#PTクアラルンプールは、殿堂入りプレイヤー「ジョニー・マジック」
#ジョン・フィンケルが見事優勝を果たしました。
#さて、以後は構築戦が世界中で本格化します。
#刻々と変わるメタゲームを読みきるのは一体誰なのでしょうか。

気がつくと、GP静岡まではあと3週間しかありません。
そのときまでには、寒さもやわらいでいるとよいのですが。

それでは先週の回答ー。

問1

かたならしじゃない○×。

『今、スタックの上から2番目のオブジェクトを解決している』
ということがありうる。

○か×か?




オブジェクトの解決中に、新たにオブジェクトがスタックに積まれると、
『今解決中のオブジェクト』は、上から2番目のオブジェクトになるので、題意のような状態になる。

実は、題意のような状態は特別めずらしい状況ではない。
呪文や能力をコピーするような場合では頻繁に起こる。

一例を出そう。

プレイヤーAが《ショック/Shock》をプレイヤーBを対象にプレイし、
プレイヤーBはその《ショック》を対象にして《野生の跳ね返り/Wild Ricochet》をプレイしたとする。

《野生の跳ね返り》を解決すると、Aのプレイした《ショック》の対象を変え、その後
《ショック》のコピーが作成される。この時点でスタック領域のオブジェクトを見ると、

  1)《ショック》(コピー)
  2)《野生の跳ね返り》(解決中)
  3)《ショック》(プレイヤーAがプレイしたもの)

となり、上から2番目にある《野生の跳ね返り》を解決していることになる。

#ニホンゴムズカシイネー

 
問2
結局どこを探しても、構築済みは高騰していたので買うのを断念し、
対ヒバリデッキの構築にいそしむプレイヤーAとBがいつもの対戦をしている。

2−1)
プレイヤーAは《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》をコントロールしている。
上の忠誠カウンターは4個である。

プレイヤーBは、自分のターンに《怒鳴りつけ/Browbeat》をプレイした。

A「引かせたくないなあ。じゃあ、5点受けるよ。」
B「じゃあ、《野生語りのガラク》に向けなおすよ。」
A「え、ダメージを選択したのは僕だから、振りなおせないよ。」

どちらの主張が正しいか?

2−2)
上とは別の状況。
プレイヤーAは《朝の歌のマラレン/Maralen of the Mornsong》をコントロールしている。

プレイヤーBは、自分のターンに《怒鳴りつけ/Browbeat》をプレイした。

A「どうせ引けないから、5点食らうことも選ばないよ。」
B「不可能な選択はできないから、俺が引くという選択はできない。だからAが5点くらうんだよ。」

正しくはどうなるか?


2−1)Bの主張が正しい。

ダメージを受ける選択をするのはいずれかのプレイヤーだが、
対戦相手に与えられた非戦闘ダメージを、その対戦相手がコントロールしている
プレインズウォーカーに移し変えることができる。(CR212.9g)

この場合、Bのコントロールしている発生源が、対戦相手であるAに非戦闘ダメージを
与えるため、Bはそのダメージをプレインズウォーカーに移し変えることができる。

 
2−2)誰も「自分に5点のダメージを与える」ことを選ばなかった場合、何もおきない。

「自分に5点のダメージを与える」選択を誰もしなかった場合、Bがカードを3枚引くことになる。
が、《朝の歌のマラレン》によりBはカードを引くことができないので、何も起きない。

Bの主張「不可能な選択はできない」というのは、CR413.2cに書かれている通りだが、
《怒鳴りつけ》には

「どのプレイヤーも『怒鳴りつけは自分に5点のダメージを与える』ことを選んでよい。」

という選択肢はあるが、「カードを引く」という選択肢が無いので、この問題の場合は
このルールとは関係が無い。

 
問3

私の対戦相手が《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》をコントロールしている。

私は自分のターンに、《その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin》をプレイし、
墓地の《影武者/Body Double》を対象にとった。

私の墓地には他に《目覚ましヒバリ/Reveillark》がある。

さて、私の《影武者》は、《目覚ましヒバリ》のコピーとなれるだろうか?


なることができる。(そして、オリジナルと変わらない能力を持つ)

《影武者》は墓地から直接場に出ることになるが、「場に出る際〜」という置換効果を持つ。
たしかに墓地にあるときには《イクスリッドの看守》によって能力を失ってるが、

場に出る際には

  i) 場に出ることに影響を及ぼす置換効果のうちですでに適用したもの
  ii) 呪文や能力の解決によって生成された継続的効果のうちで、スタック上にある時点で
   そのパーマネントの特性を変更したもの (→ CR217.1c)
  iii) そのパーマネントの常在型能力からの継続的効果

以上を考慮した「パーマネントが場に出た時点で取るであろう特性」を参照する。(CR419.6i)

《イクスリッドの看守》の能力は上記 i) 〜 iii) のいずれでもないため、
《影武者》は(通常に場に出るときと同様)場に出る際に他のクリーチャー・カードのコピーとなる。
問題の場合では、《目覚ましヒバリ》のコピーとなって場に出る。

また、墓地にあるカードが能力を失っていたとしても、それはコピー可能な値ではないので、
コピー《目覚ましヒバリ》は、オリジナルと完全に同じ能力を持つ。(CR503.2)
(飛行を持ち、「場から離れたとき〜」という能力もきちんと誘発する。)

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そんなところで。

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