Friday Magic Quiz. [08-17A]
2008年5月20日コメント (14)#質問になっていない問い、というのに答える必要性はあるんでしょうか。
#何が疑問点であるかわからない問いかけというのは、
#回答するほうも何を答えてよいのやらさっぱりです。
#逆に、疑問点をはっきりさせている問いというのは、難しくても答えようがあります。
そんなわけで、先週の回答ー。
×
オーラのつけられているオブジェクトやプレイヤーのことを、「エンチャントされている」という。
(CR212.4h)
問いの(A)は、オーラがつけられているわけではないので、
『エンチャントされているクリーチャー』ではない。従って×。
#ところで、オーラと装備品という2つのサブタイプを同時に持つパーマネントは
#作成できるだろうか? 某所で話題に出たがこれというアイデアは出なかった。
#Rule-Monger諸氏の御知恵を拝借したい。これぞいうモノはコメント欄まで。
2−1)10点
共謀能力によって作成された《アケノヒカリの注入/Dawnglow Infusion》のコピーは、
{W}も{G}も支払われていない。従ってコピーを解決しても、Aは1点のライフも得ない。
元々プレイされていた《アケノヒカリの注入》には、{W}も{G}も支払われているので、
Aは10点のライフを得ることになる。
2−2)どちらの主張も正しくない。
共謀能力によって作成された《石の顎/Jaws of Stone》のコピーは、
Xの値、対象(を始めとした選択)を保持している。
この場合、Xの値は「5」であり、対象は「Bに3点、《シスルダウンの二人組》に2点」である。
Aはコピーがスタックに置かれる際に、対象を選びなおしてもよいが、
対象の数を変更することはできないため、「Bに5点」という選択はできない。
また、「Bに3点、Bに2点」という選択も不可能である。
一つの「対象(群)」では同じ対象を複数回選ぶことはできないからだ。
従って、このままAが対象の変更の意思なく、解決がされるならば
結果としてBは6点のダメージを受けることになる。
3−1)誘発する。
シャドウムーアFAQにそのまま書いてある。
・・・だが、これでは次の問いの答えにならない。
3−2)
《栄華の防衛》が誘発するためには、クリーチャーの上に「-1/-1 カウンターが配置される」
必要がある。この「配置される」というのはどのような状態を指すのだろうか?
実はCRにそれと思われる文章が存在する。
200.10. A counter is a marker placed on an object or player, either
modifying its characteristics or interacting with an ability.
A counter is not a token, and a token is not a counter. Counters with
the same name or description are interchangeable.
カウンターはオブジェクトやプレイヤーに「place」されて始めて意味を持つ。
つまり、-1/-1カウンターが乗った状態で出てくるクリーチャーには、
-1/-1カウンターが「place」されているので、《栄華の防衛》が誘発する。
このplaceという単語は他にも《倍増の季節/Doubling Season》や《破れ翼トビ/Tatterkite》
にも姿を見せる。それらは全てCR200.10に従った挙動を見せる。
問いには「CR項目(1つだけでよい)を用いて説明せよ」と書いたが、
私が一つ挙げるならば上の項目を挙げるだろう。
----------------
そんなところで。
#何が疑問点であるかわからない問いかけというのは、
#回答するほうも何を答えてよいのやらさっぱりです。
#逆に、疑問点をはっきりさせている問いというのは、難しくても答えようがあります。
そんなわけで、先週の回答ー。
問1
かたならし○×。
「エンチャントになっている装備品がつけられたクリーチャー(A)がある。
このとき、(A)は『エンチャントされているクリーチャー』である。」
○か×か?
×
オーラのつけられているオブジェクトやプレイヤーのことを、「エンチャントされている」という。
(CR212.4h)
問いの(A)は、オーラがつけられているわけではないので、
『エンチャントされているクリーチャー』ではない。従って×。
#ところで、オーラと装備品という2つのサブタイプを同時に持つパーマネントは
#作成できるだろうか? 某所で話題に出たがこれというアイデアは出なかった。
#Rule-Monger諸氏の御知恵を拝借したい。これぞいうモノはコメント欄まで。
問2
プレイヤーAは《略奪の母、汁婆/Wort, the Raidmother》と、それから出た
赤緑のゴブリン・戦士・トークンを2つコントロールしている。
プレイヤーBは《シスルダウンの二人組/Thistledown Duo》をコントロールしている。
2−1)
A「《アケノヒカリの注入/Dawnglow Infusion》をX=5でプレイ。」
B「共謀コストは?」
A「支払うよ。緑色のトークンを2つタップ。」
B「マナは?」
A「伊達に平地を置いているわけじゃないんで。もちろん、{W}も{G}も含めて払うよ。」
B(ため息をついて)「何もせんよ。全部解決しよう。で、何点回復するんだ?」
Aは何点のライフを得るか?
2−2)
(上の問から1ターンが経過)
A「《石の顎/Jaws of Stone》をプレイ。山は5枚あるから、X=5で。」
B「インスタントがそうそう都合よくあるはずもないんで。どういう風にダメージを割る?」
A「そこの《シスルダウンの二人組》に2点と、本体(=B)に3点。」
B「共謀コストは?」
A「支払うよ。赤色のトークンを2つタップ。」
B「OK。じゃ、解決しようか。」
A「こっちもOK。《石の顎》のコピーの対象は本体(=B)で、合計8点でよろしく。」
B「おいおい、ちょっとまった。コピーはプレイされていないから、Xの値は未定義で0だぞ。」
A「え? そうかな?」
どちらの主張が正しいか?
