Friday Magic Quiz. [11-14]
2011年7月1日 FMQ#本日より新しいMTR、IPGが有効になります。
#スタンダードでは《精神を刻む者、ジェイス》と《石鍛冶の神秘家》は禁止ですよー。
そしてイベントデッキそのままでFNMに挑むおいらの姿が!
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それでは、今週の問題。
問:《倍増の季節/Doubling Season》
あなたは《倍増の季節/Doubling Season》を1つコントロールしている。
以下の行動を行った場合、カウンターはいくつになるだろうか?
1)あなたは《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》を手札から唱え、それが解決されて
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》は戦場に出た。
《野生語りのガラク》の上には忠誠カウンターが何個乗っているか?
2)あなたは《ゾンビ化/Zombify》を墓地の《トリスケリオン/Triskelion》を対象にして唱えた。
それが解決され、《トリスケリオン/Triskelion》は戦場に出た。
《トリスケリオン/Triskelion》の上には+1/+1カウンターが何個乗っているか?
3)あなたは《宝石鉱山/Gemstone Mine》を通常の土地のプレイとして戦場に置いた。
《宝石鉱山/Gemstone Mine》の上には採掘カウンターが何個乗っているか?
4)あなたは忠誠カウンターが4個乗っている《野生語りのガラク》をコントロールしている。
この状態で、この《野生語りのガラク》の1番目の能力を起動した。
《野生語りのガラク》の上には忠誠カウンターが何個乗っているか?
5)対戦相手の《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader》が攻撃して、あなたに2点の戦闘ダメージを与えた。
あなたが得る毒カウンターの数はいくつか?
6)対戦相手の《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader》が攻撃し、
あなたはこれを《絡み線の壁/Wall of Tanglecord》でブロックした。
そのまま2点の戦闘ダメージが割り振られたとすると、
《絡み線の壁/Wall of Tanglecord》に置かれる-1/-1カウンターの数はいくつか?
7)あなたの《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》を対象に、対戦相手が《穿刺破/Puncture Blast》を唱えた。
これを解決すると、《荒廃鋼の巨像》に置かれる-1/-1カウンターの数はいくつか?
8)あなたは蓄積カウンターが1つ乗っている《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》をコントロールしている。
あなたは増殖を行い、《永遠溢れの杯》のカウンターを増やすことにした。
さて、《永遠溢れの杯》の蓄積カウンターの数はいくつになるか?
9)あなたは+1/+1カウンターが1つ乗った《歩く墓場、髑髏茨》をコントロールしている。
対戦相手が《終止/Terminate》をこれに唱え、《歩く墓場、髑髏茨》は墓地に置かれた。
さて、《歩く墓場、髑髏茨》に置かれている+1/+1カウンターの数はいくつになるか?
10)あなたの墓地に+1/+1カウンターが1つ乗った《歩く墓場、髑髏茨》がある。
あなたはこれを対象に《ゾンビ化/Zombify》を唱え、《歩く墓場、髑髏茨》を戦場に出した。
さて、《歩く墓場、髑髏茨》に置かれている+1/+1カウンターの数はいくつになるか?
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いつものように、回答は来週にでも。
#今日辺りにM12のFAQが発表されるといいなあ、と思っているわたくし。
#FAQ→Update Bulletinチェック→Gatherer更新・辞書データ作成
#→デッキリストチェック→CR更新チェック という日々がはじまるのです。
あと、明日の木曜22時あたりからニコ生を行う予定です。
お題は「M12のFAQ」と、「おれのターンを終了するぜ」 で。
画像にもある《Sundial of the Infinite》の活用法・ネタを募集します。
ツイッター民は #endmyturn とかで発言すると拾えるかも。
----
それでは、先週の回答。
まずは《倍増の季節/Doubling Season》のオラクル・テキストを復習。
If an effect would put one or more tokens onto the battlefield under your control,
it puts twice that many of those tokens onto the battlefield instead.
If an effect would place one or more counters on a permanent you control, it places
twice that many of those counters on that permanent instead.
共通するのは「効果/effect」がトークンやカウンターを置いたり配置するようにさせる場合、
それを代わりに倍の個数にする、ということである。
これ自体は「代わりに/instead」が使われているので、置換効果である。つまり、そのようなイベント
がある場合、それは置換されることになる。
また、「効果/effect」とは、呪文や能力の結果としてゲーム内で起こる出来事である。
文章そのものは効果ではない。(CR609.1)
呪文や能力によって単発的もしくは継続的効果が作成され、それによってトークンやカウンターが
置かれたり配置されたりする場合、《倍増の季節》の置換効果によってそれは2倍の数を置いたり
配置したりすることになる。
以上を踏まえて。
1)6個
2)6個
3)6個
いずれも置換効果によってカウンターが配置されるので、その数は倍になる。
4)5個
忠誠度能力の起動コストとして忠誠カウンターが増えたり減ったりするので、これは効果ではない。
従って、[+1]の能力を起動したことにより、忠誠カウンターは1個増えて5個になる。
5)2個
《倍増の季節/Doubling Season》によってカウンターが倍になるのは、あなたのコントロールする
パーマネントに対してのみである。あなたが得る毒カウンターの数には影響しない。
従って、2個の毒カウンターを得ることになる。
6)2個
萎縮や感染を持つ発生源からクリーチャーに与えられたダメージは、そのクリーチャーに
その量の-1/-1カウンターを置く。(CR119.3d) これは置換効果ではなくゲームのルールである。
また、割り振られた戦闘ダメージが与えられるのはターン起因処理であり、これも効果ではない。
従って、配置されるカウンターの数に《倍増の季節/Doubling Season》は影響しない。
7)6個
上と異なり、《穿刺破》という呪文の結果、単発的効果としてダメージが与えられる。
「-1/-1カウンターを3個置く」という結果が、効果によるものなので、《倍増の季節》は
これによって置かれるカウンター2倍にする。
8)3個
1個増やすことを選び、それは増殖を行うという効果であるので、置かれるカウンターは
倍になって2個置かれる。最終的に、蓄積カウンターの数は3個になる。
9)1個
10)1個
いずれも、カウンターの配置が行われない。(残る、という表現は『配置』ではない)
ので、《倍増の季節/Doubling Season》は影響しない。
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そんなところで。
#FAQ→Update Bulletinチェック→Gatherer更新・辞書データ作成
#→デッキリストチェック→CR更新チェック という日々がはじまるのです。
あと、明日の木曜22時あたりからニコ生を行う予定です。
お題は「M12のFAQ」と、「おれのターンを終了するぜ」 で。
画像にもある《Sundial of the Infinite》の活用法・ネタを募集します。
ツイッター民は #endmyturn とかで発言すると拾えるかも。
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それでは、先週の回答。
問:《倍増の季節/Doubling Season》
あなたは《倍増の季節/Doubling Season》を1つコントロールしている。
以下の行動を行った場合、カウンターはいくつになるだろうか?
まずは《倍増の季節/Doubling Season》のオラクル・テキストを復習。
If an effect would put one or more tokens onto the battlefield under your control,
it puts twice that many of those tokens onto the battlefield instead.
If an effect would place one or more counters on a permanent you control, it places
twice that many of those counters on that permanent instead.
共通するのは「効果/effect」がトークンやカウンターを置いたり配置するようにさせる場合、
それを代わりに倍の個数にする、ということである。
これ自体は「代わりに/instead」が使われているので、置換効果である。つまり、そのようなイベント
がある場合、それは置換されることになる。
また、「効果/effect」とは、呪文や能力の結果としてゲーム内で起こる出来事である。
文章そのものは効果ではない。(CR609.1)
呪文や能力によって単発的もしくは継続的効果が作成され、それによってトークンやカウンターが
置かれたり配置されたりする場合、《倍増の季節》の置換効果によってそれは2倍の数を置いたり
配置したりすることになる。
以上を踏まえて。
1)あなたは《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》を手札から唱え、それが解決されて
《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》は戦場に出た。
《野生語りのガラク》の上には忠誠カウンターが何個乗っているか?
2)あなたは《ゾンビ化/Zombify》を墓地の《トリスケリオン/Triskelion》を対象にして唱えた。
それが解決され、《トリスケリオン/Triskelion》は戦場に出た。
《トリスケリオン/Triskelion》の上には+1/+1カウンターが何個乗っているか?
3)あなたは《宝石鉱山/Gemstone Mine》を通常の土地のプレイとして戦場に置いた。
《宝石鉱山/Gemstone Mine》の上には採掘カウンターが何個乗っているか?
1)6個
2)6個
3)6個
いずれも置換効果によってカウンターが配置されるので、その数は倍になる。
4)あなたは忠誠カウンターが4個乗っている《野生語りのガラク》をコントロールしている。
この状態で、この《野生語りのガラク》の1番目の能力を起動した。
《野生語りのガラク》の上には忠誠カウンターが何個乗っているか?
5)対戦相手の《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader》が攻撃して、あなたに2点の戦闘ダメージを与えた。
あなたが得る毒カウンターの数はいくつか?
4)5個
忠誠度能力の起動コストとして忠誠カウンターが増えたり減ったりするので、これは効果ではない。
従って、[+1]の能力を起動したことにより、忠誠カウンターは1個増えて5個になる。
5)2個
《倍増の季節/Doubling Season》によってカウンターが倍になるのは、あなたのコントロールする
パーマネントに対してのみである。あなたが得る毒カウンターの数には影響しない。
従って、2個の毒カウンターを得ることになる。
6)対戦相手の《ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader》が攻撃し、
あなたはこれを《絡み線の壁/Wall of Tanglecord》でブロックした。
そのまま2点の戦闘ダメージが割り振られたとすると、
《絡み線の壁/Wall of Tanglecord》に置かれる-1/-1カウンターの数はいくつか?
7)あなたの《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》を対象に、対戦相手が《穿刺破/Puncture Blast》を唱えた。
これを解決すると、《荒廃鋼の巨像》に置かれる-1/-1カウンターの数はいくつか?
