#どうでもいい話。
#アクセス履歴のUser-Agentをつらつら眺めていたら、
# *.****.**.jp - Mozilla/5.0 (PLAYSTATION 3; 1.00)
#というものが。見慣れなかったのでびっくりしました。
モーニングタイド対応のオラクル、総合ルールの更新速報がWofC公式に出ています。
http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/feature/440a
ざらっと要点とか感じたこととか。
なお、Gathererオラクルデータベースの変更点更新は、1月18日(金)です。
総合ルール(CR)の施行は2月1日付けで行われます。
-----------------------------------------------
** オラクル更新点 **
★ Supertrample
《ロウクス/Rhox》や《茨の精霊/Thorn Elemental》等にみられる、
「それがブロックされなかったかのように防御プレイヤーへ戦闘ダメージを割り振る」能力
は、プレインズウォーカーの登場によって妙なことになっていた。
以前にFMQにも出したネタではあるが、《ロウクス/Rhox》がプレインズウォーカーに
攻撃をし、それがブロックされた場合、「ブロックされなかったかのように〜」という
ダメージの選択をすると、プレインズウォーカーには一切ダメージが入ることがなかった。
(http://diarynote.jp/d/74598/20071023.html)
これは直感に反している。
これらの能力は「防御プレイヤー」という言葉がネックになっているので、
オラクルの今回の修正で、単にブロックされなかったかのようにダメージを割り振ることになる。
つまり、《ロウクス/Rhox》がプレインズウォーカーに攻撃しブロックされたとしても、
プレインズウォーカーにダメージを与えることを選択できるようになる。
★ 《オアリムの祈り/Orim’s Prayer》
文章自体の機能は変わらないが、プレインズウォーカーに対しては認識されていない。
この部分を印刷された文章に添う形で修整する。
★ 《刈り取り/Reap》
印刷された文章は対戦相手を対象に取っているが、現在のオラクルはそうなっていない。
この部分は印刷された文章と同じく、対戦相手を対象とするように修整する。
★ 《編直し/Reweave》
部族というカードタイプが追加されたことにより、この呪文はパーマネントでない
部族カードを場に出すような挙動を示すようになってしまっていた。
この部分をパーマネント・カードのみを見るように修整する。
★ 《樹根スリヴァー/Root Sliver》
打ち消されない/can’t be countered という表現には2種類あり、
クリーチャーであるならばそれは単に "can’t be countered" という表現である。
対象を持つカードであるならば、"can’t be countered by spells or abilities." と、
「呪文や能力によっては打ち消されない」という表現が使用される。
なぜならば、対象を持つ呪文や能力は、その対象が不適正になりルールによって打ち消される
場合があるからだ。
ところが、《樹根スリヴァー/Root Sliver》があると、《名も無き転置/Nameless Inversion》
や《外身の交換/Crib Swap》は対象を持つ呪文であるのに、ルールによっても打ち消されない
という奇妙なことになる。
《樹根スリヴァー》は、2番目のカテゴリーに属するように修整される。
(1番目の表現はなるほど、と思いました。いや、金粉のあの生物なんですけどね。)
★ 《葉の王エラダムリー/Eladamri, Lord of Leaves》
《葉の王エラダムリー》は前回のオラクル大変更の際にエルフになったが、そのために
彼自身が能力を得るようになってしまった。印刷されたカードを見ると、自分自身が能力を
うけることがないような文章なので、"他の"エルフが修整を受けるように変更される。
★ 《清純/Purity》
能力はダメージを与えない。ダメージを与えるのはその発生源である。
《清純/Purity》は「戦闘ダメージでないダメージ〜」に変更される。
(以前にもネタにしました:http://diarynote.jp/d/74598/20071116.html)
★ 《よろめく大群/Shambling Swarm》
このカードは-1/-1カウンターを乗せて、ターン終了時にそれらを取り除くという能力を持つが、
それらによって置かれた-1/-1カウンターと、それ以外の-1/-1カウンターには区別が無い。
以前ならば問題ではなかったが、現在は+1/+1カウンターと-1/-1カウンターは状況起因効果に
よって相殺されてしまう。これにより、すでに-1/-1カウンターが乗っているクリーチャーに
対して、《よろめく大群》の-1/-1カウンターが置かれた後に、+1/+1カウンターが乗った場合、
どっちのカウンターを相殺するのか選ぶことになってしまう。そして両方の-1/-1カウンターは
区別がつかない!
