I have a Ixidron-ache.;
2007年1月24日コメント (7)*注意*
この見解はあくまで私ことtestingが、現在のCRとその周辺のカードから推論を行い、
直感でのふるまいを比較して、まとめたものです。
もし大会でこのような事態に直面した場合、ヘッドジャッジの裁定に従ってください。
《イクシドロン/Ixidron》の2/2になるという効果はどの種別に分類すべきだろうか?
"They’re 2/2 creatures" とは、一体何のことを言っていると考えるべきだろうか?
まず、この効果はP/Tに影響するため、第6種であろう。
また、カウンターではないので第6c種ではないし、
特定のP/Tにする効果なので、第6d種でもない。
P/Tの入れ替えでもなので、第6e種でもない。
つまり、この効果は、第6a種、第6b種のどちらかである。
さあ、どれだろう?
この問いに答えるため、いくつかの具体的な例を考えてみる。
一番単純なところから始めよう。
なお、いつも引き合いに出している《灰色熊》はもともと2/2なので、
今回は楽屋で出番待ちである。
言うまでもなく、これは2/2である。でわ次。
《極楽鳥》は裏向きになっただけで、オブジェクトとしては同一であるので、
《巨大化》による効果は受け続けることになる。
i) "They’re 2/2 creatures" を第6b種と考えるとき
この場合、裏向きの《極楽鳥》は、2/2となる。(0/1 -> 3/4 -> 2/2)
ii) "They’re 2/2 creatures" を第6a種と考えるとき
この場合、裏向きの《極楽鳥》は、5/5となる。(0/1 -> 2/2 -> 5/5)
種類別の考え方で結果が分かれるようだ。それでは次の例を出そう。
直感で考えると、裏向けになったものがまた表に戻っただけなので、
普通に《極楽鳥》が《巨大化》を受けたもの(=3/4になる)ではないだろうか。
i) "They’re 2/2 creatures" を第6b種と考えるとき
この場合、表向きの《極楽鳥》は、2/2となる。
なぜなら、オブジェクト自体は何も変わっておらず、位相のみが変化したからである。
効果が適用される順番もやはり変わらない。
ii) "They’re 2/2 creatures" を第6a種と考えるとき
この場合、表向きの《極楽鳥》は、5/5となる。
なぜなら、オブジェクトの特性値は表になったことで元に戻っているが、
それは第6a種の適用において2/2になり、それから《巨大化》が適用されるからである。
どちらの場合でも3/4にならない!
さて困った。
また、この考え方でいくと、変異を持つクリーチャーが《イクシドロン/Ixidron》に
よって裏返り、自身の変異コストを支払って表になったとしても、それらは決して
表に印刷されている値になることはない。
第6a種、もしくは第6b種の適用時に2/2に設定されてしまうからである。
このような事が叫ばれただろうか?
「《イクシドロン/Ixidron》によって裏返っていた《意志を曲げる者/Willbender》が
表返った場合は、1/2ではなく、2/2なのだ!」 と。
……残念ながら聞いたことがないし、その場合は1/2であると私も思う。
**さらに注意**
ここから先は、「こういう風になるべきだ」という、結論ありきの推論を行っています。
そもそも実例(しかも直感)にそぐわないからルールの端々を破り取る、ということを
しているので、論理になっていないトンデモの可能性があります。
例3)が3/4になるということや、変異クリーチャーが元の印刷されたP/Tに
戻るように《イクシドロン/Ixidron》の"They’re 2/2 creatures"を解釈するには
どうすればよいだろうか?
第6種と考えてしまうからいけないのである。
P/Tに影響のある効果は、実は第1種(コピー効果)もそうである。
そもそも裏向きのクリーチャーの、裏向きにさせた能力やルールによって決められた
特性は、コピー可能な値である。(CR 504.2.) それらは表の面の特性がどうなろうとも
関係がない。
そして、これらの「裏向きでの特性」は、第1種の効果が適用後、第2種に入る前に
設定されると考えられる。(CR 503.2., CR 504.7.)
