Answer: Friday Magic Quiz. [07-40A]
2007年11月13日コメント (2)#先週末はGP北九州でした。
#会場ではスタッフとして色々動いておりましたが、
#こういう機会に得るものは非常に多く、ためになります。
#なのでプレイヤーのみなさんはどしどしジャッジを呼んでくださいね。
そして他の地域のジャッジ仕事を見るのも勉強になるのであった。
精進、精進。
そんなわけで、先週の回答ー。
×
呪文や能力のコントローラーは、書かれた順序で指示に従う。 (CR413.2b)
そんなの関係ないじゃないか、と思う無かれ。
書かれた順番の違いによっては誘発する能力が異なったり、置換効果によって
影響を受けたり受けなかったりする。書かれている順番というのは大事なのだ。
22点
《皺だらけの主/Wizened Cenn》と、2体の《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》で攻撃する。
このとき、《民兵団の誇り/Militia’s Pride》が3回と、2体の《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》
の計5つの誘発型能力が誘発するが、《民兵団の誇り/Militia’s Pride》を先に解決する
ようにスタックへ積むと、《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》の誘発型能力によるパワーの値が
より多く上がる。
こうすると、
3体の 1/1 キスキン・兵士・トークン→《皺だらけの主/Wizened Cenn》で 2/2
2体の 《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》→他の攻撃クリーチャーが5体なのと、
《皺だらけの主/Wizened Cenn》による修整を加えて、7/7
1体の《皺だらけの主/Wizened Cenn》(2/2)
が戦闘ダメージを与えるので、 2x3 + 7x2 +2 = 22 点となる。
以下の手順で可能である。
1)土地を全てタップして、 WWWWRRR をマナ・プールに入れる。
2)WRR を使用し、《忘却の輪/Oblivion Ring》をプレイする。
場に出たあとの誘発型能力で、相手の《勇壮な体形/Epic Proportions》を取り除く。
3)W を使用し、《薄れ馬/Wispmare》を想起コストでプレイする。
場に出た後、「生贄にささげる」→「エンチャントを破壊」の順番で誘発型能力を
スタックに乗せる。壊す対象のエンチャントは、先ほどの《忘却の輪/Oblivion Ring》。
4)「エンチャントを破壊」の能力を解決する。《忘却の輪/Oblivion Ring》が壊れ、
場を離れたとき〜の誘発型能力が誘発する。
5)《忘却の輪/Oblivion Ring》の誘発型能力を解決する。
《勇壮な体形/Epic Proportions》が、オーナーである対戦相手のコントロールで
場に戻ってくるが、このオーラのエンチャント先を選ぶのは「場に戻す」能力を
コントロールしている私なので、エンチャント先を《キスキンの大心臓/Kithkin Greatheart》
に選ぶ。
6)《薄れ馬/Wispmare》の「生贄にささげる」という誘発型能力を解決する前に、
この《薄れ馬/》を対象にして、WWRを使用して《外身の交換/Crib Swap》をプレイする。
《薄れ馬》は取り除かれ、私は多相を持つ無色の1/1の多相の戦士クリーチャー・トークンを得る。
これにより私の《キスキンの大心臓》と《ボガートの妖精追い》は、それぞれ修整を得る。
7)《キスキンの大心臓》と《ボガートの妖精追い》で攻撃する。
《ボガートの妖精追い》は飛行を得ているので、ブロックされることはない。
《キスキンの大心臓》は《骸骨の変わり身/Skeletal Changeling》にブロックされるが、
トランプルと先制攻撃を持っている。
8)戦闘ダメージを割り振ると、
《キスキンの大心臓》[2/1] + [+1/+1] + [+5/+5] =[8/7] から1点を《骸骨の変わり身》に
割り振るので、プレイヤーに7点。 さらに、《ボガートの妖精追い》で2点。
9)合計9点のダメージを与えて、対戦相手のライフは見事に0になった。
鍵となるプレイは5)の赤文字で書かれた部分である。
根拠は以下のCRによる。
オーラがプレイされる以外の方法で場に出、その出す効果がオーラのエンチャント先
を指定していなかった場合、オーラが場に出るに際して、それを場に出すプレイヤーが
エンチャント先を選ぶ。そのプレイヤーは、オーラのエンチャント能力その他適用される
