#週末はちょいと帰阪をしていました。
#土曜日の日本選手権予選には会場に少し顔を出したきりでしたが、
#外は猛暑であり、建物の中もうだるような温度になっていました。
#スタッフもプレイヤーのみなさんもお疲れ様でございます。
梅雨っぽくないなあ、と愚痴っていたら今日は土砂降り@地元 orz
涼しいから良いですが。
それでは先週の回答ー
×
すでにつけられている装備品を、装備能力を起動して同じクリーチャーに「つけ」ようと
しても、それは代わりになにもしない。(CR501.2b)
これは、その後のCR501.2cと合わせて考えると、タイムスタンプも新しくならない
ということがわかる。また、オーラや城砦についても同じことが言える。
2−1)a, b, c, d.
裏向きでプレイする際には、それはクリーチャーである。
したがって、《ザルファーの魔道士、テフェリー》によって瞬速を持ち、
あなたが優先権をもっているならばプレイが可能である。
2−2)a のみ。 aとb。(記事を訂正しました)
あなたの《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》は、《ザルファーの魔道士、テフェリー》に
より瞬速を持つ。が、これは土地としてプレイされるので、本来の土地のプレイに準ずる。
なので、相手のターンにはプレイできないし、(インスタントでプレイできたとしても)
あなたのメイン・フェイズでしかプレイすることはできない。
瞬速を持つことにより、通常のプレイに関する制約はなくなるが、
CR212.6bにあるとおり、他のプレイヤーのターンにはプレイすることができない。
つまり、問題のc、dは不可能であり、a、bはOKとなる。
未来予知FAQも参照。
まず、Bの行動に間違いがある。
Bが《巻き直し/Rewind》をプレイしてから、Aが「何もしません。」と言っているので、
お互いに優先権を放棄している状態になったといえる。
ということは、スタックの一番上(=《巻き直し/Rewind》)の解決に入らないと
いけないのに、Bはなぜかそれを無視して《石灰の池/Calciform Pools》にカウンターを
貯めている。そしてAはそのことに気づいていない。
観客としてこの場面を見た場合、あなたはジャッジを呼ぶべきである。
そして手短に状況を言い、ゲームを正常化してもらうことが望ましい。
一番やってはいけないことを書く。
それは、ゲームの最中にプレイヤーに話しかけてしまうことだ。
観客はいかなる状態であれ、ゲーム中のプレイヤーと意思の疎通をしてはならない。
(汎用ルール第14項)
試合中にもかかわらず、プレイ中の友人に対して雑談をする人を見かける。
草の根の大会だと、まあ笑って済ませることもできるのだが、
RELの高い試合では、それは最悪「外部情報の参照」と解釈される恐れもあるのだ。
そして罰則---DQPもありうる---を食らってはゲームを楽しむこともできない。
そんなことが無いように、RELが「一般」の大会でも、プレイヤー及び観客は
協力しあって、まだゲーム中なのに話しかけている人がいたら、やんわり注意すること。
もちろん、ジャッジはプレイヤーに対して教育をすることが望ましい。
やり方は人により千差万別だろうから、ここでは記述しない。
前から繰り返してますが、マジックはコミュニケーションゲームです。
こればっかしは紙の上のルールだけでは解決できないのだ。
---------------------------
そんなところで。
#土曜日の日本選手権予選には会場に少し顔を出したきりでしたが、
#外は猛暑であり、建物の中もうだるような温度になっていました。
#スタッフもプレイヤーのみなさんもお疲れ様でございます。
梅雨っぽくないなあ、と愚痴っていたら今日は土砂降り@地元 orz
涼しいから良いですが。
それでは先週の回答ー
問1
「装備品をつけているクリーチャー自身を対象にして、その装備能力を起動した場合、
装備品は『新たにつけられた』状態となる。」
○か×か?
×
すでにつけられている装備品を、装備能力を起動して同じクリーチャーに「つけ」ようと
しても、それは代わりになにもしない。(CR501.2b)
これは、その後のCR501.2cと合わせて考えると、タイムスタンプも新しくならない
ということがわかる。また、オーラや城砦についても同じことが言える。
問2
あなたは《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》
をコントロールしている。
2−1)
あなたの手札には、《生けるものの洞窟/Zoetic Cavern》がある。
これを裏向きでプレイできるのは、次のうちどれか。(複数回答可)
a)あなたのメイン・フェイズで、あなたに優先権があり、スタックが空のとき。
b)あなたのドロー・ステップで、あなたに優先権があり、スタックが空のとき。
c)対戦相手のメイン・フェイズで、あなたに優先権があり、スタックが空のとき。
d)対戦相手のターン終了ステップで、あなたの優先権があり、スタックが空のとき。
e)上記のいずれの場合でもプレイできない。
2−2)
あなたの手札には、《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》がある。
これをプレイできるのは、2−1)のa)〜e)のうちどれか。(複数回答可)
2−1)a, b, c, d.
