新しいCRが発表されましたので、2010年9月20日CR更新分のざっくり訳をお届けします。
参照する項目のナンバリング振りなおしや細かい文法、言葉、記号の変更などは表記しません。

http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/109c&page=4

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青文字は既存の変更、
赤文字は新規項目です。

・112.6e (特定の領域からプレイできる能力)

特定のオブジェクトがどの領域からプレイされる、もしくは唱えられるかを決定する能力は
あらゆる領域で機能しますが、今回の変更で「ゲームの外部」でも機能することが明記されました。

例)
《ウラモグの種父/Spawnsire of Ulamog》の能力が書き換えられて「騎士」をゲームの外部より
唱えられる状態になっている。このとき、ゲームの外部に《ストロームガルドの災い魔、ハーコン/
Haakon, Stromgald Scourge》がある場合、《ストロームガルドの災い魔、ハーコン》は唱えられない。

・114.8a-c (対象の取り方)

自然な順番でなかったため、114.8a と 114.b が逆になりました。
114.c は参照する項目番号が変わっています。内容に変更はありません。

・118.2 (プレイヤーへのダメージ)

「通常は/Normally 」という語句が追加されました。内容に変更はありません。

・118.8 (プレイヤーがライフを失えない場合)

《白金の帝像/Platinum Emperion》などによって、プレイヤーがライフを失えない場合、
プレイヤーはコストとしてライフを支払うことも、ライフの総量を交換することもできない
という文が追加されました。既存の118.8は118.9へ移動しました。

・119.3 (ダメージの結果)

感染/Inefct によるダメージの結果が追加されました。

・119.4c (ダメージの適用)

2番目の例示でわかりづらい箇所の文言が変わりました。内容に変更はありません。

・201.4a (オブジェクトの参照)

能力自体は(他のオブジェクトに)能力を与えず、与えるのは効果によるものなので、
始めの文章が「能力による効果が他の能力をオブジェクトに与え~」と修正されました。

・204.3i, 204.3k, 206.2c

プレインズウォーカー・タイプに「Koth/コス」「Venser/ヴェンセール」が追加されました。
また、クリーチャー・タイプに「Hippogriff/ヒポグリフ」 が追加されました。

能力語として、「Metalcraft/金属術」が追加されました。

・206.3 (印章)

ラヴニカブロックの各カードに書かれていたギルドアイコンの文章が整理され、
ミラディンの傷跡にある2つの印章に関しての説明が追加されました。
印章はゲームのプレイに何も影響をもたらしません。

・207.2, 207.2a (P/Tの*について)

《タルモゴイフ/Tarmogoyf》などにみられる*の計算方法について、文章がより明確になりました。

・302.7 (クリーチャーへのダメージ)

クリーチャーへ与えられたダメージで、クリーチャーが負わない例外として、
元々あった萎縮/Wither に加えて、感染/Infect が追加されました。

・400.7c (領域移動したオブジェクトが記憶を失わない例)

パーマネントの能力が、そのパーマネントが呪文として唱えられる際に行われた選択の情報を
必要としている場合に、呪文を唱えるときにどのようなマナが支払われたか、も問えるように明確化されました。


・605.1a (マナ能力である条件)

マナ能力の条件は以下の3つを満たす起動型能力である、と改訂されました。

  ・対象をとらない。
  ・解決時にプレイヤーのマナ・プールにマナを加えることができる。
  ・忠誠度能力でない。

#従って、《槌のコス/Koth of the Hammer》の2番目の能力はマナ能力ではありません。

忠誠度能力をマナ能力にしてしまうと、呪文や能力の解決中にマナの支払いを求められた
場合などで、忠誠度能力の起動条件(スタックが空で~うんぬん)と矛盾を起こしてしまうからです。

・614.12 (戦場に出る際の置換効果)

文章が少し調整されました。

例)《ヴォルラスの多相の戦士/Volrath’s Shapeshifter》を手札から唱え、それが戦場に出る際に
  墓地の一番上が《浄火明神/Myojin of Cleansing Fire》だった場合、
  《ヴォルラスの多相の戦士》は神性カウンターが乗った状態で戦場に出ます。

・701.23 (増殖を行う)

Proliferate/増殖(を行う) についての文章が追加されました。

・702.23i (フェイジング)

パーマネントがフェイズ・アウト/イン することによって、そのパーマネントがはずされた/つけられた
としても、「~~がはずれる/つけられるたび、」 という誘発型能力は誘発しなくなりました。

例)
《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear》につけられた《生体融合外骨格/Grafted Exoskeleton》が、
フェイズ・アウトしたとしても、《ルーン爪の熊》は生きのこります。


・702.87 (感染)

新キーワード能力、感染/Infect が追加されました。

・706.8 (丸ごとでないコピー効果)

《水銀のガルガンチュアン/Quicksilver Gargantuan》のように、一部の特性以外をコピーするような
効果や、能力をあとから付与するようなコピー効果を処理する場合、3つのカテゴリーに分けて
処理されるようになりました。

《騙り者、逆嶋/Sakashima the Impostor》を例にとりましょう。

 1)コピー効果によって得られる能力:

  《騙り者、逆嶋》の "{2UU}: Return Sakashima the Impostor to its owner’s hand at
   the beginning of the next end step." を追加します。

 2)コピーされない特性:

  《騙り者、逆嶋》はそのカード名までをコピーしません。カード名は「騙り者、逆嶋」のままです。

 3)コピー後の特性を変更もしくは追加する:

  《騙り者、逆嶋》は「伝説の」という特殊タイプを追加します。

・711 (他のプレイヤーをコントロールする)

この項目は「他のプレイヤーのターンをコントロールする」という表記でしたが、
他のプレイヤーをコントロールする、という表記に改められました。
#新しい《精神隷属器/Mindslaver》のテキストを参照。

機能的な変更はありません。

現在、他のプレイヤーをコントロールすることのできるカードは以下の3枚です。

 《精神隷属器/Mindslaver》
 《ソリン・マルコフ/Sorin Markov》
 《Word of Command》

・800.4a, 800.4b (多人数戦でプレイヤーがゲームから離れた)

他のプレイヤーをコントロールしていたプレイヤーがゲームから離れた場合、
そのコントロールは即座に終了します。また、その後のターンに、あるプレイヤーが
ゲームから離れたプレイヤーにコントロールされることが予約されていた場合、何も起きません。


・810.9h (双頭巨人戦でプレイヤーのライフが失われない場合)

《白金の帝像/Platinum Emperion》などの効果によって、あるプレイヤーのライフが失われない場合、
そのプレイヤーの属するチームの共有ライフは失われず、そのチームのプレイヤーはいずれも、
(0より大きい値の)ライフを支払うことはできません。

・用語集

感染/Infect, 増幅/Proliferate が追加されました。

 
 
 
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そんなところで。

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