Answer: FMQ for Champs 2006
2006年11月1日
とりあえずは回答から。
×
認定大会は構築形式だけではない。
シールド、ドラフト等のリミテッド形式では、サイドボードは15枚や0枚とは限らない。
×
サイドボードのカードは「外部(outside the game)」にある。
ゲーム外領域は「外部」ではあるが、サイドボードはゲーム外領域ではない。
《生ける願い/Living Wish》などの各種願いシリーズの文章を見ると、
「ゲームの外部にある、あなたがオーナーであるクリーチャー・カード1枚か土地カード1枚を選ぶ。」
とある。外部だからサイドボードのカードもひっぱれるのだ。
b) のみ。
パーマネントとは、場に存在するカードやトークンのことである。(用語集『パーマネント』)
これに該当するのはb)だけ。
d) のみ。
基本土地からマナを出す行動はスタックを使わない。(マナ能力)
待機を持つカードを手札から待機状態にするのはスタックを使わない。
ドローステップのドローはスタックを使用しない。
投了がスタックにのったら大変だ。(棒読み
問題を解く上で必要になるのは、CR418.5.あたりの知識である。
特に、第6種の分類(6a~6e)をきっちりとわかっていないと、
問題の途中で《さまようもの/Wandering Ones》が死んでしまったりして
計算が正確でなくなってしまう。
また。幸いなことに第6種の効果は全て互いに依存していないので、何も考えずにかけられた順で
処理をしてかまわない。
それでは細かくみていこう。なお、テキストだと非常に見づらいので、表記を以下のようにする。
現在のP/T=(6bの修整合計)(6cの修整合計)(6dの修整合計)(6eで反転するか?)
たとえば、例題の《さまようもの/Wandering Ones》の場合、
4/3=(--)(--)(+3/+2)(--)
と表記する。元々が1/1であることに注意してほしい。それではれっつごー。
《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》の能力は、解決時に1/1でないので打ち消される。
8/8=(+7/+7)(--)(--)(--)
《超巨大化/Monstrous Growth》も、《血の渇き/Blood Lust》も6b種。
16/8=(+15/+7)(--)(--)(--)
《突然の俗化/Sudden Spoiling》によって0/2になることは6b種である。
《葬送の魔除け/Funeral Charm》の2番目のモードも6b種。
2/1=(→0/2 :+2/-1)(--)(--)(--)
エンチャントなので6d種。
10/9=(→0/2 :+2/-1)(--)(+8/+8)(--)
+1/+1カウンターなので、6c種。
11/10=(→0/2 :+2/-1)(+1/+1)(+8/+8)(--)
《お粗末/Humble》で0/1になることは6b種。
《不安定性突然変異/Unstable Mutation》はエンチャントなので6d種。
12/13=(→0/1 :)(+1/+1)(+11/+11)(--)
カウンターは6c種。2個あるので合計は-4/-2。
8/11=(→0/1 :)(-3/-1)(+11/+11)(--)
《回れ右/About Face》により、P/Tは反転する。(6e種)
《魔術師の女王/Sorceress Queen》により、0/2になるのは6b種。
12/8=(→0/2 :)(-3/-1)(+11/+11)(反転)
もう一度反転するので、結局元に戻る。
8/12=(→0/2 :)(-3/-1)(+11/+11)(反転の反転)
#以後、(反転の反転)は何もないことと同じなので、(--)と表記する。
《双つ術/Twincast》は《踏み荒らし/Overrun》をコピーする。
なので、結局《踏み荒らし/Overrun》を2回繰り返すことになる。
14/18=(→0/2 :+6/+6)(-3/-1)(+11/+11)(--)
《不安定性突然変異/Unstable Mutation》が壊されたので、6d種の+3/+3修整が無くなる。
《森の力/Sylvan Might》、《最後の喘ぎ/Last Gasp》、《攪乱戦術/Scare Tactics》は6b種。
《凶暴の命令/Decree of Savagery》はカウンターを置くので6c種。
15/18=(→0/2 :+6/+5)(+1/+3)(+8/+8)(--)
これも6b種。
20/23=(→0/2 :+11/+10)(+1/+3)(+8/+8)(--)
つまり、最終的に20/23 となる。
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正解率ですが、土曜・日曜ともに同じようなもので、
問1の正解率は10%以下。
問2はほとんどの人が正解。
問3に至っては正解率は5%以下かと思われます。
ちなみに満点を取った人は愛知で3名。おめでとうございます。
なお、問3の問題は、こないだ行われたPT神戸のサイドイベントで、現場スタッフに
「《さまようもの》を強化する問題を出そうと思うんだけど、何か適当なカードを挙げてくれないか?」
と、暇を見ては触れ回って集めたものです。
出てくるカードが新旧おりまぜてあるのはそのためです。
それぞれに思惑や思い入れがあるカードばかりが集まったかと。
また、このようなことを考えついたら、協力を仰ぐかもしれません。
そのときはどうぞよろしくお願いいたします。
------------
そんな感じで。
問1
(土曜日用)
「M;tGの認定大会では、サイドボードは常に0枚か15枚のいずれかである。」
○か×か?
