#Modernのデッキタイプ別記事その6です。
#今までの記事はタグの Modern でよろしく。
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vol.6 "Pyromancer Ascension"
*昇天しましょう
スタンダードで《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》を中心に据えたコンボデッキは
度々見受けられました。カードソート用の呪文と軽量火力、打ち消しを大量に入れ、
コピーよるアドバンテージをじわじわと得て相手を倒すデッキになっています。
Modernでもそれは変わりません。形を変えるとマナ増加呪文を連打するStorm系のデッキになったり、
《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath》を追加して火力で押しつぶす方になったりします。
ドローという面で見れば、《黒檀の梟の根付/Ebony Owl Netsuke》を使用したハウリングオウルも
組むこともできますが、今回の記事では見送ります。
*構成
構成上、土地と《紅蓮術士の昇天》以外のカードは墓地に落ちる必要があるので、
同名のインスタントまたはソーサリーが4枚詰め込まれた形になります。
1枚刺しをするならばフィニッシャー呪文として割り切るべきです。
*構成(ドロー)
素早く《紅蓮術士の昇天》というパーツを見つけることが重要になるので、
軽いソート系の呪文が使用されます。
・《思案/Ponder》
・《定業/Preordain》
ほぼ鉄板で4枚採用されるソートカード。
・《深遠の覗き見/Peer Through Depths》
デッキのほとんどはインスタントかソーサリーなので、5枚掘れるこれは有効です。
・《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
0マナでカードを引けるライブラリー圧縮カード。相手の手札を確認できるのも良い。
・《血清の幻視/Serum Visions》
9枚目以降の《思案/Ponder》シリーズ。
・《吠えたける鉱山/Howling Mine》など
相手にもドローを与える/壊される可能性がある/昇天のカウンターが乗らない
ということにも気をつけること。
*構成(ユーティリティ)
打ち消し要素やマナ加速系のカードが主に入ります。
・《魔力変/Manamorphose》
昇天でコピーを作ることができれば加速とドローができるようになるカード。
・《炎の儀式/Rite of Flame》
墓地にあればあるほどマナが増える。ただし赤マナしか増えないことに注意。
・《差し戻し/Remand》
打ち消しの第1選択。相手のテンポを崩す/自分の呪文に唱えてコピーを再作成するなど、
使用はいくらでも考えられる。
・《交錯の混乱/Muddle the Mixture》
限定打ち消し兼、2マナの変成能力付き。《紅蓮術士の昇天》を始め足りないパーツを探しに。
・《思い起こし/Call to Mind》
スタンダードで採用されていた呪文。墓地のカードをぐるぐる回すことに特化した形に。
《時間のねじれ/Time Warp》を再度唱えることができればなお良い。
・《有毒の蘇生/Noxious Revival》
0マナで唱えられ、墓地からライブラリーの上に乗せることができるカード。
ドローできる呪文をあらかじめ唱えておけば、マナのかからない《思い起こし》に。
・《乱動への突入/Into the Roil》、《撤廃/Repeal》
パーマネントを戻すことのできるカード。役に立たない場合もあるので絶対視してはいけない。
その他、《謎めいた命令/Cryptic Command》、《マナ漏出/Mana Leak》、《卑下/Condescend》など。
*構成(エンドカード)
たいていは火力によるフィニッシュとなります。
・《稲妻/Lightning Bolt》
軽くて除去でインスタント。7発打つことが出来れば人は死にます。
・《ぶどう弾/Grapeshot》
Stormを十分稼ぐことができればこちらでもOK。
・《苦悩火/Banefire》などX火力
どのX火力を選んでも良いが、マナの増加分や使い回し前提、コピーの作成などに注意。
*サンプルデッキ
*ルーリング
・Storm系
*このターンにどのような動きをしたか、を再現できるのが望ましい。
できれば「このターンに何回の呪文を唱えたか」というメモを取っておくこと。
*《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》による呪文のコピーは唱えられていない。
従って、Stormの数には数えられない。コピーを唱えるかそうでないかはカードを見ること。
(→《等時の王笏/Isochron Scepter》)
