#先週末はGP北九州でした。
#会場ではスタッフとして色々動いておりましたが、
#こういう機会に得るものは非常に多く、ためになります。
#なのでプレイヤーのみなさんはどしどしジャッジを呼んでくださいね。

そして他の地域のジャッジ仕事を見るのも勉強になるのであった。
精進、精進。

そんなわけで、先週の回答ー。

問1
かたならし○×。

「いくつかのモードを選ぶ呪文や能力は、解決時にそれらを好きな順番で解決してよい。」

○か×か?


×

  呪文や能力のコントローラーは、書かれた順序で指示に従う。 (CR413.2b)

そんなの関係ないじゃないか、と思う無かれ。
書かれた順番の違いによっては誘発する能力が異なったり、置換効果によって
影響を受けたり受けなかったりする。書かれている順番というのは大事なのだ。

問2
ローウィンのシールド戦をすると、いつもお持ち帰りパックしか引かないと言う
うらやましいんだかどうだかわからない、プレイヤーAとBが対戦をしている。

状況はプレイヤーAが素早い展開を見せ、以下のパーマネントをコントロールしている。

 《皺だらけの主/Wizened Cenn》
 《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》
 《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》
 《民兵団の誇り/Militia’s Pride》
 《平地/Plains》x4

このターン、プレイヤーAは、プレイヤーBに最大何点のダメージを与えることができるか?

なお、パーマネントは全てこのターン最初からコントロールしており、
プレイヤーBの対応は一切無いものとする。(サンドバッグ状態ですな)


22点

《皺だらけの主/Wizened Cenn》と、2体の《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》で攻撃する。
このとき、《民兵団の誇り/Militia’s Pride》が3回と、2体の《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》
の計5つの誘発型能力が誘発するが、《民兵団の誇り/Militia’s Pride》を先に解決する
ようにスタックへ積むと、《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》の誘発型能力によるパワーの値が
より多く上がる。

こうすると、
 3体の 1/1 キスキン・兵士・トークン→《皺だらけの主/Wizened Cenn》で 2/2
 2体の 《主の後継ぎ/Cenn’s Heir》→他の攻撃クリーチャーが5体なのと、
 《皺だらけの主/Wizened Cenn》による修整を加えて、7/7
 1体の《皺だらけの主/Wizened Cenn》(2/2)

が戦闘ダメージを与えるので、 2x3 + 7x2 +2 = 22 点となる。

 
問3
ローウィンでのシールド戦に参加したときのことでる。

私がクリーチャーでごりごりと殴っていたら、
対戦相手が突如《勇壮な体形/Epic Proportions》をプレイして、
戦線が逆転してしまった。

幸い、私の手札には対処できるカードがいくつかあるので心配はなかったが、
早いうちに決着をつけたいと思っていた。

現在は、私のターンの第1メインフェイズである。
私はこのターン中に勝利することができるだろうか?
可能ならばその手順を述べよ。

なお、パーマネントは全てコントローラーのターンの最初からコントロールされており、
対戦相手の手札は無いものとする。

  (対戦相手) ライフ:9
  3x《森/Forest》(タップ状態)
  4x《沼/Swamp》(タップ状態)
  2x《沼/Swamp》
  
  《千年霊薬/Thousand-Year Elixir》(タップ状態)
  《骸骨の変わり身/Skeletal Changeling》[6/6]
  (《勇壮な体形/Epic Proportions》がエンチャントされている。)

  (私) ライフ:3
  《ボガートの妖精追い/Boggart Sprite-Chaser》[1/2]
  《キスキンの大心臓/Kithkin Greatheart》[2/1]
  
  3x《山/Mountain》
  4x《平地/Plains》
  
  私の手札:
  《タール火/Tarfire》
  《忘却の輪/Oblivion Ring》
  《外身の交換/Crib Swap》
  《薄れ馬/Wispmare》


以下の手順で可能である。

1)土地を全てタップして、 WWWWRRR をマナ・プールに入れる。

2)WRR を使用し、《忘却の輪/Oblivion Ring》をプレイする。
  場に出たあとの誘発型能力で、相手の《勇壮な体形/Epic Proportions》を取り除く。

