#某所で行われているカード10傑ですが、非常に面白い試みだと思います。
#プレリリースも終了し、フル・テキストも公開されたことですし、
#自分と他人のカードを見るときの視点がどこにあるのかが
#分析できて興味深いです。
おいらの10傑? そーですねー。明日あたりにここで書くかも。
それでは先週の回答ー。
○
徘徊/Prowl の項目に書かれていることそのまま。
手札にあるときに機能するものではない。注意すべし。
できない。
補強/Reinforce は、手札にあるときに起動できる起動型能力である。
《コルフェノールの計画》で取り除いたカードは、当然手札には無いので起動できない。
(いわゆるサイクリングと同じ)
《寓話の賢人》によってカウンターが乗る効果は、場に出ることに影響を及ぼす置換効果である。
これらの効果は、そのパーマネントが場に存在するようになる時点でのコピー可能な特性の
値だけを参照する。以前の領域にあったときの特性に影響を及ぼす継続的効果や、場に出た後で
特性に影響を及ぼすであろう継続的効果は考慮に入れない。(CR419.6i)
さて、《奸謀》の能力がもつ継続的効果は、第4種(タイプ変更)であり、場に出る際に働くものではない。
このため、クリーチャーが場に出る際にコピー可能な特性の値を参照する場合、それは
オリジナルに印刷された値(もしくはすでに変更が加わったコピー可能な特性の値)を用い、
《奸謀》による継続的効果による変更された値は用いない。。
例を挙げよう。《奸謀》で「ウィザード」を指定し、場にはすでに《寓話の賢人》がある。
この状態でプレイされた《灰色熊/Grizzly Bears》は、スタック領域にある間は
確かに「ウィザード」である。
これが解決され、パーマネントとなって場に出る際に、この《灰色熊》のコピー可能な値の
うち、サブタイプを見るとそれは「熊」であり、「ウィザード」ではない。
したがって、《寓話の賢人》によるカウンターは付与されない。
もちろん、場に出た《灰色熊》は、《奸謀》の継続的効果により「ウィザード」である。
FAQに書かれているもう一つの例として《クローン/Clone》によるものが挙げられているが、
これはコピー可能な特性の値をいつ参照するか? ということと、
両方共に置換効果であるので適用順番を任意に決めることができる、というのが理由である。
かなり直感的には理解しがたい現象ではある。
#まあ、nicheな状態ではあるのですが。
---------------------------
そんなところで。
#プレリリースも終了し、フル・テキストも公開されたことですし、
#自分と他人のカードを見るときの視点がどこにあるのかが
#分析できて興味深いです。
おいらの10傑? そーですねー。明日あたりにここで書くかも。
それでは先週の回答ー。
問1
かたならし○×。
「徘徊/Prowl は、スタック領域で機能する常在型能力である。」
○か×か?
○
徘徊/Prowl の項目に書かれていることそのまま。
手札にあるときに機能するものではない。注意すべし。
問2
プレリリースが目前だというのに、試験対策で手一杯のプレイヤーAとBが現実逃避
いつもの対戦をしている。
両者ともモーニングタイドのカードを数枚混ぜたデッキを使っている。
プレイヤーAが《コルフェノールの計画/Colfenor’s Plans》をプレイし、裏向きに7枚のカードを取り除いた。
Aはそれらの中に、「補強/Reinforce」がついているカードを見つけた。
さて、Aはこのカードの補強能力を使用できるだろうか?