6)2個
萎縮や感染を持つ発生源からクリーチャーに与えられたダメージは、そのクリーチャーに
その量の-1/-1カウンターを置く。(CR119.3d) これは置換効果ではなくゲームのルールである。
また、割り振られた戦闘ダメージが与えられるのはターン起因処理であり、これも効果ではない。
従って、配置されるカウンターの数に《倍増の季節/Doubling Season》は影響しない。
7)6個
上と異なり、《穿刺破》という呪文の結果、単発的効果としてダメージが与えられる。
「-1/-1カウンターを3個置く」という結果が、効果によるものなので、《倍増の季節》は
これによって置かれるカウンター2倍にする。
8)あなたは蓄積カウンターが1つ乗っている《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》をコントロールしている。
あなたは増殖を行い、《永遠溢れの杯》のカウンターを増やすことにした。
さて、《永遠溢れの杯》の蓄積カウンターの数はいくつになるか?
8)3個
1個増やすことを選び、それは増殖を行うという効果であるので、置かれるカウンターは
倍になって2個置かれる。最終的に、蓄積カウンターの数は3個になる。
9)あなたは+1/+1カウンターが1つ乗った《歩く墓場、髑髏茨》をコントロールしている。
対戦相手が《終止/Terminate》をこれに唱え、《歩く墓場、髑髏茨》は墓地に置かれた。
さて、《歩く墓場、髑髏茨》に置かれている+1/+1カウンターの数はいくつになるか?
10)あなたの墓地に+1/+1カウンターが1つ乗った《歩く墓場、髑髏茨》がある。
あなたはこれを対象に《ゾンビ化/Zombify》を唱え、《歩く墓場、髑髏茨》を戦場に出した。
さて、《歩く墓場、髑髏茨》に置かれている+1/+1カウンターの数はいくつになるか?
9)1個
10)1個
いずれも、カウンターの配置が行われない。(残る、という表現は『配置』ではない)
ので、《倍増の季節/Doubling Season》は影響しない。
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そんなところで。
Tournament announcements
2011年7月7日 Announcement#Update Bulletin を書き終わったというMattのツイートがあったので、
#そのうちFAQも上がることでしょう。色々な方面に感謝。
#ニコ生も本日行いますよー。
今週末の大会告知です。
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7月 8日(金)(以降毎週金曜日)
LOOP岡崎FNM http://www19.atwiki.jp/toukaimtg/pages/108.html
場所:ホビーステーション LOOP岡崎店 http://www.hbst.net/shop/okazaki/
受付時間:18:30~19:00
参加費:500円
形式:スタンダード構築戦
試合:スイス式3ラウンドのみ。
通常のFNM、いつものスタンダードなのです。
M12の発売直前ですが、色々なデッキを組むのもFNMの面白さです。
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7月10日(日)
ホビステ杯EX14 M12 プレリリース大会 http://www19.atwiki.jp/toukaimtg/pages/157.html
場所:ホビーステーション 名古屋店 http://www.hbst.net/shop/nagoya/
受付時間:14:00~14:30
参加費:2500円
最大人数:36 (先着順となります。予めご了承下さい)
形式:シールド戦(Magic2012x6パック)
試合:スイス式4ラウンドのみ。
賞品:
参加されたプレイヤー全員に、プレリリース記念箔押しカードを差し上げます。
4ラウンド終了時点での上位に、ブースターパック等を予定しております。
特記事項:
デッキリストは使用しません。
予約などは受け付けておりません。直接お店にお越し下さい。
今回は日程が合いましたので、プレリリースを開催します。
日曜午後の遅めの時間より始めますので、よろしくおいでください。
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そんなところで。
Magic 2012 FAQ
2011年7月8日 Ruling"マジック2012"のFAQが発表されています。
今回もDailyMTGのMagic Arcana 上で記事として書かれています。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/faq/m12
いつものように、ざっくり紹介。
以下はFAQ全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版も.rtfでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合もあります。
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製品情報
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マジック2012の公式発売日:2011年7月15日
セットレアリティー内訳:コモン101、アンコモン60、レア53、神話レア15、基本土地20 の計249種。
2011年7月15日(金)より、構築戦でマジック2012が使用可能になります。
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##訂正##
-------------------------------
日本語版の《二重の詠唱》には「同じ名前を持つカードを1枚探してもよい。」とあるが、これは誤りである。
正しくは「同じ名前を持つクリーチャー・カードを1枚探してもよい。」と読み替える。
#探せるのはクリーチャー・カードのみです。カード別注釈にもありますが、例えば
#《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》が自身の能力でクリーチャーになっていたとしても、
#《二重の詠唱》で《墨蛾の生息地》を持ってくることはできません。
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一般注釈
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** 再録キーワード:狂喜/Bloodthirst **
狂喜は、かつてギルドパクトで登場した能力である。これは、いずれかの対戦相手がこのターンにダメージを受けていた場合、クリーチャーのサイズが大きくなって戦場に出る能力である。
*特にCRの文章が変わったわけではない。
*ダメージが与えられているかどうかを見る。ライフの喪失では条件を満たしたことにはならない。
ライフが実際に減っている必要もない。(→感染)
*誰によってダメージが与えられたかも問わない。対戦相手が対戦相手自身のコントロールする
《魔力のとげ/Manabarbs》でダメージを与えられていた場合でも、狂喜の条件を満たす。
** 新キーワード能力:呪禁/Hexproof **
呪禁能力は、以前からある能力に新たなキーワードがついたものである。
* 呪禁を持つパーマネントは、そのパーマネントのコントローラーやそのプレイヤーのチームメイトがコントロールする呪文や能力の対象にできる。これは、呪禁を持つプレイヤーについても同様である。
*『統率者』FAQにも同様のことが書かれている。
** 新用語:死亡/die **
マジック2012基本セットから、用語の省略形「死亡する」が用いられる。マジックのカードにおける
「死亡する」は、単に「戦場からいずれかの墓地に置かれる」を意味する。この二つの表記は同一である。
同様に、「死亡した」は「戦場からいずれかの墓地に置かれた」を意味する。
「死亡する」という用語は、クリーチャーが戦場からいずれかの墓地に置かれたときにのみ使用し、
そのクリーチャーがどの墓地置かれたかが効果に関係ない場合にのみ使用する。
旧カードの多くのオラクルは、この用語の使用に対応する形で更新される。これは機能変更ではない。
*これにより403枚ものカードに対してオラクルが更新される。(Update Bulletinより)
** サイクル:"帝国のアーティファクト"/Artifacts of Empires **
マジック2012基本セットには、カード名に「帝国の」を含む3つのアーティファクトがある。それぞれはタップ能力を持ち、3つ全てをコントロールしている場合に上位の効果を得る。
*対応するアーティファクトをコントロールしているかどうかは、能力の解決時に決定される。
*能力は、あなたが指定された名前の2つのアーティファクトをコントロールしているかどうかをチェックする。
起動した能力を持つアーティファクトが、対応して戦場を離れたりコントローラーが変わったり
した場合でも、能力の解決時にあなたが指定された名前の2つのアーティファクトをコントロールしているならば、上位の効果を得る。
*指定されたカードがアーティファクトであることを止めた場合、それはこの能力において数に含めない。
# "you control artifacts named ..." であることに注意。
その他「タップ土地」、「ラッキーチャーム」、「プレインズウォーカー」に関しては以前のFAQを参照のこと。
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カード別注釈
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*最後の能力は各ターンの終了ステップの開始時にチェックする。あなたのターンに限らない。
*エンチャントされているクリーチャーのパワーが終了ステップの開始時に4以上でない場合、最後の能力は全く誘発しない。
*この能力が誘発したが、能力の解決前にエンチャントされているクリーチャーのパワーが3以下になった場合、能力は効果が無い。《アラクナスの蜘蛛の巣》は破壊されない。
#"if節のルール"に従う。誘発時と解決時の両方でパワーの値を見る。
*タップするのは「あなたのコントロールする蜘蛛」である。《アラクナスの紡ぎ手》自身とは限らない。
*探すのは墓地またはライブラリーである。あなたの手札にある《アラクナスの蜘蛛の巣》は見つけることができない。
*狂喜を複数持つ場合、それらは累積される。
*唱えること無く直接戦場に出た吸血鬼・クリーチャーや、あなたが戦場に出した吸血鬼・クリーチャー・トークンは、《ヴァーズゴスの血王》による狂喜3を得ない。
#この能力が解決されると、スタック上の吸血鬼・クリーチャー呪文は狂喜3を得る。
#特性が変化するので、この呪文が解決されて戦場に出ると、戦場に出た後もやはり狂喜3を持つ。(CR400.7a)
#さあ、《ムラガンダの印刻/Muraganda Petroglyphs》を持ってこよう。
*多人数戦においては、能力の解決時に束に分ける対戦相手をあなたが選ぶ。その対戦相手を対象にしているわけではない。カードは公開されるため、すべてのプレイヤーはそれを見て意見を言うことができる。
#この効果は 第4種+第5種+第6種+第7b種 である。
#内訳は第4種(カエルになる)+第5種(青になる)+第6種(能力を失う)+第7b種(1/1になる)。
*《記憶の熟達者、ジェイス》の1つ目の能力であなた自身を対象にした場合、まずカードを引き、その後にあなたのライブラリーの一番上のカードををあなたの墓地に置く。
*あなたが《記憶の熟達者、ジェイス》の1つ目の能力を起動し、その解決時にそのプレイヤーが対象として不適正である場合、それは打ち消され、その効果は全く発生しない。あなたはカードを引かない。