3)W を使用し、《薄れ馬/Wispmare》を想起コストでプレイする。
  場に出た後、「生贄にささげる」→「エンチャントを破壊」の順番で誘発型能力を
  スタックに乗せる。壊す対象のエンチャントは、先ほどの《忘却の輪/Oblivion Ring》。

4)「エンチャントを破壊」の能力を解決する。《忘却の輪/Oblivion Ring》が壊れ、
  場を離れたとき〜の誘発型能力が誘発する。

5)《忘却の輪/Oblivion Ring》の誘発型能力を解決する。
  《勇壮な体形/Epic Proportions》が、オーナーである対戦相手のコントロールで
  場に戻ってくるが、このオーラのエンチャント先を選ぶのは「場に戻す」能力を
  コントロールしている私なので、エンチャント先を《キスキンの大心臓/Kithkin Greatheart》
  に選ぶ。


6)《薄れ馬/Wispmare》の「生贄にささげる」という誘発型能力を解決する前に、
  この《薄れ馬/》を対象にして、WWRを使用して《外身の交換/Crib Swap》をプレイする。
  《薄れ馬》は取り除かれ、私は多相を持つ無色の1/1の多相の戦士クリーチャー・トークンを得る。
  これにより私の《キスキンの大心臓》と《ボガートの妖精追い》は、それぞれ修整を得る。

7)《キスキンの大心臓》と《ボガートの妖精追い》で攻撃する。
  《ボガートの妖精追い》は飛行を得ているので、ブロックされることはない。
  《キスキンの大心臓》は《骸骨の変わり身/Skeletal Changeling》にブロックされるが、
  トランプルと先制攻撃を持っている。

8)戦闘ダメージを割り振ると、

  《キスキンの大心臓》[2/1] + [+1/+1] + [+5/+5] =[8/7] から1点を《骸骨の変わり身》に
  割り振るので、プレイヤーに7点。 さらに、《ボガートの妖精追い》で2点。

9)合計9点のダメージを与えて、対戦相手のライフは見事に0になった。

鍵となるプレイは5)の赤文字で書かれた部分である。
根拠は以下のCRによる。

   オーラがプレイされる以外の方法で場に出、その出す効果がオーラのエンチャント先
   を指定していなかった場合、オーラが場に出るに際して、それを場に出すプレイヤーが
   エンチャント先を選ぶ。そのプレイヤーは、オーラのエンチャント能力その他適用される
   効果に従い、適正なパーマネントまたはプレイヤーを選ばなければならない。(CR212.4j)

かなり直感とは異なる挙動を示すので、後々CR的に修整されるかもしれない。
が、現在のCRではこのようになる。

幸いにも実戦レベルでは、このような状況にはまずお目にかかることは無い。
なぜなら、普通は《忘却の輪/Oblivion Ring》によってオーラを取り除くよりは、
それがエンチャントしているクリーチャーを取り除くからだ。

無理矢理有効な方法を考えてみると、
《グリフィンの導き/Griffin Guide》がつけられた《トロールの苦行者/Troll Ascetic》
に対して、まずは《忘却の輪》で《グリフィンの導き》を取り除く。
しかる後に《忘却の輪》を割ると、《グリフィンの導き》を自分のクリーチャーに
つけることができる。あとはこれで《トロールの苦行者》の上から攻撃できれば・・・

うん、自分でも無理な状況だと思いました。めんどくさいですね。

---------------------------
そんなところで。

コメント

いく
いく
2007年11月16日1:50

問3は別解があるのでは。《薄れ馬》を《外身の交換》しなくても、7/6トランプル《キスキンの大心臓》と1/2《ボガートの妖精追い》で攻撃すると(どちらをブロックしても)7点通るので、《タール火》で終了です。2マナ余りますね。

testing
testing
2007年11月16日8:29

> いく さん
お、確かにその通りですね。ご指摘感謝します。
メインのロジックとしては変わらないので、本文には書きませんが、ご了承ください。

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