この部分は-1/-1カウンターが適当にそれらのクリーチャーから取り除かれるように修整される。
★ 《復讐する天使/Avenging Angel》
(テンペストの多くのカードに見られる"if-文"と同じく)印刷された文章は誘発型能力である。
が、現在の能力は置換効果になっている。これは印刷された文章に沿うように修整される。
★ 《冷蔵室/Cold Storage》
印刷された文章では、これを生贄にささげて戻ってくるのは「クリーチャー・カード」のみだが
オラクルでは取り除いたカード全部が戻ってくるようになっている。
これは印刷された文章に沿う形で、「クリーチャー・カード」のみが戻るようになる。
(原文にもありますが、《樹上の村》なんかは戻ってこないカードの例ですね)
★ 《二枚舌/Duplicity》
印刷された文章では《二枚舌》の最後の能力は、それのコントロールを失ったときに誘発するが、
現在のオラクルでは「場を離れたとき〜」になっている。これは印刷されたものに沿う形で修整される。
また、手札と取り除いたカードを「交換」する際に、その手札が裏向きになって取り除かれるとは
どこにも示されていない。・・・これはもっと明瞭な形になるように修整される。
★ 《災難の補償/Misfortune’s Gain》
印刷された文章では、破壊されたクリーチャーのオーナーがライフを得る。
が、現在のオラクルではクリーチャーのコントローラーがライフを得るようになっている。
これは印刷された形に沿うように修整される。
★ 《番犬/Watchdog》
2番目の能力は、印刷されたものでは常在型能力であるが、オラクルでは誘発型能力になっている。
戦闘中に《番犬》が場から離れた場合などで差異が生じるので、これは印刷された形に沿うように修整される。
★ 《サルタリーの槍騎兵/Soltari Lancer》
印刷された文章はとても風変わりな表現を使用している。("First strike when attacking.")
これは「When/〜とき」という表現があるので、現在のオラクルでは誘発型能力として処理されている。
しかし、この場合の"when"は英語的には"while"と同じ意味合いをもつので、常在型能力に直される。
★ 《手品/Legerdemain》
印刷された文章では、2つの対象が共通のタイプをもっているかどうかを、プレイ時と解決時の
両方でチェックが行われる。現在のオラクルでは解決時にしか行われない。
これは印刷された文章に沿うように修整される。
★ 《アーテイのおせっかい/Ertai’s Meddling》
"sccessfully cast"という言い回しはすでに過去のものであり、それらは単に"play"と
直されている。(→《新緑の女魔術師/Verduran Enchantress》)
しかしこのカードに関しては"resolved"と直され、(今日では奇妙な)置換効果を生み出す。
修整後は、対象になったカードは即座に取り除かれ、その後の処理も明確化される。機能的な差異はない。
(個人的には「また変わるのかよ」と言った感想。質問されるのが嫌な一枚です。)
★ 《ゴブリンの祭殿/Goblin Shrine》
Dark版では「基本土地の山」につけられている場合に効果を発揮したが、クロニクル版では
単に「山」につけられた場合になっている。より最新に印刷されたカードに従い、クロニクル版
に従った修整がなされる。
(そんなポリシーあったんだね。)
★ 《死体のダンス/Corpse Dance》と《エコー室/Echo Chamber》
この2枚のカードは共に効果によって出たクリーチャーに対して速攻を得させるが、
現行のオラクルでは「このターン」という期限が省略されている。
印刷された文章にはきちんと期限が書かれているので、これに沿う形で修整される。
★ クリーチャー・タイプ更新
みんな大好きクリーチャー・タイプ更新のお時間です。 orz
今回は90枚と前回よりかは控えめな変更が行われています。
見た目やストーリーライン重視の結果、
・実は人間じゃなかった (《アクロンの軍団兵/Akron Legionnaire》Human -> Giant)
・実はすでに死んでいた (《触れられざる者フェイジ》 Minion -> Zombie Minion)
・職を得た (《Anaba Spirit Crafter》= Shaman)
・転職した (《頑強なるバルソー/Balthor the Stout》 Warrior -> Barbarian)
・元に戻った (《つぶやくハイエナ/Gibbering Hyenas》 Hound -> Hyena)
・クラゲでした (《発光イソギンチャク/Glowing Anemone》 Anemone -> Jellyfish)
・血を吸った吸血鬼が滅んだ(嘘) (《Grandmother Sengir》 Vampire -> Human Wizard)
・メソウサ(?) (《ケザードリックス/Kezzerdrix》 Beast -> Rabbit Beast)
等の変更がされております。
某所の中の人はがんばって更新してください。
絶滅生物: Anemone Gremlin
新規生物: Hyena
(ところで《頑強なるバルソー》はこの変更で自分自身が修整を受けるようになるんだけど、
《葉の王エラダムリー》とおんなじ変更が加えられるのかなあ?)