*多人数戦においては、各対戦相手と比較する。あなたのライフがいずれか1人の対戦相手のライフよりも小さく、あなたのクリーチャーの総数が(それとは別の)いずれか1人の対戦相手よりも少ない場合、あなたは両方のボーナスを得る。
*双頭巨人戦においては、あなたのチームのライフの総量を対戦相手のチームのライフの総量と比較する。その後、あなたがコントロールするクリーチャーの総数(チームメイトがコントロールするクリーチャーは無視)を、各対戦相手がコントロールするクリーチャーのそれぞれの総数と別々に比較する。
*遅延誘発型能力が解決されるとき、それは呪文のコピーを作成する。コピーをコントロールするのはあなたである。そのコピーはスタック上に作られる物であり、"唱えられる"ことはない。プレイヤーが呪文を唱えたときに誘発する能力は誘発しない。その後、プレイヤーが呪文を唱えたり能力を起動したりする機会を得た後で、そのコピーは通常の呪文と同様に解決される。
#遅延誘発型能力が誘発した後、それが解決される前に、コピーされるべき呪文が打ち消されたなどで
#スタックから離れた場合、遅延誘発型能力はそれでも最後の情報を使用してコピーを作成する。
*何もコピーしないことを選んでもかまわない。その場合、《幻影の像》は0/0のイリュージョン・クリーチャーとして戦場に出るので、通常であればただちに墓地に置かれる。それは「このクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、それを生け贄に捧げる。」の能力を持たない。
*この効果はこの呪文の解決時に存在するクリーチャーに対して固定されるものではない。このターンの以降の時点で戦場に出た飛行を持たないクリーチャーや、このターンの以降の時点で飛行を失ったクリーチャーではブロックできない。
#この効果は特性を変化させるのでなく、ゲームのルールを変化させるものなので。
*他のプレイヤーが《神盾の天使》のコントロールを得た場合、後にそれのコントロールを取り戻したとしても、指定されたパーマネントは破壊されない状態ではなくなる。
#コントロールを失った時点で「コントロールし続けている限り」でなくなるため。
*能力の発生源は《戦嵐のうねり》であるが、ダメージの発生源はクリーチャーである。例えば、この能力はプロテクション(赤)のクリーチャーを対象にできない。プロテクション(クリーチャー)のクリーチャーなら対象にすることはできるが、ダメージはすべて軽減される。ダメージはクリーチャーによって与えられるため、絆魂や接死や感染などの能力を計算に入れること。これは、そのクリーチャーがダメージを与える段階で戦場を離れていても有効である。
*公開されたカードがクリーチャーであり土地である場合(《ドライアドの東屋》等)、あなたは苗木・クリーチャー・トークンとそのカードを戦場に出す。
### 訂正 ###
日本語版の《二重の詠唱》には「同じ名前を持つカードを1枚探してもよい。」とあるが、これは誤りである。これは上記の通り「同じ名前を持つクリーチャー・カードを1枚探してもよい。」と読み替える。
*あなたがライブラリーから探すカードはクリーチャー・カードに限られる。例えば、あなたがコントロールしている土地が(その土地の能力により)クリーチャーでもある場合でも、それと同名の土地カードを戦場に出す事はできない。
*公開されたカードが土地である場合、それをプレイできるのは、現在が自分のターンで、このターン中に土地をプレイしていない場合のみである。
#効果は第4種+(第6種(トランプルまたは飛行))+第7b種 である。
#1番目と2番目のモードのみ、第6種が含まれる。
*複数のクリーチャーが同時にあなたに戦闘ダメージを与える場合、《復讐に燃えたファラオ》は1回しか誘発しない。
*複数のクリーチャーが同時にあなたとあなたがコントロールするプレインズウォーカーに戦闘ダメージを与える場合、《復讐に燃えたファラオ》は2回誘発する。最初の誘発により、《復讐に燃えたファラオ》があなたのライブラリーの一番上に置かれる。2回目の誘発は何もしない。解決する段階で、《復讐に燃えたファラオ》は墓地にないからである。2回目の誘発が解決する段階よりも前に《復讐に燃えたファラオ》が墓地に置かれたとしても、それは何もしない。それは以前に墓地にあった《復讐に燃えたファラオ》とは別のものだからである。
*あなたの攻撃クリーチャーが(戦闘ダメージが移し換えられる等で)あなたやあなたがコントロールするプレインズウォーカーに戦闘ダメージを与えた場合、《復讐に燃えたファラオ》は誘発する。あなたは自分の攻撃クリーチャーのうち1体を対象として破壊しなければならない。
*追放されたクリーチャー・カードのパワーやタフネスを定義する特性定義能力がある場合、その能力は適用される。例えば、《ダングローブの長老》がこれにより追放された場合、それが追放領域ある間のパワーやタフネスはあなたがコントロールする森の総数に等しいので、あなたがコントロールする森の総数が変わると、《縫合グール》のパワーやタフネスも変わる。
*これによるターンの終了は、以下の手順で行う。
1) スタック上のすべての呪文や能力は追放される。これには打ち消されない呪文や能力が含まれる。
2) すべての攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーは先頭から取り除かれる。
3) 状況起因処理がチェックされる。いずれのプレイヤーも優先権を得ることはなく、誘発型能力もスタックに積まれない。
4) 現在のフェイズ/ステップが終了する。ゲームはクリンナップ・ステップまでとばされる。クリンナップ・ステップを通常通り実行する。
*誘発型能力がこの手順の中で誘発した場合、それらはクリンナップ・ステップ中にスタックに置かれる。そうなった場合、プレイヤーには呪文や能力を唱えたり起動したりする機会が与えられ、その後最終的にターンが終了する前に再びクリンナップ・ステップが行われる。
*呪文や能力は追放され、解決の機会を失うが、実際に"打ち消された"わけではない。
*《無限の日時計》の能力が終了ステップよりも前に起動された場合、"終了ステップの開始時"誘発型能力は、終了ステップが飛ばされるため誘発するタイミングを迎えない。これらの能力は、次のターンの終了ステップの開始時に誘発する。これは、他のフェイズやステップの開始時に誘発する能力についても同様である(アップキープは除く)。
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追記)
《ソリン・マルコフ》の項目に
*プレイヤーのコントロールを得ても、そのプレイヤーのサイドボードを見ることはできない。トーナメント中、そのプレイヤーに《きらめく願い》等のゲーム外の特定の特性のカードを選ぶ呪文を唱えさせた場合、カードは選べない。
とありますが、この部分はCRの更新によりサイドボードを見ることができるようになっています。
#英語版FAQから間違っていて、かつ、ゼンディカーFAQと同じ文章なので
#おそらくは単なるミスでしょう。
今回もDailyMTGのMagic Arcana 上で記事として書かれています。
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/faq/m12
いつものように、ざっくり紹介。
以下はFAQ全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版も.rtfでダウンロードできます。
既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合もあります。
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製品情報
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マジック2012の公式発売日:2011年7月15日
セットレアリティー内訳:コモン101、アンコモン60、レア53、神話レア15、基本土地20 の計249種。
2011年7月15日(金)より、構築戦でマジック2012が使用可能になります。
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##訂正##
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日本語版の《二重の詠唱》には「同じ名前を持つカードを1枚探してもよい。」とあるが、これは誤りである。
正しくは「同じ名前を持つクリーチャー・カードを1枚探してもよい。」と読み替える。
#探せるのはクリーチャー・カードのみです。カード別注釈にもありますが、例えば
#《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》が自身の能力でクリーチャーになっていたとしても、
#《二重の詠唱》で《墨蛾の生息地》を持ってくることはできません。
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一般注釈
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** 再録キーワード:狂喜/Bloodthirst **
狂喜は、かつてギルドパクトで登場した能力である。これは、いずれかの対戦相手がこのターンにダメージを受けていた場合、クリーチャーのサイズが大きくなって戦場に出る能力である。
702.52.狂喜
702.52a 狂喜は常在型能力である。「狂喜N/Bloodthirst N」は「このターン、いずれかの対戦相手にダメージが与えられている場合、このパーマネントは+1/+1カウンターがN個置かれた状態で戦場に出る。」を意味する。
702.52b 「狂喜X/Bloodthirst X」は狂喜の特殊な形である。「狂喜 X」は「このターン、いずれかの対戦相手にダメージが与えられている場合、このクリーチャーは+1/+1カウンターをX個置いた状態で戦場に出る。Xはこのターンに対戦相手に与えられたダメージの総数に等しい。」を意味する。
702.52c オブジェクトが複数の狂喜を持つ場合、それぞれを別個に適用する。
*特にCRの文章が変わったわけではない。
*ダメージが与えられているかどうかを見る。ライフの喪失では条件を満たしたことにはならない。
ライフが実際に減っている必要もない。(→感染)
*誰によってダメージが与えられたかも問わない。対戦相手が対戦相手自身のコントロールする
《魔力のとげ/Manabarbs》でダメージを与えられていた場合でも、狂喜の条件を満たす。
** 新キーワード能力:呪禁/Hexproof **
呪禁能力は、以前からある能力に新たなキーワードがついたものである。
702.11.呪禁
702.11a 呪禁は常在型能力である。
702.11b パーマネントが持つ「呪禁」は「このパーマネントは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象になることができない。」を意味する。
702.11c プレイヤーが持つ「呪禁」は「あなたは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象になることができない。」を意味する。
702.11d 1つのパーマネントや1人のプレイヤーに複数の呪禁能力があっても意味はない。
* 呪禁を持つパーマネントは、そのパーマネントのコントローラーやそのプレイヤーのチームメイトがコントロールする呪文や能力の対象にできる。これは、呪禁を持つプレイヤーについても同様である。
*『統率者』FAQにも同様のことが書かれている。
** 新用語:死亡/die **
マジック2012基本セットから、用語の省略形「死亡する」が用いられる。マジックのカードにおける
「死亡する」は、単に「戦場からいずれかの墓地に置かれる」を意味する。この二つの表記は同一である。
同様に、「死亡した」は「戦場からいずれかの墓地に置かれた」を意味する。
