#今週からは公式でコールドスナップのプレビューが始まります。
#……新カードが楽しみであるのですが、妙な先祖返りはちょっと。

そんなわけで先週の回答ー。

問1
(肩慣らしじゃないと評判の)かたならし○×。

「Aの代わりにBする。」「Bの代わりにAする。」という置換効果がある場合、
ループは起こらないが、
「Aの代わりにBする。」「Bの代わりにCする。」「Cの代わりにAする。」という場合は、
無限ループが起こる。
○か×か?


×

該当するCRは、419.6a.を参照。
例の場合だと、Aが起こっても、Bが起こっても、Cが起こっても、結局何も変わらない。

問2
あいかわらず、興味深いデッキをあやつるプレイヤーAとBの対戦中のこと。

場には、
プレイヤーAのコントロールする《崇拝/Worship》と《蠢く骸骨/Drudge Skeletons》、
プレイヤーBのコントロールする《喧騒の貧霊/Rumbling Slum》がある。
双方とも、他のパーマネントは土地しかない。

プレイヤーB「《喧騒の貧霊/Rumbling Slum》の能力をスタックに載せて、
解決前に、《殺戮の焚きつけ/Kindle the Carnage》をプレイ。」
プレイヤーA「じゃ、《蠢く骸骨/Drudge Skeletons》の再生を1回起動するよ。黒マナ1つしか出ないし。」
プレイヤーB「残りライフは何点?」
プレイヤーA「1点だよ。」
プレイヤーB「で、《殺戮の焚きつけ/Kindle the Carnage》を解決してもいいかい?」
プレイヤーA「どうぞ。」
プレイヤーB「じゃあ俺の勝ちだな。俺の手札は残りの2枚とも、《灰色熊/Grizzly Bears》なんだ。」
プレイヤーA「《喧騒の貧霊/Rumbling Slum》で1ダメージをくらって負けか。うーん。」

さて、プレイヤーBの言い分は正しいか?


問題文が間違っている

まず、《殺戮の焚きつけ/Kindle the Carnage》はソーサリーなので、アップキープ・ステップに
プレイすることは通常不可能。よって、この問題は不備がある。

……にもかかわらず、問題を好意的に判断してくれた諸氏に対しては、御礼を述べさせて頂く。

それをふまえたこたえ: Bの言い分は間違い

《殺戮の焚きつけ/Kindle the Carnage》で、2枚の《灰色熊/Grizzly Bears》を2回に分けて
捨てたとしても、《蠢く骸骨/Drudge Skeletons》が致死ダメージによって破壊されるのは
状況起因効果のチェック時なので、(再生するとしても)再生の盾は1回しか消費しない。

なので、この状況では、プレイヤーAの《蠢く骸骨/Drudge Skeletons》は場に残り、
《崇拝/Worship》のおかげで、プレイヤーBの《喧騒の貧霊/Rumbling Slum》に殴られても
生き残ることができるのである。

上の例での《殺戮の焚きつけ/Kindle the Carnage》に関してもう一言。
状況起因効果のチェックのおかげで、再生するならば1回で済むが、
実際にダメージが与えられるイベントは2つである。

たとえば、「あなたが選んだ発生源が次に与えるダメージを全て軽減し0にする。」
という効果があった場合、1回目のダメージは軽減されるが、2回目のダメージは軽減できない。

参照)《氷河の光線/Glacial Ray》に《氷河の光線/Glacial Ray》を連繋。

問3(難・意地悪)

私はあるトークンをコントロールしている。

3−1)「このトークンは裏向きのクリーチャーだよ。」 このようなことがありうるか?

3−2)3−1)がありうるとする。では、そのトークンの「表向きの特性」は何か?


3−1)ありうる。

各パーマネントは、位相/Status を持つ。これには、裏向きであるかどうかが含まれているので、
パーマネントであるトークンも例外ではない。

例えば、変異を持つクリーチャーのコピー・トークンを《追われる足跡/Followed Footsteps》で出し、
それを《背教/Backslide》すれば裏向きになる。

また、《詐欺の壁/Wall of Deceit》のコピー・トークンを上と同じように作成すれば、
自分の起動型能力で裏になることができる。

3−2)なんでもありうる。

裏向きになったのならば、その表が特定できそうなものだが、たとえばこの裏向きのトークンが、
「あるクリーチャーのコピー」になった場合、裏向きのままで表向きの特性が変わってしまう。
そして、トークン自体は変異の特性を持って裏向きになっているので、見た目の特性は変わらない。
だが、表向きの面に変異コストが無い場合、それは変異コストを示すことができないので、
変異コストを支払って表向きになることができない。(CR503.3.の例4番目参照)

例を出そう。
3−1)の方法で作成した、裏向きの《賛美されし天使/Exalted Angel》のトークンがあるとする。

今は「名前無し、クリーチャー、サブタイプ無し、テキスト無し、2/2、裏向き」であり、
{2}{W}{W}を支払うことで表向きになることができる。

さて、このトークンに対して《細胞形成/Cytoshape》をプレイし、
解決時に《にやにや笑いの悪魔/Grinning Demon》になったとしよう。
見た目は(変異能力によって定義された特性をもつ)裏向きの2/2で変わらないが、
表向きの特性は《にやにや笑いの悪魔/Grinning Demon》なので、
{2}{B}{B}を支払うことで表向きになることができる。

同じように、このトークンに対して《細胞形成/Cytoshape》をプレイし、
解決時に《炎樹族のシャーマン/Burning-Tree Shaman》になったとしよう。
見た目は(変異能力によって定義された特性をもつ)裏向きの2/2で変わらないが、
表向きの特性は《炎樹族のシャーマン/Burning-Tree Shaman》なので、変異コストを持たない。
なので、変異コストを払って表向きになるという行動はできない。

つまり、裏向きのクリーチャー・トークンであっても、その表は何にでもなることができる。

#問題文を言いかえると、「ここにクリーチャーがある。これの特性は何か?」と問うているのと
#全く同じになる。意地悪と問題に書いたのはこのため。二重に申し訳ない。

======================================
そんなところで。

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