Friday Magic Quiz. [08-16A]
2008年5月13日コメント (4)#構築戦はブロック構築とスタンダードが入り混じる季節になりました。
#とはいえ、国内GPであるGP神戸を念頭においているプレイヤーは
#結構おおいのではないでしょうか。そしてそのフォーマットはブロック構築で、
#かつ、イーブンタイドが使用可能になっているのです。
以前からやりたかった、サイト改装に手をつけ始めました。[HOME]より飛べます。
イベント・カレンダーを前面にして見やすさを優先させました。
記事の内容はそのうち追加します。まずはC.B.L.関連でしょうか。
それでは、先週の回答ー。
○
特性定義能力は全ての領域において働く。また、ゲームの外部にある間にも働く。(CR405.2)
というわけで、ゲームの外部であるサイドボードのカードにも、特性定義能力は働くように
なったのでした。個人的には今回のCR更新で一番大きな(そして当たり前の)点だと思います。
2−1)適正である。結果として何も起きない。
《傷跡/Scar》の対象はクリーチャーであり、《破れ翼トビ/Tatterkite》が《傷跡》の対象に
ならない理由がない。なので《傷跡》のプレイは適正である。
《傷跡》を解決すると、《破れ翼トビ》の能力によって -1/-1 は置かれない。
なので結果としては何も起きない。
2−2)適正でない。
《傷鱗の儀式/Scarscale Ritual》のプレイを宣言し、コストを支払う段階になったところで
「Aのコントロールするクリーチャーの上に-1/-1カウンターを置く」ことをしなければならない。
が、Aのコントロールするクリーチャーは、カウンターを置けない《破れ翼トビ》なので、
この追加コストは支払えない。なので、プレイ自体が不適正となる。
また、能力を失った《破れ翼トビ/Tatterkite》の上にカウンターが乗り、
その後で本来の能力を取り戻した場合、上に乗っているカウンターには何も影響がない。
3−1)以下の通り。
1) 《鏡の精体/Mirror Entity》をプレイし、場に出す。
2) 《鏡の精体》が場に出たことによる《柏槙教団のレインジャー/Juniper Order Ranger》
の誘発型能力をスタックに乗せる。
3) 2)の誘発型能力を解決し、《鏡の精体》と《柏槙教団のレインジャー》の上に
+1/+1カウンターを1個乗せる。
4) 《鏡の精体》の起動型能力を X=0 で起動する。
5) 4)を解決する。《鏡の精体》と《柏槙教団のレインジャー》は +1/+1 カウンターが
あるのでタフネスが0になることはない。(カウンターによる修整は第6c種)
《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》は 0/0 になるので墓地に置かれ、自身の頑強能力が誘発する。
6) 5)の頑強能力を解決する。
《台所の嫌がらせ屋》は -1/-1 カウンターが置かれた状態で場に出てくる。
これにより、《台所の嫌がらせ屋》による誘発と、《柏槙教団のレインジャー》による誘発
が同時に起こる。スタックには好きな順番で積む。
(この例では《柏槙教団のレインジャー》→《台所の嫌がらせ屋》の順で積む)
7) 6)で誘発した《台所の嫌がらせ屋》の能力を解決する。2ライフを得る。
8) 6)で誘発した《柏槙教団のレインジャー》の能力を解決する。
《柏槙教団のレインジャー》と《台所の嫌がらせ屋》の上に+1/+1カウンターを置く。
《台所の嫌がらせ屋》の上には -1/-1 カウンターも1個あるので、
状況起因効果の処理後には《台所の嫌がらせ屋》の上のカウンターは無くなっている。
以後は 4)〜8)を繰り返すだけでよい。
3−2)
結論としては、手札にある3枚のどれでも3−1)に挙げた一連の操作を止めることができる。
《火葬/Incinerate》の場合
手順8)で+1/+1カウンターが《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》の上に置かれる前に、
-1/-1 カウンターが乗った《台所の嫌がらせ屋》を《火葬》で倒せばよい。
-1/-1 カウンターが乗っているので、頑強能力は誘発せず、《台所の嫌がらせ屋》は戻ってこない。
