#めっきり朝晩が冷え込むようになりましたが、
#そろそろ冬物の準備は大丈夫ですか?
#季節の変わり目には十分ご注意ください。

おいらは見事に風邪を引き、日曜日は早々に自宅にて寝込んでました。orz

それはそれとして、先週の回答ー。

問1
かたならし○×。
「戦闘フェイズの間、アクティブ・プレイヤー(チーム)の対戦相手は、
 全て防御プレイヤー(チーム)である。」

○か×か?


×

戦闘フェイズの開始に際して、アクティブ・プレイヤー(チーム)は、対戦相手を選ぶ。
そのプレイヤー(チーム)を防御プレイヤー(チーム)と呼ぶ。(CR306.2) 

なので、選ばれなかった対戦相手は、防御プレイヤー(チーム)ではない。

問2
場には《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》がある。

この状態で、私は手札から《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》をサイクリングした。
さて、私は基本土地をライブラリーから探すことができるだろうか?

一番正しいと思えるものを以下のうちから1つ選べ。

  1)土地を探してくる効果は、サイクリング能力の一部である。
   つまり、土地を探してから、カードを1枚引く。
  2)サイクリング能力がプレイされた後に、土地を探す方の能力が誘発する。
   つまり、土地を探した後に、カードを1枚引く。
  3)サイクリング能力がプレイされた後では、既にカードが墓地にあるので、
   能力を失っている。つまり、私は土地を探すことはできす、カードを1枚引くだけになる。
  4)サイクリング能力のプレイ宣言中に、カードが墓地に置かれるので、この能力は失われる。
   なので、解決時にこの能力は何もしない。
  5)サイクリング能力のプレイ宣言中に、カードが墓地に置かれるので、この能力は失われる。
   なので、そもそもこのようなプレイが不正である。


3)

1)×: 土地を探してくる効果は、サイクリング能力の一部ではない。
2)×: 《イクスリッドの看守》の能力で、土地を探す方の能力は誘発しない。
3)○: 文章は完全に合っている。
4)×: すでにスタックに乗ったサイクリング能力は、その後でカードの能力が無くなろうとも関係は無い。
5)×: プレイ自体は適正である。

 
問3
Aは《ラースの灼熱洞/Furnace of Rath》をコントロールしている。
Bは《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath》をコントロールしている。

Aのターンに、BはAに《火葬/Incinerate》をプレイした。
この《火葬/Incinerate》で、Aは何点のダメージを受けるか?
一番正しいと思えるものを以下のうちから1つ選べ。

  1)まず2倍になってから2点足されるので、8点。
  2)2点足されてから2倍になるので、10点。
  3)8点か10点だが、プレイヤーAがどちらかを選ぶ。
  4)8点か10点だが、プレイヤーBがどちらかを選ぶ。
  5)1)〜4)は全て間違いである。


3)

《ラースの灼熱洞》と、《紅蓮術士の刈り痕》の効果は、どちらも置換効果である。
置換効果が同時に複数適用される場合は、実際に影響を受ける方のプレイヤーが、どれを
適用するかを決める。(CR419.9) 
この場合はAが影響をうけるプレイヤーなので、Aがどちらを先に適用するかを決める。

どちらのターンであるか、置換効果を持つオブジェクトがどちらのコントロールであるか、
等は一切問われない。

 
問4
 以下の起動型能力のうち、マナ能力はどれか。全て選べ。

  1){Tap} : あなたのマナ・プールに{1}を加える。
  2){Tap} : あなたのマナ・プールに{3}を加える。この能力はあなたがソーサリーを
       プレイできる時にしかプレイできない。
  3){Tap} : プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのマナ・プールに{1}を加える。
  4){Tap} : あなたのマナ・プールに{1}を加える。全てのプレイヤーはカードを1枚引く。
  5){Tap} : あなたの次のメイン・フェイズの開始時に、あなたのマナ・プールに{3}を加える。


1),2),4)