×
認定大会は構築形式だけではない。
シールド、ドラフト等のリミテッド形式では、サイドボードは15枚や0枚とは限らない。
(日曜日用)
「サイドボードのカードも『ゲーム外領域』にある。」
○か×か?
×
サイドボードのカードは「外部(outside the game)」にある。
ゲーム外領域は「外部」ではあるが、サイドボードはゲーム外領域ではない。
《生ける願い/Living Wish》などの各種願いシリーズの文章を見ると、
「ゲームの外部にある、あなたがオーナーであるクリーチャー・カード1枚か土地カード1枚を選ぶ。」
とある。外部だからサイドボードのカードもひっぱれるのだ。
問2
(土曜日用)
次の内、『パーマネント』はどれか。(複数回答可)
a)墓地に置かれている基本土地
b)場にある1/1の苗木・トークン
c)スタックにある《ショック/Shock》のコピー
d)青色のマナ({U})
e)プレイヤー
b) のみ。
パーマネントとは、場に存在するカードやトークンのことである。(用語集『パーマネント』)
これに該当するのはb)だけ。
(日曜日用)
次の内、スタックを使う行動はどれか。(複数回答可)
a)基本土地からマナを出す。
b)待機をもつカードを手札から待機状態にする。
c)ドロー・ステップのドローをする。
d)瞬速を持つカードをプレイする。
e)投了する。
d) のみ。
基本土地からマナを出す行動はスタックを使わない。(マナ能力)
待機を持つカードを手札から待機状態にするのはスタックを使わない。
ドローステップのドローはスタックを使用しない。
投了がスタックにのったら大変だ。(棒読み
問3
(土曜日・日曜日共通)
みんなの友人、《さまようもの/Wandering Ones》を以下の順番で呪文をプレイし、強化していった。
最終的にパワー・タフネスはいくつになるか?
問題を解く上で必要になるのは、CR418.5.あたりの知識である。
特に、第6種の分類(6a~6e)をきっちりとわかっていないと、
問題の途中で《さまようもの/Wandering Ones》が死んでしまったりして
計算が正確でなくなってしまう。
また。幸いなことに第6種の効果は全て互いに依存していないので、何も考えずにかけられた順で
処理をしてかまわない。
それでは細かくみていこう。なお、テキストだと非常に見づらいので、表記を以下のようにする。
現在のP/T=(6bの修整合計)(6cの修整合計)(6dの修整合計)(6eで反転するか?)
