今日のWofC公式の記事で、MaGoがいくつかのカードについて
オラクルの更新が為されることを発表しました。

 http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/feature/420a

これは Magic Online で新しく出る、Masters Edition に
含まれるカードを、より現代風にするための更新です。

いつものように端折って書きます。
本文の和訳は、偉い人か慣れている人にお任せしますですよ。

--------------------------
・《動く壁/Animate Wall》

 本来は壁が動くということで、エンチャントできるのは壁だけだったのですが、
壁というクリーチャー・タイプのルールが無くなり、かわりに「防衛」が
用いられるようになりました。そして、壁でなくても防衛をもつクリーチャーは
たくさんいるようになりました。《動く壁/Animate Wall》は、もはや壁だけに
つくエンチャントではなく、クリーチャーなら何にでもつくようになりました。
これは変だということで、「エンチャント--壁」を復活させるようです。

(New wording?)
Animate Wall {W}
Enchantment - Aura
Enchant Wall
Enchanted creature can attack as though it didn’t have defender.


・《Oubliette》、《Tawnos’s Coffin》

 印刷されたテキストからは、一生効果がわからないカードのひとつです。
オリジナルのテキストでは、対象になったクリーチャーはゲームから取り除かれますが、
現在のオラクルでは、「フェイズ・アウト」します。取り除くことからフェイズ・アウト
になったことで、色々と挙動は変化しました。
 今回の更新で、オリジナルと同じような(長い文章に)挙動を示します。

(Printed Text)
Oubliette {1}{B}{B}
Enchantment
Select a creature in play when Oubliette is cast. That creature is considered out of play as long as Oubliette is in play. Hence the creature cannot be the target of spells and cannot receive damage, use special powers, attack, or defend. All counters and enchantments on the creature remain but are also out of play. If Oubliette is removed, creature returns to play tapped.


・《麻痺/Paralyze》

 アップキープ・ステップに誘発する能力は、エンチャントされたクリーチャーが
その能力を得るようになっていました。エンチャントされたクリーチャーは
《ムラガンダの印刻/Muraganda Petroglyphs》からは恩恵を受けられませんでした。
印刷されたカードからはこれを読み取ることはできません。
 新しく更新されるオラクルでは、この能力はエンチャント自身がもつようになりました。
そう、印刷されている文章に沿った形となります。

(Printed Text: 5th)
Paralyze {B}
Enchantment - Aura
Enchant creature
When Paralyze comes into play, tap enchanted creature.
Enchanted creature does not untap during its controller’s untap phase.
That player may pay an additional {4} during his or her upkeep to untap it.


・《動く死体/Animate Dead》、《Dance of the Dead》、《ネクロマンシー/Necromancy》

 古くは"Enchant Dead Creature" という、今から考えると意味不明のオーラでしたが、
未来予知の《呪文織りの渦巻/Spellweaver Volute》による新しいオーラの形を採用
することで、この形式を取り戻すことができます。
 つまり、"Enchant creature card in a graveyard" となります。
《ネクロマンシー/Necromancy》については最初からEnchantmentなので変更はありません。

 また、現在のオラクルでは、一旦オーラになったあと、別のクリーチャーに付け直す
ことが可能でしたが、新しいオラクルでは、それはできなくなるようです。
適正なエンチャント先が元々のエンチャントしていたクリーチャーのみになると
いうことですが、テキスト自体が記事で明らかになっていないので、
どのようなルール・テキストになって、どのような挙動をするのかは不明です。

 新しいオラクルは今までのテキストよりももっとかけ離れたものになるそうです。orz

 Forumからそれっぽいものがあったので転載。
(New wording?)
Animate Dead {1}{B}
Enchantment - Aura
Enchant creature card in a graveyard
When Animate Dead comes into play, if it’s in play, it loses "enchant creature card in a graveyard" and gains "enchant creature put into play with Animate Dead." Return enchanted creature card to play under your control and attach Animate Dead to it. When Animate Dead leaves play, that creature’s controller sacrifices it.
Enchanted creature gets -1/-0.

 
《Eater of the Dead》

 7/20付けのオラクルから更新される一枚。まずは新旧並べてみよう。

(07/20 Old version.)
Eater of the Dead {4}{B}
Creature - Eater
3/4
{0}: If Eater of the Dead is tapped, untap it and remove target creature card in a graveyard from the game.