2−1)10点
共謀能力によって作成された《アケノヒカリの注入/Dawnglow Infusion》のコピーは、
{W}も{G}も支払われていない。従ってコピーを解決しても、Aは1点のライフも得ない。
元々プレイされていた《アケノヒカリの注入》には、{W}も{G}も支払われているので、
Aは10点のライフを得ることになる。
2−2)どちらの主張も正しくない。
共謀能力によって作成された《石の顎/Jaws of Stone》のコピーは、
Xの値、対象(を始めとした選択)を保持している。
この場合、Xの値は「5」であり、対象は「Bに3点、《シスルダウンの二人組》に2点」である。
Aはコピーがスタックに置かれる際に、対象を選びなおしてもよいが、
対象の数を変更することはできないため、「Bに5点」という選択はできない。
また、「Bに3点、Bに2点」という選択も不可能である。
一つの「対象(群)」では同じ対象を複数回選ぶことはできないからだ。
従って、このままAが対象の変更の意思なく、解決がされるならば
結果としてBは6点のダメージを受けることになる。
問3(難)
上に何もカウンターが乗っていない《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》が、
場から墓地に置かれ、自身の頑強能力で場に戻ってきた。
このとき、場には《栄華の防衛/Flourishing Defenses》があった。
3−1)
《栄華の防衛/Flourishing Defenses》の能力は誘発するか?
3−2)
上記の理由をCR項目(1つだけでよい)を用いて説明せよ。
3−1)誘発する。
シャドウムーアFAQにそのまま書いてある。
・・・だが、これでは次の問いの答えにならない。
3−2)
《栄華の防衛》が誘発するためには、クリーチャーの上に「-1/-1 カウンターが配置される」
必要がある。この「配置される」というのはどのような状態を指すのだろうか?
実はCRにそれと思われる文章が存在する。
200.10. A counter is a marker placed on an object or player, either
modifying its characteristics or interacting with an ability.
A counter is not a token, and a token is not a counter. Counters with
the same name or description are interchangeable.
カウンターはオブジェクトやプレイヤーに「place」されて始めて意味を持つ。
つまり、-1/-1カウンターが乗った状態で出てくるクリーチャーには、
-1/-1カウンターが「place」されているので、《栄華の防衛》が誘発する。
このplaceという単語は他にも《倍増の季節/Doubling Season》や《破れ翼トビ/Tatterkite》
にも姿を見せる。それらは全てCR200.10に従った挙動を見せる。
問いには「CR項目(1つだけでよい)を用いて説明せよ」と書いたが、
私が一つ挙げるならば上の項目を挙げるだろう。
----------------
そんなところで。
コメント
ですか?
リシドの能力は「エンチャントになる」なので、適用された時点でそれ以前のタイプを全部失ってしまいます。
〈〉内は、サブタイプとして
リシド 格子でアーティファクト・クリーチャー〈リシド〉
↓
リシド能力起動
↓
細胞形成プレイ
↓
細胞形成 解決 クリーチャー化した魂込めの円月刀コピー…もとリシドは、アーティファクト〈装備品〉に。
↓
リシド能力 解決 …もとリシドは、エンチャント〈オーラ〉に。(アーティファクトでなくなって装備品でもなくなる))
「アーティファクト・クリーチャー」になる、と書かれた効果があるが、これも同様に以前のカード・タイプおよびサブタイプを全て残す効果である。
ここどうにか使えないかなあ
無理かなあ
誘発型能力にレスポンスで細胞形成で装備品コピーとか
私は、「オーラでかつ装備品であるパーマネント」を作るのは(現行のカードでは)不可能だと思います。
素の状態で「オーラでかつ装備品であるパーマネント」がない以上、
(1) 装備品でないものを装備品にする。
(2) オーラでないものを装備品にする。
のどちらかが必要です。
(1)のルートでは、装備品をコピーする(A)しか方法がありません。
(2)のルートでは、リシドの起動型能力(B)、オーラをコピー(C)、《ネクロマンシー》のCIP(D)の方法があります。
しかし、(A)〜(D)のどの方法も元のカードタイプを保持できないので、「オーラでかつ装備品であるパーマネント」を作ることはできない、と結論しているのですが…
血染めの月があっても教議会の座席はアーティファクトですよね
となると上で出た
「魔法の夜オパールの輝き下でネクロマンシー
誘発型能力にレスポンスで細胞形成で装備品コピー」
で行けそうかな?
たしかにこれならいけそうですね。
ただこの場合、《魔法の夜》がなかったら《ネクロマンシー》は、オーラになれるのかという疑問が…………
・《魔法の夜/Enchanted Evening》
・《オパール色の輝き/Opalescence》
・《ネクロマンシー/Necromancy》
・《細胞形成/Cytoshape》
・適当な装備品(←《魔法の夜》と《オパール色の輝き》によって、既にクリーチャーでもある)
・(+呪文や能力の適当な対象)
で、題意は達成できそうですね。
《ネクロマンシー/Necromancy》のオラクルは
...it becomes an Aura with "enchant creature put into play with Necromancy."
ですので、確かにAuraになることができます。
#同種の《動く死体/Animate Dead》や《Dance of the Dead》ではできないところが面白いです。
> ただこの場合、《魔法の夜》がなかったら《ネクロマンシー》は、オーラになれるのかという疑問が……
オーラはエンチャントのサブタイプなので、エンチャントでないパーマネントが
「オーラになる」という効果を受けても、何も影響をうけません。(CR212.1b)
なので、題意を達成するには《細胞形成》の効果を受けた後の『元』《ネクロマンシー》
が、エンチャントでもないといけませんね。
これにて、ひとまずこの話題については幕とさせていただきます。