#質問になっていない問い、というのに答える必要性はあるんでしょうか。
#何が疑問点であるかわからない問いかけというのは、
#回答するほうも何を答えてよいのやらさっぱりです。
#逆に、疑問点をはっきりさせている問いというのは、難しくても答えようがあります。

そんなわけで、先週の回答ー。


問1
かたならし○×。

「エンチャントになっている装備品がつけられたクリーチャー(A)がある。
 このとき、(A)は『エンチャントされているクリーチャー』である。」

○か×か?


×

オーラのつけられているオブジェクトやプレイヤーのことを、「エンチャントされている」という。
(CR212.4h)

問いの(A)は、オーラがつけられているわけではないので、
『エンチャントされているクリーチャー』ではない。従って×。

#ところで、オーラと装備品という2つのサブタイプを同時に持つパーマネントは
#作成できるだろうか? 某所で話題に出たがこれというアイデアは出なかった。
#Rule-Monger諸氏の御知恵を拝借したい。これぞいうモノはコメント欄まで。

 
問2
プレイヤーAは《略奪の母、汁婆/Wort, the Raidmother》と、それから出た
赤緑のゴブリン・戦士・トークンを2つコントロールしている。

プレイヤーBは《シスルダウンの二人組/Thistledown Duo》をコントロールしている。

2−1)
A「《アケノヒカリの注入/Dawnglow Infusion》をX=5でプレイ。」
B「共謀コストは?」
A「支払うよ。緑色のトークンを2つタップ。」
B「マナは?」
A「伊達に平地を置いているわけじゃないんで。もちろん、{W}も{G}も含めて払うよ。」
B(ため息をついて)「何もせんよ。全部解決しよう。で、何点回復するんだ?」

Aは何点のライフを得るか?

2−2)
(上の問から1ターンが経過)

A「《石の顎/Jaws of Stone》をプレイ。山は5枚あるから、X=5で。」
B「インスタントがそうそう都合よくあるはずもないんで。どういう風にダメージを割る?」
A「そこの《シスルダウンの二人組》に2点と、本体(=B)に3点。」
B「共謀コストは?」
A「支払うよ。赤色のトークンを2つタップ。」
B「OK。じゃ、解決しようか。」
A「こっちもOK。《石の顎》のコピーの対象は本体(=B)で、合計8点でよろしく。」
B「おいおい、ちょっとまった。コピーはプレイされていないから、Xの値は未定義で0だぞ。」
A「え? そうかな?」

どちらの主張が正しいか?


2−1)10点

共謀能力によって作成された《アケノヒカリの注入/Dawnglow Infusion》のコピーは、
{W}も{G}も支払われていない。従ってコピーを解決しても、Aは1点のライフも得ない。

元々プレイされていた《アケノヒカリの注入》には、{W}も{G}も支払われているので、
Aは10点のライフを得ることになる。

2−2)どちらの主張も正しくない。

共謀能力によって作成された《石の顎/Jaws of Stone》のコピーは、
Xの値、対象(を始めとした選択)を保持している。

この場合、Xの値は「5」であり、対象は「Bに3点、《シスルダウンの二人組》に2点」である。
Aはコピーがスタックに置かれる際に、対象を選びなおしてもよいが、
対象の数を変更することはできないため、「Bに5点」という選択はできない。
また、「Bに3点、Bに2点」という選択も不可能である。
一つの「対象(群)」では同じ対象を複数回選ぶことはできないからだ。

従って、このままAが対象の変更の意思なく、解決がされるならば
結果としてBは6点のダメージを受けることになる。

 
問3(難)

上に何もカウンターが乗っていない《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》が、
場から墓地に置かれ、自身の頑強能力で場に戻ってきた。

このとき、場には《栄華の防衛/Flourishing Defenses》があった。

3−1)
《栄華の防衛/Flourishing Defenses》の能力は誘発するか?

3−2)
上記の理由をCR項目(1つだけでよい)を用いて説明せよ。


3−1)誘発する。

シャドウムーアFAQにそのまま書いてある。
・・・だが、これでは次の問いの答えにならない。

3−2)
《栄華の防衛》が誘発するためには、クリーチャーの上に「-1/-1 カウンターが配置される」
必要がある。この「配置される」というのはどのような状態を指すのだろうか?

実はCRにそれと思われる文章が存在する。

 200.10. A counter is a marker placed on an object or player, either
  modifying its characteristics or interacting with an ability.
  A counter is not a token, and a token is not a counter. Counters with
  the same name or description are interchangeable.

