#GP浜松に参加されていたみなさん、お疲れ様でした。
#課題は残りましたが、自分自身は非常に楽しい時を過ごせました。
#今回は意識的にプレイヤーへ多く話しかけていたんですが、
#正直、白黒シャツの人に話しかけられると、プレイヤーの方はどう思うんですかね?

会場では、Ice Ageのカードである《Fiery Justice》を首から提げていたのですが、
このカードが気になったらしく、のぞき込むプレイヤーが多かったです。
そんなに珍しいですかね?

では先週の回答を。

問1
呪文や能力によって打ち消されない呪文(または能力)はたくさんあるが、
ルールによって打ち消されない呪文(または能力)もある。
○か×か?




《金粉のドレイク/Gilded Drake》の能力がそれにあたる。
この誘発型能力は、解決時に対象が無くても、「対象不適正で」打ち消されることがない。

#もちろん、《もみ消し/Stifle》でも打ち消されることはありません。

問2
毎度おなじみプレイヤーAとプレイヤーBが対戦をしている。
場にはプレイヤーAのコントロールする《湧出/Upwelling》があり、
そのせいでお互いのマナ・プールにはものすごい量のマナが貯まっている。

さて、プレイヤーAが《精神隷属器/Mindslaver》を出し、こう言った。

「これを起動して、僕は次の僕のターンのコントロールを自分自身で得ることにするよ。
で、《湧出/Upwelling》を《帰化/Naturalize》して壊す。
そうしたら、僕は《精神隷属器/Mindslaver》のおかげでマナ・バーンはしないけど、
君(=プレイヤーB)は、その大量のマナを使い切らないと死ぬよ。」

「困ったな。そいつの起動に割り込むカードも能力も無いんだ。」
と、渋い顔をしたプレイヤーB。さて、プレイヤーBの運命やいかに。


プレイヤーBも、プレイヤーAも、マナ・バーンを起こす。

《精神隷属器/Mindslaver》のテキスト内にある注釈文には、以下のようなことが書かれている。

(あなたはそのプレイヤーが見ることのできるすべてのカードを見て、そのプレイヤーの
すべての決定を行う。そのプレイヤーはマナ・バーンによってライフを失わない)


これだけ見ると、対象になったプレイヤーはマナ・バーンを起こさないように読める。

さて、CR507はこの《精神隷属器/Mindslaver》について書かれている項目だが、CR507.4を見ると

プレイヤーは、他のプレイヤーによって自分のターンがコントロールされている間、
マナ・バーンによってライフを失わない


他のプレイヤーによって、と明記されている。
つまり、自分自身をコントロールの対象にしたとしても、マナ・バーンを防ぐことはできない。
結局、プレイヤーBはもとより、プレイヤーAもマナ・バーンを大量にくらう。なむ。

ついでにGathererで《精神隷属器/Mindslaver》をひっぱると、以下のような文章がでてくる。

Oct 4, 2004 - You can take control of your own turn, but this has no real effect.
You still lose life from mana burn.


まさにそのまま。

問3

場にはプレイヤーAのコントロールする《海の中心、御心/Mikokoro, Center of the Sea》と
《荒廃の言葉/Words of Waste》がある。

プレイヤーAは《荒廃の言葉/Words of Waste》を起動して、それが解決されてから、
《海の中心、御心/Mikokoro, Center of the Sea》を起動した。

さて、対戦相手であるプレイヤーBの手札が0枚だった場合、

3−1)最終的に、プレイヤーBの手札は何枚になるか? その理由も答えよ。

上と同じ状況で、プレイヤーBの手札は《森/Forest》1枚だけで、
次に引くカードが《山/Mountain》だったとする。

3−2)最終的に、プレイヤーBの手札の内容は何になるか? その理由も答えよ。


3−1)1枚になる。

《荒廃の言葉/Words of Waste》によって、プレイヤーAのドローが置き換わる。
この状態で《海の中心、御心/Mikokoro, Center of the Sea》を起動した場合、
プレイヤーBのとる行動は、「1枚カードを引く」と、「1枚カードを捨てる」ことを
同時に行わなくてはならない。

