#PTQプラハ名古屋2次に参加してきました。しかもプレイヤーで。
#戦績は1−2−1とぱっとしませんでしたが、この環境は非常に面白い
#ことを再認識することになりました。
#「あれ?ジャッジじゃないんですか?」と聞かれた回数は12回でした。
数えるおいらも変だとは思いますが。
それでは先週の回答を。
×
交換が行われる場合、その交換が行えない状態であったならば、何も効果は発生しない。
例えば、自分と相手のクリーチャー1体を交換する場合だと、解決時に一方のクリーチャーが
場から離れていると、交換は成立せず、結果としてなにもおこらない。
だが、領域をまるごと交換する場合や、そもそも交換にたいして何も制限が無い場合は、
交換はそのまま行われる。《道徳の変遷/Morality Shift》など。
1個のトークンをブロックに割り振らないといけない
「2体以上ではブロックされない」
「可能な限りブロックに参加する」
を両方とも満たすのは、「1体がブロックに参加する」という状況だけ。
「1体もブロックに参加しない(=0体)」では、《寄せ餌/Lure》に反する。
「2体以上がブロックに参加する」では、《忍び寄る虎/Stalking Tiger》に反する。
残念ながらあり得ない
この問題は、某所の掲示板での話題が鍵になっている。
『《アーテイのおせっかい/Ertai’s Meddling》というカードがある。
変異をもつクリーチャーを裏向けでプレイし、《アーテイのおせっかい》で取り除いた場合、
帰ってくるカードはどのような状態か?』
これの回答は、そのものズバリの文章がGathererに書いてある。
戻ってくるのは「表向き、名前無し、マナ・コスト{0}、テキスト無し、2/2」
というクリーチャー呪文なのだ。
ではそのカードはどのような状態か?
……これは面白いと思い、問題にしてみたのだ。
さてここからである。なぜこの方法で裏向けにならないのか?
まずは順を追って解決していこう。
《賛美されし天使/Exalted Angel》を変異状態でプレイし、スタックに載せ、
これに対して《アーテイのおせっかい/Ertai’s Meddling》をX=1でプレイしたとする。
《アーテイのおせっかい/Ertai’s Meddling》を解決する。
スタック上の裏向けの天使は、スタック領域からゲーム外領域に移動する。
領域がゲーム外に移動したので、オブジェクトは新しいオブジェクトと判断され、前の状態を失う。
つまり天使は表になる。そこに1個のdelay counterを載せ、次のアップキープ・ステップを待つ。
さてdelay counterが取り除かれると、《アーテイのおせっかい/Ertai’s Meddling》の効果により
「元の呪文のコピーとして」このカードがスタックに置かれる。
ここでいう「元の呪文」とはなにか?
……みんなで歌おうLKI……
つまり、変異状態で裏向けになっている時のコピー可能な値が参照される。
名前は無く、マナ・コストは{0}であり、カード・タイプはクリーチャーで、テキストが白紙の2/2である。
「裏向きである」ということ自体はコピー可能な値ではない。あくまで、「裏向きであることを加味した値」
がコピー可能な値である。
なので、《アーテイのおせっかい/Ertai’s Meddling》によって帰ってきた天使は、
名前:無し
マナ・コスト:{0}
クリーチャー -- (サブタイプ無し)
(テキスト無し)
2/2
で、見た目は表を向いた《賛美されし天使/Exalted Angel》である。
そしてこのカードはまごうことなき「表向き」である。
なお、変異能力は、スタックから取り除かれて表向けになったときに終了している。
なので、変異コストを払って元の《賛美されし天使/Exalted Angel》に戻ることはできない。
長くなってしまったが、結局の所、題意を満たすような状況を《アーテイのおせっかい/Ertai’s Meddling》
で作ることはできない。また、他のカードでも出来ないようだ。
「トークンとして使った」
というのはある意味で正解に一番近いかもしれない。
が、認定大会ではそのような使い方はしてはいけないので、この回答を認めるのは苦しい。