手順3)において、《鏡の精体》に《火葬》をプレイするのも良い手である。
・・・もちろん、3点で破壊できれば、の話だが。
《屑嗅ぎ鼻/Offalsnout》の場合
手順6)で《台所の嫌がらせ屋》が場に戻ってくる前に、《屑嗅ぎ鼻》をプレイして
まだ墓地にあるはずの《台所の嫌がらせ屋》を取り除いてしまえばよい。
この場合、手順6)において頑強能力は何もしない。
《計略縛り/Trickbind》の場合
手順3)において、《柏槙教団のレインジャー》の誘発型能力を対象に《計略縛り》を
プレイし、+1/+1カウンターを《柏槙教団のレインジャー》の上に乗せないようにすれば、
《鏡の精体》の能力を X=0 で起動できない(《柏槙教団のレインジャー》が墓地に落ちてしまう)
ので、一連のコンボを事前に止めることができる。
手順4)の後で、対戦相手が《鏡の精体》の起動を1回で済ませて優先権を渡してくれれば、
《鏡の精体》の起動型能力に対して《計略縛り》をプレイすることもありえる。
・・・が、賢明なプレイヤー諸君であれば、コンボを決める側がどのようなプレイをすれば
よいかはわかるだろう。
----------------------
そんなところで。
#とはいえ、国内GPであるGP神戸を念頭においているプレイヤーは
#結構おおいのではないでしょうか。そしてそのフォーマットはブロック構築で、
#かつ、イーブンタイドが使用可能になっているのです。
以前からやりたかった、サイト改装に手をつけ始めました。[HOME]より飛べます。
イベント・カレンダーを前面にして見やすさを優先させました。
記事の内容はそのうち追加します。まずはC.B.L.関連でしょうか。
それでは、先週の回答ー。
問1
かたならし○×。
「サイドボードにあるカードでも、特性定義能力は機能する。」
○か×か?
○
特性定義能力は全ての領域において働く。また、ゲームの外部にある間にも働く。(CR405.2)
というわけで、ゲームの外部であるサイドボードのカードにも、特性定義能力は働くように
なったのでした。個人的には今回のCR更新で一番大きな(そして当たり前の)点だと思います。
問2
プレイヤーAは《破れ翼トビ/Tatterkite》をコントロールしている。
場には他にクリーチャーはいない。
2−1)
Bはその《破れ翼トビ/Tatterkite》を対象に《傷跡/Scar》をプレイしようとした。
このプレイは適正か? またその結果どうなるか?
2−2)
Aは《傷鱗の儀式/Scarscale Ritual》をプレイしようとした。
このプレイは適正か? またその結果どうなるか?
2−1)適正である。結果として何も起きない。
《傷跡/Scar》の対象はクリーチャーであり、《破れ翼トビ/Tatterkite》が《傷跡》の対象に
ならない理由がない。なので《傷跡》のプレイは適正である。
《傷跡》を解決すると、《破れ翼トビ》の能力によって -1/-1 は置かれない。
なので結果としては何も起きない。
2−2)適正でない。
《傷鱗の儀式/Scarscale Ritual》のプレイを宣言し、コストを支払う段階になったところで
「Aのコントロールするクリーチャーの上に-1/-1カウンターを置く」ことをしなければならない。
が、Aのコントロールするクリーチャーは、カウンターを置けない《破れ翼トビ》なので、
この追加コストは支払えない。なので、プレイ自体が不適正となる。
また、能力を失った《破れ翼トビ/Tatterkite》の上にカウンターが乗り、
その後で本来の能力を取り戻した場合、上に乗っているカウンターには何も影響がない。
問3
私がスタンダードの草試合をしていたときのことである。
対戦相手は
《柏槙教団のレインジャー/Juniper Order Ranger》と
《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》をコントロールしている。
現在は対戦相手の戦闘前メインフェイズである。
3−1)
対戦相手の手札には《鏡の精体/Mirror Entity》があった。
うまくやれば対戦相手のライフは100万点を超えるのだが、どうすればよいか?