つまり、この効果によって今引いたカードを、捨てることはできない。

「カードを引いてから、捨てる」のではない。「引く」のと「捨てる」のはあくまで同時である。

さて、プレイヤーBの手札が無かった場合はどうなるか。
この効果によって引いたカードを捨てることは無いので、「捨てる」の部分は無視され、
結局プレイヤーBはカードを引いておしまい、となる。なので最終的に手札は1枚。

 
3−2)《山/Mountain》のみ。

上の説明を踏まえると、「引く」カードは《山/Mountain》であり、
「捨てる」カードは《森/Forest》でなくてはならない。

これ以外のカードの動きは無いので、プレイヤーBは、動作として

「《森/Forest》を捨てて、《山/Mountain》を引く」ことになる。
最終的にはプレイヤーBの手札は《山/Mountain》のみとなる。

==================
そんなところで。

コメント

nophoto
okay
2006年4月11日15:12

関係ない話で恐縮ですが、
昨日のプレビュー・カードの《Experiment kraj》についてなのですが、
Experiment Kraj
Experiment Kraj has all activated abilities of each other creature with a +1/+1 counter on it.
T:Put a +1/+1 counter on target creature.
《弧炎撒き》と《水面院の歴史家、歌穂》に+1/+1カウンターが乗り《Experiment kraj》が能力を得ている場合、CR217.7dの「同じオブジェクトから同時に得た能力」に当てはまらないため、元《弧炎撒き》能力で取り除いたカードは元《水面院の歴史家、歌穂》能力ではプレイできませんが、
さらにその《Experiment kraj》を対象に《水銀の精霊》の能力を使うと、《水銀の精霊》が得た能力は「同じオブジェクト(《Experiment kraj》)から同時に得た能力」になるため、この《水銀の精霊》は元《弧炎撒き》能力で取り除いたカードを元《水面院の歴史家、歌穂》能力でプレイできるということになるんでしょうか。
可能な気もしますが、CR217.7dの趣旨には反している気もします。testingさんの意見をうかがってもよろしいでしょうか。

testing
testing
2006年4月11日17:25

プレビューとはいえ、オラクルも無いようなカードの話をするのはいかにもファンタジーです。(w
が、あくまで(ジャッジではなくて個人としての)私の意見を書きますと、その場合でもプレイできないと思います。

217.7d. (抜粋)
この能力は、それが”印刷されている”カードの能力によって...

217.7dには印刷されているカードの能力について言及されております。《Experiment kraj》の能力でそれらの能力を持っていたとしても、それらは印刷されたものではありません。
なので、《水銀の精霊/Quicksilver Elemental》で《Experiment kraj》の能力をまるごとコピーしたとしても、元々印刷されていない能力だった場合は、「(適切な)能力によって(適切に)取り除いたカード」では無い、と判断します。

いかがでしょう?

丹依悠。
丹依悠。
2006年4月11日17:31

一部、問題に曖昧さがあったため、コメント致します。

>問2
プレイヤーAが得ようとしているターンは、次の自分のターンであるため
プレイヤーBには、精神隷属器の効果が発揮される前に、1ターン回ってくる。
通常ドローもできるため、精神隷属器の起動時には何もできなくても
自分のターンのドロー以降で状況が変わるという不確定要素を
否定できないため、解答は「解答できない」。

>問3
>《海の中心、御心/Mikokoro, Center of the Sea》を起動した。
マナ能力とドロー能力のどちらを起動したのか明確にされていないので、
それぞれに2通りの解答があることになります。
3−1)0枚、または1枚
3−2)手札がない、または山1枚

過去の問題からしても、書かれていない要素は自分で推測しようみたいな
「あー、その手か」っぽい問題もなきにしもあらず、でしたので
解答に困っている方が複数名いた模様、、、、、

