#週末はプレリパーティでしたが、参加できたのはドラフトだけでした。
#それでも新カードにさわり、プレイヤーの視点でカードを見ることで
#色々と思うことや考えることが頭の中に浮かんできました。
#スタッフ業も楽しいのですが、やはりゲームはプレイしてなんぼ、です。
戦績はひでえものでしたが。orz リミテッドは練習あるのみですな。
MOでもやろうかしら(かしらー
そんなわけで先週の回答。
○
《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》によって、
あなたのライブラリーにあるクリーチャー・カードも、場に出ていない
クリーチャー・カードなので、それは瞬速を持つ。
なので、《神秘の指導/Mystical Teachings》でもってくることができる。
2−1)プレイできる。
プロテクションを始め、ほとんどのカードの能力は、それが場にあるときにしか
機能しない。他の領域で機能する場合は、そう書いてある。
この場合、墓地にある《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》は
プロテクション(黒)が機能してないので、《ゾンビ化/Zombify》の対象に取れる。
2−2)最終的に場に残る。(《ゾンビ化/Zombify》をプレイした時と同じ)
《動く死体/Animate Dead》は、ルールの変更があるたびに挙動が少しずつ変わって
いるので、その最新のオラクルを参照しないと、正確な回答ができない。
なので、まずは最新のオラクルを引用しよう。
When Animate Dead comes into play, if it’s in play, it becomes an Aura with enchant creature.
Put target creature card from a graveyard into play under your control and attach Animate Dead to it.
Enchanted creature gets -1/-0.
When Animate Dead leaves play, destroy enchanted creature. It can’t be regenerated.
さて、実際に《動く死体/Animate Dead》が場に出たとする。
(《動く死体/Animate Dead》のプレイ時に対象をとるわけではない)
1番目の能力で、墓地にある《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》を
対象とし、解決を待つ。
解決時に、《動く死体/Animate Dead》は「エンチャント」から「エンチャント--オーラ」
でかつ、「エンチャント(クリーチャー)」を持つ。
その後、墓地から《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》を場に出し、
そこに《動く死体/Animate Dead》をつける。
……が、《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》はプロテクション(黒)
を持つため、黒である《動く死体/Animate Dead》の適正なエンチャント先ではない。
つまり、つけることができないため、エンチャント先が無いオーラとなって
状況起因効果のチェック時に墓地に置かれてしまう。
そうなると、場から離れたために、3番目の能力が誘発するが、
「エンチャントされている」クリーチャーは元々いないので、
《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》が破壊されることはない。
結局、天使はそのまま場に居残り続けるのでした。
回答:象トークンは場から離れたために消滅し、帰ってこない。
普通の回答だが、これは間違いである。
まず、場領域以外のトークンが消滅するというのは、状況起因効果である。
問題の場合では、《一瞬の瞬き/Momentary Blink》の解決中にトークンは
場領域からゲーム外領域に移動し、また場領域にもどってきたにすぎない。
この領域移動の間に、状況起因効果のチェックは行われないので、
トークンが消滅する理由は何もない。
CR216.3.の後半部分には
一度トークンが場を離れたら、それは二度と戻ってくることはない。
とあるが、これは前の文章を補っているにすぎない。
では、《一瞬の瞬き/Momentary Blink》をプレイする前のトークン(A)と
プレイされた結果、出てきたトークン(B)は何か違いがあるだろうか?
領域を移動したオブジェクトは新しいオブジェクトとして扱われる(217.1c)
ので、AとBは異なるオブジェクトである。
たとえば、Aに《巨大化/Giant Growth》をプレイしていたとしても、
Bはもう+3/+3の修正を持っていない。
さらにややこしい問題として、出てきた(もしくは領域を移動した)トークンは、
どのような特性を持っているか? というものがある。
#古いアーカイブを持っている人なら、《Elvish Spirit Guide》トークン問題が
#それにあたる。《引き揚げ/Withdraw》との関連で問題になる。
これに関しては、CR216.1.以上のことは書かれていないので、NetRepである
Russell_Linnemann の発言をそのまま引用する。
つまり、トークンが生成されたときに、それらの特性は「印刷された」ものとして
扱うことができるのだ。ということは、領域を移動しただけでは特性は変化せず、
状況起因効果のチェックがなければ、トークンは無事に(生成された時の特性をもって)
帰ってくる。
というわけで、象トークンは(カードに使用した時と同じように)普通に帰ってくる。
============
そんなところで。
次回はマナ・コストについてのお話。
#それでも新カードにさわり、プレイヤーの視点でカードを見ることで
#色々と思うことや考えることが頭の中に浮かんできました。
#スタッフ業も楽しいのですが、やはりゲームはプレイしてなんぼ、です。
戦績はひでえものでしたが。orz リミテッドは練習あるのみですな。
MOでもやろうかしら(かしらー
そんなわけで先週の回答。
問1
「《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》があなたの
コントロール下で場にある時、《神秘の指導/Mystical Teachings》で
好きなクリーチャー・カードを引っ張ってくることができる。」
○か×か。
○
《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》によって、
あなたのライブラリーにあるクリーチャー・カードも、場に出ていない
クリーチャー・カードなので、それは瞬速を持つ。
なので、《神秘の指導/Mystical Teachings》でもってくることができる。
問2
プレイヤーAの墓地に、《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》がある。
2−1)プレイヤーAは、これを対象に《ゾンビ化/Zombify》をプレイできるか?