「死亡する」という用語は、クリーチャーが戦場からいずれかの墓地に置かれたときにのみ使用し、
そのクリーチャーがどの墓地置かれたかが効果に関係ない場合にのみ使用する。
旧カードの多くのオラクルは、この用語の使用に対応する形で更新される。これは機能変更ではない。
*これにより403枚ものカードに対してオラクルが更新される。(Update Bulletinより)
** サイクル:"帝国のアーティファクト"/Artifacts of Empires **
マジック2012基本セットには、カード名に「帝国の」を含む3つのアーティファクトがある。それぞれはタップ能力を持ち、3つ全てをコントロールしている場合に上位の効果を得る。
*対応するアーティファクトをコントロールしているかどうかは、能力の解決時に決定される。
*能力は、あなたが指定された名前の2つのアーティファクトをコントロールしているかどうかをチェックする。
起動した能力を持つアーティファクトが、対応して戦場を離れたりコントローラーが変わったり
した場合でも、能力の解決時にあなたが指定された名前の2つのアーティファクトをコントロールしているならば、上位の効果を得る。
*指定されたカードがアーティファクトであることを止めた場合、それはこの能力において数に含めない。
# "you control artifacts named ..." であることに注意。
その他「タップ土地」、「ラッキーチャーム」、「プレインズウォーカー」に関しては以前のFAQを参照のこと。
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カード別注釈
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《アラクナスの蜘蛛の巣》
{2}{G}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは攻撃したりブロックしたりできず、それの起動型能力は起動できない。
終了ステップの開始時に、エンチャントされているクリーチャーのパワーが4以上である場合、アラクナスの蜘蛛の巣を破壊する。
*最後の能力は各ターンの終了ステップの開始時にチェックする。あなたのターンに限らない。
*エンチャントされているクリーチャーのパワーが終了ステップの開始時に4以上でない場合、最後の能力は全く誘発しない。
*この能力が誘発したが、能力の解決前にエンチャントされているクリーチャーのパワーが3以下になった場合、能力は効果が無い。《アラクナスの蜘蛛の巣》は破壊されない。
#"if節のルール"に従う。誘発時と解決時の両方でパワーの値を見る。
《アラクナスの紡ぎ手》
{5}{G}
クリーチャー ― 蜘蛛
5/7
到達 (このクリーチャーは飛行を持つクリーチャーをブロックできる。)
あなたがコントロールする蜘蛛を1体タップする:クリーチャー1体を対象とする。あなたの墓地やライブラリーから「アラクナスの蜘蛛の巣」という名前のカードを1枚探し、それを戦場に出してそのクリーチャーにつける。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
*タップするのは「あなたのコントロールする蜘蛛」である。《アラクナスの紡ぎ手》自身とは限らない。
*探すのは墓地またはライブラリーである。あなたの手札にある《アラクナスの蜘蛛の巣》は見つけることができない。
《ヴァーズゴスの血王》
{3}{B}{B}
クリーチャー ― 吸血鬼・戦士
3/3
狂喜3 (このターン、いずれかの対戦相手にダメージが与えられている場合、このクリーチャーは+1/+1カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る)
飛行
あなたがいずれかの吸血鬼・クリーチャー呪文を唱えるたび、それは狂喜3を得る。
*狂喜を複数持つ場合、それらは累積される。
*唱えること無く直接戦場に出た吸血鬼・クリーチャーや、あなたが戦場に出した吸血鬼・クリーチャー・トークンは、《ヴァーズゴスの血王》による狂喜3を得ない。
#この能力が解決されると、スタック上の吸血鬼・クリーチャー呪文は狂喜3を得る。
#特性が変化するので、この呪文が解決されて戦場に出ると、戦場に出た後もやはり狂喜3を持つ。(CR400.7a)
#さあ、《ムラガンダの印刻/Muraganda Petroglyphs》を持ってこよう。
《ウスーンのスフィンクス》
{5}{U}{U}
クリーチャー ― スフィンクス
5/6
飛行
ウスーンのスフィンクスが戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上から5枚のカードを公開する。いずれかの対戦相手は、それらのカードを2つの束に分ける。一方の束をあなたの手札に加え、もう一方をあなたの墓地に置く。
*多人数戦においては、能力の解決時に束に分ける対戦相手をあなたが選ぶ。その対戦相手を対象にしているわけではない。カードは公開されるため、すべてのプレイヤーはそれを見て意見を言うことができる。
《蛙変化》
{1}{U}
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで、すべての能力を失うとともに青の1/1のカエルになる。
#この効果は 第4種+第5種+第6種+第7b種 である。
#内訳は第4種(カエルになる)+第5種(青になる)+第6種(能力を失う)+第7b種(1/1になる)。
《記憶の熟達者、ジェイス》
{3}{U}{U}
プレインズウォーカー ― ジェイス
4
[+1]:プレイヤー1人を対象とする。あなたはカードを1枚引く。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上のカードを自分の墓地に置く。
[0]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上から10枚のカードを自分の墓地に置く。
[-7]:望む数のプレイヤーを対象とする。それらのプレイヤーはそれぞれカードを20枚引く。
*《記憶の熟達者、ジェイス》の1つ目の能力であなた自身を対象にした場合、まずカードを引き、その後にあなたのライブラリーの一番上のカードををあなたの墓地に置く。
*あなたが《記憶の熟達者、ジェイス》の1つ目の能力を起動し、その解決時にそのプレイヤーが対象として不適正である場合、それは打ち消され、その効果は全く発生しない。あなたはカードを引かない。
《機を見た援軍》
{2}{W}
ソーサリー
あなたのライフの点数がいずれかの対戦相手よりも低い場合、あなたは6点のライフを得る。あなたがコントロールしているクリーチャーの総数がいずれかの対戦相手よりも少ない場合、白の1/1の兵士・クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
*多人数戦においては、各対戦相手と比較する。あなたのライフがいずれか1人の対戦相手のライフよりも小さく、あなたのクリーチャーの総数が(それとは別の)いずれか1人の対戦相手よりも少ない場合、あなたは両方のボーナスを得る。
*双頭巨人戦においては、あなたのチームのライフの総量を対戦相手のチームのライフの総量と比較する。その後、あなたがコントロールするクリーチャーの総数(チームメイトがコントロールするクリーチャーは無視)を、各対戦相手がコントロールするクリーチャーのそれぞれの総数と別々に比較する。
《炬火のチャンドラ》
{3}{R}
プレインズウォーカー ― チャンドラ
3
[+1]:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。炬火のチャンドラはそれに1点のダメージを与える。
[-2]:このターン、あなたが次にインスタント呪文かソーサリー呪文を唱えたとき、その呪文をコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。
[-6]:クリーチャーやプレイヤーを最大6つまで対象とする。炬火のチャンドラはそれらにそれぞれ6点のダメージを与える。
*遅延誘発型能力が解決されるとき、それは呪文のコピーを作成する。コピーをコントロールするのはあなたである。そのコピーはスタック上に作られる物であり、"唱えられる"ことはない。プレイヤーが呪文を唱えたときに誘発する能力は誘発しない。その後、プレイヤーが呪文を唱えたり能力を起動したりする機会を得た後で、そのコピーは通常の呪文と同様に解決される。
#遅延誘発型能力が誘発した後、それが解決される前に、コピーされるべき呪文が打ち消されたなどで
#スタックから離れた場合、遅延誘発型能力はそれでも最後の情報を使用してコピーを作成する。
《幻影の像》
{1}{U}
クリーチャー ― イリュージョン
0/0
あなたは幻影の像を、それが他のタイプに加えてイリュージョンであり、「このクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、それを生け贄に捧げる。」を得ることを除き、戦場に出ているいずれかのクリーチャーのコピーとして出してもよい。
*何もコピーしないことを選んでもかまわない。その場合、《幻影の像》は0/0のイリュージョン・クリーチャーとして戦場に出るので、通常であればただちに墓地に置かれる。それは「このクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、それを生け贄に捧げる。」の能力を持たない。
《地盤の裂け目》
{3}{R}
ソーサリー
土地1つを対象とし、それを破壊する。このターン、飛行を持たないクリーチャーではブロックできない。
*この効果はこの呪文の解決時に存在するクリーチャーに対して固定されるものではない。このターンの以降の時点で戦場に出た飛行を持たないクリーチャーや、このターンの以降の時点で飛行を失ったクリーチャーではブロックできない。
#この効果は特性を変化させるのでなく、ゲームのルールを変化させるものなので。
《神盾の天使》
{4}{W}{W}
クリーチャー ― 天使
5/5
飛行
神盾の天使が戦場に出たとき、他のパーマネント1つを対象とする。あなたが神盾の天使をコントロールし続けているかぎり、それは破壊されない。("破壊する"と書かれた効果では、そのパーマネントは破壊されない。破壊されないクリーチャーは、ダメージによって破壊されない。)
*他のプレイヤーが《神盾の天使》のコントロールを得た場合、後にそれのコントロールを取り戻したとしても、指定されたパーマネントは破壊されない状態ではなくなる。
#コントロールを失った時点で「コントロールし続けている限り」でなくなるため。
《戦嵐のうねり》
{5}{R}
エンチャント
クリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。その戦場に出たクリーチャーは、そのクリーチャーやプレイヤーに自身のパワーに等しい点数のダメージを与える。
*能力の発生源は《戦嵐のうねり》であるが、ダメージの発生源はクリーチャーである。例えば、この能力はプロテクション(赤)のクリーチャーを対象にできない。プロテクション(クリーチャー)のクリーチャーなら対象にすることはできるが、ダメージはすべて軽減される。ダメージはクリーチャーによって与えられるため、絆魂や接死や感染などの能力を計算に入れること。これは、そのクリーチャーがダメージを与える段階で戦場を離れていても有効である。
《ドルイドの物入れ》
{3}
アーティファクト
{2}, {T}:あなたのライブラリーの一番上のカードを公開する。それがクリーチャー・カードである場合、緑の1/1の苗木・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。それが土地カードである場合、そのカードをあなたのコントロール下で戦場に出す。それがクリーチャーでも土地でもないカードである場合、あなたは2点のライフを得る。
*公開されたカードがクリーチャーであり土地である場合(《ドライアドの東屋》等)、あなたは苗木・クリーチャー・トークンとそのカードを戦場に出す。