(フロアルール参照)
==============
ある意味卑怯だ、というのは「結局答えがなくなってしまった」から。
特定のカードを使い、状況を作り出そうとして、あえなく失敗しているのだから。
このような問題は2度と作らないようにしないといけない……精進、精進。
#戦績は1−2−1とぱっとしませんでしたが、この環境は非常に面白い
#ことを再認識することになりました。
#「あれ?ジャッジじゃないんですか?」と聞かれた回数は12回でした。
数えるおいらも変だとは思いますが。
それでは先週の回答を。
問1
「何かと何かを交換する」といった場合、一方の「何か」が空であれば、その交換は成立しない。
○か×か。また、その理由を挙げよ。
×
交換が行われる場合、その交換が行えない状態であったならば、何も効果は発生しない。
例えば、自分と相手のクリーチャー1体を交換する場合だと、解決時に一方のクリーチャーが
場から離れていると、交換は成立せず、結果としてなにもおこらない。
だが、領域をまるごと交換する場合や、そもそも交換にたいして何も制限が無い場合は、
交換はそのまま行われる。《道徳の変遷/Morality Shift》など。
問2
《忍び寄る虎/Stalking Tiger》という、「2体以上ではブロックされない」クリーチャーがいる。
さて、《忍び寄る虎/Stalking Tiger》が《寄せ餌/Lure》をつけて攻撃してきた。
私のコントロール下には、3つの苗木トークン(1/1)があるのだが、
適正にブロックするとなると、何個のトークンをブロックに割り振るのだろうか?
1個のトークンをブロックに割り振らないといけない
「2体以上ではブロックされない」
「可能な限りブロックに参加する」
を両方とも満たすのは、「1体がブロックに参加する」という状況だけ。
「1体もブロックに参加しない(=0体)」では、《寄せ餌/Lure》に反する。
「2体以上がブロックに参加する」では、《忍び寄る虎/Stalking Tiger》に反する。
問3
今、場領域であるテーブルの上に、1枚のカード(カード・タイプはクリーチャー)がある。
このカードは、全体が茶色っぽくて大きく"Magic; The Gathering"というロゴが書かれた面を見せている。
……簡単に言うと、このカードは視覚的に「裏向け」になっているのだ。
こういうめんどくさい言い回しをするのには訳がある。
なんと、このカードの情報は裏向きではなく、「表向き」だというのだ!
このような事がありうるだろうか。
ありうる場合、そのやり方を簡潔に述べよ。
残念ながらあり得ない
この問題は、某所の掲示板での話題が鍵になっている。
『《アーテイのおせっかい/Ertai’s Meddling》というカードがある。
変異をもつクリーチャーを裏向けでプレイし、《アーテイのおせっかい》で取り除いた場合、
帰ってくるカードはどのような状態か?』
これの回答は、そのものズバリの文章がGathererに書いてある。
戻ってくるのは「表向き、名前無し、マナ・コスト{0}、テキスト無し、2/2」
というクリーチャー呪文なのだ。
ではそのカードはどのような状態か?
……これは面白いと思い、問題にしてみたのだ。
さてここからである。なぜこの方法で裏向けにならないのか?
まずは順を追って解決していこう。
《賛美されし天使/Exalted Angel》を変異状態でプレイし、スタックに載せ、
これに対して《アーテイのおせっかい/Ertai’s Meddling》をX=1でプレイしたとする。
《アーテイのおせっかい/Ertai’s Meddling》を解決する。
スタック上の裏向けの天使は、スタック領域からゲーム外領域に移動する。
領域がゲーム外に移動したので、オブジェクトは新しいオブジェクトと判断され、前の状態を失う。
つまり天使は表になる。そこに1個のdelay counterを載せ、次のアップキープ・ステップを待つ。
さてdelay counterが取り除かれると、《アーテイのおせっかい/Ertai’s Meddling》の効果により
「元の呪文のコピーとして」このカードがスタックに置かれる。
ここでいう「元の呪文」とはなにか?
