Answer:Friday Magic Quiz. [06-39A]
2006年10月16日#週末はレガシーと、新スタンダードを堪能してきました。
#やっぱりデッキを動かして、人と対戦しないと、見えてこないものがあります。
#構築は頭の中でもできるし、一人で回すことも大事なのですが、
#M;tGって人と人とのコミュニケーション・ゲームなんですよね。
なんで向こうの土地を5枚連続で壊しているのに、相手の手札からまだ土地が出るのかな。
……それは相手も土地が6枚の手札をキープしてるからです。orz
まあそんな愚痴はさておき、先週の回答。
○
コストなどを支払う際に、実際に支払うものが無い場合は支払うことができない。
例)ライフが0以下の時にライフを支払うことはできない。
が、題意の場合は、カードをただ単に引くことを置換するだけなので、それは可能である。
2−1)誘発する。
《伏魔殿/Pandemonium》の誘発型能力で、実際にダメージを与えるのはそのクリーチャー。
つまり、《ニコル・ボーラス/Nicol Bolas》がダメージを与えているので、
(《伏魔殿/Pandemonium》の能力の対象をプレイヤーに取れば)問題なく誘発する。
2−2)プレイヤーBのライフが0未満になり、敗北する。
《超起源/Hypergenesis》の解決中に誘発した誘発型能力は、解決が終わるまではスタックに積まれない。
誘発する能力を見てみると、
A:《伏魔殿/Pandemonium》
B:《クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper》:1)《伏魔殿/Pandemonium》の能力が誘発
A:《クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper》:2)《伏魔殿/Pandemonium》の能力が誘発
B:《クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper》:3)《伏魔殿/Pandemonium》の能力が誘発
A:《クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper》:4)《伏魔殿/Pandemonium》の能力が誘発
これらの能力は《超起源/Hypergenesis》の解決が終わり、プレイヤーが優先権を得るに際し
スタックに積まれるが、この4つの誘発型能力のコントローラーは全てAなので、
プレイヤーAが望む順番でこれらの能力をスタックに積む。
つまり、1)→3)→2)→4)の順番で積み、解決すれば、Bは先に計26点のダメージを受けて敗北する。
(1)3)、2)4)の順番は異なっても良い。)
3−1)プレイできない。
《福音/Evangelize》は、通常の呪文や能力のプレイとは異なり、「対象を選ぶ」部分(CR409.1c.)、
自分ではなく対戦相手に選んでもらうだけである。
さて、この場合、《福音/Evangelize》はあくまで私のコントロールする呪文であり、
したがって対戦相手の《トロールの苦行者/Troll Ascetic》を対象に取ることができない。
つまり、適正な対象が(あなたの対戦相手も)選べないので、プレイすることができない。
3−2)《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》のみ。
上と同様に考えると、対戦相手が選ぶことのできるクリーチャーは、《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》
しかいない。つまり、奪えるのもそれだけである。
3−3)CR的に間違ってはいない。が……
CR422.には不正な行動をおこなってしまった場合の処理が書かれている。
基本的には不正な行動は全て巻き戻され、直前の状態まで戻る。
題意の行動自体は、CRに書いてあることに何ら反していない。
が、実際のゲームでこのようなことが起こった場合、少なくとも認定大会では問題となる。
不正な行動はそもそもされるべきではないし、その様な行動をとった場合は罰則があってしかるべきである。
呪文や能力のコストを間違って支払ってプレイした場合は、PG(ペナルティ・ガイドライン)に従い、
「プレイミス−中度」となる。罰則は警告である。
問題の場合はどうだろうか。そもそもコストを間違って支払ってはいないし、マナを引き出すのは任意であって
引き出さなくても良い。だが、「十分なマナソースがあるにも関わらず、同じ呪文を正常にプレイしない」
ことを繰り返すのは、無駄に巻き戻し行為を繰り返しているため、明らかに遅延行為であると考えられる。
もしもこの状況になったなら、対戦相手は即座にジャッジを呼ぶべきだろう。そして、ゲームを進行させるように
勧めてもらうのが一番である。
このように、CRだけでゲームの全てが円滑に進むとは限らない。
あなたがプレイヤーである限り、特には注意を払わなくてもよいし、このような自体に備えることも無いのだが、
たった一つだけ覚えてほしいのは、
「おかしいな、と思ったらジャッジを呼ぶ」ことである。
横の人や、観客の中にいる友人に話して内々で解決する、なんてことの無きよう。
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プレイヤーに都合の良いルールは無い。
ルールを都合良く解釈するプレイヤーがいるだけだ。
そんな感じで。
#やっぱりデッキを動かして、人と対戦しないと、見えてこないものがあります。
#構築は頭の中でもできるし、一人で回すことも大事なのですが、
#M;tGって人と人とのコミュニケーション・ゲームなんですよね。
なんで向こうの土地を5枚連続で壊しているのに、相手の手札からまだ土地が出るのかな。
……それは相手も土地が6枚の手札をキープしてるからです。orz
まあそんな愚痴はさておき、先週の回答。
問1
かたならし○×
「ライブラリーが0枚であっても、『カードを引く』効果を置換することはできる。」
○か×か?
○
コストなどを支払う際に、実際に支払うものが無い場合は支払うことができない。
例)ライフが0以下の時にライフを支払うことはできない。
が、題意の場合は、カードをただ単に引くことを置換するだけなので、それは可能である。
問2
時のらせんでタイムシフトしてきた、《伏魔殿/Pandemonium》についての問題。
2−1)
《伏魔殿/Pandemonium》が場にあり、プレイヤーAが《ニコル・ボーラス/Nicol Bolas》を場に出した。
さて、《ニコル・ボーラス/Nicol Bolas》の(手札を捨てる)誘発型能力は誘発するか?