・《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》
*両方の能力共に、唱えた時に誘発する。唱えた呪文が打ち消されるなどの理由で
スタックから取り除かれた場合でも、誘発型能力は解決される。
*2番目(コピーする方)の能力は、if節ではない。誘発時のみに探索カウンターの数を
数え、2個以上なら誘発する。解決時の数は見ない。
#今までの記事はタグの Modern でよろしく。
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vol.6 "Pyromancer Ascension"
*昇天しましょう
スタンダードで《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》を中心に据えたコンボデッキは
度々見受けられました。カードソート用の呪文と軽量火力、打ち消しを大量に入れ、
コピーよるアドバンテージをじわじわと得て相手を倒すデッキになっています。
Modernでもそれは変わりません。形を変えるとマナ増加呪文を連打するStorm系のデッキになったり、
《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath》を追加して火力で押しつぶす方になったりします。
ドローという面で見れば、《黒檀の梟の根付/Ebony Owl Netsuke》を使用したハウリングオウルも
組むこともできますが、今回の記事では見送ります。
*構成
構成上、土地と《紅蓮術士の昇天》以外のカードは墓地に落ちる必要があるので、
同名のインスタントまたはソーサリーが4枚詰め込まれた形になります。
1枚刺しをするならばフィニッシャー呪文として割り切るべきです。
*構成(ドロー)
素早く《紅蓮術士の昇天》というパーツを見つけることが重要になるので、
軽いソート系の呪文が使用されます。
・《思案/Ponder》
・《定業/Preordain》
ほぼ鉄板で4枚採用されるソートカード。
・《深遠の覗き見/Peer Through Depths》
デッキのほとんどはインスタントかソーサリーなので、5枚掘れるこれは有効です。
・《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
0マナでカードを引けるライブラリー圧縮カード。相手の手札を確認できるのも良い。
・《血清の幻視/Serum Visions》
9枚目以降の《思案/Ponder》シリーズ。
・《吠えたける鉱山/Howling Mine》など
相手にもドローを与える/壊される可能性がある/昇天のカウンターが乗らない
ということにも気をつけること。
*構成(ユーティリティ)
打ち消し要素やマナ加速系のカードが主に入ります。
・《魔力変/Manamorphose》
昇天でコピーを作ることができれば加速とドローができるようになるカード。
・《炎の儀式/Rite of Flame》
墓地にあればあるほどマナが増える。ただし赤マナしか増えないことに注意。
・《差し戻し/Remand》
打ち消しの第1選択。相手のテンポを崩す/自分の呪文に唱えてコピーを再作成するなど、
使用はいくらでも考えられる。
・《交錯の混乱/Muddle the Mixture》
限定打ち消し兼、2マナの変成能力付き。《紅蓮術士の昇天》を始め足りないパーツを探しに。
・《思い起こし/Call to Mind》
スタンダードで採用されていた呪文。墓地のカードをぐるぐる回すことに特化した形に。
《時間のねじれ/Time Warp》を再度唱えることができればなお良い。
・《有毒の蘇生/Noxious Revival》
0マナで唱えられ、墓地からライブラリーの上に乗せることができるカード。
ドローできる呪文をあらかじめ唱えておけば、マナのかからない《思い起こし》に。
・《乱動への突入/Into the Roil》、《撤廃/Repeal》
パーマネントを戻すことのできるカード。役に立たない場合もあるので絶対視してはいけない。
その他、《謎めいた命令/Cryptic Command》、《マナ漏出/Mana Leak》、《卑下/Condescend》など。
*構成(エンドカード)
たいていは火力によるフィニッシュとなります。
・《稲妻/Lightning Bolt》
軽くて除去でインスタント。7発打つことが出来れば人は死にます。
・《ぶどう弾/Grapeshot》
Stormを十分稼ぐことができればこちらでもOK。
・《苦悩火/Banefire》などX火力
どのX火力を選んでも良いが、マナの増加分や使い回し前提、コピーの作成などに注意。
*サンプルデッキ
Modern Daily #2739362 on 08/29/2011 by lobster411 (3-1-0)