---------------------------------------------
** 総合ルール更新点 **
(詳しい差分箇所は新しいCRが出てからまた記事を書きます)
・103.4a-c (プレイヤーが同時に行動を起こす場合の処理)
昨日の記事に書いたように、《実物提示教育/Show and Tell》の解決時に
プレイヤーがどのようにカードを場に出すかは明確になっていない。
新しいCRではこの部分が明確化される。
・212.4j (プレイ以外の方法でオーラが場に出る際の処理)
かつてFMQでもネタにした(http://diarynote.jp/d/74598/20071113.html)が、
オーラがプレイされる以外の方法で場に出、その出す効果がオーラのエンチャント先を指定して
いなかった場合、オーラが場に出るに際して、それを場に出すプレイヤーがエンチャント先を選ぶ。
特に《忘却の輪/Oblivion Ring》の場合が典型的な例である。
しかしこの挙動は直感に反している。なので、オーラをコントロールすることになる
プレイヤーが、そのオーラをどこにつけるかを選ぶというように修整される。
(つまり、もう当該記事の回答のようなトリックはできない)
・217.1a (オブジェクトがありえない領域へ移動する際の処理)
文章中に 代わりに/instead という表現があるために置換効果に見える。が、これは置換効果ではない。
文章はしかるべく修整される。
・300.2 (フェイズやステップの終了)
文章を逐語的に解釈すると、第1ターンのアップキープ・ステップは永遠に終わらない。
この部分は現実的に即した文章に修整される。
・308.2a (攻撃クリーチャーの選択)
《手練れの戦術/Master Warcraft》を使用した場合に、プレインズウォーカーへの
攻撃を指定できるのはどちら側なのか、を明確にする修整が為される。
(《手練れの戦術》をプレイしたプレイヤーが、攻撃するクリーチャーを全て指定し、
アクティブ・プレイヤーがそれぞれに対してどちらを攻撃するかを決める。)
・309.2a (ブロック・クリーチャーの選択)
上記308.2aに沿う修整が為される。
・310.4b (ダメージの発生源)
・413.2a (呪文や能力の処理)
すでに場に無いオブジェクトの情報を参照する場合、それは最後の情報を参照するので、
文章自体が二度手間な説明を行っている。この部分は修正される。
・409.1a (呪文や能力のプレイ)
より明確化された文章に修整される。
・413.2c (呪文や能力の処理)
「カードを引くことは、仮にそのプレイヤーのライブラリーにカードが1枚もなくても不可能な
行動としては扱われない。」とある。一見、ライブラリーが空でドローすることが不可能
そうに考えてしまうが、それでも可能な選択肢としてこの項目に例として挙げられている。
この理解しがたい例は修整される。
・418.3d (〜する限り)
「〜する限り」という表記で限定される持続時間は、その持続時間が始まる前に
終了することもある、という様に表記が修整される。
・505.7 (分割カード)
・508.5 (反転カード)
「カード名を指定する」といった効果では、分割カードはその片方を宣言しても
かまわないように修整される。また、反転カードの反転後の名前を指定してもかまわない
ように変更される。
(指定してもかまわないだけで、それに意味があるかはまた別問題です。)
-------------------------------------------
多少はしょりましたが、こんなところで。
#アクセス履歴のUser-Agentをつらつら眺めていたら、
# *.****.**.jp - Mozilla/5.0 (PLAYSTATION 3; 1.00)
#というものが。見慣れなかったのでびっくりしました。
モーニングタイド対応のオラクル、総合ルールの更新速報がWofC公式に出ています。
http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/feature/440a
ざらっと要点とか感じたこととか。
なお、Gathererオラクルデータベースの変更点更新は、1月18日(金)です。
総合ルール(CR)の施行は2月1日付けで行われます。
