Time Spiral のFAQが公式に出ています。
今回は長い(原文で2000行以上!)ので、要約するのも大変。

前半部のGENERAL NOTESでは、前に公開されていたRules Primerが
再掲されています。(Rampageなどの追加もされています)
後半部はみなさんおまちかね、カードごとの裁定です。

それではカードごとの裁定を中心に、目をひいた事柄を。
待機、瞬速、刹那、等は以前の記事をご参照ください。

そういやこの記事を書くときに、九印さんとこの辞書を使用しました。
更新が早くてありがたい限り。さあみなさんも是非。

 

《霊気の網/AEther Web》
《霊気炎の壁/AEtherflame Wall》
Enchanted creature gets +1/+1, can block as though it had flying, and can block creatures with shadow as though they didn’t have shadow.

AEtherflame Wall can block creatures with shadow as though they didn’t have shadow.

・《霊気の網/AEther Web》がエンチャントされたクリーチャーがシャドーを得た場合、
それはシャドー持ちも、シャドーを持っていないクリーチャーも、両方ブロックできない。
《霊気炎の壁/AEtherflame Wall》も同じ。

これはすずけんさんところでも指摘されていたけど、要は
「シャドーを持ってないクリーチャー」=「それ自体がシャドーなのでブロックできない」
「シャドーを持っているクリーチャー」=「シャドーを持たないものとして扱われるので、
結局ブロックできない。」
となる。

《天使の嗜み/Angel’s Grace》
Split second
You can’t lose the game this turn and your opponents can’t win the game this turn.
Until end of turn, damage that would reduce your life total to less than 1 reduces it to 1 instead.

・あなたのライフが0以下の時に、ライフをさらに低下させるダメージを受けたとしても、
1に戻るわけではない。
・これはダメージを軽減ずるわけではない。与えられたダメージの点数自体はかわらない。

《コーリスの子/Children of Korlis》
Sacrifice Children of Korlis: You gain life equal to the life you’ve lost this turn.
(Damage causes loss of life.)

・単純に「失ったライフ」を数える。このターンの当初のライフと、解決時との差ではない。
例)5ライフ失って3ライフ得て、4ライフ失ったあとに起動すると、9ライフ得る。

《福音/Evangelize》
Buyback {2}{W}{W}
Gain control of target creature of an opponent’s choice that he or she controls.

・対象を選ぶのは、あくまであなたの選んだ対戦相手である。

《ちらつくスピリット/Flickering Spirit》
{3}{W}: Remove Flickering Spirit from the game, then return it to play under its owner’s control.

・能力を解決すると、これは新しいオブジェクトになる。上に乗っていたカウンターや、
つけられていたオーラや装備品は外れる。対象になっていた呪文や能力は、もうこれを
対象にはとっていない。

《ガラスのアスプ/Glass Asp》
Whenever Glass Asp deals combat damage to a player, that player loses 2 life at the beginning
of his or her next draw step unless he or she pays {2} before that step.

・{2}を支払うのは特別な行動である。

《イクシドロン/Ixidron》
As Ixidron comes into play, turn all other nontoken creatures in play face down. They’re 2/2 creatures.
Ixidron’s power and toughness are each equal to the number of face-down creatures in play.

・「場に出る際」に他のクリーチャーは裏向きになる。(CIPは起こるかどうかを判断せよ)
・変異をもともと持っていないクリーチャーは、能動的に表になることはできない。
ただし、呪文や能力の効果で表になることはできる。

《死せる生/Living End》
Suspend 3--{2}{B}{B}
Each player removes all creature cards in his or her graveyard from the game, then sacrifices all creatures
he or she controls, then puts into play all cards he or she removed this way.

・《虚空の力線/Leyline of the Void》などによって、解決中に生け贄に捧げたクリーチャーが
取り除かれたとしても、"cards he or she removed this way" にあたらないため、戻ってこない。

《冥界の裏切り者/Nether Traitor》
Whenever another creature is put into your graveyard from play, you may pay {B}. If you do, return Nether Traitor from your graveyard to play.

・《冥界の裏切り者/Nether Traitor》と他のクリーチャーが、場から同時に墓地に置かれた
場合、この能力は誘発しない。

《知恵の蛇の眼/Ophidian Eye》
Whenever enchanted creature deals damage to an opponent, you may draw a card.

・エンチャントされたクリーチャーが、《知恵の蛇の眼/Ophidian Eye》のコントローラーの
対戦相手にダメージを与えた場合、この能力が誘発する。
つまり、ただ単に相手のクリーチャーにこれをつけたとしても、誘発は(普通は)しない。

《逆説のもや/Paradox Haze》
At the beginning of enchanted player’s first upkeep each turn, that player gets an additional upkeep step after this step.

・全ての「アップキープの開始時に」という能力は、追加されたステップでも誘発する。
なので、コールドスナップのカードにあるスロートリップは複数枚カードを引ける。
上記文章は間違いです。スロートリップは遅延誘発型能力なので、1回しか誘発しません。

《結核/Phthisis》
Destroy target creature. Its controller loses life equal to its power plus its toughness.
Suspend 5--{1}{B}

・対象のクリーチャーのパワーが負の値の場合、それは0として計算する。
たとえば、-1/3だった場合、そのコントローラーは3ライフを失う。
プレリ名古屋会場では間違った裁定を出しました。ここにお詫びします。

《セラの報復者/Serra Avenger》
You can’t play Serra Avenger during your first, second, or third turns of the game.
Flying, vigilance

・あなたではない他のプレイヤーの1ターン目、2ターン目、3ターン目にプレイすることができる。(参照:《ヴィダルケンの宇宙儀/Vedalken Orrery》)

《突然の俗化/Sudden Spoiling》
Split second
Creatures target player controls become 0/2 and lose all abilities until end of turn.

・変異をもつ裏向きのクリーチャーが、この呪文によって0/2の能力無しになった場合、
それは変異コストを持たないので、(変異コストを支払って)表になることはできない。
《謙虚/Humility》との例を参照せよ。

《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》
As Vesuvan Shapeshifter comes into play or is turned face up, you may choose another creature
in play. If you do, until Vesuvan Shapeshifter is turned face down, it becomes a copy of that creature and gains
"At the beginning of your upkeep, you may turn this creature face down."
Morph {1}{U}

・《ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter》が表向きになり、
「このカードが表向きになった時」というクリーチャーのコピーになった場合、その能力は誘発する。

===========
そんなところで。

コメント

nophoto
質問アリ
2006年9月28日21:05

《逆説のもや/Paradox Haze》とスロートリップですが、スロートリップは遅延誘発能力なので、最初の1回しか誘発しないのではないですか?それとも 「next turn’s upkeep」 が期限条項となるので複数回誘発できるのですか?

testing
testing
2006年9月28日23:21

いえ、スロートリップは明らかに遅延誘発型能力です。
なので、1回しか誘発しません。

#でないと、《留まらぬ発想/Ideas Unbound》によってターン終了時に何度もカードを捨てるハメになってしまう。

ご指摘感謝いたします。

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