……みんなで歌おうLKI……
つまり、変異状態で裏向けになっている時のコピー可能な値が参照される。
名前は無く、マナ・コストは{0}であり、カード・タイプはクリーチャーで、テキストが白紙の2/2である。
「裏向きである」ということ自体はコピー可能な値ではない。あくまで、「裏向きであることを加味した値」
がコピー可能な値である。
なので、《アーテイのおせっかい/Ertai’s Meddling》によって帰ってきた天使は、
名前:無し
マナ・コスト:{0}
クリーチャー -- (サブタイプ無し)
(テキスト無し)
2/2
で、見た目は表を向いた《賛美されし天使/Exalted Angel》である。
そしてこのカードはまごうことなき「表向き」である。
なお、変異能力は、スタックから取り除かれて表向けになったときに終了している。
なので、変異コストを払って元の《賛美されし天使/Exalted Angel》に戻ることはできない。
長くなってしまったが、結局の所、題意を満たすような状況を《アーテイのおせっかい/Ertai’s Meddling》
で作ることはできない。また、他のカードでも出来ないようだ。
「トークンとして使った」
というのはある意味で正解に一番近いかもしれない。
が、認定大会ではそのような使い方はしてはいけないので、この回答を認めるのは苦しい。
(フロアルール参照)
==============
ある意味卑怯だ、というのは「結局答えがなくなってしまった」から。
特定のカードを使い、状況を作り出そうとして、あえなく失敗しているのだから。
このような問題は2度と作らないようにしないといけない……精進、精進。
コメント
今回の問1の正解なのですが、
「その交換は成立しない。○か×か。」なので
正解が「成立しない」のであれば、○×だと○の方になるのではないでしょうか?
私の読解違いでしたら、ご容赦ください。
.
問題は、《Enter the Dungeon》と透明なテーブルとが共存しうるかということと、《Enter the Dungeon》はカジュアルでしか使えないこと……。
《アーテイのおせっかい》は思いつきませんでした。やっぱりこのカード面白いですね。
>丹依悠。さん
問1の回答の後半部分は
「だが、領域をまるごと交換する場合や、そもそも交換にたいして何も制限が無い場合は、交換はそのまま行われる。《道徳の変遷/Morality Shift》など。」
とあるので、正解は「成立しない場合とする場合がある」です。
つまり答えは×で問題ないと思います。
>(フロアルール参照)
UTR 35節と37節を読むと、デッキがスリーブに入っている限りはそのような使用法を排除しない(好ましくはないですが、それはここでは論点ではありません)と解釈できますが、そのあたりはどうなのでしょう?
ジャッジ間での見解などを教えていただければ幸いです。
すみません、なぜかそこだけ見落としていました; ありがとうございます。
>ゴンゴンさま
《詐欺の壁》の能力で裏向きになっていますから、単純にそれは裏向きのパーマネントです(表向きか裏向きかはコピー可能ではありません)。
特性が通常の裏向きのクリーチャーのそれであるかどうかと言うのは関係ありません。
そうですねえ。コピー情報には、裏表の状態含まないって言われてるのに、すっかり失念してました。もし混乱された方がいたら(いないと思いますが)申し訳ない。
>>(フロアルール参照)
>UTR 35節と37節を読むと、デッキがスリーブに入っている限りはそのような使用法を排除しない(好ましくはないですが、それはここでは論点ではありません)と解釈できますが、そのあたりはどうなのでしょう?
>ジャッジ間での見解などを教えていただければ幸いです。
○○という理由で好ましくないからやめるべきという議論をしないのであれば
全く問題ないと考える。
なおその場合すり替えを容易に行うことができるためUTRが好ましくないと考える。ジャッジはこの類の主張をプレイヤーでなくDCIにぶつけるべきだろう。プレイヤーには(代替物を用意する必要はないと周知されているのだから)丁寧にジャッジが用意した別の方法を使ってもらうようお願いすべきだろう。
まさにテーブルという言葉を逆手に取った考えですね。脱帽です。
では、「透明なダンジョン」についての意義を聞きましょうか。(ご冗談を!
>スリーブ有りでの裸カード使用について
ジャッジ間での見解ではなく、私、testing個人の見解としましては、
そのような使用方法は、すり替えを疑うことになってしまうので、
できるならば認めたくありません。プレイヤーに自粛をお願いするでしょう。
(某主催者さんのコメントと一致しますね。)
UTRに記載されていないからといって、それが行って良い行為である、というのは
あまりに短絡的な考えです。紙の上のルールはあくまで机上の論理であり、
現実にそぐわないことがたくさんあると私は考えます。
それらをうまいことつなぐのがジャッジという役割だと思っています。
なのでジャッジは機械ではなくて人間なんですよ。