-----------------------------------------------
** オラクル更新点 **
★ Supertrample
《ロウクス/Rhox》や《茨の精霊/Thorn Elemental》等にみられる、
「それがブロックされなかったかのように防御プレイヤーへ戦闘ダメージを割り振る」能力
は、プレインズウォーカーの登場によって妙なことになっていた。
以前にFMQにも出したネタではあるが、《ロウクス/Rhox》がプレインズウォーカーに
攻撃をし、それがブロックされた場合、「ブロックされなかったかのように〜」という
ダメージの選択をすると、プレインズウォーカーには一切ダメージが入ることがなかった。
(http://diarynote.jp/d/74598/20071023.html)
これは直感に反している。
これらの能力は「防御プレイヤー」という言葉がネックになっているので、
オラクルの今回の修正で、単にブロックされなかったかのようにダメージを割り振ることになる。
つまり、《ロウクス/Rhox》がプレインズウォーカーに攻撃しブロックされたとしても、
プレインズウォーカーにダメージを与えることを選択できるようになる。
★ 《オアリムの祈り/Orim’s Prayer》
文章自体の機能は変わらないが、プレインズウォーカーに対しては認識されていない。
この部分を印刷された文章に添う形で修整する。
★ 《刈り取り/Reap》
印刷された文章は対戦相手を対象に取っているが、現在のオラクルはそうなっていない。
この部分は印刷された文章と同じく、対戦相手を対象とするように修整する。
★ 《編直し/Reweave》
部族というカードタイプが追加されたことにより、この呪文はパーマネントでない
部族カードを場に出すような挙動を示すようになってしまっていた。
この部分をパーマネント・カードのみを見るように修整する。
★ 《樹根スリヴァー/Root Sliver》
打ち消されない/can’t be countered という表現には2種類あり、
クリーチャーであるならばそれは単に "can’t be countered" という表現である。
対象を持つカードであるならば、"can’t be countered by spells or abilities." と、
「呪文や能力によっては打ち消されない」という表現が使用される。
なぜならば、対象を持つ呪文や能力は、その対象が不適正になりルールによって打ち消される
場合があるからだ。
ところが、《樹根スリヴァー/Root Sliver》があると、《名も無き転置/Nameless Inversion》
や《外身の交換/Crib Swap》は対象を持つ呪文であるのに、ルールによっても打ち消されない
という奇妙なことになる。
《樹根スリヴァー》は、2番目のカテゴリーに属するように修整される。
(1番目の表現はなるほど、と思いました。いや、金粉のあの生物なんですけどね。)
★ 《葉の王エラダムリー/Eladamri, Lord of Leaves》
《葉の王エラダムリー》は前回のオラクル大変更の際にエルフになったが、そのために
彼自身が能力を得るようになってしまった。印刷されたカードを見ると、自分自身が能力を
うけることがないような文章なので、"他の"エルフが修整を受けるように変更される。
★ 《清純/Purity》
能力はダメージを与えない。ダメージを与えるのはその発生源である。
《清純/Purity》は「戦闘ダメージでないダメージ〜」に変更される。
(以前にもネタにしました:http://diarynote.jp/d/74598/20071116.html)
★ 《よろめく大群/Shambling Swarm》
このカードは-1/-1カウンターを乗せて、ターン終了時にそれらを取り除くという能力を持つが、
それらによって置かれた-1/-1カウンターと、それ以外の-1/-1カウンターには区別が無い。
以前ならば問題ではなかったが、現在は+1/+1カウンターと-1/-1カウンターは状況起因効果に
よって相殺されてしまう。これにより、すでに-1/-1カウンターが乗っているクリーチャーに
対して、《よろめく大群》の-1/-1カウンターが置かれた後に、+1/+1カウンターが乗った場合、
どっちのカウンターを相殺するのか選ぶことになってしまう。そして両方の-1/-1カウンターは
区別がつかない!