(適正な対象は存在する)
できない。
補強/Reinforce は、手札にあるときに起動できる起動型能力である。
《コルフェノールの計画》で取り除いたカードは、当然手札には無いので起動できない。
(いわゆるサイクリングと同じ)
問3 (難)
モーニングタイドのルール入門には、「テーマ:カウンター強化」の項目に以下のように書かれている。
クリーチャーは、それが場に出る時点でのコピー可能な特性(印刷されている値に、
コピー効果、「場に出るに際し」「表になるに際し」の能力による特性への影響、
呪文やパーマネントを裏向きにする能力の影響を加味したもの)として指定された
クリーチャー・タイプを持つ場合に、この効果によるカウンターを得る。例えば、
あなたがウィザードを選んだ《奸謀/Conspiracy》をコントロールしているとする。
あなたが通常はウィザードではないクリーチャーを場に出す場合、それは《寓話の
賢人》によるカウンターを得ない。
《寓話の賢人》があなたのコントロール下で場にあり、さらに《奸謀/Conspiracy》で
ウィザードを指定していたとしても、場に出るクリーチャーが元々ウィザードで無い場合、
カウンターは乗らない。
この理由を説明せよ。現行CRでかまわない。
《寓話の賢人》によってカウンターが乗る効果は、場に出ることに影響を及ぼす置換効果である。
これらの効果は、そのパーマネントが場に存在するようになる時点でのコピー可能な特性の
値だけを参照する。以前の領域にあったときの特性に影響を及ぼす継続的効果や、場に出た後で
特性に影響を及ぼすであろう継続的効果は考慮に入れない。(CR419.6i)
さて、《奸謀》の能力がもつ継続的効果は、第4種(タイプ変更)であり、場に出る際に働くものではない。
このため、クリーチャーが場に出る際にコピー可能な特性の値を参照する場合、それは
オリジナルに印刷された値(もしくはすでに変更が加わったコピー可能な特性の値)を用い、
《奸謀》による継続的効果による変更された値は用いない。。
例を挙げよう。《奸謀》で「ウィザード」を指定し、場にはすでに《寓話の賢人》がある。
この状態でプレイされた《灰色熊/Grizzly Bears》は、スタック領域にある間は
確かに「ウィザード」である。
これが解決され、パーマネントとなって場に出る際に、この《灰色熊》のコピー可能な値の
うち、サブタイプを見るとそれは「熊」であり、「ウィザード」ではない。
したがって、《寓話の賢人》によるカウンターは付与されない。
もちろん、場に出た《灰色熊》は、《奸謀》の継続的効果により「ウィザード」である。
FAQに書かれているもう一つの例として《クローン/Clone》によるものが挙げられているが、
これはコピー可能な特性の値をいつ参照するか? ということと、
両方共に置換効果であるので適用順番を任意に決めることができる、というのが理由である。
かなり直感的には理解しがたい現象ではある。
#まあ、nicheな状態ではあるのですが。
---------------------------
そんなところで。
コメント
さて、上記の《寓話の賢人》のトピックについて質問なんですが、「多相」持ちのカードをプレイし場に出した場合にはカウンターは乗るのでしょうか?
某所(2ch・wiki)等では「乗らない」という結論になっていましたが、ルールに詳しくない者からすると乗るとしか思えません。
この状況は今後プレリ・ドラフト等で頻発するのでしょうが、どのようにすればよいのでしょうか?
この問題は現在ルール・グル中で協議中だそうです。(あくまで伝聞)
で、私自身の直感では「乗る」が正しいと考えます。(カードの本来の挙動から)
しかし、「Changeling/多相」は、継続的効果第4種に属するCDAですので、
これはCR419.6iに書かれている通り、場に出るときに影響を及ぼす効果を考える際には、
考慮に入れることができません。
例えば、《森林の変わり身/Woodland Changeling》がスタックから場領域に
パーマネントとしてでる際に、こいつは単に『多相の戦士/Shapeshifter』として場に出る
ことを考慮され、その後自身の継続的効果によって全てのクリーチャー・タイプを得ます。
なので、《寓話の賢人》によるカウンターは乗らないことになります。
おかしいですよね。全ての領域で作用するはずのCDAが、「作用しない瞬間がある」なんて!
なにか良いCRの解釈をお持ちの方、もしくは上記推論に誤りを見つけた方はご連絡ください。
・・・私自身が納得していません。
#実際の大会では、ヘッドジャッジの裁定に従ってください。
[O]fficial な裁定で「乗る」ということになりました。
近日更新されるCRにこの挙動が盛り込まれるそうなので、更新を待ちましょう。
#解説記事もそのうちに書きますですのよ。