たとえば、例題の《さまようもの/Wandering Ones》の場合、
4/3=(--)(--)(+3/+2)(--)
と表記する。元々が1/1であることに注意してほしい。それではれっつごー。
本題)《さまようもの/Wandering Ones》に、
1)《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》を使い、割り込んで
《樫の力/Might of Oaks》をプレイした。
《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》の能力は、解決時に1/1でないので打ち消される。
8/8=(+7/+7)(--)(--)(--)
2)《超巨大化/Monstrous Growth》を使い、割り込んで
《血の渇き/Blood Lust》をプレイした。
《超巨大化/Monstrous Growth》も、《血の渇き/Blood Lust》も6b種。
16/8=(+15/+7)(--)(--)(--)
3)《葬送の魔除け/Funeral Charm》の2番目のモードを使い、割り込んで《突然の俗化》を
《さまようもの/Wandering Ones》のコントローラーにプレイした。
《突然の俗化/Sudden Spoiling》によって0/2になることは6b種である。
《葬送の魔除け/Funeral Charm》の2番目のモードも6b種。
2/1=(→0/2 :+2/-1)(--)(--)(--)
4)《神話的体形/Mythic Proportions》をつけた。
エンチャントなので6d種。
10/9=(→0/2 :+2/-1)(--)(+8/+8)(--)
5)《狩りをする恐鳥/Hunting Moa》が場に出て、
《さまようもの》にカウンターを1つ乗せた。
+1/+1カウンターなので、6c種。
11/10=(→0/2 :+2/-1)(+1/+1)(+8/+8)(--)
6)《不安定性突然変異》をつけるのに割り込んで、《お粗末/Humble》をプレイした。
《お粗末/Humble》で0/1になることは6b種。
《不安定性突然変異/Unstable Mutation》はエンチャントなので6d種。
12/13=(→0/1 :)(+1/+1)(+11/+11)(--)
7)《Contagion》をプレイし、カウンターを2個乗せた。
カウンターは6c種。2個あるので合計は-4/-2。
8/11=(→0/1 :)(-3/-1)(+11/+11)(--)
8)《魔術師の女王/Sorceress Queen》を《さまようもの》
に起動し、割り込んで《回れ右/About Face》をプレイした。
《回れ右/About Face》により、P/Tは反転する。(6e種)
《魔術師の女王/Sorceress Queen》により、0/2になるのは6b種。
12/8=(→0/2 :)(-3/-1)(+11/+11)(反転)
9)《歪んだ爪の変成者/Crookclaw Transmuter》が場に出て、
能力の対象を《さまようもの》にした。
もう一度反転するので、結局元に戻る。
8/12=(→0/2 :)(-3/-1)(+11/+11)(反転の反転)
#以後、(反転の反転)は何もないことと同じなので、(--)と表記する。
10)《踏み荒らし/Overrun》をプレイし、それを《双つ術/Twincast》した。
《双つ術/Twincast》は《踏み荒らし/Overrun》をコピーする。
なので、結局《踏み荒らし/Overrun》を2回繰り返すことになる。
14/18=(→0/2 :+6/+6)(-3/-1)(+11/+11)(--)
11)《凶暴の命令/Decree of Savagery》を使い、割り込んで
《攪乱戦術/Scare Tactics》を使い、割り込んで
《最後の喘ぎ/Last Gasp》を使い、割り込んで
《森の力/Sylvan Might》を使い、割り込んで
《不安定性突然変異》を《解呪/Disenchant》した。
《不安定性突然変異/Unstable Mutation》が壊されたので、6d種の+3/+3修整が無くなる。
《森の力/Sylvan Might》、《最後の喘ぎ/Last Gasp》、《攪乱戦術/Scare Tactics》は6b種。
《凶暴の命令/Decree of Savagery》はカウンターを置くので6c種。
15/18=(→0/2 :+6/+5)(+1/+3)(+8/+8)(--)
12)ようやく最後。とどめとばかりに、
《岩石樹の祈り/Stonewood Invocation》をプレイした。
これも6b種。
20/23=(→0/2 :+11/+10)(+1/+3)(+8/+8)(--)
つまり、最終的に20/23 となる。
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正解率ですが、土曜・日曜ともに同じようなもので、
問1の正解率は10%以下。
問2はほとんどの人が正解。
問3に至っては正解率は5%以下かと思われます。
ちなみに満点を取った人は愛知で3名。おめでとうございます。
なお、問3の問題は、こないだ行われたPT神戸のサイドイベントで、現場スタッフに
「《さまようもの》を強化する問題を出そうと思うんだけど、何か適当なカードを挙げてくれないか?」
と、暇を見ては触れ回って集めたものです。
出てくるカードが新旧おりまぜてあるのはそのためです。
それぞれに思惑や思い入れがあるカードばかりが集まったかと。
また、このようなことを考えついたら、協力を仰ぐかもしれません。
そのときはどうぞよろしくお願いいたします。
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そんな感じで。
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