先週の回答は問2から。
可能。氷カウンターが10個乗った状態で場に出る。それは山である。
墓地のカードの能力は《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》の能力で失われているが、
それらのタイプまでは失わせることはないので、墓地にある土地カードを《世界のるつぼ》
によってプレイすることは可能である。
また、この方法によって《暗黒の深部》が場に出る場合、「場に出る際〜」の置換効果を
受けるが、その効果がそのパーマネント自身にだけ影響を及ぼす類の能力なので、
《イクスリッドの看守》の能力も、《月の大魔術師》の能力も影響を及ぼさない。
よって、普通に場に出たのと同じ状態になる。
(その後、それは基本でない土地なので《月の大魔術師》によって山になる。)
B) が正しい。
裏向きの状態では、《幻覚》の効果は何もしない。
・・・テキストが無いので、「島」を「平地」に書き換える効果は何もしないのだ。
ところが、変異コストを支払うぶんには、その表側を参照する必要がある。
そしてその表側の文章は・・・「島」ではなく「平地」に書き換わっている。
つまり、コストとして支払うのは《平地》2枚を手札に戻すことである。
1−1)○
まあ、解説不要でしょう。あえて言うならCR104.3、CR203.3あたり。
1−2)(私の主張ならば)×
私の推論を以下に示す。
{2/B}というマナ・シンボルは、プレビュー・カードの一枚に示されているが、
これの「点数で見たマナ・コスト」を考える場合、思いつくのは以下の4通りだろう。
i) 1である。
ii) 2である。
iii) 1か2のどちらかである。(うち1つを好きに選べる)
iV) 1でも2でもある。(2つ全てである)
さて、CRにはこのマナ・シンボルが規定されていないので、今までのカードから推論を始める。
まず最初に、(分割カードを除き)1枚のカードには「点数で見たマナ・コスト」は1つしかない。分割カードには2つのマナ・コストが印刷されているので1つではない。
マナ・コストに可変値があったとしても、それは何かしら規定される値を持つので、
やはり1枚のカードには1つの「点数で見たマナ・コスト」が一対一で対応する。
なので、iv)とは考えづらい。
また、「実際に支払ったコスト」と「点数で見たマナ・コスト」は全く関係が無いので
iii)のようにどちらか一方に好きなように決められるとも考えづらい。
ではi)かii)のどちらかではあるが、{4}のように、数字が入っているマナ・シンボルは
その数字と「点数で見たマナ・コスト」の値は一致する。
なので、この場合は{??}の中に数字が入っているのでその値を使う=ii)である
という推論が成り立つ。
1−1)の{R/G}というマナ・シンボルと比べると、「点数で見たマナ・コスト」とは
支払えるマナの数を数える、という点で「1({R})または1({G})」という答えではなく
「2({2})または1({B})」という答えが予想される、というところが推論の鍵である。
はてさて本当の答えは如何。シャドームーアの続報を待ちましょう。
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なんてことを先週のうちに回答として書いていたら、
今日のWofC公式記事でMaRoが答えを書いていたので、おいらの推論は無駄に終わりましたとさ。
悔しいのでちょっとケツを蹴ってくる。
問2
結局《目覚ましヒバリ/Reveillark》が手に入らずにGP本番を迎え、練りこみの足りなかった
デッキで負けてきたプレイヤーAと、そもそも静岡までの電車賃を捻出できなくて0回戦ドロップ
のプレイヤーBが、いつもの対戦をしている。
プレイヤーAは《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》と《月の大魔術師/Magus of the Moon》
をコントロールしている。
プレイヤーBは《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》をコントロールしている。
プレイヤーBは自分のターンのメイン・フェイズに、自分の墓地にある
《暗黒の深部/Dark Depths》をプレイし、場に出した。
この動作は可能か? また可能ならばどのような状態で場に出るか?
可能。氷カウンターが10個乗った状態で場に出る。それは山である。
墓地のカードの能力は《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》の能力で失われているが、
それらのタイプまでは失わせることはないので、墓地にある土地カードを《世界のるつぼ》
によってプレイすることは可能である。
また、この方法によって《暗黒の深部》が場に出る場合、「場に出る際〜」の置換効果を
受けるが、その効果がそのパーマネント自身にだけ影響を及ぼす類の能力なので、
《イクスリッドの看守》の能力も、《月の大魔術師》の能力も影響を及ぼさない。
よって、普通に場に出たのと同じ状態になる。
(その後、それは基本でない土地なので《月の大魔術師》によって山になる。)
問3
私は裏向きの《水深の予見者/Fathom Seer》をコントロールしている。
私はこの《水深の予見者》を対象にして《幻覚/Mind Bend》をプレイし、
「島」を「平地」に書き換えた。
さて、私はこの《水深の予見者》を表向きにして、カードを2枚引きたいのだが、
A)表向きにするコストとして、私の《島/Island》2枚を手札に戻す。
B)表向きにするコストとして、私の《平地/Plains》2枚を手札に戻す。
どちらが正しいだろうか? また、その理由も述べよ。
B) が正しい。
裏向きの状態では、《幻覚》の効果は何もしない。
・・・テキストが無いので、「島」を「平地」に書き換える効果は何もしないのだ。
ところが、変異コストを支払うぶんには、その表側を参照する必要がある。
そしてその表側の文章は・・・「島」ではなく「平地」に書き換わっている。
つまり、コストとして支払うのは《平地》2枚を手札に戻すことである。
問1
かたならし○×なのに初の2部構成。
1−1)
「『{R/G}』という混成マナ・シンボルが右上に印刷されたカードがある。
このカードの点数で見たマナ・コストは『1』である。」
○か×か?
