回答の正解率を見ようと思い立ち、CGIを組んだはいいが、
1)CGI可のスペースを持ってない
2)そもそも有効回答数がそんなに無いのでは疑惑
という理由によりアーカイブ放置(お蔵入り)。
それはともかく、朝に学生服の人がほとんどいないことで、
ようやく世間が夏休みであることに気が付いた私。まだ湿っぽいのに。
それでは先週の回答を。
○
この場合、解決時に経年カウンターを載せることには単純に失敗し、
コストを払う段階になって、場を離れる直前の情報(=LKI)を参照します。
もちろん、場から離れてしまっているので、コストを支払わないことを選んでも、
生け贄にささげるべきものが既に無いので、結果として何も起こりません。
《レシュラックの伝令/Herald of Leshrac》では素敵な事が起こせそうな予感。
Aのコピー・心臓にはダメージが与えられず、
Bの《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》に3ダメージが与えられ、
Aの《タマノーア/Tamanoa》の能力が誘発する。
戦闘ダメージの割り振りは、
Aのコピー・鉄足に6点(発生源:Bの《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》)と、
Bの鉄足に3点(発生源:Aのコピー・鉄足)
である。
さて、解決時にはこの割り振り通りにダメージが与えられるが、この時、コピー・鉄足は
能力によってクリーチャーではないコピー・《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》に変わっている。
なので、ダメージを受けるべきクリーチャーが、すでにクリーチャーでないので、
ダメージは与えられない。(CR310.4c.)
対し、クリーチャーで無くなっていたとしても、すでに割り振られている戦闘ダメージは与えられる。
(CR310.4a.) なので、Bの《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》に3ダメージが与えられる。
さて、このダメージの発生源はコピー・《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》である。
これはクリーチャーではないので、《タマノーア/Tamanoa》の能力が誘発する。
3−1)していない、といえる。
このカードの能力は、オブジェクトの特性を変える継続的効果であり、第5種に該当する。
このカードは、自分自身の能力によって、能力が消えてしまう。
不思議なことに、これによって「完全に」消える常在型能力は、以下の3つである。
a) オブジェクトの特性を変化させる継続的効果ではない、継続的効果を持つ常在型能力
b) オブジェクトの特性を変化させる継続的効果であり、依存・独立の関係を考慮した第5種。
c) オブジェクトの特性を変化させる継続的効果であり、第6種。
a)の例をあげると、《虚空の力線/Leyline of the Void》の2番目の能力(リムーブ)や、
《真髄の針/Pithing Needle》の2番目と3番目の能力(プレイできない)である。
これらはゲームのルールを変えている継続的効果であり、特性を変えているわけではない。
なので、常に《*Testing’s Orb*》の効果が先に適用されて、能力を失う。
b)、c)は継続的効果の適用順番(CR418.5.)を考えれば、すぐにわかるだろう。
例を挙げると、第4種がからんでくる《自然の反乱/Nature’s Revolt》を《*Testing’s Orb*》
が出ている状態で出すと、土地は2/2のクリーチャーになる。
そして、《自然の反乱/Nature’s Revolt》自体の能力は失われる。
以上から、現行のルールによってこのカードは一見正常に動くように見えるので、
矛盾しているとは言い難い。
3−2)通常と同じように、10個の氷カウンターが乗った状態で場に出る。
《暗黒の深部/Dark Depths》の能力は、それぞれ
1番目)場に出る際に働く置換効果。(場に出る前なので常在型能力であっても有効)
2番目)起動型能力。
3番目)誘発型能力。
なので、これらの能力に関しては、《*Testing’s Orb*》は何もしない。
==============
そんなところで。
1)CGI可のスペースを持ってない
2)そもそも有効回答数がそんなに無いのでは疑惑
という理由によりアーカイブ放置(お蔵入り)。
それはともかく、朝に学生服の人がほとんどいないことで、
ようやく世間が夏休みであることに気が付いた私。まだ湿っぽいのに。
それでは先週の回答を。
問1
累加アップキープをもつパーマネントの(累加アップキープによる)誘発型能力が、
スタックにのっている時に、解決前にそのパーマネントが場から離れた場合でも、
累加アップキープのコストを支払うことができる。
○か×か?
