#日本選手権に参加したプレイヤー、ジャッジ、スタッフの皆様、お疲れさまでした。
#特に優勝した石田さん、本当におめでとう! 
#そして来年の開催地は愛知ということになります。吹上がいーなー。(希望)

というわけで日本選手権で聞かれたルーリングなどをつらつらと。
なお内容は、昨日やったニコ生と盛大に被っております。

そういやコミュニティへのリンクを張ってなかったのでぺたり。
http://com.nicovideo.jp/community/co1190105


1)《神盾の天使/Aegis Angel》

能力自体はわかりやすいのですが、これと他のカードの相互作用が難しかったようです。

例を挙げると、プレイヤーAが《神盾の天使》を出し、Aの《嵐前線のペガサス》を破壊されなくさせます。
その後、Aがこの《嵐前線のペガサス》で攻撃し、Bにダメージを与えた場合、
Bの墓地にある《復讐に燃えたファラオ》は誘発するでしょうか?

……この場合、《復讐に燃えたファラオ》の能力は誘発し、攻撃クリーチャーである
《嵐前線のペガサス》を対象に取ります。しかし、解決時に《嵐前線のペガサス》は
破壊されないのでこの部分のみ無視され、《復讐に燃えたファラオ》はライブラリーへ戻ります。

対象にできない場合(呪禁やプロテクションなど)と勘違いしている人が散見されました。


2)《蛙変化/Turn to Frog》

またか、という感じですが、さきほどの《神盾の天使》と《蛙変化》も質問されました。

先程の例と同様に、Aが《神盾の天使》を出し、《嵐前線のペガサス》を破壊されなくして
Bへ攻撃します。Bはこれを《空回りのドレイク/Skywinder Drake》でブロックし、
その後に《神盾の天使》を対象に《蛙変化》を唱えました。

さて、戦闘ダメージを割り振られた後、《嵐前線のペガサス》はどうなるでしょうか?

……この場合。《嵐前線のペガサス》は破壊されません。
《神盾の天使》の「破壊されない」という効果は誘発型能力の一部です。
つまり、この誘発型能力が解決された後に、《神盾の天使》の能力文が消えたとしても、
やはり対象となったクリーチャーは破壊されません。この効果が止まるのは、書かれているとおり、
「《神盾の天使》のコントロールを失った」場合のみです。

また、この「破壊されない」は能力でなく効果なので、Bが《蛙変化》を《嵐前線のペガサス》を
対象に唱えたとしても、やはり結果は変わりません。


3)《広がりゆく海/Spreading Seas》

先程の《蛙変化》は、継続的効果のオンパレードとなっているカードですが、継続的効果の適用を
知っているひとほど陥りやすい問題もありました。

Aが《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》をコントロールしています。
Bのターン、BがAの《墨蛾の生息地》を対象に、《広がりゆく海》を唱えました。
Aはそれが解決される前に、《墨蛾の生息地》を起動してこれをクリーチャーにしました。
さて、Bの《広がりゆく海》が解決されると、Aの《墨蛾の生息地》は1/1のクリーチャーではありますが、
これは飛行と感染をもっているでしょうか?


……この場合、飛行と感染はもっています。
「島である」という効果は、継続的効果第4種(タイプ変更)で、基本土地タイプになる場合は
ルール文章または元の土地タイプによって得られていた能力を全て失い、
その基本土地タイプが持つマナ能力を得ることになります。
ただし、これは他の効果によりその土地に与えられた能力を取り除くわけではありません。(CR305.7)

これを、「基本土地になる、という効果は第4種(タイプ変更)+第6種(能力を失う)」
というように間違って覚えていてしまうと、落とし穴に落ちることになります。


4)《攻撃的な行動/Act of Aggression》

最後に小ネタなんですが、よく聞かれたことを。

Aのターン、Aは《原始のタイタン/Primeval Titan》を唱えて戦場に出し、ターンを終えました。
BはAの終了ステップに、Aの《原始のタイタン》を対象に《攻撃的な行動》を唱えました。

B「これって、俺のターンの開始時にもコントロールは得たままですよね?」


……残念ながら、《攻撃的な行動/Act of Aggression》は "until end of turn" なので、
Aのターンのクリンナップ・ステップで効果は失われてしまいます。

#どうやら、《欠片の双子/Splinter Twin》の挙動と勘違いしていたようです。


----
そんなところで。


お気に入り日記の更新

お気に入り日記

登録したユーザー
102
登録されたユーザー
1010

最新のコメント

日記内を検索