CompRules の更新がきております。
今回は大きな変更も含まれています。
それではいつものように、変更点をみていきましょ。
青字は内容の変更であり
赤字は新規に作成された項目です。
* で始まる項目は筆者自身のコメントです。
104.2.
パワーやタフネスなどが0未満になった場合に0として扱う処理が、
単なる「数値」もそれと扱うようになりました。
例として出されているのは
クリーチャーのパワー
クリーチャーのタフネス
パワーとタフネスの合計
マナ・コスト
プレイヤーのライフの合計
ダメージの総量
となっております。
213.3.
スタック上にあるカードのコピーも呪文であることが明確化されました。
「カード」についての記述が削除されました。
214.3.
「カード」という語についての記述が一部変更されました。
213.3.の変更を受けて、スタック外という言及もなくなりました。
216.1.
トークンを生成した効果にコントローラーが存在しない場合、
オーナーもそのトークンを場に出したプレイヤーである事が追記されました。
また、トークンの特性はカードに印刷されたのと同様に扱われることも
明記されました。
* これにより、ドロー・ステップのドローを《野生の言葉/Words of Wilding》
で置き換えた場合に出てきたトークンのオーナーが、コントローラーと
一致することが明確化されました。
* トークンの特性がカードに書かれたものと同じように振るまうということ
により、《Elvish Spirit Guide》トークン問題が単純化しました。
216.3.
「トークンが場を離れたら、それは二度と戻ってくることはない」
という文章が削除されました。
216.4.
場を離れたトークンは、場に戻らない。そのようなトークンが場に戻ろうとする
場合、その代わりに現在の領域にありつづける。次に状況起因効果をチェックする
時点で、消滅する。
* これにより、《一瞬の瞬き/Momentary Blink》でトークンが戻ってくることは
なくなりました。トークンは一度場を離れると、もう戻ってきません。
217.1f.
ゲーム外にあるオブジェクトがゲームから取り除かれた場合、領域は移動しないが、新しくゲームから取り除かれたのと同じように新しいオブジェクトとして扱う。
* これにより、《虚空の力線/Leyline of the Void》があるときに
《虚空の大口/Void Maw》の能力を起動しても、courpe counter が乗ってない
状態になるので、無限コンボはできなくなりました。
* 同様に、《虚空の力線/Leyline of the Void》があるときに
《道化の王笏/Jester’s Scepter》を起動しても、コストとして墓地に置こうとした
カードは新しいオブジェクトになってしまうので、表向きであり、もはや
《道化の王笏》によって取り除かれたカードではありません。
217.7a.
カードでないオブジェクトがゲーム外から移動する場合、それは代わりに
ゲーム外に置かれたままになりました。
217.7e.
ゲーム外にあるオブジェクトがゲームから取り除かれた場合、領域は移動しないが、新しくゲームから取り除かれたのと同じように新しいオブジェクトとして扱う。
* 217.1f.と同じです。
310.5.
「残存する(surviving)」という表記が消えました。
* 攻撃クリーチャー、ブロッククリーチャーのルール整備によるものです。
418.3b.
呪文、起動型能力、誘発型能力による継続的効果は、
「発生した時点で影響を受けなかったオブジェクトには影響を及ぼさない」から、
「発生した時点で影響を受けるオブジェクトが決定され、それ以降には変更されない」
に文言が改められました。
418.5a.
タイムスタンプを順番に考慮することが書き加えられました。
例に第何種に属する効果なのかが書き加えられました。
《安息の無い墓、スヴォグトース》の例が418.5b.に移動しました。
418.5b.
《安息の無い墓、スヴォグトース》の例が追加されました。
418.5j.
継続的効果の中には、オブジェクトでなくプレイヤーに影響を及ぼすものが存在する。
プレイヤーの手札の上限を変更するような効果がそれである。それらの効果は全て、
オブジェクトの特性が決定された後で、タイムスタンプ順に適用される。
タイムスタンプ順と依存のルール(rule 418.5b-418.5g)参照。
* 《有り余る無/Null Profusion》と《呪文書/Spellbook》がそれですな。
502.54a.
移植/Graft の2番目の能力に、「、このパーマネントの上に+1/+1カウンターが
ある場合」が追加されました。
* ", if"節であることに注意してください。
502.60.
消失/Vanishing が追加されました。
503.7.
503.8.
コピー・カードは、行われていない選択に基づく能力を得る場合、その選択は
「未定義」として扱われるようになりました。
503.10b.