《二重の詠唱》
{5}{G}
ソーサリー
あなたがコントロールするクリーチャー1体につき、あなたはあなたのライブラリーからそのクリーチャーと同じ名前を持つクリーチャー・カードを1枚探してもよい。それらのカードを戦場に出し、その後あなたのライブラリーを切り直す。
### 訂正 ###
日本語版の《二重の詠唱》には「同じ名前を持つカードを1枚探してもよい。」とあるが、これは誤りである。これは上記の通り「同じ名前を持つクリーチャー・カードを1枚探してもよい。」と読み替える。
*あなたがライブラリーから探すカードはクリーチャー・カードに限られる。例えば、あなたがコントロールしている土地が(その土地の能力により)クリーチャーでもある場合でも、それと同名の土地カードを戦場に出す事はできない。
《願いのジン》
{3}{U}{U}
クリーチャー ― ジン
4/4
飛行
願いのジンは、願いカウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。
{2}{U}{U}, 願いのジンから願いカウンターを1個取り除く:あなたのライブラリーの一番上のカードを公開する。あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。そうしない場合、それを追放する。
*公開されたカードが土地である場合、それをプレイできるのは、現在が自分のターンで、このターン中に土地をプレイしていない場合のみである。
《肌変わり》
{1}{G}
クリーチャー ― 人間・シャーマン
1/1
{G}:以下の3つから1つを選ぶ。「ターン終了時まで、肌変わりは4/4のサイになるとともにトランプルを得る。」「ターン終了時まで、肌変わりは2/2の鳥になるとともに飛行を得る。」「ターン終了時まで、肌変わりは0/8の植物になる。」 この能力は、毎ターン1回のみ起動できる。
#効果は第4種+(第6種(トランプルまたは飛行))+第7b種 である。
#1番目と2番目のモードのみ、第6種が含まれる。
《復讐に燃えたファラオ》
{2}{B}{B}{B}
クリーチャー ― ゾンビ
5/4
接死 (これが何らかのダメージをクリーチャーに与えた場合、それだけで破壊される。)
あなたかあなたがコントロールするプレインズウォーカーに戦闘ダメージが与えられるたび、復讐に燃えたファラオがあなたの墓地にある場合、攻撃クリーチャー1体を対象とし、それを破壊し、その後復讐に燃えたファラオをあなたのライブラリーの一番上に置く。
*複数のクリーチャーが同時にあなたに戦闘ダメージを与える場合、《復讐に燃えたファラオ》は1回しか誘発しない。
*複数のクリーチャーが同時にあなたとあなたがコントロールするプレインズウォーカーに戦闘ダメージを与える場合、《復讐に燃えたファラオ》は2回誘発する。最初の誘発により、《復讐に燃えたファラオ》があなたのライブラリーの一番上に置かれる。2回目の誘発は何もしない。解決する段階で、《復讐に燃えたファラオ》は墓地にないからである。2回目の誘発が解決する段階よりも前に《復讐に燃えたファラオ》が墓地に置かれたとしても、それは何もしない。それは以前に墓地にあった《復讐に燃えたファラオ》とは別のものだからである。
*あなたの攻撃クリーチャーが(戦闘ダメージが移し換えられる等で)あなたやあなたがコントロールするプレインズウォーカーに戦闘ダメージを与えた場合、《復讐に燃えたファラオ》は誘発する。あなたは自分の攻撃クリーチャーのうち1体を対象として破壊しなければならない。
《縫合グール》
{4}{B}{B}{B}
クリーチャー ― ゾンビ
★/★
トランプル
縫合グールが戦場に出るに際し、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードを望む枚数追放する。
縫合グールのパワーはそれらの追放したカードのパワーの合計に等しく、タフネスはそれらのタフネスの合計に等しい。
*追放されたクリーチャー・カードのパワーやタフネスを定義する特性定義能力がある場合、その能力は適用される。例えば、《ダングローブの長老》がこれにより追放された場合、それが追放領域ある間のパワーやタフネスはあなたがコントロールする森の総数に等しいので、あなたがコントロールする森の総数が変わると、《縫合グール》のパワーやタフネスも変わる。
《無限の日時計》
{2}
アーティファクト
{1}, {T}:ターンを終了する。この能力は、あなたのターンの間にのみ起動できる。(スタックの呪文や能力をすべて追放する。あなたの手札の最大枚数になるまで手札を捨てる。ダメージは取り除かれ、「このターン」と「ターン終了時まで」の効果は終了する。)
*これによるターンの終了は、以下の手順で行う。
1) スタック上のすべての呪文や能力は追放される。これには打ち消されない呪文や能力が含まれる。
2) すべての攻撃クリーチャーやブロック・クリーチャーは先頭から取り除かれる。
3) 状況起因処理がチェックされる。いずれのプレイヤーも優先権を得ることはなく、誘発型能力もスタックに積まれない。
4) 現在のフェイズ/ステップが終了する。ゲームはクリンナップ・ステップまでとばされる。クリンナップ・ステップを通常通り実行する。
*誘発型能力がこの手順の中で誘発した場合、それらはクリンナップ・ステップ中にスタックに置かれる。そうなった場合、プレイヤーには呪文や能力を唱えたり起動したりする機会が与えられ、その後最終的にターンが終了する前に再びクリンナップ・ステップが行われる。
*呪文や能力は追放され、解決の機会を失うが、実際に"打ち消された"わけではない。
*《無限の日時計》の能力が終了ステップよりも前に起動された場合、"終了ステップの開始時"誘発型能力は、終了ステップが飛ばされるため誘発するタイミングを迎えない。これらの能力は、次のターンの終了ステップの開始時に誘発する。これは、他のフェイズやステップの開始時に誘発する能力についても同様である(アップキープは除く)。
----
追記)
《ソリン・マルコフ》の項目に
*プレイヤーのコントロールを得ても、そのプレイヤーのサイドボードを見ることはできない。トーナメント中、そのプレイヤーに《きらめく願い》等のゲーム外の特定の特性のカードを選ぶ呪文を唱えさせた場合、カードは選べない。
とありますが、この部分はCRの更新によりサイドボードを見ることができるようになっています。
#英語版FAQから間違っていて、かつ、ゼンディカーFAQと同じ文章なので
#おそらくは単なるミスでしょう。
#M12のプレリリースが行われました。いかがだったでしょうか?
#おいら主催のところでは34名ものプレイヤーで遊んでいただきました。
#来てくれた皆さんに感謝を。
#M12のカードに関する興味深い質問などをまとめて、木曜夜にニコ生でもしようと思います。
オラクル・データベースが更新されたので、EPWING辞書データをアップデートしました。
統率者のカードデータも入っています。
http://blog.mtg.ne.jp/cbanother/2011/07/m12-oracle-epwing.html
ついでに、M12のデッキ登録用紙(チェックリスト)の私家版改造品もあげております。
http://blog.mtg.ne.jp/cbanother/2011/07/m12-update.html
お気軽にご使用下さい。
なにかしらのエラーや変なところがあればご連絡を。
#今週末は日本選手権です。
#M12の発売直後ということで、スタンダードへの影響はどれくらいあるのか、
#それともやはりゼンディカーは化物だったのか、を思い知らされることになるのか、楽しみです。
今週末の大会告知です。
とはいっても、日本選手権週なのでFNMだけ。
----
7月 15日(金)(以降毎週金曜日)
LOOP岡崎FNM http://www19.atwiki.jp/toukaimtg/pages/108.html
場所:ホビーステーション LOOP岡崎店 http://www.hbst.net/shop/okazaki/
受付時間:18:30~19:00
参加費:500円
形式:スタンダード構築戦
試合:スイス式3ラウンドのみ。
本来ならばM12発売記念パーティなのですが、ポカミスで通常のFNMで申請してしまいました。
楽しみにしていたかたには申し訳ありません。通常のスタンダードでお楽しみください。
----
これだけではなんなので。
M12のプレリリースが終了し、M12環境における(ジャッジ的に)要注意なカードも見えてきました。
ほとんどは既存カードをM12のカードに入れ替えたような、既視感のある質問です。
1)《幻影の熊/Phantasmal Bear》などの幻影シリーズ
《幻影の熊/Phantasmal Bear》を始めとした「呪文や能力の対象になったとき、それを生け贄に捧げる。」
という一連のクリーチャー達ですが、これらと対象を取る呪文との兼ね合いが少々ややこしいです。
以下、《幻影の熊/Phantasmal Bear》を例にとって説明をします。
・1つのクリーチャーのみを対象とする呪文や能力を《幻影の熊/Phantasmal Bear》を対象に取って
唱えたり起動したりすると、それらの呪文や能力は解決時に打ち消されます。
なぜなら、解決時には対象が全て無くなっていて不適正になっているからです。
オーラ呪文も対象を1つ取っているので、これと同じ挙動を示します。
《チャンドラの憤慨》は良い例で、これを《幻影の熊》に対して唱えると、プレイヤーはダメージを受けません。
(《チャンドラの憤慨》が対象不適正で打ち消されているため)
また、《火の玉/Fireball》はそれ自身のテキストが
「望む数のクリーチャーかプレイヤー(またはその組み合わせ)を対象とする。火の玉は
それらに、X点を均等に割った点数のダメージを与える(端数切捨て)。」
なので、最終的に適正な対象になっているクリーチャー/プレイヤーに対してXを均等に割ります。
例えば、対戦相手が《幻影の熊》、《幻影のドラゴン》、《ジェイスの文書管理人》をコントロール
している場合、《火の玉》1枚でこの3体を除去するためには、何マナ要るでしょうか?
答えは{R}{4}です。X=2を宣言して、対象を3つ(追加で2つ)選びます。総コストは{R}{2}+{2} = {R}{4} です。
《火の玉/Fireball》を唱えたことに対して幻影シリーズ2体の誘発型能力がそれぞれ誘発し、
結果として《火の玉/Fireball》の解決時には《ジェイスの文書管理人》のみが適正な対象として残ります。
1つの対象に対してX=2を均等に割るので、《ジェイスの文書管理人》には2ダメージが与えられます。
2)《蛙変化/Turn to Frog》、《肌変わり/Skinshifter》
いずれもタイプやP/Tを変更する類の継続的効果を生み出す能力を持ちます。
基本セット単体で見ても第7a種(《縫合グール》、《ダングローブの長老/Dungrove Elder》)や
第1種コピー効果(《幻影の像/Phantasmal Image》)のカードがあるため、適用順番は考えないといけません。
《蛙変化/Turn to Frog》は
第4種(カエルになる)
第5種(青になる)
第6種(能力を失う)
第7b種(1/1になる)
です。
《肌変わり/Skinshifter》は
第4種(サイ/鳥/植物 になる)
第6種(トランプル/飛行/-- を持つ)
第7b種(4/4 2/2 0/8 になる)
です。
《大剣/Greatsword》や《剛力化/Titanic Growth》は第7c種で7bよりも後なので、修正値は
あとから足されるようになります。
3)《願いのジン/Djinn of Wishes》
M10であったので記憶にある人も多いでしょうが、《願いのジン/Djinn of Wishes》の能力にある
「 あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。」
という部分は、本来の呪文を唱えるタイミングのみを無視します。
これによって土地カードが公開された場合はどうなるでしょうか?