効果に従い、適正なパーマネントまたはプレイヤーを選ばなければならない。(CR212.4j)
かなり直感とは異なる挙動を示すので、後々CR的に修整されるかもしれない。
が、現在のCRではこのようになる。
幸いにも実戦レベルでは、このような状況にはまずお目にかかることは無い。
なぜなら、普通は《忘却の輪/Oblivion Ring》によってオーラを取り除くよりは、
それがエンチャントしているクリーチャーを取り除くからだ。
無理矢理有効な方法を考えてみると、
《グリフィンの導き/Griffin Guide》がつけられた《トロールの苦行者/Troll Ascetic》
に対して、まずは《忘却の輪》で《グリフィンの導き》を取り除く。
しかる後に《忘却の輪》を割ると、《グリフィンの導き》を自分のクリーチャーに
つけることができる。あとはこれで《トロールの苦行者》の上から攻撃できれば・・・
うん、自分でも無理な状況だと思いました。めんどくさいですね。
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そんなところで。
#会場ではスタッフとして色々動いておりましたが、
#こういう機会に得るものは非常に多く、ためになります。
#なのでプレイヤーのみなさんはどしどしジャッジを呼んでくださいね。
そして他の地域のジャッジ仕事を見るのも勉強になるのであった。
精進、精進。
そんなわけで、先週の回答ー。
問1
かたならし○×。
「いくつかのモードを選ぶ呪文や能力は、解決時にそれらを好きな順番で解決してよい。」
○か×か?
×
呪文や能力のコントローラーは、書かれた順序で指示に従う。 (CR413.2b)
そんなの関係ないじゃないか、と思う無かれ。
書かれた順番の違いによっては誘発する能力が異なったり、置換効果によって
影響を受けたり受けなかったりする。書かれている順番というのは大事なのだ。
問2
ローウィンのシールド戦をすると、いつもお持ち帰りパックしか引かないと言う
うらやましいんだかどうだかわからない、プレイヤーAとBが対戦をしている。
状況はプレイヤーAが素早い展開を見せ、以下のパーマネントをコントロールしている。
《皺だらけの主/Wizened Cenn》
《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》
《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》
《民兵団の誇り/Militia’s Pride》
《平地/Plains》x4
このターン、プレイヤーAは、プレイヤーBに最大何点のダメージを与えることができるか?
なお、パーマネントは全てこのターン最初からコントロールしており、
プレイヤーBの対応は一切無いものとする。(サンドバッグ状態ですな)
22点
《皺だらけの主/Wizened Cenn》と、2体の《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》で攻撃する。
このとき、《民兵団の誇り/Militia’s Pride》が3回と、2体の《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》
の計5つの誘発型能力が誘発するが、《民兵団の誇り/Militia’s Pride》を先に解決する
ようにスタックへ積むと、《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》の誘発型能力によるパワーの値が
より多く上がる。
こうすると、
3体の 1/1 キスキン・兵士・トークン→《皺だらけの主/Wizened Cenn》で 2/2
2体の 《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》→他の攻撃クリーチャーが5体なのと、
《皺だらけの主/Wizened Cenn》による修整を加えて、7/7
1体の《皺だらけの主/Wizened Cenn》(2/2)
が戦闘ダメージを与えるので、 2x3 + 7x2 +2 = 22 点となる。
問3
ローウィンでのシールド戦に参加したときのことでる。
私がクリーチャーでごりごりと殴っていたら、
対戦相手が突如《勇壮な体形/Epic Proportions》をプレイして、
戦線が逆転してしまった。
幸い、私の手札には対処できるカードがいくつかあるので心配はなかったが、
早いうちに決着をつけたいと思っていた。
現在は、私のターンの第1メインフェイズである。
私はこのターン中に勝利することができるだろうか?