3−2)
上記コンボを決められている最中に、どうにかしてコンボを止めたい。
私の手札には《火葬/Incinerate》、《屑嗅ぎ鼻/Offalsnout》、《計略縛り/Trickbind》がある。
どれを使用して、どのようにプレイすれば良いだろうか?
なお、使用できるマナ能力は潤沢にあるものとし、他のカードやゲームの状態は考慮しなくてよい。
3−1)以下の通り。
1) 《鏡の精体/Mirror Entity》をプレイし、場に出す。
2) 《鏡の精体》が場に出たことによる《柏槙教団のレインジャー/Juniper Order Ranger》
の誘発型能力をスタックに乗せる。
3) 2)の誘発型能力を解決し、《鏡の精体》と《柏槙教団のレインジャー》の上に
+1/+1カウンターを1個乗せる。
4) 《鏡の精体》の起動型能力を X=0 で起動する。
5) 4)を解決する。《鏡の精体》と《柏槙教団のレインジャー》は +1/+1 カウンターが
あるのでタフネスが0になることはない。(カウンターによる修整は第6c種)
《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》は 0/0 になるので墓地に置かれ、自身の頑強能力が誘発する。
6) 5)の頑強能力を解決する。
《台所の嫌がらせ屋》は -1/-1 カウンターが置かれた状態で場に出てくる。
これにより、《台所の嫌がらせ屋》による誘発と、《柏槙教団のレインジャー》による誘発
が同時に起こる。スタックには好きな順番で積む。
(この例では《柏槙教団のレインジャー》→《台所の嫌がらせ屋》の順で積む)
7) 6)で誘発した《台所の嫌がらせ屋》の能力を解決する。2ライフを得る。
8) 6)で誘発した《柏槙教団のレインジャー》の能力を解決する。
《柏槙教団のレインジャー》と《台所の嫌がらせ屋》の上に+1/+1カウンターを置く。
《台所の嫌がらせ屋》の上には -1/-1 カウンターも1個あるので、
状況起因効果の処理後には《台所の嫌がらせ屋》の上のカウンターは無くなっている。
以後は 4)〜8)を繰り返すだけでよい。
3−2)
結論としては、手札にある3枚のどれでも3−1)に挙げた一連の操作を止めることができる。
《火葬/Incinerate》の場合
手順8)で+1/+1カウンターが《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》の上に置かれる前に、
-1/-1 カウンターが乗った《台所の嫌がらせ屋》を《火葬》で倒せばよい。
-1/-1 カウンターが乗っているので、頑強能力は誘発せず、《台所の嫌がらせ屋》は戻ってこない。
手順3)において、《鏡の精体》に《火葬》をプレイするのも良い手である。
・・・もちろん、3点で破壊できれば、の話だが。
《屑嗅ぎ鼻/Offalsnout》の場合
手順6)で《台所の嫌がらせ屋》が場に戻ってくる前に、《屑嗅ぎ鼻》をプレイして
まだ墓地にあるはずの《台所の嫌がらせ屋》を取り除いてしまえばよい。
この場合、手順6)において頑強能力は何もしない。
《計略縛り/Trickbind》の場合
手順3)において、《柏槙教団のレインジャー》の誘発型能力を対象に《計略縛り》を
プレイし、+1/+1カウンターを《柏槙教団のレインジャー》の上に乗せないようにすれば、
《鏡の精体》の能力を X=0 で起動できない(《柏槙教団のレインジャー》が墓地に落ちてしまう)
ので、一連のコンボを事前に止めることができる。
手順4)の後で、対戦相手が《鏡の精体》の起動を1回で済ませて優先権を渡してくれれば、
《鏡の精体》の起動型能力に対して《計略縛り》をプレイすることもありえる。
・・・が、賢明なプレイヤー諸君であれば、コンボを決める側がどのようなプレイをすれば
よいかはわかるだろう。
----------------------
そんなところで。
コメント
《屑嗅ぎ鼻》の誘発型能力は場を離れた時に誘発にするので、特に何もなければ想起でプレイする事が条件となります。
はい、それでもokです。
> 名無し さん
誠におっしゃるとおり。フォローをありがとうございます。