3) ×:対象を取る起動型能力はマナ能力ではない。
5) ×:この能力は解決時にマナをマナ・プールに加えないので、マナ能力ではない。

 
問5
 プレイヤーAのコントロールする《灰色熊/Grizzly Bears》に、
《ヴェリズ・ヴェルの翼/Wings of Velis Vel》がプレイされた。

これが解決された後に、このクリーチャーに《木化/Lignify》がつけられた。

この後、Aは《栄光の頌歌/Glorious Anthem》を場に出した。

5−1) この《灰色熊》のサブタイプを答えよ。
(全てのクリーチャータイプを持つ場合は、「全て」と答えよ。)

5−2) この《灰色熊》のパワー/タフネスを答えよ。

5−3) この《灰色熊》に、《名も無き転置/Nameless Inversion》をプレイした場合、
    パワー/タフネスの値はどうなるか?


5-1)ツリーフォーク
5-2)1/5

継続的効果の相互作用はルールの中でもややこしいものである。
全て書き出してみるのが一番てっとり早い。

《ヴェリズ・ヴェルの翼》 
第4種 「全てのクリーチャータイプを持つ」
第5種 「飛行を得る」
第6b種 「4/4になる」

《木化》
第4種 「ツリーフォークである」
第5種 「能力のない=能力を失う」
第6b種 「0/4である。」

《栄光の頌歌》
第6d種 「+1/+1 の修整をうける」

これらを上から順番に、種類別に適用すればよい。

5-3)4/2

《名も無き転置》のP/T変更効果は第6b種である。
つまり、0/4になったあとで+3/-3の効果を受け、第6d種の+1/+1の効果を受ける。

 
問6
かたならしではない○×。

ルール適用度が『プロ』の大会において。

A「あなたの手札は何枚ですか?」
B「数えればよいんじゃない? ほら。(といって手札を前に出す)」

このBの行動は許されるものである。

○か×か?


×

手札の枚数は、プレイヤーが誠実に答えなくてはならない「物理的状況」である。


識者からのコメントによる指摘がありましたので、回答を保留いたします。
このBの行動が現実にあった場合は、現場のジャッジに指示を仰いでください。

---------------------------------

配点:
問1(10点)
問2(10点)
問3(10点)
問4(完答のみ20点)
問5(10点x3=30点)
問6(10点)
名前・DCI(5点x2)

合計100点の加算式。部分点は一切ありません。

平均点は50点ちょいくらいです。
問5は普段のプレイでも頻発するほうなのか、正解率が極めて良かったです。
逆に、問2と問3の正解率は予想よりかなり低かったのでした。

そんなところで。

コメント

ナモ
名も無き者
2007年11月5日18:51

問6に関しての質問です。
「場の物理的状況」の場合と裁定が違うのは何故ですか?
説明していただけるとモヤモヤが解けて助かります。

testing
testing
2007年11月5日19:45

> 名も無き者 さん
物理的状況は常にはっきりとわかるように、誠実に答える義務を持ちます。
「裁定が違う」とはどのような意味でしょうか?

ナモ
名も無き者
2007年11月5日20:18

進藤さんのBLOGにあった状況3(不吉の月での誤誘導を誘った答え方)の解答編に

 すべてのデータは物理的に示されている上に、Bの発言は完全ではないが嘘はついていないのでペナルティを与える理由が無い。「網羅的である必要はなく、慎重な省略や『非回答』によって対戦相手に最適解を導かせない(ただし不正行動ではない)プレイは許容される」のですよ。

とあり、こちらの問6では物理的に示されているので相手に確認させる『非回答』と状況は同じなのでは?と考えた次第
場はOKだけど手札は駄目なのか、それとも何か違う意味があるのか理由が知りたいです。

testing
testing
2007年11月5日23:01

PG50にある、「物理的状況」とは、ゲームの状態を理解するために
最低限必要な情報であり、それに対する嘘や非回答は認められないと私は解釈しています。

手札を前に出したからと言って、物理的に示されたとは私は感じません。
複数枚のカードを1枚に重ねて出したとすれば、意図的に相手へ誤情報を
流そうとしていることになります。これは許されることではありません。