可能ならばその手順を述べよ。
なお、パーマネントは全てコントローラーのターンの最初からコントロールされており、
対戦相手の手札は無いものとする。
(対戦相手) ライフ:9
3x《森/Forest》(タップ状態)
4x《沼/Swamp》(タップ状態)
2x《沼/Swamp》
《千年霊薬/Thousand-Year Elixir》(タップ状態)
《骸骨の変わり身/Skeletal Changeling》[6/6]
(《勇壮な体形/Epic Proportions》がエンチャントされている。)
(私) ライフ:3
《ボガートの妖精追い/Boggart Sprite-Chaser》[1/2]
《キスキンの大心臓/Kithkin Greatheart》[2/1]
3x《山/Mountain》
4x《平地/Plains》
私の手札:
《タール火/Tarfire》
《忘却の輪/Oblivion Ring》
《外身の交換/Crib Swap》
《薄れ馬/Wispmare》
以下の手順で可能である。
1)土地を全てタップして、 WWWWRRR をマナ・プールに入れる。
2)WRR を使用し、《忘却の輪/Oblivion Ring》をプレイする。
場に出たあとの誘発型能力で、相手の《勇壮な体形/Epic Proportions》を取り除く。
3)W を使用し、《薄れ馬/Wispmare》を想起コストでプレイする。
場に出た後、「生贄にささげる」→「エンチャントを破壊」の順番で誘発型能力を
スタックに乗せる。壊す対象のエンチャントは、先ほどの《忘却の輪/Oblivion Ring》。
4)「エンチャントを破壊」の能力を解決する。《忘却の輪/Oblivion Ring》が壊れ、
場を離れたとき〜の誘発型能力が誘発する。
5)《忘却の輪/Oblivion Ring》の誘発型能力を解決する。
《勇壮な体形/Epic Proportions》が、オーナーである対戦相手のコントロールで
場に戻ってくるが、このオーラのエンチャント先を選ぶのは「場に戻す」能力を
コントロールしている私なので、エンチャント先を《キスキンの大心臓/Kithkin Greatheart》
に選ぶ。
6)《薄れ馬/Wispmare》の「生贄にささげる」という誘発型能力を解決する前に、
この《薄れ馬/》を対象にして、WWRを使用して《外身の交換/Crib Swap》をプレイする。
《薄れ馬》は取り除かれ、私は多相を持つ無色の1/1の多相の戦士クリーチャー・トークンを得る。
これにより私の《キスキンの大心臓》と《ボガートの妖精追い》は、それぞれ修整を得る。
7)《キスキンの大心臓》と《ボガートの妖精追い》で攻撃する。
《ボガートの妖精追い》は飛行を得ているので、ブロックされることはない。
《キスキンの大心臓》は《骸骨の変わり身/Skeletal Changeling》にブロックされるが、
トランプルと先制攻撃を持っている。
8)戦闘ダメージを割り振ると、
《キスキンの大心臓》[2/1] + [+1/+1] + [+5/+5] =[8/7] から1点を《骸骨の変わり身》に
割り振るので、プレイヤーに7点。 さらに、《ボガートの妖精追い》で2点。
9)合計9点のダメージを与えて、対戦相手のライフは見事に0になった。
鍵となるプレイは5)の赤文字で書かれた部分である。
根拠は以下のCRによる。
オーラがプレイされる以外の方法で場に出、その出す効果がオーラのエンチャント先
を指定していなかった場合、オーラが場に出るに際して、それを場に出すプレイヤーが
エンチャント先を選ぶ。そのプレイヤーは、オーラのエンチャント能力その他適用される
効果に従い、適正なパーマネントまたはプレイヤーを選ばなければならない。(CR212.4j)
かなり直感とは異なる挙動を示すので、後々CR的に修整されるかもしれない。
が、現在のCRではこのようになる。
幸いにも実戦レベルでは、このような状況にはまずお目にかかることは無い。
なぜなら、普通は《忘却の輪/Oblivion Ring》によってオーラを取り除くよりは、
それがエンチャントしているクリーチャーを取り除くからだ。
無理矢理有効な方法を考えてみると、
《グリフィンの導き/Griffin Guide》がつけられた《トロールの苦行者/Troll Ascetic》
に対して、まずは《忘却の輪》で《グリフィンの導き》を取り除く。
しかる後に《忘却の輪》を割ると、《グリフィンの導き》を自分のクリーチャーに
つけることができる。あとはこれで《トロールの苦行者》の上から攻撃できれば・・・
うん、自分でも無理な状況だと思いました。めんどくさいですね。
---------------------------
そんなところで。
コメント
お、確かにその通りですね。ご指摘感謝します。
メインのロジックとしては変わらないので、本文には書きませんが、ご了承ください。