2−2)プレイヤーAが《動く死体/Animate Dead》をプレイした。
これで《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》をつり上げたいが、
最終的にどうなるか?
2−1)プレイできる。
プロテクションを始め、ほとんどのカードの能力は、それが場にあるときにしか
機能しない。他の領域で機能する場合は、そう書いてある。
この場合、墓地にある《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》は
プロテクション(黒)が機能してないので、《ゾンビ化/Zombify》の対象に取れる。
2−2)最終的に場に残る。(《ゾンビ化/Zombify》をプレイした時と同じ)
《動く死体/Animate Dead》は、ルールの変更があるたびに挙動が少しずつ変わって
いるので、その最新のオラクルを参照しないと、正確な回答ができない。
なので、まずは最新のオラクルを引用しよう。
When Animate Dead comes into play, if it’s in play, it becomes an Aura with enchant creature.
Put target creature card from a graveyard into play under your control and attach Animate Dead to it.
Enchanted creature gets -1/-0.
When Animate Dead leaves play, destroy enchanted creature. It can’t be regenerated.
さて、実際に《動く死体/Animate Dead》が場に出たとする。
(《動く死体/Animate Dead》のプレイ時に対象をとるわけではない)
1番目の能力で、墓地にある《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》を
対象とし、解決を待つ。
解決時に、《動く死体/Animate Dead》は「エンチャント」から「エンチャント--オーラ」
でかつ、「エンチャント(クリーチャー)」を持つ。
その後、墓地から《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》を場に出し、
そこに《動く死体/Animate Dead》をつける。
……が、《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》はプロテクション(黒)
を持つため、黒である《動く死体/Animate Dead》の適正なエンチャント先ではない。
つまり、つけることができないため、エンチャント先が無いオーラとなって
状況起因効果のチェック時に墓地に置かれてしまう。
そうなると、場から離れたために、3番目の能力が誘発するが、
「エンチャントされている」クリーチャーは元々いないので、
《怒りの天使アクローマ/Akroma, Angel of Wrath》が破壊されることはない。
結局、天使はそのまま場に居残り続けるのでした。
問3
《一瞬の瞬き/Momentary Blink》を、《獣群の呼び声/Call of the Herd》から
作成された象トークン(3/3)にプレイした。
どうなるか?
回答:象トークンは場から離れたために消滅し、帰ってこない。
普通の回答だが、これは間違いである。
まず、場領域以外のトークンが消滅するというのは、状況起因効果である。
問題の場合では、《一瞬の瞬き/Momentary Blink》の解決中にトークンは
場領域からゲーム外領域に移動し、また場領域にもどってきたにすぎない。
この領域移動の間に、状況起因効果のチェックは行われないので、
トークンが消滅する理由は何もない。
CR216.3.の後半部分には
一度トークンが場を離れたら、それは二度と戻ってくることはない。
とあるが、これは前の文章を補っているにすぎない。
では、《一瞬の瞬き/Momentary Blink》をプレイする前のトークン(A)と
プレイされた結果、出てきたトークン(B)は何か違いがあるだろうか?
領域を移動したオブジェクトは新しいオブジェクトとして扱われる(217.1c)
ので、AとBは異なるオブジェクトである。
たとえば、Aに《巨大化/Giant Growth》をプレイしていたとしても、
Bはもう+3/+3の修正を持っていない。
さらにややこしい問題として、出てきた(もしくは領域を移動した)トークンは、
どのような特性を持っているか? というものがある。
#古いアーカイブを持っている人なら、《Elvish Spirit Guide》トークン問題が
#それにあたる。《引き揚げ/Withdraw》との関連で問題になる。
これに関しては、CR216.1.以上のことは書かれていないので、NetRepである
Russell_Linnemann の発言をそのまま引用する。
from http://boards1.wizards.com/showthread.php?t=710623
216.3 is indeed incorrect and the token comes back.
Whatever spell or ability created the token defined its "printed" characteristics-
つまり、トークンが生成されたときに、それらの特性は「印刷された」ものとして
扱うことができるのだ。ということは、領域を移動しただけでは特性は変化せず、
状況起因効果のチェックがなければ、トークンは無事に(生成された時の特性をもって)
帰ってくる。
というわけで、象トークンは(カードに使用した時と同じように)普通に帰ってくる。
============
そんなところで。
次回はマナ・コストについてのお話。
コメント
Q3ですが、「一瞬の瞬き」を使用した問題でしたが、「来世への旅」の場合も同じ回答でよろしいのでしょうか?
《来世への旅》ではトークンは消滅します。
《一瞬の瞬き》では効果の解決中に戻ってくるため、状況起因効果をチェックするタイミングでは場にいるので消滅しません。
《来世への旅》では、場に戻ってくるのはターン終了時に誘発する遅延誘発です。《来世への旅》が解決され状況起因効果をチェックする段階では場にいないため、トークンは消滅します。
・・・でいいのだろうか(汗
とても勉強になりました!
ありがとうございました。