(Update. New Version.)
Eater of the Dead {4}{B}
Creature - Horror
3/4
Untap Eater of the Dead: Remove target creature card in a graveyard from the game.


種族が変わるのは、もはやオラクルの十八番なのでどーでもよい。
が、起動型能力のコストが{0}から自身のアンタップに変わった。
起動型能力のコストでアンタップできることは、すげえ悪いことに利用できる
(例:古いオラクルの《Time Vault》)ので、けっこう凶悪化したと私は感じる。

たとえば、《炎の鞭/Fire Whip》をエンチャントして、墓地に1枚クリーチャー・カードが
あるとしよう。

・・・おや? 無限にムチでびしばーしできちゃいますよ。簡単ですね。


(更新 09/01)
元記事でも更新されていますが、この修正は無しになりました。
元々の7/20付けオラクルのまま放置、だそうです。
やっぱり《炎の鞭/Fire Whip》関係がやばかったようで。
ちょいと残念・・・


・《Baron Sengir》
種族がようやくVampireになりました。けど、自分自身を再生できないように、
起動型能力は修正されます。アーカードさんにはかないませんね(?

Baron Sengir {5}{B}{B}{B}
Legendary Creature -- Vampire
5/5
Flying
Whenever a creature dealt damage by Baron Sengir this turn is put into a graveyard,
put a +2/+2 counter on Baron Sengir.
{T} : Regenerate another target Vampire.


・《機械仕掛けの獣/Clockwork Beast》

 ネジを巻くことが必要な機械仕掛けシリーズですが、この獣はやっかいなことに
7個以上のカウンターが乗らないように作成されていました。しかも文章を別にして。
ところが、《倍増の季節/Doubling Season》なんてものができたので、カウンターが
一体全体、いくつ乗るのかが不明瞭になっていました。たしか昔のFMQでもネタにした
覚えがあります。
 新しいオラクルでは、7個より上の個数のカウンターが乗らないように
「ネジを巻く」能力のほうに文章が改訂されて、カウンターの個数自体の制限は
とっぱらわれる模様です。
(記事に新しいwordingが出ていないので、文章の引用はありません)

・《Forcefield》

 現在のオラクルでは、対象になったクリーチャーから受けるダメージは、
たとえ《連続突撃/Relentless Assault》などでもう一度攻撃されても、
軽減されて1ダメージになりますが、これは本来の動きではないということで
1回こっきりの軽減能力に文章が変えられるそうです。
(記事に新しいwordingが出ていないので、文章の引用はありません)

 
・《ドラゴンプラズマ/Dracoplasm》

 現在のオラクルでは、パワー/タフネスの値が設定できません。
(どこかの質問掲示板で話題になっていたような気もしますが)
なぜなら、この能力は特性定義能力であり、生贄にささげたクリーチャーの
パワー/タフネスの合計を参照します。
 では、こいつがライブラリーや手札にあるときはいくつになるのでしょうか?
いったん場に出て生贄にささげた後で、手札に戻したりしても、パワー/タフネス
の値は保持されるのでしょうか? ・・・《タルモゴイフ/Tarmogoyf》などと
比較すると明らかに挙動がおかしくなっています。
 オラクルは現在のものより新しくされるでしょう。

 #個人的な予測ですが、0/0になって、生贄にささげた分の+1/+0カウンターと
 #+0/+1カウンターが乗せられるのではないでしょうかねえ。
 #記事には書いていないので、想像でしかありませんが。

・クリーチャー・タイプの変更

Masters Editionに収録されるクリーチャーのサブタイプが更新されています。
詳しくは記事本文を見てください。

おいらが気になったのは以下の通り。

・《ベナリアの勇士/Benalish Hero》が Hero でなくなりました。
 これでHeroはUnhingedを除くと2種類しかありません。
・《ボール・ライトニング/Ball Lightning》が Elemental になりました。
・《火の兄弟/Brothers of Fire》は兄者ではなく、Human Sharman になりました。
・《老いたるランド・ワーム/Elder Land Wurm》が Dragon Wurm になりました。
・《Lord of Tresserhorn》が Zombie になりました。めちゃでかいZombieの誕生です。
・どこをどうみても騎士だった《Order of the Ebon Hand》と、《Order of Leitbur》
 が、めでたく Cleric Knight になりました。《Order of Leitbur》はさらに Human
 もついています。
・《Spectral Bears》が Bear Spirit になりました。なんと神河の力で転生できます。

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そんなところで。

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