呪文をコピーし、そのコントローラーが新しい対象を選んでもよいとなっている
効果では、そのプレイヤーは対象のうちで任意の数のものを、仮にそれが不正だと
しても、そのままにしておいてもよい。対象の一部あるいは全部を変更する場合、
その新しい対象は適正でなければならない。プレイヤーがコピーの取る対象を
選びおわったら、そのコピーはそれらを対象としてスタックに積まれる。
* これまでは対象を変えるときには適正に変えなくてはならず、しばしば
混乱を招いてきました。ですが、これにより問題は単純化されます。
505.3.
「それぞれの半分ごとに異なる色のマナ・シンボルをマナ・コストに含む分割カードは、」
と改められました。
* 次元の混乱に収録されているカードにより、「分割カードは常に違う色が半分ずつ」 というセオリーが崩れたためです。
600.4a.
「優先権を持つプレイヤーがゲームから除外される場合、ゲームに残っている、
ターン順で次のプレイヤーに優先権が移動する。」
という文章が追記されました。
600.4e.
プレイヤーが自分のターンの間にゲームから除外される場合、そのターンは
アクティブ・プレイヤーがいない状態で継続される。アクティブ・プレイヤーが
優先権を得る場合、その代わりに、状況に応じて、ターン順で次のプレイヤーが
優先権を得るか、スタックの一番上のオブジェクトが解決されるか、フェイズや
ステップが終了する。
* 多人数戦における空白の時間が処理されたことになります。
606.7a.
「防御プレイヤー」を参照する、単発的効果や特性定義能力は、
両方の防御プレイヤーではなく、いずれか1人の防御プレイヤーを参照する。
その効果あるいは特性定義能力のコントローラーが、どちらのプレイヤーを
参照するかを決定する。「攻撃プレイヤー」を参照する場合も同じである。
という文章が追記されました。
606.7b.
いずれかの防御プレイヤーがコントロールするオブジェクトの効果によって
そのプレイヤーを攻撃できないクリーチャーは、防御チームを攻撃することはできない。
と改められました。
--------------
そんなところで。
FMQの回答については明日にでも。
今回は大きな変更も含まれています。
それではいつものように、変更点をみていきましょ。
青字は内容の変更であり
赤字は新規に作成された項目です。
* で始まる項目は筆者自身のコメントです。
104.2.
パワーやタフネスなどが0未満になった場合に0として扱う処理が、
単なる「数値」もそれと扱うようになりました。
例として出されているのは
クリーチャーのパワー
クリーチャーのタフネス
パワーとタフネスの合計
マナ・コスト
プレイヤーのライフの合計
ダメージの総量
となっております。
213.3.
スタック上にあるカードのコピーも呪文であることが明確化されました。
「カード」についての記述が削除されました。
214.3.
「カード」という語についての記述が一部変更されました。
213.3.の変更を受けて、スタック外という言及もなくなりました。
216.1.
トークンを生成した効果にコントローラーが存在しない場合、
オーナーもそのトークンを場に出したプレイヤーである事が追記されました。
また、トークンの特性はカードに印刷されたのと同様に扱われることも
明記されました。
* これにより、ドロー・ステップのドローを《野生の言葉/Words of Wilding》
で置き換えた場合に出てきたトークンのオーナーが、コントローラーと
一致することが明確化されました。
* トークンの特性がカードに書かれたものと同じように振るまうということ
により、《Elvish Spirit Guide》トークン問題が単純化しました。
216.3.
「トークンが場を離れたら、それは二度と戻ってくることはない」
という文章が削除されました。
216.4.
場を離れたトークンは、場に戻らない。そのようなトークンが場に戻ろうとする
場合、その代わりに現在の領域にありつづける。次に状況起因効果をチェックする
時点で、消滅する。
* これにより、《一瞬の瞬き/Momentary Blink》でトークンが戻ってくることは
なくなりました。トークンは一度場を離れると、もう戻ってきません。
217.1f.
ゲーム外にあるオブジェクトがゲームから取り除かれた場合、領域は移動しないが、新しくゲームから取り除かれたのと同じように新しいオブジェクトとして扱う。
* これにより、《虚空の力線/Leyline of the Void》があるときに
《虚空の大口/Void Maw》の能力を起動しても、courpe counter が乗ってない
状態になるので、無限コンボはできなくなりました。
* 同様に、《虚空の力線/Leyline of the Void》があるときに
《道化の王笏/Jester’s Scepter》を起動しても、コストとして墓地に置こうとした
カードは新しいオブジェクトになってしまうので、表向きであり、もはや
《道化の王笏》によって取り除かれたカードではありません。
217.7a.
カードでないオブジェクトがゲーム外から移動する場合、それは代わりに
ゲーム外に置かれたままになりました。
217.7e.
ゲーム外にあるオブジェクトがゲームから取り除かれた場合、領域は移動しないが、新しくゲームから取り除かれたのと同じように新しいオブジェクトとして扱う。
* 217.1f.と同じです。
310.5.