1−2)(難・未来問題)
「仮に、『{2/B}』という混成マナ・シンボルが右上に印刷されたカードがあるとする。
このカードの点数で見たマナ・コストは『1』である。」
○か×か? またその理由を述べ、上の1−1)と比べよ。
1−1)○
まあ、解説不要でしょう。あえて言うならCR104.3、CR203.3あたり。
1−2)(私の主張ならば)×
私の推論を以下に示す。
{2/B}というマナ・シンボルは、プレビュー・カードの一枚に示されているが、
これの「点数で見たマナ・コスト」を考える場合、思いつくのは以下の4通りだろう。
i) 1である。
ii) 2である。
iii) 1か2のどちらかである。(うち1つを好きに選べる)
iV) 1でも2でもある。(2つ全てである)
さて、CRにはこのマナ・シンボルが規定されていないので、今までのカードから推論を始める。
まず最初に、(分割カードを除き)1枚のカードには「点数で見たマナ・コスト」は1つしかない。分割カードには2つのマナ・コストが印刷されているので1つではない。
マナ・コストに可変値があったとしても、それは何かしら規定される値を持つので、
やはり1枚のカードには1つの「点数で見たマナ・コスト」が一対一で対応する。
なので、iv)とは考えづらい。
また、「実際に支払ったコスト」と「点数で見たマナ・コスト」は全く関係が無いので
iii)のようにどちらか一方に好きなように決められるとも考えづらい。
ではi)かii)のどちらかではあるが、{4}のように、数字が入っているマナ・シンボルは
その数字と「点数で見たマナ・コスト」の値は一致する。
なので、この場合は{??}の中に数字が入っているのでその値を使う=ii)である
という推論が成り立つ。
1−1)の{R/G}というマナ・シンボルと比べると、「点数で見たマナ・コスト」とは
支払えるマナの数を数える、という点で「1({R})または1({G})」という答えではなく
「2({2})または1({B})」という答えが予想される、というところが推論の鍵である。
はてさて本当の答えは如何。シャドームーアの続報を待ちましょう。
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なんてことを先週のうちに回答として書いていたら、
今日のWofC公式記事でMaRoが答えを書いていたので、おいらの推論は無駄に終わりましたとさ。
悔しいのでちょっとケツを蹴ってくる。
コメント
・{2}も{B}も両方マナ・コスト(《闇の腹心》でめくれたら3ダメージ)
・一方がマナ・コストで一方は代替コスト
・両方とも代替コスト
・新種の可変コスト({X})で、領域と実際に支払ったマナで変わる
のどれかだろうと思っていたのですが、CMCが2ということは、{2}がマナ・コストで{B}が代替コスト、みたいな感じなのかしら。
問3はすっかり誤解していました。
変異オブジェクトは表になるまでテキストを持ちませんよね。
(表のテキストは、「本当はあるけど隠れている」わけでも何でもなく、実際に存在しない(CR502.26b)。)
表にするときに変異コストを参照しますけれど、それはあくまで、「表になったら持つはずの変異コスト」を公開しているに過ぎません(CR502.26d)。
テキストの書き換え効果は、後からそのオブジェクトが得たテキストには適用されないので、変異コストは「島」のまま。
…と思ったのですが、《幻覚》の2004年の(つまり、「古い」)公式ルーリングをよく読むと、幻覚は、オブジェクトの特性としてのテキストを書き換えるのではなく、カードに印刷されている文字を書き換えるのですね。
「特性としては持ってないけど印刷はされている」ので、島から平地に書き換わる。なるほど。
ということは、《木化》されている《疫病甲虫》に《幻覚》して「沼」を「平地」に書き換えてから《木化》を《解呪》すると、《疫病甲虫》は平地渡りを持つようになる、ということですね。
勉強になりました。
それじゃ無色になっちゃいますね。浅はかでした。しかも連投すみません。
文章変更効果(継続的効果第3種)を思い出せればよろしいかと。
裏向きとか表向きとかは位相の問題なのですよ。
> そみらん さん
はい。依然として伝説・氷雪というsupertypeを持ちます。
#なので《山/Mountain》ではなく山、という表現を使っているのだ、という後付け。
なるほど。
わたしは、裏向きのクリーチャーは、そもそもCR418.5aで言うところの「actual object」がテキストを持っていない(ので第3種の効果が空振りする)と思っていたのですが、ご指摘の内容はつまり、裏向きのクリーチャーがテキストを失うのは、変異能力で生じる第5種の継続的効果だということですか。
言われて良く考えてみればその通りですね。
どうもありがとうございます。