この部分は-1/-1カウンターが適当にそれらのクリーチャーから取り除かれるように修整される。
★ 《復讐する天使/Avenging Angel》
(テンペストの多くのカードに見られる"if-文"と同じく)印刷された文章は誘発型能力である。
が、現在の能力は置換効果になっている。これは印刷された文章に沿うように修整される。
★ 《冷蔵室/Cold Storage》
印刷された文章では、これを生贄にささげて戻ってくるのは「クリーチャー・カード」のみだが
オラクルでは取り除いたカード全部が戻ってくるようになっている。
これは印刷された文章に沿う形で、「クリーチャー・カード」のみが戻るようになる。
(原文にもありますが、《樹上の村》なんかは戻ってこないカードの例ですね)
★ 《二枚舌/Duplicity》
印刷された文章では《二枚舌》の最後の能力は、それのコントロールを失ったときに誘発するが、
現在のオラクルでは「場を離れたとき〜」になっている。これは印刷されたものに沿う形で修整される。
また、手札と取り除いたカードを「交換」する際に、その手札が裏向きになって取り除かれるとは
どこにも示されていない。・・・これはもっと明瞭な形になるように修整される。
★ 《災難の補償/Misfortune’s Gain》
印刷された文章では、破壊されたクリーチャーのオーナーがライフを得る。
が、現在のオラクルではクリーチャーのコントローラーがライフを得るようになっている。
これは印刷された形に沿うように修整される。
★ 《番犬/Watchdog》
2番目の能力は、印刷されたものでは常在型能力であるが、オラクルでは誘発型能力になっている。
戦闘中に《番犬》が場から離れた場合などで差異が生じるので、これは印刷された形に沿うように修整される。
★ 《サルタリーの槍騎兵/Soltari Lancer》
印刷された文章はとても風変わりな表現を使用している。("First strike when attacking.")
これは「When/〜とき」という表現があるので、現在のオラクルでは誘発型能力として処理されている。
しかし、この場合の"when"は英語的には"while"と同じ意味合いをもつので、常在型能力に直される。
★ 《手品/Legerdemain》
印刷された文章では、2つの対象が共通のタイプをもっているかどうかを、プレイ時と解決時の
両方でチェックが行われる。現在のオラクルでは解決時にしか行われない。
これは印刷された文章に沿うように修整される。
★ 《アーテイのおせっかい/Ertai’s Meddling》
"sccessfully cast"という言い回しはすでに過去のものであり、それらは単に"play"と
直されている。(→《新緑の女魔術師/Verduran Enchantress》)
しかしこのカードに関しては"resolved"と直され、(今日では奇妙な)置換効果を生み出す。
修整後は、対象になったカードは即座に取り除かれ、その後の処理も明確化される。機能的な差異はない。
(個人的には「また変わるのかよ」と言った感想。質問されるのが嫌な一枚です。)
★ 《ゴブリンの祭殿/Goblin Shrine》
Dark版では「基本土地の山」につけられている場合に効果を発揮したが、クロニクル版では
単に「山」につけられた場合になっている。より最新に印刷されたカードに従い、クロニクル版
に従った修整がなされる。
(そんなポリシーあったんだね。)
★ 《死体のダンス/Corpse Dance》と《エコー室/Echo Chamber》
この2枚のカードは共に効果によって出たクリーチャーに対して速攻を得させるが、
現行のオラクルでは「このターン」という期限が省略されている。
印刷された文章にはきちんと期限が書かれているので、これに沿う形で修整される。
★ クリーチャー・タイプ更新
みんな大好きクリーチャー・タイプ更新のお時間です。 orz
今回は90枚と前回よりかは控えめな変更が行われています。
見た目やストーリーライン重視の結果、
・実は人間じゃなかった (《アクロンの軍団兵/Akron Legionnaire》Human -> Giant)
・実はすでに死んでいた (《触れられざる者フェイジ》 Minion -> Zombie Minion)
・職を得た (《Anaba Spirit Crafter》= Shaman)
・転職した (《頑強なるバルソー/Balthor the Stout》 Warrior -> Barbarian)
・元に戻った (《つぶやくハイエナ/Gibbering Hyenas》 Hound -> Hyena)
・クラゲでした (《発光イソギンチャク/Glowing Anemone》 Anemone -> Jellyfish)
・血を吸った吸血鬼が滅んだ(嘘) (《Grandmother Sengir》 Vampire -> Human Wizard)
・メソウサ(?) (《ケザードリックス/Kezzerdrix》 Beast -> Rabbit Beast)
等の変更がされております。
某所の中の人はがんばって更新してください。
絶滅生物: Anemone Gremlin
新規生物: Hyena
(ところで《頑強なるバルソー》はこの変更で自分自身が修整を受けるようになるんだけど、
《葉の王エラダムリー》とおんなじ変更が加えられるのかなあ?)