例を出そう。
やはり2/2である。
なぜなら、第1種の適用の結果、表は《従者/Squire》の特性をもつが、
このパーマネントの位相は裏向きなので、裏向きでの特性が後から適用されるのである。
《イクシドロン/Ixidron》にこの考え方を適用するならば、すんなりと直感通りにいく。
例2)は5/5であるし、例3)は3/4である。
また、《意志を曲げる者/Willbender》は無事に1/2となる。
ただ、問題は残る。
CR502.26e に「表向きのパーマネントが呪文や能力によって裏向きになった場合、
それは裏向きで2/2の、テキストや名前やクリーチャー・タイプやエキスパンション
・シンボル、マナ・コストを持たないクリーチャーになる。」
とあるのに、なぜ《イクシドロン/Ixidron》には "They’re 2/2 creatures" という
記述があるのだろうか?
私はこれを単なる注釈・補足文だと考えているのだが……
次のCR更改(次元の混乱対応版)はもうすぐ。何か変わっていることに期待したい。
----------------
"X cost" に関するコメントのお返事はもうちょっとまってください。
そんなところで。
この見解はあくまで私ことtestingが、現在のCRとその周辺のカードから推論を行い、
直感でのふるまいを比較して、まとめたものです。
もし大会でこのような事態に直面した場合、ヘッドジャッジの裁定に従ってください。
《イクシドロン/Ixidron》の2/2になるという効果はどの種別に分類すべきだろうか?
"They’re 2/2 creatures" とは、一体何のことを言っていると考えるべきだろうか?
まず、この効果はP/Tに影響するため、第6種であろう。
また、カウンターではないので第6c種ではないし、
特定のP/Tにする効果なので、第6d種でもない。
P/Tの入れ替えでもなので、第6e種でもない。
つまり、この効果は、第6a種、第6b種のどちらかである。
さあ、どれだろう?
この問いに答えるため、いくつかの具体的な例を考えてみる。
一番単純なところから始めよう。
なお、いつも引き合いに出している《灰色熊》はもともと2/2なので、
今回は楽屋で出番待ちである。
例1)
《極楽鳥/Birds of Paradise》が場にいる時に、《イクシドロン/Ixidron》が場に出た。
《極楽鳥/Birds of Paradise》は裏向きになったが、このP/Tはいくつか?
言うまでもなく、これは2/2である。でわ次。
例2)
《極楽鳥/Birds of Paradise》に《巨大化/Giant Growth》をプレイし、3/4にした。
この状態で《イクシドロン/Ixidron》が場に出た。
《極楽鳥/Birds of Paradise》は裏向きになったが、このP/Tはいくつか?
《極楽鳥》は裏向きになっただけで、オブジェクトとしては同一であるので、
《巨大化》による効果は受け続けることになる。
i) "They’re 2/2 creatures" を第6b種と考えるとき
この場合、裏向きの《極楽鳥》は、2/2となる。(0/1 -> 3/4 -> 2/2)
ii) "They’re 2/2 creatures" を第6a種と考えるとき
この場合、裏向きの《極楽鳥》は、5/5となる。(0/1 -> 2/2 -> 5/5)
種類別の考え方で結果が分かれるようだ。それでは次の例を出そう。
例3)
例2)で裏向けになった《極楽鳥/Birds of Paradise》が、
対戦相手の《こじ開け/Break Open》によって表向きになった。
この《極楽鳥/Birds of Paradise》のP/Tはいくつか?
直感で考えると、裏向けになったものがまた表に戻っただけなので、
普通に《極楽鳥》が《巨大化》を受けたもの(=3/4になる)ではないだろうか。
i) "They’re 2/2 creatures" を第6b種と考えるとき
この場合、表向きの《極楽鳥》は、2/2となる。
なぜなら、オブジェクト自体は何も変わっておらず、位相のみが変化したからである。
効果が適用される順番もやはり変わらない。
ii) "They’re 2/2 creatures" を第6a種と考えるとき
この場合、表向きの《極楽鳥》は、5/5となる。
なぜなら、オブジェクトの特性値は表になったことで元に戻っているが、
それは第6a種の適用において2/2になり、それから《巨大化》が適用されるからである。
どちらの場合でも3/4にならない!
さて困った。
また、この考え方でいくと、変異を持つクリーチャーが《イクシドロン/Ixidron》に
よって裏返り、自身の変異コストを支払って表になったとしても、それらは決して
表に印刷されている値になることはない。
第6a種、もしくは第6b種の適用時に2/2に設定されてしまうからである。
このような事が叫ばれただろうか?