2−2)
《超起源/Hypergenesis》をプレイヤーAがプレイし、以下の順でプレイヤーA、Bがカードを場に出した。
A:《伏魔殿/Pandemonium》
B:《クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper》
A:《クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper》
B:《クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper》
A:《クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper》
A,Bのライフが共に20点で、これ以上何もやりとりがなかった場合、
どうなるだろうか? 予測される事象を述べよ。
2−1)誘発する。
《伏魔殿/Pandemonium》の誘発型能力で、実際にダメージを与えるのはそのクリーチャー。
つまり、《ニコル・ボーラス/Nicol Bolas》がダメージを与えているので、
(《伏魔殿/Pandemonium》の能力の対象をプレイヤーに取れば)問題なく誘発する。
2−2)プレイヤーBのライフが0未満になり、敗北する。
《超起源/Hypergenesis》の解決中に誘発した誘発型能力は、解決が終わるまではスタックに積まれない。
誘発する能力を見てみると、
A:《伏魔殿/Pandemonium》
B:《クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper》:1)《伏魔殿/Pandemonium》の能力が誘発
A:《クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper》:2)《伏魔殿/Pandemonium》の能力が誘発
B:《クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper》:3)《伏魔殿/Pandemonium》の能力が誘発
A:《クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper》:4)《伏魔殿/Pandemonium》の能力が誘発
これらの能力は《超起源/Hypergenesis》の解決が終わり、プレイヤーが優先権を得るに際し
スタックに積まれるが、この4つの誘発型能力のコントローラーは全てAなので、
プレイヤーAが望む順番でこれらの能力をスタックに積む。
つまり、1)→3)→2)→4)の順番で積み、解決すれば、Bは先に計26点のダメージを受けて敗北する。
(1)3)、2)4)の順番は異なっても良い。)
問3
3−1)
対戦相手が《トロールの苦行者/Troll Ascetic》のみをコントロールしている。
私の手札には《福音/Evangelize》があるのだが、
さて、《福音/Evangelize》をプレイできるだろうか?
3−2)
上と同じように私の手札には《福音/Evangelize》がある。
対戦相手は《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》と《ブラストダーム/Blastoderm》をコントロールしている。
さて、《福音/Evangelize》でコントロールを奪えるのはどちらだろうか?
3−3)
私の手札には《福音/Evangelize》があり、{W}{W}{W}を含む9マナを出せる状態にある。
対戦相手は《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》と《灰色熊/Grizzly Bears》をコントロールしている。
私としては《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》を奪いたいので、以下のことを考えた。
まず、《福音/Evangelize》をプレイする。バイバック・コストは支払うことにする。
対戦相手が《灰色熊/Grizzly Bears》を選んだなら、マナ能力を使用しないことにして
「適正にコストが支払えませんので、プレイ自体を巻き戻します」と言う。
対戦相手が《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》を選んだなら、マナ能力を適当に引き出して
《福音/Evangelize》のプレイを完了させる。
この動きをすれば、確実に《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》がこのターンに手にはいるだろう。
さて、この考え方で間違っている点はあるだろうか? あるとすればそれはどこか?
3−1)プレイできない。
《福音/Evangelize》は、通常の呪文や能力のプレイとは異なり、「対象を選ぶ」部分(CR409.1c.)、
自分ではなく対戦相手に選んでもらうだけである。
さて、この場合、《福音/Evangelize》はあくまで私のコントロールする呪文であり、
したがって対戦相手の《トロールの苦行者/Troll Ascetic》を対象に取ることができない。
つまり、適正な対象が(あなたの対戦相手も)選べないので、プレイすることができない。
3−2)《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》のみ。
上と同様に考えると、対戦相手が選ぶことのできるクリーチャーは、《シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon》
しかいない。つまり、奪えるのもそれだけである。
3−3)CR的に間違ってはいない。が……
CR422.には不正な行動をおこなってしまった場合の処理が書かれている。
基本的には不正な行動は全て巻き戻され、直前の状態まで戻る。
題意の行動自体は、CRに書いてあることに何ら反していない。
が、実際のゲームでこのようなことが起こった場合、少なくとも認定大会では問題となる。
不正な行動はそもそもされるべきではないし、その様な行動をとった場合は罰則があってしかるべきである。
呪文や能力のコストを間違って支払ってプレイした場合は、PG(ペナルティ・ガイドライン)に従い、
「プレイミス−中度」となる。罰則は警告である。
問題の場合はどうだろうか。そもそもコストを間違って支払ってはいないし、マナを引き出すのは任意であって
引き出さなくても良い。だが、「十分なマナソースがあるにも関わらず、同じ呪文を正常にプレイしない」
ことを繰り返すのは、無駄に巻き戻し行為を繰り返しているため、明らかに遅延行為であると考えられる。
もしもこの状況になったなら、対戦相手は即座にジャッジを呼ぶべきだろう。そして、ゲームを進行させるように
勧めてもらうのが一番である。
このように、CRだけでゲームの全てが円滑に進むとは限らない。
あなたがプレイヤーである限り、特には注意を払わなくてもよいし、このような自体に備えることも無いのだが、
たった一つだけ覚えてほしいのは、
「おかしいな、と思ったらジャッジを呼ぶ」ことである。
横の人や、観客の中にいる友人に話して内々で解決する、なんてことの無きよう。
---------------------
プレイヤーに都合の良いルールは無い。
ルールを都合良く解釈するプレイヤーがいるだけだ。
そんな感じで。
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