Some rules on Vintage format.
2006年5月9日先週の週末、黄金週間の終わりに、千葉は市川で行われた東海道Vintageに参加してきました。
ひさびさのプレイヤー参加が Vintage というのもなんだかな感じですが、大会そのものは
見てて面白いテーブルもあり、楽しめました。
成績は2−4−0でずたぼろでしたが。レポートは白衣日記にあるのでそっち参照。
で、Vintage環境で気になった+聞かれたルールをさらさらと紹介。
1)《Mana Drain》とメイン・フェイズ
《Mana Drain》のテキストは以下の通り。
つまり戦闘前メイン・フェイズに打つと、同じターンの戦闘後メイン・フェイズにマナが出てきてしまう。
なので、戦闘をするかしないかは常に宣言をしてはっきりさせないといけない。
また、特に呪文や能力の効果が無い限り、各ターンにはきちんと各フェイズやステップは存在するので、
自分がどのフェイズ/ステップで、どう行動をしたいのかを、相手に明確に伝えることが必要となる。
動く前に、まず一呼吸。これ大事ね。
2)《虚空の力線/Leyline of the Void》と《次元の狭間/Planar Void》
こんなことを聞かれた。
「《虚空の力線/Leyline of the Void》を相手に出されている時に、それを《帰化/Naturalize》で
破壊したんですよ。そうしたら、《帰化/Naturalize》は墓地ですか?それともリムーブですか?」
答えはもちろん「墓地に置かれる」である。
なんのことはない。《帰化/Naturalize》が解決されて、解決の最終段階としてスタックから墓地に
置かれるときには、すでに《虚空の力線/Leyline of the Void》が場にないため、置換されることは
無いからである。
ではこれが似たようなカードである《次元の狭間/Planar Void》ならどうだろうか?
先ほどの力線と同じ理由で《帰化/Naturalize》は墓地に置かれる。
では、破壊された《次元の狭間/Planar Void》はどうだろうか?
《次元の狭間/Planar Void》が墓地に置かれたときに、最後の情報を参照することになり
自分自身の能力が誘発する。つまり、誘発型能力として「そのカードをゲームから取り除く」
という能力がスタックに乗り、解決時に墓地から取り除かれるのだ。
詳しくは、CR410.10d.の「領域変更誘発」を参照。
3)《謙虚/Humility》
とある声が聞こえてきた。
「……《謙虚/Humility》は第4種だから、《現実主義の修道士/Monk Realist》の能力は
状況起因効果によって失われて、なにも起きない。だから壊せないよ。」
頭痛くなるような、うろおぼえ知識の固まりである。
結論が合っているのでなおさらタチが悪い。
《謙虚/Humility》は、常在型能力・継続的効果・第5種+第6b種を持つ。
《現実主義の修道士/Monk Realist》にかかわらず、《謙虚/Humility》が場にあるときに
「これが場に出たとき〜」という能力をもつクリーチャー(いわゆる187生物)は、
第5種の効果が適用された時点で、もう能力を持っていないので、誘発することはない。
また、《謙虚/Humility》下で《トリスケリオン/Triskelion》を出すと、
+1/+1カウンターが3つ乗った状態で場に出、《謙虚/Humility》影響下でも4/4になる。
カウンターによる修正は第6c種だからだ。
4)《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》イベント
これは私自身がプレイしていた試合での出来事。
相手に《運命の輪/Wheel of Fortune》をプレイされ、解決時に私の手札から
《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》が捨てられた。
私はなんの気なしに《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》をライブラリーに
混ぜ入れ、新たに7枚を引こうとしたのだが、相手に止められた。
「なんで(巨像を)混ぜ入れたんですか?」
「手札を捨てたときに、巨像は墓地におかれますが、その代わりにライブラリーへ混ぜ入れられるからです。」
「微妙なんでジャッジ呼んでもいいですか?」
承諾し、一応ジャッジに説明をすると、同じ裁定を下してくれた。
置換効果は起こるべきイベントを置換する。
どこからどこまでが一連のイベントであるかどうかは、その内容によって変わるので
注意しなくてはいけない。
例を出そう。
1)
「あなたはカードを3枚引く。」というイベントがあったとする。
これは、
「あなたはカードを1枚引く。あなたはカードを1枚引く。あなたはカードを1枚引く。」
というのと同じことである。
2)「あなたのライブラリーの上から3枚のカードを墓地に置く。」というイベントがあったとする。
これは、
「あなたのライブラリーの上から1枚のカードを墓地に置く。
あなたのライブラリーの上から1枚のカードを墓地に置く。
あなたのライブラリーの上から1枚のカードを墓地に置く。」
とは同じではない。
====================
ゆめゆめご注意なされよ。
次の更新は水曜か木曜に。
ひさびさのプレイヤー参加が Vintage というのもなんだかな感じですが、大会そのものは
見てて面白いテーブルもあり、楽しめました。
成績は2−4−0でずたぼろでしたが。レポートは白衣日記にあるのでそっち参照。
で、Vintage環境で気になった+聞かれたルールをさらさらと紹介。
1)《Mana Drain》とメイン・フェイズ
《Mana Drain》のテキストは以下の通り。
Counter target spell. At the beginning of your next main phase, add {X} to your mana pool, where X is that spell’s converted mana cost.