.

testing
testing
2006年4月11日17:52

>> 丹依悠。様
ご指摘の通りだと思います。
曖昧さが含まれる問題の出し方をするときは多々ありますし、
どうとでも受け取れる書き方をすることが多いかもしれません。
すべては私の文才の無さによるものです。誠に申し訳ございません。

で、大切なのは「回答に至る道を理解すること」であって、「おいらの問題に正解すること」じゃないです。
問題に不備があると思ったなら、自分なりに不備を補填し、その上で回答を組み上げる。
そうすることによって、実際のゲームで何が起こっても対処できると私は考えています。

#で、不備があったら、どんどん叩いてくださいませ。

nophoto
okay
2006年4月11日18:34

《Experiment kraj》の質問ですが、
これ、《Experiment kraj》の部分を《水銀の精霊》にして、能力を得ている《水銀の精霊》を対象に別の《水銀の精霊》の能力を起動して能力を得ても状況が同じでした。
どちらにしろ、取り除いたカードをプレイできるというのは不自然なので、元々印刷されていたカードの能力を見るということですね。
回答ありがとうございました。

nophoto
ニックネーム無し
2006年4月11日20:48

>能力を得ている《水銀の精霊》を対象に別の《水銀の精霊》の能力を起動して能力を得ても状況が同じでした。
単に自身を対象に起動しても同じだったり。

丹依悠。
丹依悠。
2006年4月11日21:57

>そうすることによって、実際のゲームで何が起こっても対処できると私は考えています。
ありがとうございます、精進します /(−−)

nophoto
ロード太郎
2008年5月9日0:40

《御心》のドロー×2は「ドロー1枚、そしてドロー1枚」と処理されるので、置換されても、ドローとディスカードは同時ではないのでは?

(Informalな用語を使って、申し訳のうございます。)

testing
testing
2008年5月9日13:58

> ロード太郎 さん

> 《御心》のドロー×2は「ドロー1枚、そしてドロー1枚」と処理されるので

いいえ。これは複数枚のドローではなく、文字通り「各プレイヤーはカードを1枚引く」です。
「Aが1枚引いてから、Bが1枚引く」では決してありません。全てのカードは同時に引かれます。

nophoto
ロード太郎
2008年5月10日12:05

カードの能力の効果を勘違いしてました (恥
実際にカードのテキストがあれば絶対ない間違いなんですがねぇ

nophoto
ミズタマ
2008年5月11日0:10

 “出題当時”と違って“2008年5月現在”では、新たに設けられたルール(2006年10月、TSP発売時のCR更新の際)によって「全プレイヤーが同時に1ドロー」ではなくなっております。

423.2a If an effect instructs more than one player to draw cards, the active player performs all of his or her draws first, then each other player in turn order does the same.

423.2a 複数のプレイヤーにカードを引くように指示している場合、まずアクティブ・プレイヤーがその全てのカードを引き、その後で他のプレイヤーがターン順にカードを引く。

 そのため、Aがアクティブ・プレイヤー(以下、AP)である場合、《海の中心、御心》によって「Aが1ドローし、その後Bが1ドロー」が行われようとするのが、《荒廃の言葉》によって置換されて「Bが1ディスカードし、その後Bが1ドロー」になります。
 逆にBがAPである場合、《海の中心、御心》によって「Bが1ドローし、その後Aが1ドロー」が行われようとするのが、《荒廃の言葉》によって置換されて「Bが1ドローし、その後Bが1ディスカード」になります。

 ゆえに、現在のルールに基づく解答は、以下のようになります。
3−1)AがAPである場合、1枚。BがAPである場合、0枚。
3−1)AがAPである場合、《山》1枚のみ。BがAPである場合、《山》か《森》かのどちらかBが選んだ方1枚。

testing
testing
2008年5月11日2:40

フォローありがとうございます。

#・・・記事の日付通りに答えるのも考え物だなう。

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