今週末はGP京都です。
なじみの深いスタンダードというフォーマットですが、
普段行われている大会とはまた違った心がけをしなくては
いけないイベントでもあります。

そんなプレミア・イベントにおける、プレイヤー諸氏への
留意すべき事項を、新しく更新されたPGに沿いながら
つらつらと書いてみる事にします。

つまらない反則でゲームの興が削がれることが無いよう、願っています

おっと、その前に。

ルール適用度(REL)

competitive event って何なのよ?
これは、新しく整備されたルール適用度の段階を示すものです。
従来は1〜5までの数字で表されていましたが、
現在は 一般(Regular)、競技(Competitive)、プロ(Professional)
の3段階に分けられています。

GP京都はグランプリなので、1日目は『競技』、2日目は『プロ』で行われます。

 
1.D/Wの誤り(DWE)

D/Wとは、deck/warband の略です。(他のDCIゲームでwarbandが使用されるため)
M;tGにおいてはデッキリストの登録や、デッキ構築そのものに関する誤りを指します。

罰則は厳しく、一部を除き「ゲームロス」が下されます。

 (対策)
 デッキリスト・デッキ本体をよく見直しましょう。
 
 使い慣れたデッキほど、細かいところを見落としがちです。
 特に、会場で開始直前になってサイドボードやメインをいじっている人を
 よく見かけますが、きちんとリストもその時に直すようにしましょう。
 
 時間はあるはずです。記入欄の書き漏らし、書き間違いの無いようにしましょう。
 
 また、次の試合の前には、必ずサイドボードを元に戻すようにしましょう。
 サイドボードの戻し損ねも、もちろん違反になってしまいます。
 同様に、自分のデッキ枚数も確認するようにしましょう。
 「シャッフルするときに59枚でした〜ん。」では笑えません。

 
2.ゲームルール違反(GPE)

ゲームのルールに関する違反です。
プレイ中に起こった「ゲーム的」なトラブルは全てこのカテゴリーになります。
罰則は注意〜警告までありますが、重複を忘れてはいけません。

 (対策)
 お互いのプレイ状況をよく見ましょう。
 自分だけではなく、相手の状態も常に見ましょう。
 そして異常な状態になった場合や、解釈が分かれた場合、もしくは
 どのような処理をしてよいかわからなくなった場合は、
 即座にジャッジを呼びましょう。さあ、遠慮せず手を挙げて!
 
 今回のPG改正において、「ゲームルール違反−違反の見逃し」という項目が
 追加されました。これは、相手がゲームルール違反を犯し、かつ、
 それに即座に気がつかなかった場合に、あなたに下されるものです。
 ゲームの状態を正常に進めていない、と判断されることになりますので、
 自分はもちろん、相手の状態もよく見ましょう。
 なにかしらおかしいな? と思ったら、やることは一つです。
 
 さあ、手を挙げて!
 
 
3.フロアルール違反(TE)

DCI汎用ルールや、フロアルールに記載されている事項に反するものです。
遅刻や遅いプレイ、アナウンスの聞き逃し、無作為化が不十分などがあたります。

 (対策)
 試合の合間にあるアナウンスを良く聞きましょう。
 アナウンスはその大会中における重要な事項を話しています。
 これはトーナメントを円滑に進めるために必要であり、
 プレイヤーはこのアナウンスに注意しなくてはなりません。
 
 会場の都合等で聞き取りにくい場合があるかと思いますが、
 その場合もジャッジを呼びましょう。
 
 自分のデッキの無作為化は十分にしましょう。
 「めんどくさいから、カット1回でいいや」とか、
 「めんどくさいから何もせず、そのまま相手へ」
 こんなことをしてはいけません。
 
 遅いプレイは論外です。
 実際のゲームで考える場面というのは、多々あることですし、
 そういう時に落ち着いて考えることは、全くもってかまいません。
 ですが、プレイが遅いというのは、単に試合進行の妨害です。
 相手のプレイが遅いなあ、と感じたら、それは遅いプレイである可能性があります。
 何をしたらよいか、もうわかりますね?
 さあ、手を挙げて!
 
