#先週末はプレリリーストーナメントでした。
#私自身も、土曜日は大阪でプレイヤー、日曜日は名古屋でスタッフと
#十二分にモーニングタイドのカードに触れることができ面白かったです。
#特に大阪のHさんとKさん、ありがとねー。

実はあんまりルール的にややこしいセットではなかったのです。はい。

モーニングタイドのプレリリースとFAQから、いくつか気になったこととかを。

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1)《木化/Lignify》と各種装備品

ローウィンのカードでコモンなのにややこしいルールを持つ一枚。

モーニングタイドが入ったことで、装備品が多くなりました。
そして、装備品をつけられているクリーチャーに《木化/Lignify》がついた時、
P/Tの値や、持つ能力がどうなるかが、わからないプレイヤーの方が多かったです。

一例を挙げましょう。

場の《斧研ぎの巨人/Axegrinder Giant》(6/4)に、
補強/Reinforce による+1/+1カウンターが1個置かれていて、
《黒曜石の戦斧/Obsidan Battle-Axe》が装備されています。

これの現在のP/Tは 9/6 であり、速攻を得ています。

この《斧研ぎの巨人/Axegrinder Giant》に《木化/Lignify》がつけられた場合、
どうなるでしょうか。

継続的効果を全て書き出します。

  第4種:ツリーフォークである。 (《木化/Lignify》)
  第5種:能力を持たない。 (《木化/Lignify》)
  第6b種:0/4 である。 (《木化/Lignify》)
  第6c種:+1/+1  (+1/+1 カウンター)
  第5種:速攻を得る (《黒曜石の戦斧/Obsidan Battle-Axe》)
  第6d種:+2/+1  (《黒曜石の戦斧/Obsidan Battle-Axe》)

継続的効果の種別順に書き直し、依存性を確認しながらタイムスタンプ順に並べます。

  第4種:ツリーフォークである。 (《木化/Lignify》)
  -------------------
  第5種:速攻を得る (《黒曜石の戦斧/Obsidan Battle-Axe》)
  第5種:能力を持たない。 (《木化/Lignify》)
  -------------------
  第6b種:0/4 である。 (《木化/Lignify》)
  第6c種:+1/+1  (+1/+1 カウンター)
  第6d種:+2/+1  (《黒曜石の戦斧/Obsidan Battle-Axe》)

上から順番に適用していきます。

そうすると、この《斧研ぎの巨人》は、「3/6で、能力を何も持たない、ツリーフォークである」
となります。

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では、装備品のタイムスタンプを変えてみましょう。

上記の《斧研ぎの巨人》(3/6)についている《黒曜石の戦斧》を、一度別のクリーチャーに
つけて、それからもう一度《斧研ぎの巨人》につけなおします。
こうすることにより、タイムスタンプが変わります。

  第4種:ツリーフォークである。 (《木化/Lignify》)
  -------------------
  第5種:能力を持たない。 (《木化/Lignify》)
  第5種:速攻を得る (《黒曜石の戦斧/Obsidan Battle-Axe》)

  -------------------
  第6b種:0/4 である。 (《木化/Lignify》)
  第6c種:+1/+1  (+1/+1 カウンター)
  第6d種:+2/+1  (《黒曜石の戦斧/Obsidan Battle-Axe》)

タイムスタンプが変わることにより、このクリーチャーは以前と比べて速攻を得ました。
他の装備品についても同様のことがいえます。

また、モーニングタイドの装備品で、P/Tに影響を与えるものは第6d種であるものと
第6b種であるものが複数あり、注意が必要です。

たとえば、《預言者の杖/Diviner’s Wand》による「+1/+1を得る」というのは第6b種に属します。
《木化/Lignify》とのタイムスタンプ順に注意しなくてはいけません。

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2)族系/Kinship のコツ

族系/Kinship は、それをもつクリーチャーとライブラリーの一番上のカードのクリーチャー
タイプが一致するかどうかを見ます。なので、《ルーン刻みの鍾乳石/Runed Stalactite》を装備していると、
ライブラリーの一番上がクリーチャー(もしくは部族を持つ呪文)ならば、その条件を確実に
満たすことになります。

《アメーバの変わり身/Amoeboid Changeling》でも同じことができます。
しかも、相手の 族系/Kinship 持ちを確実に封殺することも可能です。
解決前にクリーチャー・タイプを無くしてあげましょう。

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3)FAQ より色々

FAQ本体は以下の方に。

http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/rules/faqs

ここでは私的に気になったカードと、メモ書き程度のことを。

・《婆の密告者/Auntie’s Snitch》
自身が攻撃して戦闘ダメージをスタックに乗せた後で、
墓地に置かれたとしても、(その自身がゴブリン・ならず者なので)回収できる。
もちろん、徘徊/Prowl コストでプレイしてもよい。

・《苦花/Bitterblossom》
この効果は強制である。
ライフが0以下でもライフは減る。そしてトークンが出てくる。

・《主の戦術家/Cenn’s Tactician》
2番目の能力は重複する。ただしカウンターの数によらない。
たとえば、《主の戦術家》が2枚あると、+1/+1カウンターが1個でも乗っている
クリーチャーは、追加でもう2体のクリーチャーをブロックできる。

・《田舎の破壊者/Countryside Crusher》
+1/+1カウンターが乗るタイミングに注意。
1番目の能力を解決し終わってから、2番目の能力が全てスタックに積まれる。
(言い換えると、土地をめくり終わってから、《火葬》を打って除去できる。)

・《粒選りの収穫/Cream of the Crop》
いくつかの似たような能力と同じく、解決時にパワーの値を参照する。

・《ファーティリド/Fertilid》
対象のプレイヤーが土地を探す探さないにかかわらず、ライブラリーはシャッフルされる。

・《とどめの一刺しのフェアリー/Final-Sting Faerie》
たとえこのターンに再生されたクリーチャーであったとしても、それは依然として
「このターンにダメージを与えられたクリーチャー」である。
(以前にもこのような呪文があったやうな)

・《呪文書の盗人/Grimoire Thief》
裏向きに取りぞかれたカードの取り扱いに注意。

・《キンズベイル国境警備隊/Kinsbaile Borderguard》
上に乗っているカウンターならば、+1/+1カウンターで無くてもなんでもよい。

・《知識の搾取/Knowledge Exploitation》
みつけたカードは「対戦相手のライブラリー」からプレイされる。あなたの手札ではない。
正常にプレイできない場合、それは対戦相手のライブラリー内に留まったままになる。

・《朝の歌のマラレン/Maralen of the Mornsong》
双頭巨人戦では、ドローステップにこの能力が2回誘発する。

・《分かち合う憎しみ/Shared Animosity》
それぞれの攻撃クリーチャー1体ごとに、1回誘発する。
双頭巨人戦では、「あなたの」クリーチャーにしか誘発しない。が、チームメイトの
攻撃クリーチャーも数える。

・《スミレの棺/Violet Pall》
トークンを得るのはこれをプレイした側。破壊されたクリーチャーのコントローラーではない。

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そんなところで。

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