Main
5《島/Island》
4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1《山/Mountain》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3《蒸気孔/Steam Vents》
1《湿った墓/Watery Grave》
1《苦悩火/Banefire》
4《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
1《ぶどう弾/Grapeshot》
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《魔力変/Manamorphose》
4《交錯の混乱/Muddle the Mixture》
4《深遠の覗き見/Peer Through Depths》
4《思案/Ponder》
4《定業/Preordain》
4《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》
4《差し戻し/Remand》
4《炎の儀式/Rite of Flame》
Sideboard
4《血染めの月/Blood Moon》
4《闇の腹心/Dark Confidant》
4《残響する真実/Echoing Truth》
3《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
*ルーリング
・Storm系
*このターンにどのような動きをしたか、を再現できるのが望ましい。
できれば「このターンに何回の呪文を唱えたか」というメモを取っておくこと。
*《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》による呪文のコピーは唱えられていない。
従って、Stormの数には数えられない。コピーを唱えるかそうでないかはカードを見ること。
(→《等時の王笏/Isochron Scepter》)
・《紅蓮術士の昇天/Pyromancer Ascension》
*両方の能力共に、唱えた時に誘発する。唱えた呪文が打ち消されるなどの理由で
スタックから取り除かれた場合でも、誘発型能力は解決される。
*2番目(コピーする方)の能力は、if節ではない。誘発時のみに探索カウンターの数を
数え、2個以上なら誘発する。解決時の数は見ない。
Welcome to Modern : vol.7 Hive Mind
2011年8月30日 Modern#Modernのデッキタイプ別記事その7です。
#今までの記事はタグの Modern でよろしく。
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vol.7 "Hive Mind"
*僕と一緒に契約して代金は君が先に払ってよ!
Legacyには《実物提示教育/Show and Tell》での一発出しか、《古えの墳墓/Ancient Tomb》等の
マナ加速から速攻で《集団意識/Hive Mind》を出し、各種《契約》サイクルを唱えて
相手のコントロールするコピーを作成させて、契約死させるデッキが存在します。
Modernには《実物提示教育/Show and Tell》も2マナ出る土地シリーズもありませんが、
高速で《集団意識/Hive Mind》を展開して《契約》を唱えて相手を倒すというコンボ自体は残っています。
《集団意識/Hive Mind》はそのコピーを作成するという性質上、《虚空の杯/Chalice of the Void》
と組み合わせて、自分の唱えた《契約》は打ち消されるのに、作成されたコピーは打ち消されない
といったことも可能です。また、《否定の契約/Pact of Negation》が入るので、
《Force of Will》が無いModernでは貴重な0マナ打ち消しが自然に組み込めるデッキになっています。
*構成(必須パーツ)
・《集団意識/Hive Mind》
これを高速で展開することが勝ちにそのまま直結する。
・《否定の契約/Pact of Negation》
《集団意識/Hive Mind》を通すためにとっておきたい。
・《タイタンの契約/Pact of the Titan》、《召喚士の契約/Summoner’s Pact》
・《仲裁の契約/Intervention Pact》、《殺戮の契約/Slaughter Pact》
《契約》サイクル。《タイタンの契約》、《召喚士の契約》、《仲裁の契約》は
要求されるコストや色マナが重く、唱えるのに何も制限が要らない。
対して《殺戮の契約》は対象となる生物が必要である。
*構成(ドロー/ユーティリティ)
Vol.6であったようなドロー呪文が使用されます。
・《思案/Ponder》