「残存する(surviving)」という表記が消えました。
* 攻撃クリーチャー、ブロッククリーチャーのルール整備によるものです。
418.3b.
呪文、起動型能力、誘発型能力による継続的効果は、
「発生した時点で影響を受けなかったオブジェクトには影響を及ぼさない」から、
「発生した時点で影響を受けるオブジェクトが決定され、それ以降には変更されない」
に文言が改められました。
418.5a.
タイムスタンプを順番に考慮することが書き加えられました。
例に第何種に属する効果なのかが書き加えられました。
《安息の無い墓、スヴォグトース》の例が418.5b.に移動しました。
418.5b.
《安息の無い墓、スヴォグトース》の例が追加されました。
418.5j.
継続的効果の中には、オブジェクトでなくプレイヤーに影響を及ぼすものが存在する。
プレイヤーの手札の上限を変更するような効果がそれである。それらの効果は全て、
オブジェクトの特性が決定された後で、タイムスタンプ順に適用される。
タイムスタンプ順と依存のルール(rule 418.5b-418.5g)参照。
* 《有り余る無/Null Profusion》と《呪文書/Spellbook》がそれですな。
502.54a.
移植/Graft の2番目の能力に、「、このパーマネントの上に+1/+1カウンターが
ある場合」が追加されました。
* ", if"節であることに注意してください。
502.60.
消失/Vanishing が追加されました。
503.7.
503.8.
コピー・カードは、行われていない選択に基づく能力を得る場合、その選択は
「未定義」として扱われるようになりました。
503.10b.
呪文をコピーし、そのコントローラーが新しい対象を選んでもよいとなっている
効果では、そのプレイヤーは対象のうちで任意の数のものを、仮にそれが不正だと
しても、そのままにしておいてもよい。対象の一部あるいは全部を変更する場合、
その新しい対象は適正でなければならない。プレイヤーがコピーの取る対象を
選びおわったら、そのコピーはそれらを対象としてスタックに積まれる。
* これまでは対象を変えるときには適正に変えなくてはならず、しばしば
混乱を招いてきました。ですが、これにより問題は単純化されます。
505.3.
「それぞれの半分ごとに異なる色のマナ・シンボルをマナ・コストに含む分割カードは、」
と改められました。
* 次元の混乱に収録されているカードにより、「分割カードは常に違う色が半分ずつ」 というセオリーが崩れたためです。
600.4a.
「優先権を持つプレイヤーがゲームから除外される場合、ゲームに残っている、
ターン順で次のプレイヤーに優先権が移動する。」
という文章が追記されました。
600.4e.
プレイヤーが自分のターンの間にゲームから除外される場合、そのターンは
アクティブ・プレイヤーがいない状態で継続される。アクティブ・プレイヤーが
優先権を得る場合、その代わりに、状況に応じて、ターン順で次のプレイヤーが
優先権を得るか、スタックの一番上のオブジェクトが解決されるか、フェイズや
ステップが終了する。
* 多人数戦における空白の時間が処理されたことになります。
606.7a.
「防御プレイヤー」を参照する、単発的効果や特性定義能力は、
両方の防御プレイヤーではなく、いずれか1人の防御プレイヤーを参照する。
その効果あるいは特性定義能力のコントローラーが、どちらのプレイヤーを
参照するかを決定する。「攻撃プレイヤー」を参照する場合も同じである。
という文章が追記されました。
606.7b.
いずれかの防御プレイヤーがコントロールするオブジェクトの効果によって
そのプレイヤーを攻撃できないクリーチャーは、防御チームを攻撃することはできない。
と改められました。
--------------
そんなところで。
FMQの回答については明日にでも。
コメント
いや、逆にはっきりした感があります。
《結核/Phthisis》が指しているのは "its power" と "its toughness"
ですから、-1/3 の生物に《結核/Phthisis》をプレイすると、
-1→0の扱いになって、3点のライフを失います。
対し、《野生のつがい/Wild Pair》が指しているのは
"total power and toughness" ですから、-1/3の生物でこの誘発型能力を
解決すると、-1+3=2 の合計値を持ったクリーチャーカードを探して
くることになります。
《脊髄寄生虫/Spinal Parasite》じゃありませんが、仮に印刷されている
値が "-3/5" なんていうカードがあれば、上の例で持ってくることが
できるでしょう。
#CRは明確に「パワー」「タフネス」「パワーとタフネスの合計」を
#それぞれ区別しています。
ありがとうございます。日本語訳の方を見ていたので、CR104.2が"such as a creature’s power, toughness, or total power and toughness"になっていた事を見逃していました。