 同様に、延長ターン中に考えるのもあまり良いことではありません。
 延長ターンは無限の時間があるわけではないです。
 あなたの延長ターンは、他の全ての「制限時間内に終わらせたプレイヤー」に
 迷惑をかけていますよ。

 
4.非紳士的行為(USC)

下品な言葉遣いをした、相手を侮蔑した、物を盗んだり壊したりした、といった行為です。
ゲームは楽しくあるべきはずなのに、それを壊すような行為は罰せられるべきです。

 (対策)
 いや、対策っていわれてもね。
 
 これらの行為は一般常識に照らし合わせても、やってはいけない「悪いこと」です。
 どのような行為が非紳士的にあたるかは、その大会のヘッドジャッジが最終的に
 決定権をもちますが、万人が持ち得る道徳尺度というものはあるはずで、
 それに従って生活している限り、このような違反は行われるはずがありません。
 
 2つほど注意すべきことがあります。
 まず、その行為が「紳士的でない」場合でも、「非紳士的行為」にあたるとは
 限りません。その行為が罰則を与えるに値するかどうかを決定するのは
 ヘッドジャッジです。プレイヤーではありません。
 
 もう一つは、試合結果を無作為な方法で決定することです。
 例えば、
 「もう時間も無いし、このままだと引き分けだから、ジャンケンで
 勝敗を決めて提出しちゃおう。」
 なんてことは絶対にやってはいけません。

 
5.イカサマ(Cheating)

故意に違反を犯すことによって、大きな有利性、利益を得ようとする行為です。
この種の行為には許す余地がありません。

 (対策)
 まず、自分がイカサマに手を出さないこと。(当たり前ですが)
 そして、繰り返しになりますが、相手も含めてゲームの状況をよく見ることです。

 何がイカサマであるかどうかを知っている必要はありません。
 ジャッジはしかるべき時に、それがイカサマであることを断定するでしょう。

 
6.ドロー関連の誤り

ドローをするときに汗でくっついたカードがついでにめくれてきた、
シャッフルをする際に、あわてていたのでテーブルにぶちまけてしまった、
等の「カードを引く・見た」行為に関する誤りです。

 (対策)
 まあ、落ち着け。
 
 この種の行為は、ある程度の注意力で簡単に防げます。
 大抵は「あわてていて、落ち着けずにいたので引いちゃった/落としちゃった」
 というものばかりです。
 試合を勝ち抜いていくと、どうしても緊張しがちですが、そんなときこそ
 深呼吸でもしてリラックスしましょう。
 
 落ち着いてシャッフルをし、毎回のドローを確かめれば、この項目の誤りは
 起こりません。

 
7.区別のつくカード

ごく一部のカードのみがFoilのカードだった、異様に反り返っている、
土地のカードだけスリーブが逆に入れてある、なぜか大きさがばらばら。
こんな感じで、他と区別のつくカードをデッキに入れている行為です。

 (対策)
 Foilカードを使わない。
 使う場合は、デッキの全部がそれであるような勢いで。
 もちろん、反り返りを無くし、他との区別がつかないようにするべきです。
 
 試合前に、たまにあるのですが、
 「ジャッジ、このカード使えますか?」
 と聞いてくるプレイヤーがいます。
 
 逆に聞きましょう。
 あなたは、そのカードが気になっているので聞いている。
 ということは、以下の問いの答えはなんですか?
 
 問「そのカードは他のカードと区別がつく。○か×か?」
 
 もうわかりますよね。なお、スリーブにも同じ事が言えます。

-------------
スリーブに関して追記。
せっかくのGPなんですし、新品のスリーブを準備or購入して、
まっさらな感覚でプレイするのも良いと思います。
これは、私の個人的な感覚です。使い慣れたスリーブの方が良いと
いう人も勿論いるでしょう。(単に金銭的な問題という人もいそうです)

-------------
そんなところで。

金曜日は京都会場からFMQを更新する予定です。
行動を共にする方、よろしくお願いいたします。

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