・《定業/Preordain》
・《血清の幻視/Serum Visions》 9枚目以降の《思案/Ponder》シリーズ。
打ち消し要素は《否定の契約/Pact of Negation》があるため、
《差し戻し/Remand》が主に使用されます。
*構成(マナ加速)
Storm系のマナ加速が使用されます。ついでなのでまとめておきましょう。
・0マナ:《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》(0→1。呪文ではない)
・1マナ:《炎の儀式/Rite of Flame》(1→2+枚数)
・2マナ:《捨て身の儀式/Desperate Ritual》(秘儀。2→3)
・2マナ:《発熱の儀式/Pyretic Ritual》(2→3)
・3マナ:《煮えたぎる歌/Seething Song》(3→5)
これらが代表的です。
・2マナ:《魔力変/Manamorphose》(マナは増えない。1ドロー)
・2マナ:《マナの地鳴り/Mana Seism》(土地n枚を生け贄にして{n}マナ)
・4マナ:《内なる火/Inner Fire》(4→手札の数と同じ{R})
・4マナ:《大地のうねり/Geosurge》(4→7。ただし生物かアーティファクトのみ)
条件付きで使用されるかもしれないマナ加速です。あまり現実的な選択ではありません。
*構成(サブ戦略)
・《天上の案内者/Ethereal Usher》
6マナの変成用カードです。5枚目以降の《集団意識/Hive Mind》として数えます。
・《トレイリア西部/Tolaria West》
こちらは0マナの変成用です。《契約》でもよし、サイドボードの0マナでもよし。
・《欠片の双子/Splinter Twin》+《詐欺師の総督》or《やっかい児/Pestermite》
青赤である以上、2枚コンボであるこれらをサブ戦略として仕込む手があります。
《否定の契約》があることを最大限に利用しましょう。
*サンプルデッキ
Modern Daily #2739362 on 08/29/2011 by bozidar2121 (4-0-0)
Main
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1《シヴの浅瀬/Shivan Reef》
8《冠雪の島/Snow-Covered Island》
3《冠雪の山/Snow-Covered Mountain》
1《蒸気孔/Steam Vents》
2《トレイリア西部/Tolaria West》
2《天上の案内者/Ethereal Usher》
4《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
4《集団意識/Hive Mind》
2《仲裁の契約/Intervention Pact》
3《否定の契約/Pact of Negation》
4《タイタンの契約/Pact of the Titan》
2《五元のプリズム/Pentad Prism》
4《思案/Ponder》
4《定業/Preordain》
4《差し戻し/Remand》
4《炎の儀式/Rite of Flame》
4《煮えたぎる歌/Seething Song》
Sideboard
1《巣穴からの総出/Empty the Warrens》
3《炎渦竜巻/Firespout》
3《月の大魔術師/Magus of the Moon》
1《否定の契約/Pact of Negation》
1《真髄の針/Pithing Needle》
1《紅蓮地獄/Pyroclasm》
2《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
1《殺戮の契約/Slaughter Pact》
2《呪文嵌め/Spell Snare》
*ルーリング
・《契約》サイクル
*《契約》が打ち消された場合、何も起きない。遅延誘発型能力は生成されない。
*遅延誘発型能力による支払いを忘れた場合、「支払うことを選ばなかった」と
みなされるので、そのプレイヤーはゲームに敗北する。
・《集団意識/Hive Mind》
*この能力は強制である。コピーは他のプレイヤーのコントロールで作成されスタックに積まれる。
*適正な対象が無い場合、新たな対象を選び直すことはできないが、「対象を変更しない」ことが
常に選択できる。
*これによって作成されたコピーは「唱えられ」ていない。単に作成される。
*おまけ
「やあ、僕の名前は《無限の日時計/Sundial of the Infinite》。
僕をデッキに入れて、《集団意識/Hive Mind》使いをげんなりさせようよ!」
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次回はDragonstormとAiR。