土地のプレイに関しては「できない」ルールがあります。
プレイヤーは、いかなる理由があれ、自分のターン以外には土地をプレイすることはできない。
プレイヤーにそうさせるように指示する部分は無視する。同様に、そのターンに許可されている
全ての土地のプレイを済ませているプレイヤーは、土地をプレイすることはできない。
プレイヤーにそうさせるように指示している部分は無視する。(CR305.3)
つまり、《願いのジン/Djinn of Wishes》の能力を対戦相手のターンに起動し、
土地カードが公開された場合、それはプレイできない ので、公開された土地カードは追放されます。
同様に、あなたのターンであっても、このターンに規定数の土地をプレイしていた場合には、
やはりそれはプレイできない ので、公開された土地カードは追放されます。
他にも、「(何かしらのフェイズやステップ)中にのみプレイできる」といった制限も有効なので、
その規定されたフェイズやステップで無い限り、公開されたカードをプレイすることはできません。
#とはいえ、M12限定環境ではそのようなカードは存在しないので一安心。
4)《復讐に燃えたファラオ/Vengeful Pharaoh》
それなりにややこしい能力をもつこのカードですが、誘発イベントが
「あなたかあなたがコントロールするプレインズウォーカーに戦闘ダメージが与えられるたび」
であり、追加条件が
「復讐に燃えたファラオがあなたの墓地にある場合」
です。"if節のルール"により、《復讐に燃えたファラオ》が墓地にあるかどうかは、
誘発時と解決時の両方でチェックされます。
対象は「攻撃クリーチャー1体」です。戦闘ダメージを与えたクリーチャーに限りません。
戦闘ダメージは全て一括で与えられるので、1つの戦闘ダメージ・ステップで誘発するのは1回です。
各攻撃クリーチャー1体毎に1つ誘発するのではありません。
例)2体の3/3クリーチャーに攻撃され、あなたは6ダメージを受けた。あなたの墓地の《復讐に燃えたファラオ》
は誘発し、攻撃クリーチャーのいずれか1体を対象に取る。解決時にそれは破壊され、
《復讐に燃えたファラオ》がライブラリーの一番上に置かれる。
例2)あなたは《血のオーガ/Blood Ogre》と《血まみれ角のミノタウルス/Gorehorn Minotaurs》に
攻撃され、どちらもブロックしなかった。第1戦闘ダメージ・ステップにおいて、あなたは
《血のオーガ》から2点のダメージを受け、あなたの墓地にある《復讐に燃えたファラオ》の
能力が誘発する。対象を《血まみれ角のミノタウルス》に取り、解決時にそれを破壊する。
まだ第1戦闘ダメージ・ステップ中なので、《血まみれ角のミノタウルス》からの戦闘ダメージを
あなたは受けずに済む。
なお、この能力は強制です。望む望まざるに関わらず、《復讐に燃えたファラオ》が墓地にあり
あなたかあなたのプレインズウォーカーが戦闘ダメージを与えられたのならば、この能力は誘発し、
攻撃クリーチャー1体を破壊してライブラリーの上へ戻ります。
双頭巨人戦では、《復讐に燃えたファラオ》が墓地に無いほうのプレイヤーへ戦闘ダメージを
与えることを選べば、《復讐に燃えたファラオ》の能力は誘発しません。
5)《霊魂のマントル/Spirit Mantle》
プロテクション(クリーチャー)を与えるこのカードですが、前述の《復讐に燃えたファラオ》が
墓地にある場合はどうなるでしょうか?
例を出しましょう。プレイヤーAとBが対戦しています。
Aは自分の《セラの天使》に《霊魂のマントル》をつけ、これ1体で攻撃しました。
Bの墓地には《復讐に燃えたファラオ》があります。BはAの《セラの天使》をブロックせず、
Bは戦闘ダメージを受けました。
さて、《復讐に燃えたファラオ》は誘発しますが、《セラの天使》を破壊できるでしょうか?
墓地にある《復讐に燃えたファラオ》はクリーチャーでなく、
それはクリーチャー・カードなので、破壊できる?
いいえ。この場合は破壊できません。
プロテクション(クリーチャー)のように、プロテクションに続く括弧書きが、カード・タイプ、
サブタイプ、特殊タイプである場合、プロテクションは、それらのタイプを持つパーマネントのみ
でなく、戦場以外の領域にある発生源に適用されます。(CR702.14a)
なので、カード・タイプがクリーチャーである《復讐に燃えたファラオ》は、
誘発イベントが起こったので誘発しますが、適正な対象がとれないので、
誘発型能力は単にスタックから取り除かれます。解決されることはありません。
従って、この場合、Bは《セラの天使》を破壊することはできません。
通常、呪文や能力に「クリーチャー」と書かれている場合、戦場にあるクリーチャーである
パーマネントを指します。(CR109.2)
ですが、先程のプロテクションに関する文章はこのCR109.2の例外です。気をつけてください。
#古い例を出しますと、プロテクション(ゴブリン)VS《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
#のサイクリングよって誘発する誘発型能力という問題がありました。これも同様に説明できます。
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そんなところで。
#M12の発売直後ということで、スタンダードへの影響はどれくらいあるのか、
#それともやはりゼンディカーは化物だったのか、を思い知らされることになるのか、楽しみです。
今週末の大会告知です。
とはいっても、日本選手権週なのでFNMだけ。
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7月 15日(金)(以降毎週金曜日)
LOOP岡崎FNM http://www19.atwiki.jp/toukaimtg/pages/108.html
場所:ホビーステーション LOOP岡崎店 http://www.hbst.net/shop/okazaki/
受付時間:18:30~19:00
参加費:500円
形式:スタンダード構築戦
試合:スイス式3ラウンドのみ。
本来ならばM12発売記念パーティなのですが、ポカミスで通常のFNMで申請してしまいました。
楽しみにしていたかたには申し訳ありません。通常のスタンダードでお楽しみください。
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これだけではなんなので。
M12のプレリリースが終了し、M12環境における(ジャッジ的に)要注意なカードも見えてきました。
ほとんどは既存カードをM12のカードに入れ替えたような、既視感のある質問です。
1)《幻影の熊/Phantasmal Bear》などの幻影シリーズ
《幻影の熊/Phantasmal Bear》を始めとした「呪文や能力の対象になったとき、それを生け贄に捧げる。」
という一連のクリーチャー達ですが、これらと対象を取る呪文との兼ね合いが少々ややこしいです。
以下、《幻影の熊/Phantasmal Bear》を例にとって説明をします。
・1つのクリーチャーのみを対象とする呪文や能力を《幻影の熊/Phantasmal Bear》を対象に取って
唱えたり起動したりすると、それらの呪文や能力は解決時に打ち消されます。
なぜなら、解決時には対象が全て無くなっていて不適正になっているからです。
オーラ呪文も対象を1つ取っているので、これと同じ挙動を示します。
《チャンドラの憤慨》は良い例で、これを《幻影の熊》に対して唱えると、プレイヤーはダメージを受けません。
(《チャンドラの憤慨》が対象不適正で打ち消されているため)
また、《火の玉/Fireball》はそれ自身のテキストが
「望む数のクリーチャーかプレイヤー(またはその組み合わせ)を対象とする。火の玉は
それらに、X点を均等に割った点数のダメージを与える(端数切捨て)。」
なので、最終的に適正な対象になっているクリーチャー/プレイヤーに対してXを均等に割ります。
例えば、対戦相手が《幻影の熊》、《幻影のドラゴン》、《ジェイスの文書管理人》をコントロール
している場合、《火の玉》1枚でこの3体を除去するためには、何マナ要るでしょうか?
答えは{R}{4}です。X=2を宣言して、対象を3つ(追加で2つ)選びます。総コストは{R}{2}+{2} = {R}{4} です。
《火の玉/Fireball》を唱えたことに対して幻影シリーズ2体の誘発型能力がそれぞれ誘発し、
結果として《火の玉/Fireball》の解決時には《ジェイスの文書管理人》のみが適正な対象として残ります。
1つの対象に対してX=2を均等に割るので、《ジェイスの文書管理人》には2ダメージが与えられます。
2)《蛙変化/Turn to Frog》、《肌変わり/Skinshifter》
いずれもタイプやP/Tを変更する類の継続的効果を生み出す能力を持ちます。
基本セット単体で見ても第7a種(《縫合グール》、《ダングローブの長老/Dungrove Elder》)や
第1種コピー効果(《幻影の像/Phantasmal Image》)のカードがあるため、適用順番は考えないといけません。
《蛙変化/Turn to Frog》は
第4種(カエルになる)
第5種(青になる)
第6種(能力を失う)
第7b種(1/1になる)
です。
《肌変わり/Skinshifter》は
第4種(サイ/鳥/植物 になる)
第6種(トランプル/飛行/-- を持つ)
第7b種(4/4 2/2 0/8 になる)
です。
《大剣/Greatsword》や《剛力化/Titanic Growth》は第7c種で7bよりも後なので、修正値は
あとから足されるようになります。
3)《願いのジン/Djinn of Wishes》
M10であったので記憶にある人も多いでしょうが、《願いのジン/Djinn of Wishes》の能力にある
「 あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。」
という部分は、本来の呪文を唱えるタイミングのみを無視します。
これによって土地カードが公開された場合はどうなるでしょうか?
