3ヶ月ごとに襲ってくる、禁止&制限カードリストの更新のお時間です。
ただ、最近は変更も無いので今回も無風だと思ってい・・・
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http://www.wizards.com/default.asp?x=dci/announce/dci20080602a
公示:2008年6月 1日
適用:2008年6月20日
Vintage:
《渦まく知識/Brainstorm》制限
《閃光/Flash》制限
《噴出/Gush》制限
《商人の巻物/Merchant Scroll》制限
《思案/Ponder》制限
他のフォーマットでの変更はありません。
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きましたよでかいのが。
《閃光/Flash》と《商人の巻物/Merchant Scroll》は良いとしても、
《渦まく知識/Brainstorm》や《思案/Ponder》まで。
《噴出/Gush》は短い命でありました。
今まで《渦まく知識/Brainstorm》の4枚積みが基本だっただけに、
この制限カード化は、新たなる流れになりそうです。
ということは次に来るムーブメントは《先触れ/Portent》ですね。(違
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今日のWofC更新は驚くニュースが多く、次の巨大セットであるShards of Alaraの
レアリティーについての記事もあります。
が、そっちはJFKの中の人のほうが上手い記事を書きそうなので丸投げします。
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で、これだけではなんなので、興味深いルールがらみのネタを一つ。
(元ネタはGPのblogより)
《クローン/Clone》で、既にクリーチャー化している《変わり谷/Mutavault》をコピーすると、
それは「クリーチャー化していない、土地である《変わり谷》」になる。
ご存知の通り、「クリーチャー化していること」が、コピー可能な値ではないからだ。
シャドウムーアのレアで《鏡編み/Mirrorweave》というものがあるが、これもコピーを作り出す
カードの一つである。今日はこの挙動に関するお話。
プレイヤーAとBがローウィン・シャドウムーア ブロック構築で対戦をしている。
場の状況は以下の通り。
===============================
プレイヤーA:
《変わり谷/Mutavault》
6《平地/Plains》
《キンズベイル国境警備隊/Kinsbaile Borderguard》(+1/+1 カウンターが2個)
----------------
プレイヤーB:
6《森/Forest》
《雲打ち/Cloudthresher》(タップ状態)
===============================
プレイヤーAは、自分のターンに《変わり谷》を起動し、クリーチャー化して
それと《キンズベイル国境警備隊》で攻撃した。
Bはどれもブロックしなかったので、Aは戦闘ダメージを割り振る前に、《鏡編み》を
Bの《雲打ち》を対象にプレイし、全てのクリーチャーが《雲打ち》のコピーとなった。
Bに与えられる戦闘ダメージは何点だろうか?
まずは自分で「何点か?」を考えてもらいたい。その後に以下の文章をどうぞ。
答えの前に、以下の問題を考えてみよう。
問:プレイヤーBが、10体の 1/1 エルフ・戦士・トークンで攻撃をした。
戦闘ダメージが割り振られる前に、プレイヤーAは《変わり谷》を起動し、
それを対象に《鏡編み》をプレイした。プレイヤーAがこの戦闘で受けるダメージは何点か?
答えは0点である。
前置きの通り、全てのクリーチャーは土地であってクリーチャーでない《変わり谷》になるので、
それらは戦闘から取り除かれる。(クリーチャーでないので)
攻撃クリーチャーがいなくなってしまうので、戦闘ダメージがAに割り振られることもない。
では先ほどの《雲打ち》に《鏡編み》をプレイした問題を考えよう。
コピーした値になるので、《変わり谷》のパワーは7、《キンズベイル国境警備隊》は
カウンターが乗っかっているので9。なので計16点・・・というのは間違いである。
《変わり谷》の能力は「ターン終了時まで、変わり谷はすべてのクリーチャー・タイプを持つ
2/2のクリーチャーになる。それは土地でもある。」である。
この効果は継続的効果・第4種(タイプ変更)+第6b種(P/T変更その他)である。
コピーによる継続的効果は第1種であるので、《変わり谷》は、
まず《雲打ち》のコピー可能な値を全て引き継ぐ(第1種)
↓
すべてのクリーチャー・タイプを持つクリーチャーになる。(第4種)
↓
2/2になる(第6b種)
という適用を受け、以下のような特性を持つ。
名前:《雲打ち/Cloudthresher》
マナ・コスト:{2}{G}{G}{G}{G}
タイプ:クリーチャー
サブタイプ:(クリーチャーのサブタイプ全部)
テキスト:(《雲打ち/Cloudthresher》と同じ)
P/T: 2/2
《キンズベイル国境警備隊》も同様に考えると、P/T は 9/9 になる。
つまり、Bが受けるダメージは11点である。
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コピー効果と継続的効果の適用順という、CRの中でもややこしい方のルールが
絡み合った問題である。いささか面食らう人も少なからずいるようなので、
《変わり谷/Mutavault》にはご用心!