《不吉の月/Bad Moon》での例は、ゲームの状態を理解する上で
最低限必要な情報は全て出そろっている上で、プレイヤーの
言った事に嘘は全くありませんので、問題がありません。

ナモ
名も無き者
2007年11月5日23:55

まずは解答ありがとうございます。

気になったのは「物理的状況」の解釈の仕方で、
質問者として把握する為にPG(MJMJの翻訳版)を確認したところ適用例に以下の2つがありましたが

・プレイヤーは、ゲームの物理的状況が常にはっきり判るように保つ責任がある。
・プレイヤーが対戦相手に質問したとき、ほとんどの場合、対戦相手は答えないことが認められている。回答することを選んだ場合、上記の大原則を遵守すること。

重ねて提示した場合は物理的状況を判らないようにした場合は上の例に違反した事が問題で、
その部分で罰則を受けるのは妥当な気がしますが質問の様な非解答の類にも問題があると解釈すべきなのでしょうか?
また、場に置いても類例(土地の重ね置き等)は発生しうると思うのですが、こちらは?

ナモ
名も無き者
2007年11月5日23:59

日本語でおk

×重ねて提示した場合は物理的状況を判らないようにした場合は上の例に違反した事が問題で、

○重ねて提示した場合は「物理的状況が常にはっきり判るように保つ責任がある」という点に違反したのが問題で、

nophoto
*ぱお*/米村 薫
2007年11月6日4:16

 問6の回答に異論あり。PGより
>物理的状況ならびにアクティブ・プレイヤーの直前のターンから現在までに取ったゲームの行動によっては特定できないゲームの局面に関する問いには、プレイヤーは完全に、また誠実に、問いに答える義務を持つ。
 手札の枚数は物理的状況そのものなので、それを確認できるように保つのが持ち主の義務、確認するのは質問者の義務であって持ち主の義務ではありません。

testing
testing
2007年11月6日8:09

> 諸氏
なるほど。私の日本語読解力不足が原因のようです。

PG50の
物理的状況ならびにアクティブ・プレイヤーの直前のターンから現在までに取ったゲームの行動によっては特定できないゲームの局面に関する問いには、プレイヤーは完全に、また誠実に、問いに答える義務を持つ。

を、

『物理的状況』
ならびに
『アクティブ・プレイヤーの直前のターンから現在までに取ったゲームの行動によっては特定できないゲームの局面』
に関する問いには、プレイヤーは完全に、また誠実に、問いに答える義務を持つ。

と読み違えていました。
つまり、物理的状況に関しては、持ち主のほうに維持と回答の義務があると解釈していたのです。

原文は
Players must answer completely and honestly specific questions about the game state that cannot be derived from physical representations and/or game actions taken since the active player’s previous turn.

ですから、
「物理的状況」
ならびに
「アクティブ・プレイヤーの直前のターンから現在までに取ったゲームの行動」
によっては特定できない
『ゲームの局面に関する問い』
には、プレイヤーは完全に、また誠実に、問いに答える義務を持つ。

という解釈であるべきでした。

多分この部分で齟齬があり、間違いにつながったのだと思います。

少しまだ自分の中では、色々と思うところがありますので、
記事本文の回答は打ち消し線を引きますが、このまま保留させてください。
ご迷惑をおかけします。

ナモ
名も無き者
2007年11月6日20:29

丁寧な解答ありがとうございました、自分が大会に参加する際には事前にジャッジに確認をしようと思います。
(個人的な感想ですが今回の意思疎通規定は気持ち悪いものがあります、競技指向の上級大会と一般大会では規定に違いを設ける余地はないのでしょうか)

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

お気に入り日記

登録したユーザー
102
登録されたユーザー
1010

最新のコメント

日記内を検索