土地のプレイに関しては「できない」ルールがあります。
プレイヤーは、いかなる理由があれ、自分のターン以外には土地をプレイすることはできない。
プレイヤーにそうさせるように指示する部分は無視する。同様に、そのターンに許可されている
全ての土地のプレイを済ませているプレイヤーは、土地をプレイすることはできない。
プレイヤーにそうさせるように指示している部分は無視する。(CR305.3)
つまり、《願いのジン/Djinn of Wishes》の能力を対戦相手のターンに起動し、
土地カードが公開された場合、それはプレイできない ので、公開された土地カードは追放されます。
同様に、あなたのターンであっても、このターンに規定数の土地をプレイしていた場合には、
やはりそれはプレイできない ので、公開された土地カードは追放されます。
他にも、「(何かしらのフェイズやステップ)中にのみプレイできる」といった制限も有効なので、
その規定されたフェイズやステップで無い限り、公開されたカードをプレイすることはできません。
#とはいえ、M12限定環境ではそのようなカードは存在しないので一安心。
4)《復讐に燃えたファラオ/Vengeful Pharaoh》
Whenever combat damage is dealt to you or a planeswalker you control, if Vengeful Pharaoh is in your graveyard, destroy target attacking creature, then put Vengeful Pharaoh on top of your library.
それなりにややこしい能力をもつこのカードですが、誘発イベントが
「あなたかあなたがコントロールするプレインズウォーカーに戦闘ダメージが与えられるたび」
であり、追加条件が
「復讐に燃えたファラオがあなたの墓地にある場合」
です。"if節のルール"により、《復讐に燃えたファラオ》が墓地にあるかどうかは、
誘発時と解決時の両方でチェックされます。
対象は「攻撃クリーチャー1体」です。戦闘ダメージを与えたクリーチャーに限りません。
戦闘ダメージは全て一括で与えられるので、1つの戦闘ダメージ・ステップで誘発するのは1回です。
各攻撃クリーチャー1体毎に1つ誘発するのではありません。
例)2体の3/3クリーチャーに攻撃され、あなたは6ダメージを受けた。あなたの墓地の《復讐に燃えたファラオ》
は誘発し、攻撃クリーチャーのいずれか1体を対象に取る。解決時にそれは破壊され、
《復讐に燃えたファラオ》がライブラリーの一番上に置かれる。
例2)あなたは《血のオーガ/Blood Ogre》と《血まみれ角のミノタウルス/Gorehorn Minotaurs》に
攻撃され、どちらもブロックしなかった。第1戦闘ダメージ・ステップにおいて、あなたは
《血のオーガ》から2点のダメージを受け、あなたの墓地にある《復讐に燃えたファラオ》の
能力が誘発する。対象を《血まみれ角のミノタウルス》に取り、解決時にそれを破壊する。
まだ第1戦闘ダメージ・ステップ中なので、《血まみれ角のミノタウルス》からの戦闘ダメージを
あなたは受けずに済む。
なお、この能力は強制です。望む望まざるに関わらず、《復讐に燃えたファラオ》が墓地にあり
あなたかあなたのプレインズウォーカーが戦闘ダメージを与えられたのならば、この能力は誘発し、
攻撃クリーチャー1体を破壊してライブラリーの上へ戻ります。
双頭巨人戦では、《復讐に燃えたファラオ》が墓地に無いほうのプレイヤーへ戦闘ダメージを
与えることを選べば、《復讐に燃えたファラオ》の能力は誘発しません。
5)《霊魂のマントル/Spirit Mantle》
プロテクション(クリーチャー)を与えるこのカードですが、前述の《復讐に燃えたファラオ》が
墓地にある場合はどうなるでしょうか?
例を出しましょう。プレイヤーAとBが対戦しています。
Aは自分の《セラの天使》に《霊魂のマントル》をつけ、これ1体で攻撃しました。
Bの墓地には《復讐に燃えたファラオ》があります。BはAの《セラの天使》をブロックせず、
Bは戦闘ダメージを受けました。
さて、《復讐に燃えたファラオ》は誘発しますが、《セラの天使》を破壊できるでしょうか?
墓地にある《復讐に燃えたファラオ》はクリーチャーでなく、
それはクリーチャー・カードなので、破壊できる?
いいえ。この場合は破壊できません。
プロテクション(クリーチャー)のように、プロテクションに続く括弧書きが、カード・タイプ、
サブタイプ、特殊タイプである場合、プロテクションは、それらのタイプを持つパーマネントのみ
でなく、戦場以外の領域にある発生源に適用されます。(CR702.14a)
なので、カード・タイプがクリーチャーである《復讐に燃えたファラオ》は、
誘発イベントが起こったので誘発しますが、適正な対象がとれないので、
誘発型能力は単にスタックから取り除かれます。解決されることはありません。
従って、この場合、Bは《セラの天使》を破壊することはできません。
通常、呪文や能力に「クリーチャー」と書かれている場合、戦場にあるクリーチャーである
パーマネントを指します。(CR109.2)
ですが、先程のプロテクションに関する文章はこのCR109.2の例外です。気をつけてください。
#古い例を出しますと、プロテクション(ゴブリン)VS《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator》
#のサイクリングよって誘発する誘発型能力という問題がありました。これも同様に説明できます。
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そんなところで。
Japan Nationals ruling report.
2011年7月20日 Tips#日本選手権に参加したプレイヤー、ジャッジ、スタッフの皆様、お疲れさまでした。
#特に優勝した石田さん、本当におめでとう!
#そして来年の開催地は愛知ということになります。吹上がいーなー。(希望)
というわけで日本選手権で聞かれたルーリングなどをつらつらと。
なお内容は、昨日やったニコ生と盛大に被っております。
そういやコミュニティへのリンクを張ってなかったのでぺたり。
http://com.nicovideo.jp/community/co1190105
1)《神盾の天使/Aegis Angel》
能力自体はわかりやすいのですが、これと他のカードの相互作用が難しかったようです。
例を挙げると、プレイヤーAが《神盾の天使》を出し、Aの《嵐前線のペガサス》を破壊されなくさせます。
その後、Aがこの《嵐前線のペガサス》で攻撃し、Bにダメージを与えた場合、
Bの墓地にある《復讐に燃えたファラオ》は誘発するでしょうか?
……この場合、《復讐に燃えたファラオ》の能力は誘発し、攻撃クリーチャーである
《嵐前線のペガサス》を対象に取ります。しかし、解決時に《嵐前線のペガサス》は
破壊されないのでこの部分のみ無視され、《復讐に燃えたファラオ》はライブラリーへ戻ります。
対象にできない場合(呪禁やプロテクションなど)と勘違いしている人が散見されました。
2)《蛙変化/Turn to Frog》
またか、という感じですが、さきほどの《神盾の天使》と《蛙変化》も質問されました。
先程の例と同様に、Aが《神盾の天使》を出し、《嵐前線のペガサス》を破壊されなくして
Bへ攻撃します。Bはこれを《空回りのドレイク/Skywinder Drake》でブロックし、
その後に《神盾の天使》を対象に《蛙変化》を唱えました。
さて、戦闘ダメージを割り振られた後、《嵐前線のペガサス》はどうなるでしょうか?
……この場合。《嵐前線のペガサス》は破壊されません。
《神盾の天使》の「破壊されない」という効果は誘発型能力の一部です。
つまり、この誘発型能力が解決された後に、《神盾の天使》の能力文が消えたとしても、
やはり対象となったクリーチャーは破壊されません。この効果が止まるのは、書かれているとおり、
「《神盾の天使》のコントロールを失った」場合のみです。
また、この「破壊されない」は能力でなく効果なので、Bが《蛙変化》を《嵐前線のペガサス》を
対象に唱えたとしても、やはり結果は変わりません。
3)《広がりゆく海/Spreading Seas》
先程の《蛙変化》は、継続的効果のオンパレードとなっているカードですが、継続的効果の適用を
知っているひとほど陥りやすい問題もありました。
Aが《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》をコントロールしています。
Bのターン、BがAの《墨蛾の生息地》を対象に、《広がりゆく海》を唱えました。
Aはそれが解決される前に、《墨蛾の生息地》を起動してこれをクリーチャーにしました。
さて、Bの《広がりゆく海》が解決されると、Aの《墨蛾の生息地》は1/1のクリーチャーではありますが、
これは飛行と感染をもっているでしょうか?
……この場合、飛行と感染はもっています。
「島である」という効果は、継続的効果第4種(タイプ変更)で、基本土地タイプになる場合は
ルール文章または元の土地タイプによって得られていた能力を全て失い、
その基本土地タイプが持つマナ能力を得ることになります。
ただし、これは他の効果によりその土地に与えられた能力を取り除くわけではありません。(CR305.7)
これを、「基本土地になる、という効果は第4種(タイプ変更)+第6種(能力を失う)」
というように間違って覚えていてしまうと、落とし穴に落ちることになります。
4)《攻撃的な行動/Act of Aggression》
最後に小ネタなんですが、よく聞かれたことを。
Aのターン、Aは《原始のタイタン/Primeval Titan》を唱えて戦場に出し、ターンを終えました。
BはAの終了ステップに、Aの《原始のタイタン》を対象に《攻撃的な行動》を唱えました。
B「これって、俺のターンの開始時にもコントロールは得たままですよね?」
……残念ながら、《攻撃的な行動/Act of Aggression》は "until end of turn" なので、
Aのターンのクリンナップ・ステップで効果は失われてしまいます。
#どうやら、《欠片の双子/Splinter Twin》の挙動と勘違いしていたようです。
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そんなところで。
Tournament announcements
2011年7月21日 Announcement今週末の大会告知です。
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7月 22日(金)(以降毎週金曜日)
LOOP岡崎FNM http://www19.atwiki.jp/toukaimtg/pages/108.html
場所:ホビーステーション LOOP岡崎店 http://www.hbst.net/shop/okazaki/
受付時間:18:30~19:00
参加費:500円
形式:スタンダード構築戦
試合:スイス式3ラウンドのみ。
日本選手権は終了しましたが、スタンダードは今しばらくM11とM12が混在で使えます。
M12のカードを使うもよし、白単鋼をメタるもよし、です。
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7月 23日(土)
S-Cup 25th http://www19.atwiki.jp/toukaimtg/pages/150.html
場所:熱田生涯学習センター
受付時間:9:30~10:30
参加費:一般 1000円
:高校生以下 500円 (学生証の提示が必要です)
形式:スタンダード構築戦
試合:規定のスイス式ラウンド+Top4によるプレイオフ
賞品:
Top4およびスイスラウンド終了時にTop4と同じポイントを得た方にブースターパック等
特記事項:
7月~12月のイベントでポイントレースを開催しています。
決勝戦はビデオカバレッジの撮影を行います。
こちらはひさびさのS-Cupとなります。併催イベントでレガシーも行われるので、
お気軽にご来場下さい。
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そんなところで。
Friday Magic Quiz. [11-15]
2011年7月22日 FMQ#イベントデッキそのままならば《石鍛冶の神秘家》をスタンダードで使用できるのですが、
#この前聞かれたのは「最初からサイドボードしてていいですか?」 という質問でした。
#いや、それってメインデッキの構成変えているじゃないですか・・・
それでは、今週の問題。
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問1
かたならし◯×。
「呪文でも能力でもパーマネントでもないオブジェクトには、コントローラーは存在しない。」
◯か×か?