裏向きでプレイする際には、それはクリーチャーである。
したがって、《ザルファーの魔道士、テフェリー》によって瞬速を持ち、
あなたが優先権をもっているならばプレイが可能である。
2−2)
あなたの《ドライアドの東屋/Dryad Arbor》は、《ザルファーの魔道士、テフェリー》に
より瞬速を持つ。
なので、相手のターンにはプレイできないし、(インスタントでプレイできたとしても)
あなたのメイン・フェイズでしかプレイすることはできない。
瞬速を持つことにより、通常のプレイに関する制約はなくなるが、
CR212.6bにあるとおり、他のプレイヤーのターンにはプレイすることができない。
つまり、問題のc、dは不可能であり、a、bはOKとなる。
未来予知FAQも参照。
問3
とある認定イベントでのこと。
プレイヤーAとBがゲームをしている。
A「《巨大ヒヨケムシ/Giant Solifuge》をプレイします。」
B「それに《巻き直し/Rewind》をうちます。」
A「うーん。(すこし考えて) 何もしません。」
B「じゃ、《石灰の池/Calciform Pools》にカウンターを貯めます。」
A「はい。(と、《巨大ヒヨケムシ》を取り上げて、それを墓地に置く)」
B「じゃあこれとこれと・・・(4つを指差して)とを起こします。」
A「はい。何もしません。」
B「じゃあ起こしますね。まだ何かしますか?」
A「待ってください。考えますね。」
さて、これらのやりとりに問題はあるか?
あなたが観客としてこのゲームを(この場面だけ)見た場合、どうすべきだろうか?
まず、Bの行動に間違いがある。
Bが《巻き直し/Rewind》をプレイしてから、Aが「何もしません。」と言っているので、
お互いに優先権を放棄している状態になったといえる。
ということは、スタックの一番上(=《巻き直し/Rewind》)の解決に入らないと
いけないのに、Bはなぜかそれを無視して《石灰の池/Calciform Pools》にカウンターを
貯めている。そしてAはそのことに気づいていない。
観客としてこの場面を見た場合、あなたはジャッジを呼ぶべきである。
そして手短に状況を言い、ゲームを正常化してもらうことが望ましい。
一番やってはいけないことを書く。
それは、ゲームの最中にプレイヤーに話しかけてしまうことだ。
観客はいかなる状態であれ、ゲーム中のプレイヤーと意思の疎通をしてはならない。
(汎用ルール第14項)
試合中にもかかわらず、プレイ中の友人に対して雑談をする人を見かける。
草の根の大会だと、まあ笑って済ませることもできるのだが、
RELの高い試合では、それは最悪「外部情報の参照」と解釈される恐れもあるのだ。
そして罰則---DQPもありうる---を食らってはゲームを楽しむこともできない。
そんなことが無いように、RELが「一般」の大会でも、プレイヤー及び観客は
協力しあって、まだゲーム中なのに話しかけている人がいたら、やんわり注意すること。
もちろん、ジャッジはプレイヤーに対して教育をすることが望ましい。
やり方は人により千差万別だろうから、ここでは記述しない。
前から繰り返してますが、マジックはコミュニケーションゲームです。
こればっかしは紙の上のルールだけでは解決できないのだ。
---------------------------
そんなところで。
コメント
この場合だと石灰の池にカウンター乗せたいわけだから巻き直しプレイ後に放棄しないことを明言しとく必要があるかなと。
Aも「何もしません」という前に優先権の放棄をするかBに尋ねるべきじゃないかとも思いました
Rewindの呪文をカウンターするのと土地を起こすのは呪文の解決中に行いますので、この間にはお互いに優先権は発生しません。
ですが、文を読むとアンタップする土地を指定してから起こすまでまでに、お互いの優先権を確認するような記述があります。
いかがでしょ?(^^;
CR212.6aにより土地のプレイは
「自分のメイン・フェイズの間、スタックが空で優先権を持っている時」
と定められていますが、これは瞬速により無効になり、
単に「優先権を持っている時」にプレイ可能になります。
他のターンにプレイできない、1ターンに1回しかプレイできない、などは
別の条項であるCR212.6bによる制限なので瞬速では無効にできませんが、
メイン・フェイズのみという制限はCR212.6aにしか書かれていません。
確かにその通りです。が、通常のゲームにおいて、優先権をそんなに厳密に
やり取りしているプレイヤーはそうそういません。ゲームの進行を早めるために
手順を簡略化することは往々にして認められます。
なので、Bのミスもありますが、Aもなにかする/されるという確認を怠っている、
という意味で罰則が適用されると私は考えます。詳しくはPGを参照してください。
> Lancer さん
おっしゃる通りで、上の文章では、解決中にお互いの優先権をやりとりしているような
ふしが見られます。たしかにこの部分も間違いですね。
では、文章ではなく、現実の試合において遭遇した、としたらどうでしょう?
おそらく優先権のやり取りを「した」ことが問題になるケースよりも、
優先権のやり取りを「怠った」ことが問題になるケースの方が、多いように思えます。
実際に『優先権のやり取りを余計にした』ことでスリップに何か書いたことが
ございましたら、ぜひご教授ください。
#そこまで細かいことを観客にしうるというのも限界があるとはおもえますが(汗
> ニックネーム無し さん
> FAQから考えると、2−2の答えはa,bではないでしょうか。
CR212.6bの制限を拡大解釈してました。
あなたの解釈のほうが正しいです。記事の修正をしておきます。
ご指摘ありがとうございました。
#ちょっくら間違えすぎですね。指摘してくれる識者の方に感謝を。
>ことでスリップに何か書いたことが
>ございましたら、ぜひご教授ください。
単純にルール問題として考えていませんでしたので、「優先権を余計にやり取りしたことでスリップに書いたことがあるか?」と言われるとそれはありません。
ただ、Rewindに関しては土地をアンタップするときにレスポンスして何かしそうにするプレイヤーや、「アンタップする対象の土地は・・・」などと言っているプレイヤーを見かけますので、正確な処理を教えるは多々ありますね。
これからも、頭を悩ませる問題をお待ちしております。