つまり戦闘前メイン・フェイズに打つと、同じターンの戦闘後メイン・フェイズにマナが出てきてしまう。
なので、戦闘をするかしないかは常に宣言をしてはっきりさせないといけない。
また、特に呪文や能力の効果が無い限り、各ターンにはきちんと各フェイズやステップは存在するので、
自分がどのフェイズ/ステップで、どう行動をしたいのかを、相手に明確に伝えることが必要となる。
動く前に、まず一呼吸。これ大事ね。
2)《虚空の力線/Leyline of the Void》と《次元の狭間/Planar Void》
こんなことを聞かれた。
「《虚空の力線/Leyline of the Void》を相手に出されている時に、それを《帰化/Naturalize》で
破壊したんですよ。そうしたら、《帰化/Naturalize》は墓地ですか?それともリムーブですか?」
答えはもちろん「墓地に置かれる」である。
なんのことはない。《帰化/Naturalize》が解決されて、解決の最終段階としてスタックから墓地に
置かれるときには、すでに《虚空の力線/Leyline of the Void》が場にないため、置換されることは
無いからである。
ではこれが似たようなカードである《次元の狭間/Planar Void》ならどうだろうか?
先ほどの力線と同じ理由で《帰化/Naturalize》は墓地に置かれる。
では、破壊された《次元の狭間/Planar Void》はどうだろうか?
《次元の狭間/Planar Void》が墓地に置かれたときに、最後の情報を参照することになり
自分自身の能力が誘発する。つまり、誘発型能力として「そのカードをゲームから取り除く」
という能力がスタックに乗り、解決時に墓地から取り除かれるのだ。
詳しくは、CR410.10d.の「領域変更誘発」を参照。
3)《謙虚/Humility》
とある声が聞こえてきた。
「……《謙虚/Humility》は第4種だから、《現実主義の修道士/Monk Realist》の能力は
状況起因効果によって失われて、なにも起きない。だから壊せないよ。」
頭痛くなるような、うろおぼえ知識の固まりである。
結論が合っているのでなおさらタチが悪い。
《謙虚/Humility》は、常在型能力・継続的効果・第5種+第6b種を持つ。
《現実主義の修道士/Monk Realist》にかかわらず、《謙虚/Humility》が場にあるときに
「これが場に出たとき〜」という能力をもつクリーチャー(いわゆる187生物)は、
第5種の効果が適用された時点で、もう能力を持っていないので、誘発することはない。
また、《謙虚/Humility》下で《トリスケリオン/Triskelion》を出すと、
+1/+1カウンターが3つ乗った状態で場に出、《謙虚/Humility》影響下でも4/4になる。
カウンターによる修正は第6c種だからだ。
4)《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》イベント
これは私自身がプレイしていた試合での出来事。
相手に《運命の輪/Wheel of Fortune》をプレイされ、解決時に私の手札から
《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》が捨てられた。
私はなんの気なしに《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》をライブラリーに
混ぜ入れ、新たに7枚を引こうとしたのだが、相手に止められた。
「なんで(巨像を)混ぜ入れたんですか?」
「手札を捨てたときに、巨像は墓地におかれますが、その代わりにライブラリーへ混ぜ入れられるからです。」
「微妙なんでジャッジ呼んでもいいですか?」
承諾し、一応ジャッジに説明をすると、同じ裁定を下してくれた。
置換効果は起こるべきイベントを置換する。
どこからどこまでが一連のイベントであるかどうかは、その内容によって変わるので
注意しなくてはいけない。
例を出そう。
1)
「あなたはカードを3枚引く。」というイベントがあったとする。
これは、
「あなたはカードを1枚引く。あなたはカードを1枚引く。あなたはカードを1枚引く。」
というのと同じことである。
2)「あなたのライブラリーの上から3枚のカードを墓地に置く。」というイベントがあったとする。
これは、
「あなたのライブラリーの上から1枚のカードを墓地に置く。
あなたのライブラリーの上から1枚のカードを墓地に置く。
あなたのライブラリーの上から1枚のカードを墓地に置く。」
とは同じではない。
====================
ゆめゆめご注意なされよ。
次の更新は水曜か木曜に。
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