメントにもありますが、特に変な話でもないです。
ほとんど同じ事を言っているのに、ルール上ではちょいと違う、というのも良くある話です。
> ロード太郎さん
お知らせ下さりありがとうございます。