そんなところで。
ただ、最近は変更も無いので今回も無風だと思ってい・・・
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http://www.wizards.com/default.asp?x=dci/announce/dci20080602a
公示:2008年6月 1日
適用:2008年6月20日
Vintage:
《渦まく知識/Brainstorm》制限
《閃光/Flash》制限
《噴出/Gush》制限
《商人の巻物/Merchant Scroll》制限
《思案/Ponder》制限
他のフォーマットでの変更はありません。
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きましたよでかいのが。
《閃光/Flash》と《商人の巻物/Merchant Scroll》は良いとしても、
《渦まく知識/Brainstorm》や《思案/Ponder》まで。
《噴出/Gush》は短い命でありました。
今まで《渦まく知識/Brainstorm》の4枚積みが基本だっただけに、
この制限カード化は、新たなる流れになりそうです。
ということは次に来るムーブメントは《先触れ/Portent》ですね。(違
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今日のWofC更新は驚くニュースが多く、次の巨大セットであるShards of Alaraの
レアリティーについての記事もあります。
が、そっちはJFKの中の人のほうが上手い記事を書きそうなので丸投げします。
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で、これだけではなんなので、興味深いルールがらみのネタを一つ。
(元ネタはGPのblogより)
《クローン/Clone》で、既にクリーチャー化している《変わり谷/Mutavault》をコピーすると、
それは「クリーチャー化していない、土地である《変わり谷》」になる。
ご存知の通り、「クリーチャー化していること」が、コピー可能な値ではないからだ。
シャドウムーアのレアで《鏡編み/Mirrorweave》というものがあるが、これもコピーを作り出す
カードの一つである。今日はこの挙動に関するお話。
プレイヤーAとBがローウィン・シャドウムーア ブロック構築で対戦をしている。
場の状況は以下の通り。
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プレイヤーA:
《変わり谷/Mutavault》
6《平地/Plains》
《キンズベイル国境警備隊/Kinsbaile Borderguard》(+1/+1 カウンターが2個)
----------------
プレイヤーB:
6《森/Forest》
《雲打ち/Cloudthresher》(タップ状態)
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プレイヤーAは、自分のターンに《変わり谷》を起動し、クリーチャー化して
それと《キンズベイル国境警備隊》で攻撃した。
Bはどれもブロックしなかったので、Aは戦闘ダメージを割り振る前に、《鏡編み》を
Bの《雲打ち》を対象にプレイし、全てのクリーチャーが《雲打ち》のコピーとなった。
Bに与えられる戦闘ダメージは何点だろうか?
まずは自分で「何点か?」を考えてもらいたい。その後に以下の文章をどうぞ。
答えの前に、以下の問題を考えてみよう。
問:プレイヤーBが、10体の 1/1 エルフ・戦士・トークンで攻撃をした。
戦闘ダメージが割り振られる前に、プレイヤーAは《変わり谷》を起動し、
それを対象に《鏡編み》をプレイした。プレイヤーAがこの戦闘で受けるダメージは何点か?
答えは0点である。
前置きの通り、全てのクリーチャーは土地であってクリーチャーでない《変わり谷》になるので、
それらは戦闘から取り除かれる。(クリーチャーでないので)
攻撃クリーチャーがいなくなってしまうので、戦闘ダメージがAに割り振られることもない。
では先ほどの《雲打ち》に《鏡編み》をプレイした問題を考えよう。
コピーした値になるので、《変わり谷》のパワーは7、《キンズベイル国境警備隊》は
カウンターが乗っかっているので9。なので計16点・・・というのは間違いである。
《変わり谷》の能力は「ターン終了時まで、変わり谷はすべてのクリーチャー・タイプを持つ
2/2のクリーチャーになる。それは土地でもある。」である。
この効果は継続的効果・第4種(タイプ変更)+第6b種(P/T変更その他)である。
コピーによる継続的効果は第1種であるので、《変わり谷》は、
まず《雲打ち》のコピー可能な値を全て引き継ぐ(第1種)
↓
すべてのクリーチャー・タイプを持つクリーチャーになる。(第4種)
↓
2/2になる(第6b種)
という適用を受け、以下のような特性を持つ。
名前:《雲打ち/Cloudthresher》
マナ・コスト:{2}{G}{G}{G}{G}
タイプ:クリーチャー
サブタイプ:(クリーチャーのサブタイプ全部)
テキスト:(《雲打ち/Cloudthresher》と同じ)
P/T: 2/2
《キンズベイル国境警備隊》も同様に考えると、P/T は 9/9 になる。
つまり、Bが受けるダメージは11点である。
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コピー効果と継続的効果の適用順という、CRの中でもややこしい方のルールが
絡み合った問題である。いささか面食らう人も少なからずいるようなので、
《変わり谷/Mutavault》にはご用心!
そんなところで。
コメント
にしてもエントリーパックはないわ・・・
非常に参考になったので、記事内容を引用させいただきたいのですが、よろしいでしょうか?
またリンクさせていだきたいのですが、リンクフリーでしょうか?
いきなりですいませんでした。失礼します。
引用元さえ明らかにしてもらえれば、いくらでも結構です。
あとは常識の範囲内でやっていただければ。