「《イクシドロン/Ixidron》によって裏返っていた《意志を曲げる者/Willbender》が
表返った場合は、1/2ではなく、2/2なのだ!」 と。
……残念ながら聞いたことがないし、その場合は1/2であると私も思う。
**さらに注意**
ここから先は、「こういう風になるべきだ」という、結論ありきの推論を行っています。
そもそも実例(しかも直感)にそぐわないからルールの端々を破り取る、ということを
しているので、論理になっていないトンデモの可能性があります。
例3)が3/4になるということや、変異クリーチャーが元の印刷されたP/Tに
戻るように《イクシドロン/Ixidron》の"They’re 2/2 creatures"を解釈するには
どうすればよいだろうか?
第6種と考えてしまうからいけないのである。
P/Tに影響のある効果は、実は第1種(コピー効果)もそうである。
そもそも裏向きのクリーチャーの、裏向きにさせた能力やルールによって決められた
特性は、コピー可能な値である。(CR 504.2.) それらは表の面の特性がどうなろうとも
関係がない。
そして、これらの「裏向きでの特性」は、第1種の効果が適用後、第2種に入る前に
設定されると考えられる。(CR 503.2., CR 504.7.)
例を出そう。
例4)
裏向きになっている《賛美されし天使/Exalted Angel》(=2/2)が、
《細胞形成/Cytoshape》により、表向きの《従者/Squire》のコピーとなった。
さて、この裏向きの元《賛美されし天使/Exalted Angel》のP/Tはいくつか?
やはり2/2である。
なぜなら、第1種の適用の結果、表は《従者/Squire》の特性をもつが、
このパーマネントの位相は裏向きなので、裏向きでの特性が後から適用されるのである。
《イクシドロン/Ixidron》にこの考え方を適用するならば、すんなりと直感通りにいく。
例2)は5/5であるし、例3)は3/4である。
また、《意志を曲げる者/Willbender》は無事に1/2となる。
ただ、問題は残る。
CR502.26e に「表向きのパーマネントが呪文や能力によって裏向きになった場合、
それは裏向きで2/2の、テキストや名前やクリーチャー・タイプやエキスパンション
・シンボル、マナ・コストを持たないクリーチャーになる。」
とあるのに、なぜ《イクシドロン/Ixidron》には "They’re 2/2 creatures" という
記述があるのだろうか?
私はこれを単なる注釈・補足文だと考えているのだが……
次のCR更改(次元の混乱対応版)はもうすぐ。何か変わっていることに期待したい。
----------------
"X cost" に関するコメントのお返事はもうちょっとまってください。
そんなところで。
コメント
どうやら、裏向きの間適用されるらしいですよ?>2/2
これは継続的効果でもオブジェクトの特性を決める能力でもなく、それらに優先して働く何かと考えなければいけないんでしょうか。
ということは裏向きの間、影響を与える継続的効果第6b種ってことですか。
むー。Q&Aのほうにもちょっと書いときます。
>CRよりもオラクル
次元の混乱による更新では、イクシドロンのオラクルに変更はありませんでした。(なーむー
それは奇妙な状況を引き起こします。例えば、謙虚とクリーチャーが場にある状態でイクシドロンをプレイし、その後変異クリーチャーをプレイすると裏向きの2/2と0/1が存在することになります。
ちなみに、わたしは、「They’re 2/2 creatures」でルールとカードで二重に「イクシドロンによって裏向きにされたカードは、2/2クリーチャー」が定義されていても別に問題は無いと考えます。(単なる注釈だと考えても結果は変わりませんけれど)
私もそうであって欲しいとは思うのですが、
NetRepの回答がそうである以上、そうなるとしか言えません。
くらげさんの例でいきますと、《謙虚/Humility》とクリーチャーがあり、
そこに《イクシドロン/Ixidron》を出すと、
クリーチャーは裏向けになって2/2になり、
《イクシドロン/Ixidron》は能力を失って1/1になります。
#6bということはかくも残酷だなあ、と。
御回答ありがとうございます。
確かにJNR裁定を否定しても仕方がありませんでしたね。申し訳ありません。