問2
M12のシングルには興味が無いので、購入したブースターはひたすらリミテッド戦に
費やしているプレイヤーAとBが、いつもの勝負をしている。
Aは《幻影のドラゴン/Phantasmal Dragon》をコントロールしている。
Bのターン、Bは《ゴブリンの爆発投げ/Goblin Bangchuckers》の能力を
《幻影のドラゴン/Phantasmal Dragon》を対象に起動した。
B「んじゃ、ドラゴンは死んでね。」
A「いや、コイン投げてくださいよ。」
さて、Bはコインを投げることになるか?
問3
PとQが対戦している。
Pは《無限の日時計/Sundial of the Infinite》をコントロールしている。
Pのターン、Pは墓地の《呪詛術士/Anathemancer》の蘇生能力を起動し、それを戦場に出した。
3-1)
Pはこの《呪詛術士/Anathemancer》をブロック・クリーチャーとして
Qのターンまで戦場に残したい。どのようなプレイングをすればよいか?
3-2)
Qのターン、Qは数体のクリーチャーで攻撃し、Pはそのうち1体を先程の《呪詛術士》でブロックした。
戦闘ダメージを割り振ると、《呪詛術士》は致死ダメージを受けたので破壊されることになったが、
この《呪詛術士》はどの領域に置かれるだろうか?
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いつものように、回答は来週にでも。
Answer: Friday Magic Quiz. [11-15A]
2011年7月27日 FMQ コメント (3)#7月30日(土)に大会がないなー、と思ったのでホビステ杯をいれる、の巻。
それでは、先週の回答。
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×
マジックにおいて目に見えるほとんどのモノはオブジェクトであるが、
呪文でも能力でもパーマネントでもないオブジェクトとなると種類は少ない。
そのようなオブジェクトの一つ、「紋章」にはコントローラーが存在する。(CR113.2)
反例をひとつ出したので問題の回答は×。
投げない。
《ゴブリンの爆発投げ/Goblin Bangchuckers》の能力は対象を1つのみ取っている。
《幻影のドラゴン》を対象にしてこの能力を起動すると、
能力の解決時には適正な対象が取られていないので、この能力は打ち消される。
つまり、解決時に行うコイン投げもおこらない。
3-1)
誠に申し訳ありません。
これは問題が悪く、条件を満たす回答は単に「《無限の日時計》を起動する。」でもかまいません。。
想定回答は
「終了ステップの開始時に蘇生による遅延誘発型能力が誘発したあと、それが解決される前に
《無限の日時計》を起動する。」 です。
蘇生によって作成される遅延誘発型能力--「ターン終了時に、それを追放する。」は、
条件を満たして誘発した場合、再度誘発条件を満たしたとしても、二度目の誘発は行われません。
なので、遅延誘発型能力が誘発しスタックに積まれたあとで、《無限の日時計》を起動して
スタック上のオブジェクトを追放すると、次のターン以降のターン終了ステップになったとしても、
「ターン終了時に、それを追放する。」という誘発型能力は誘発しません。
3-2)追放領域
蘇生能力の一部には
「それが戦場を離れる場合、それを他のあらゆる領域に置く代わりにそれを追放する。」
という効果がある。
従って、問題の場合には、《呪詛術士》は致死ダメージを受けて状況起因効果によって破壊され、
それは戦場を離れるので代わりに追放される。
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そんなところで。
それでは、先週の回答。
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問1
かたならし◯×。
「呪文でも能力でもパーマネントでもないオブジェクトには、コントローラーは存在しない。」
◯か×か?
×
マジックにおいて目に見えるほとんどのモノはオブジェクトであるが、
呪文でも能力でもパーマネントでもないオブジェクトとなると種類は少ない。
そのようなオブジェクトの一つ、「紋章」にはコントローラーが存在する。(CR113.2)
反例をひとつ出したので問題の回答は×。
問2
Aは《幻影のドラゴン/Phantasmal Dragon》をコントロールしている。
Bのターン、Bは《ゴブリンの爆発投げ/Goblin Bangchuckers》の能力を
《幻影のドラゴン/Phantasmal Dragon》を対象に起動した。
B「んじゃ、ドラゴンは死んでね。」
A「いや、コイン投げてくださいよ。」
さて、Bはコインを投げることになるか?
投げない。
《ゴブリンの爆発投げ/Goblin Bangchuckers》の能力は対象を1つのみ取っている。
《幻影のドラゴン》を対象にしてこの能力を起動すると、
能力の解決時には適正な対象が取られていないので、この能力は打ち消される。
つまり、解決時に行うコイン投げもおこらない。
問3
PとQが対戦している。
Pは《無限の日時計/Sundial of the Infinite》をコントロールしている。
Pのターン、Pは墓地の《呪詛術士/Anathemancer》の蘇生能力を起動し、それを戦場に出した。
3-1)
Pはこの《呪詛術士/Anathemancer》をブロック・クリーチャーとして
Qのターンまで戦場に残したい。どのようなプレイングをすればよいか?
3-2)
Qのターン、Qは数体のクリーチャーで攻撃し、Pはそのうち1体を先程の《呪詛術士》でブロックした。
戦闘ダメージを割り振ると、《呪詛術士》は致死ダメージを受けたので破壊されることになったが、
この《呪詛術士》はどの領域に置かれるだろうか?
3-1)
誠に申し訳ありません。
これは問題が悪く、条件を満たす回答は単に「《無限の日時計》を起動する。」でもかまいません。。
想定回答は
「終了ステップの開始時に蘇生による遅延誘発型能力が誘発したあと、それが解決される前に
《無限の日時計》を起動する。」 です。
蘇生によって作成される遅延誘発型能力--「ターン終了時に、それを追放する。」は、
条件を満たして誘発した場合、再度誘発条件を満たしたとしても、二度目の誘発は行われません。
なので、遅延誘発型能力が誘発しスタックに積まれたあとで、《無限の日時計》を起動して
スタック上のオブジェクトを追放すると、次のターン以降のターン終了ステップになったとしても、
「ターン終了時に、それを追放する。」という誘発型能力は誘発しません。
3-2)追放領域
蘇生能力の一部には
「それが戦場を離れる場合、それを他のあらゆる領域に置く代わりにそれを追放する。」
という効果がある。
従って、問題の場合には、《呪詛術士》は致死ダメージを受けて状況起因効果によって破壊され、
それは戦場を離れるので代わりに追放される。
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そんなところで。
Tournament announcements
2011年7月28日 FMQ今週のおいら周り大会の告知です。
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7月 29日(金)(以降毎週金曜日)
LOOP岡崎FNM http://www19.atwiki.jp/toukaimtg/pages/108.html
場所:ホビーステーション LOOP岡崎店 http://www.hbst.net/shop/okazaki/
受付時間:18:30~19:00
参加費:500円
形式:スタンダード構築戦
試合:スイス式3ラウンドのみ。
いつものスタンダードなのです。
来月からはFNM賞品は《耕作/Cultivate》になりますよー。
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7月 30日(土)
ホビステ杯 #24
http://www19.atwiki.jp/toukaimtg/pages/159.html
場所:ホビーステーション 名古屋店
受付時間: 14:00 - 14:30
参加費:500円
大会形式:スイス・ラウンド4~6回戦
フォーマット:スタンダード構築戦
特記事項:
* デッキリストは不要です。
* 上位入賞者のみ、大会終了後にデッキリストを書いて頂きます。
* 予約などは受け付けておりません。直接お店にお越し下さい。
通常のホビステ杯としては一月半ぶりに行います。
夏休み中の人もいるとは思いますが、スタンダードでもいかがですか?
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そんなところで。
Friday Magic Quiz. [11-16]
2011年7月30日 FMQ#湿っぽいのでカードが反ってしまうのはなんとかなりませんかね。
それでは、今週の問題。
問1
かたならし◯×
「1度の状況起因処理のチェックで、複数の状況起因処理が該当した場合、
それらは全て別々のイベントして処理される。」
◯か×か?
問2
カードプールが多い環境だとコントロールが強くなると考えているプレイヤーAと、
そのようなコントロールを食えるような強力なビートダウンが組めると考えているプレイヤーBが
いつもの勝負をしている。
Aのターン、Aは《詐欺師の総督/Deceiver Exarch》を対象に《欠片の双子/Splinter Twin》を唱えた。
Bはそれが解決される前に、《詐欺師の総督》を対象に《攻撃的な行動/Act of Aggression》を唱えた。
A「1ターン遅くなったかな。」
B「いや、次で勝てるんだよ。」
さて、次のBのターンに、Bが勝つためにはどのようにすればよいだろうか?
問3 (トリビア)
M12のリミテッド戦でのこと。
フロアを巡回していたジャッジのJは、ある試合中のテーブルで、
《幻影のドラゴン/Phantasmal Dragon》に《アラクナスの蜘蛛の巣/Arachnus Web》
がついていることに気がついた。
Jがその状態を咎めようとしたとき、ふとそれが可能であることに気がついた。
さて、どうやったのだろうか? M12限定で考えてもらいたい。
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いつものように、回答は来週にでも。