---------------------------------------------
** 総合ルール更新点 **
(詳しい差分箇所は新しいCRが出てからまた記事を書きます)
・103.4a-c (プレイヤーが同時に行動を起こす場合の処理)
昨日の記事に書いたように、《実物提示教育/Show and Tell》の解決時に
プレイヤーがどのようにカードを場に出すかは明確になっていない。
新しいCRではこの部分が明確化される。
・212.4j (プレイ以外の方法でオーラが場に出る際の処理)
かつてFMQでもネタにした(http://diarynote.jp/d/74598/20071113.html)が、
オーラがプレイされる以外の方法で場に出、その出す効果がオーラのエンチャント先を指定して
いなかった場合、オーラが場に出るに際して、それを場に出すプレイヤーがエンチャント先を選ぶ。
特に《忘却の輪/Oblivion Ring》の場合が典型的な例である。
しかしこの挙動は直感に反している。なので、オーラをコントロールすることになる
プレイヤーが、そのオーラをどこにつけるかを選ぶというように修整される。
(つまり、もう当該記事の回答のようなトリックはできない)
・217.1a (オブジェクトがありえない領域へ移動する際の処理)
文章中に 代わりに/instead という表現があるために置換効果に見える。が、これは置換効果ではない。
文章はしかるべく修整される。
・300.2 (フェイズやステップの終了)
文章を逐語的に解釈すると、第1ターンのアップキープ・ステップは永遠に終わらない。
この部分は現実的に即した文章に修整される。
・308.2a (攻撃クリーチャーの選択)
《手練れの戦術/Master Warcraft》を使用した場合に、プレインズウォーカーへの
攻撃を指定できるのはどちら側なのか、を明確にする修整が為される。
(《手練れの戦術》をプレイしたプレイヤーが、攻撃するクリーチャーを全て指定し、
アクティブ・プレイヤーがそれぞれに対してどちらを攻撃するかを決める。)
・309.2a (ブロック・クリーチャーの選択)
上記308.2aに沿う修整が為される。
・310.4b (ダメージの発生源)
・413.2a (呪文や能力の処理)
すでに場に無いオブジェクトの情報を参照する場合、それは最後の情報を参照するので、
文章自体が二度手間な説明を行っている。この部分は修正される。
・409.1a (呪文や能力のプレイ)
より明確化された文章に修整される。
・413.2c (呪文や能力の処理)
「カードを引くことは、仮にそのプレイヤーのライブラリーにカードが1枚もなくても不可能な
行動としては扱われない。」とある。一見、ライブラリーが空でドローすることが不可能
そうに考えてしまうが、それでも可能な選択肢としてこの項目に例として挙げられている。
この理解しがたい例は修整される。
・418.3d (〜する限り)
「〜する限り」という表記で限定される持続時間は、その持続時間が始まる前に
終了することもある、という様に表記が修整される。
・505.7 (分割カード)
・508.5 (反転カード)
「カード名を指定する」といった効果では、分割カードはその片方を宣言しても
かまわないように修整される。また、反転カードの反転後の名前を指定してもかまわない
ように変更される。
(指定してもかまわないだけで、それに意味があるかはまた別問題です。)
-------------------------------------------
多少はしょりましたが、こんなところで。
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