○
この場合、解決時に経年カウンターを載せることには単純に失敗し、
コストを払う段階になって、場を離れる直前の情報(=LKI)を参照します。
もちろん、場から離れてしまっているので、コストを支払わないことを選んでも、
生け贄にささげるべきものが既に無いので、結果として何も起こりません。
《レシュラックの伝令/Herald of Leshrac》では素敵な事が起こせそうな予感。
問2
毎度おなじみプレイヤーAとBが対戦をしている。
プレイヤーAは《タマノーア/Tamanoa》と《ミジウムの変成体/Mizzium Transreliquat》を、
プレイヤーBは《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》と《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》を
コントロールしている。
プレイヤーAのターンに、Aは《ミジウムの変成体/Mizzium Transreliquat》の2番目の能力を使用し、
Bの《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》のコピーになって、攻撃を行った。
Bはそのコピー・鉄足を自分の《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》でブロックし、
ダメージをスタックに載せる前に、自分の鉄足に《寸法変更/Resize》をプレイした。
解決後、ダメージがスタックに乗った後で、Aはコピー・鉄足の能力を起動して、
コピー・鉄足を、《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》のコピーにした。
さて、この状態でスタックに積まれた戦闘ダメージを解決すると、何が起きるか?
Aのコピー・心臓にはダメージが与えられず、
Bの《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》に3ダメージが与えられ、
Aの《タマノーア/Tamanoa》の能力が誘発する。
戦闘ダメージの割り振りは、
Aのコピー・鉄足に6点(発生源:Bの《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》)と、
Bの鉄足に3点(発生源:Aのコピー・鉄足)
である。
さて、解決時にはこの割り振り通りにダメージが与えられるが、この時、コピー・鉄足は
能力によってクリーチャーではないコピー・《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》に変わっている。
なので、ダメージを受けるべきクリーチャーが、すでにクリーチャーでないので、
ダメージは与えられない。(CR310.4c.)
対し、クリーチャーで無くなっていたとしても、すでに割り振られている戦闘ダメージは与えられる。
(CR310.4a.) なので、Bの《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot》に3ダメージが与えられる。
さて、このダメージの発生源はコピー・《冷鉄の心臓/Coldsteel Heart》である。
これはクリーチャーではないので、《タマノーア/Tamanoa》の能力が誘発する。
問3
仮定の話をしよう。
----------------------------------------
Testing’s Orb
Artifact
{5}
全てのパーマネントは、常在型能力を失う。
(All permanents loses all static abilities.)
----------------------------------------
このようなカードがあったとする。
3−1)このカードは自己矛盾しているだろうか? それとも矛盾していないだろうか?
3−2)このカードが場にある状態で、《暗黒の深部/Dark Depths》を出すと、どうなるか?
3−1)していない、といえる。
このカードの能力は、オブジェクトの特性を変える継続的効果であり、第5種に該当する。
このカードは、自分自身の能力によって、能力が消えてしまう。
不思議なことに、これによって「完全に」消える常在型能力は、以下の3つである。
a) オブジェクトの特性を変化させる継続的効果ではない、継続的効果を持つ常在型能力
b) オブジェクトの特性を変化させる継続的効果であり、依存・独立の関係を考慮した第5種。
c) オブジェクトの特性を変化させる継続的効果であり、第6種。
a)の例をあげると、《虚空の力線/Leyline of the Void》の2番目の能力(リムーブ)や、
《真髄の針/Pithing Needle》の2番目と3番目の能力(プレイできない)である。
これらはゲームのルールを変えている継続的効果であり、特性を変えているわけではない。
なので、常に《*Testing’s Orb*》の効果が先に適用されて、能力を失う。
b)、c)は継続的効果の適用順番(CR418.5.)を考えれば、すぐにわかるだろう。
例を挙げると、第4種がからんでくる《自然の反乱/Nature’s Revolt》を《*Testing’s Orb*》
が出ている状態で出すと、土地は2/2のクリーチャーになる。
そして、《自然の反乱/Nature’s Revolt》自体の能力は失われる。
以上から、現行のルールによってこのカードは一見正常に動くように見えるので、
矛盾しているとは言い難い。
3−2)通常と同じように、10個の氷カウンターが乗った状態で場に出る。
《暗黒の深部/Dark Depths》の能力は、それぞれ
1番目)場に出る際に働く置換効果。(場に出る前なので常在型能力であっても有効)
2番目)起動型能力。
3番目)誘発型能力。
なので、これらの能力に関しては、《*Testing’s Orb*》は何もしない。
==============
そんなところで。
コメント
実質的に消えない(通常通り効果が適用される)のではないでしょうか。
第5種の適用が始まった段階で第5種全てが適用されることが確定し、
その後に《*Testing’s Orb*》で能力を失っても無関係なので。
根拠は
http://qabbs.mjmj.info/topics/1146621366_28400.html
の[1]の回答です。
という意味合いでなら、たしかにその通りです。
ただ、タイムスタンプ順によっては、「見た目は完全に能力を失ったわけではない」効果が存在するので、本文のような書き方になりました。
たとえば、あるクリーチャーが先制攻撃を持っていて、その後に《*Testing’s Orb*》を場に出し、さらにその後で《飛行/Flight》をそのクリーチャーにつけると、そのクリーチャーは結局飛行のみを持ちます。
さて、「完全に」消えている効果はどれでしょうかね?
書き方が甘かったことは認めます。ご指摘感謝。