カウンターはオブジェクトやプレイヤーに「place」されて始めて意味を持つ。

つまり、-1/-1カウンターが乗った状態で出てくるクリーチャーには、
-1/-1カウンターが「place」されているので、《栄華の防衛》が誘発する。

このplaceという単語は他にも《倍増の季節/Doubling Season》や《破れ翼トビ/Tatterkite》
にも姿を見せる。それらは全てCR200.10に従った挙動を見せる。

問いには「CR項目(1つだけでよい)を用いて説明せよ」と書いたが、
私が一つ挙げるならば上の項目を挙げるだろう。

----------------
そんなところで。

コメント

nophoto
通りすがり
2008年5月20日18:37

リシドの能力をスタックに乗せている間にそのリシドをクリーチャー化している《魂込めの円月刀/Ensouled Scimitar》のコピーにする、とかダメですかね

nophoto
通りすがり
2008年5月20日18:49

アーティファクトでないとダメなので《マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice》も必要かも

nophoto
Nameless
2008年5月20日19:31

リシド能力起動→スタック《細胞形成/Cytoshape》→《魂込めの円月刀/Ensouled Scimitar》を選択

ですか?

nophoto
ニックネーム無し
2008年5月20日20:17

それらの方法ではダメですね。
リシドの能力は「エンチャントになる」なので、適用された時点でそれ以前のタイプを全部失ってしまいます。

nophoto
ロード太郎
2008年5月20日20:21

《マイコシンスの格子》があっても、タイプスタンプ順で(アーティファクトでない)オーラになるんじゃないですか。

〈〉内は、サブタイプとして

リシド 格子でアーティファクト・クリーチャー〈リシド〉

リシド能力起動

細胞形成プレイ

細胞形成 解決 クリーチャー化した魂込めの円月刀コピー…もとリシドは、アーティファクト〈装備品〉に。

リシド能力 解決 …もとリシドは、エンチャント〈オーラ〉に。(アーティファクトでなくなって装備品でもなくなる))

nophoto
ニックネーム無し
2008年5月20日21:35

212.1cより抜粋
「アーティファクト・クリーチャー」になる、と書かれた効果があるが、これも同様に以前のカード・タイプおよびサブタイプを全て残す効果である。

ここどうにか使えないかなあ
無理かなあ

nophoto
ロード太郎
2008年5月20日21:56

クリーチャーになったら、オーラも装備品も外れちゃいますしね。

nophoto
ニックネーム無し
2008年5月21日8:04

魔法の夜オパールの輝き下でネクロマンシー
誘発型能力にレスポンスで細胞形成で装備品コピーとか

nophoto
ロード太郎
2008年5月21日10:33

↑《ネクロマンシー》のCIP解決時にカードタイプが上書きされて装備品ではなくなりますね。

nophoto
ロード太郎
2008年5月21日11:02

ひとの突っ込みばかりでは失礼ですので、自分なりの意見を

私は、「オーラでかつ装備品であるパーマネント」を作るのは(現行のカードでは)不可能だと思います。

素の状態で「オーラでかつ装備品であるパーマネント」がない以上、

(1) 装備品でないものを装備品にする。
(2) オーラでないものを装備品にする。

のどちらかが必要です。

(1)のルートでは、装備品をコピーする(A)しか方法がありません。
(2)のルートでは、リシドの起動型能力(B)、オーラをコピー(C)、《ネクロマンシー》のCIP(D)の方法があります。

しかし、(A)〜(D)のどの方法も元のカードタイプを保持できないので、「オーラでかつ装備品であるパーマネント」を作ることはできない、と結論しているのですが…

nophoto
ニックネーム無し
2008年5月21日13:50

エンチャント・タイプが上書きされるだけでカード・タイプには影響しないのでは
血染めの月があっても教議会の座席はアーティファクトですよね

nophoto
ニックネーム無し
2008年5月21日14:36

リシドはタイプ「エンチャント」で上書きされますが、《ネクロマンシー》はオーラになるだけですね。
となると上で出た
「魔法の夜オパールの輝き下でネクロマンシー
 誘発型能力にレスポンスで細胞形成で装備品コピー」
で行けそうかな?

nophoto
ロード太郎
2008年5月21日15:18

《ネクロマンシー》の件は確かにそうですね。ご指摘ありがとうございます。

たしかにこれならいけそうですね。

ただこの場合、《魔法の夜》がなかったら《ネクロマンシー》は、オーラになれるのかという疑問が…………

testing
testing
2008年5月22日13:35

コメントありがとうございます>皆様

・《魔法の夜/Enchanted Evening》
・《オパール色の輝き/Opalescence》
・《ネクロマンシー/Necromancy》
・《細胞形成/Cytoshape》
・適当な装備品(←《魔法の夜》と《オパール色の輝き》によって、既にクリーチャーでもある)
・(+呪文や能力の適当な対象)

で、題意は達成できそうですね。

《ネクロマンシー/Necromancy》のオラクルは

...it becomes an Aura with "enchant creature put into play with Necromancy."

ですので、確かにAuraになることができます。

#同種の《動く死体/Animate Dead》や《Dance of the Dead》ではできないところが面白いです。

> ただこの場合、《魔法の夜》がなかったら《ネクロマンシー》は、オーラになれるのかという疑問が……

オーラはエンチャントのサブタイプなので、エンチャントでないパーマネントが
「オーラになる」という効果を受けても、何も影響をうけません。(CR212.1b)
なので、題意を達成するには《細胞形成》の効果を受けた後の『元』《ネクロマンシー》
が、エンチャントでもないといけませんね。

これにて、ひとまずこの話題については幕とさせていただきます。

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