#FAQも発表されたことですし、明日水曜日にニコ生を行います。
#時間は22時すぎくらいに。お題はRTRのFAQと他の更新について。


「ラヴニカへの回帰」のFAQが発表されています。

http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/faq/rtr

いつものように、ざっくり紹介。

以下はFAQ全文の転載ではありません。全文は上記リンクからたどって下さい。
日本語を始め各国語版もあり、.docでダウンロードできます。

既存CRより自明である項目や、文章から簡単にわかる解説文は省略しています。
また、おいら的注釈を新たに加えている場合(コメント行が#で始まるもの)もあります。

参考にしたのは 2012/08/23 版です。FAQ本体は以後アップデートされる可能性があります。
 
-------------------------------
製品情報
-------------------------------

ラヴニカへの回帰の公式発売日:2012年10月5日 

セットレアリティー内訳:コモン101、アンコモン80、レア53、神話レア15、基本土地25 の計274種。
(M13の時よりアンコモンが+20、基本土地が+5されています。)

2012年10月5日(金)より、構築戦でラヴニカへの回帰が使用可能になります。
これにより、スタンダードで使用できるセットは以下のようになります。

 イニストラード、闇の隆盛、アヴァシンの帰還、マジック2013
 ラヴニカへの回帰

なお、エクステンデッドで使用できるセットは以下のようになります。

 ゼンディカー、ワールドウェイク、エルドラージ覚醒、マジック2011
 ミラディンの傷跡、ミラディン包囲戦、新たなるファイレクシア、マジック2012
 イニストラード、闇の隆盛、アヴァシンの帰還、マジック2013
 ラヴニカへの回帰


-------------------------------
一般注釈
-------------------------------

** 再録テーマ:ギルドとギルドのマーク **

ラヴニカへの回帰に収録されているカードには、5ギルドのギルドマークがテキストの下地に書かれているものである。各ギルドに属しているというフレーバー的な意味を持つが、これらのギルドマークはゲーム上は意味を持たない。

残りの5ギルドについては2013年2月発売のギルド門侵犯で収録される。


** アゾリウスのキーワード処理:留置 **

留置/detainとは、パーマネントをしばらくの間無効化する新しい能力である。


701.26.留置

701.26a 呪文や能力の中には、パーマネントを留置するものがある。その呪文や能力のコントローラーの次のターンまで、そのパーマネントは攻撃もブロックもできず、それの起動型能力は起動できない。


#CR文からも分かる通り、留置はクリーチャーのみならずパーマネントに影響する。

#あなたのターンに対戦相手のパーマネント(A)を留置すると、
 ・今行なっているあなたのターン ・次の(対戦相手の)ターン
 の間は、Aで攻撃できず、ブロックできず、起動型能力を起動できない。
 次のあなたのターンが開始されると、Aは通常と同じ状態になる。
 多人数戦の場合は適宜読み替えること。

*留置されたパーマネントの常在型能力は適用される。留置されたパーマネントの誘発型能力も適用される。

** イゼットのキーワード:超過 **

超過/Overload とは一部のインスタントやソーサリーの持つ新しい能力で、それらの範囲を拡大するものである。

702.94.超過

702.94a 超過は2つの常在型能力を表すキーワードである。ひとつは超過を持つ呪文が唱えられる領域であればどこからでも機能する能力、もうひとつはカードがスタックに置かれている間に機能する能力である。「超過[コスト]」は、「あなたはこの呪文のマナ・コストを支払うのではなく、[コスト]を支払ってもよい」および「この呪文の超過コストを支払うことにした場合、その文章欄に書かれた『target』という語を『each』という語に変更する。」ということを意味する。(訳注:日本語ではこの適用後の文章が注釈文として添えられている。)超過能力を使う場合、ルール601.2bおよびルール601.2e-gの代替コストの支払いに関するルールに従う。

702.94b プレイヤーが呪文の超過コストを支払うことを選んだ場合、その呪文は対象をとらなくなる。その呪文は、超過コストを支払わずに唱えた場合に適正な対象として選ぶことができないオブジェクトにも影響を及ぼすことができる。

702.94c 超過の2つ目の能力は文章変更効果を生成する。ルール612「文章変更効果」参照。


*呪文の超過コストを支払わない場合、その呪文は単一の対象をとる。その呪文の超過コストを支払う場合、それは対象をとらなくなる。

*超過を持つ呪文を「それのマナ・コストを支払うことなく」支払うよう指示された場合、代わりにそれの超過コストを支払うことは選べない。

#超過コストで支払うことは代替コストでの支払いである。従って、フラッシュバックを得たとしても、それを墓地から超過コストで唱えることはできない。フラッシュバック・コストも代替コストなので、代替コストを二重に適用できないからである。

#超過による2つ目の常在型能力は、文章変更効果を生成する。『target』という単語を『each』に変更する効果である。かなりレアな継続的効果なので留意すること。

#日本語訳は文章がまるごと注釈文に変わっているように読めるが、実際は単語一つの置き換えである。機能的な相違はない。


** ラクドスのキーワード:解鎖 **

解鎖/Unleash とはクリーチャーに見られる新しい能力で、それらの獰猛さと容赦のない攻撃性を増幅させる。

702.96.解鎖

702.96a 解鎖は2つの常在型能力を表すキーワードである。「解鎖」とは、「あなたはこのパーマネントを+1/+1カウンターが追加で1個置かれた状態で戦場に出してよい」および「このパーマネントの上に+1/+1カウンターが置かれているかぎり、これではブロックできない。」ということを意味する。


*解鎖を持つクリーチャーを+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に出すか置かれていない状態で戦場に出すかは、それが戦場に出るに際しあなたが決める。その時点では、いずれかのプレイヤーがそのクリーチャー呪文に対応してそれを打ち消そうとしても手遅れとなる。

*解鎖能力はクリーチャーがどこから戦場に出たかにかかわらず適用される。

*解鎖を持つクリーチャーに、解鎖能力によって置かれたものでなくても何らかの+1/+1カウンターが置かれている場合、 それではブロックできない。

#戦場に出る際の置換効果である。《クローン/Clone》で他の解鎖持ちをコピーすることを選んだ場合、あなたはカウンターを置いた状態で戦場に出しても良い。

** ゴルガリのキーワード:活用 **

活用/Scavenge とはクリーチャー・カードに見られる新しい能力で、死体を活用することにより生者がより強力になるというものである。

702.95.活用

702.95a 活用は、活用を持つカードが墓地にある間のみ作用する起動型能力である。「活用[コスト]」とは、「[コスト], このカードをあなたの墓地から追放する:クリーチャー1体を対象とし、それの上にこのカードのパワーに等しい数の+1/+1カウンターを置く。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動できる。」ということを意味する。


*活用を持つクリーチャー・カードを追放することは、活用能力の起動コストの一部である。この能力が起動されコストが支払われたら、そのクリーチャー・カードを墓地から取り除くことでその能力の起動を阻止しようとしても手遅れとなる。

#墓地から起動できる起動型能力であるが、コストに自身を追放することが含まれていることに注意。
 →蘇生/Unearth


** セレズニアのキーワード処理:居住 **

居住/Populateは、あなたがコントロールするクリーチャー・トークンをコピーすることでその目的を達成させる新しい能力である。

701.27.居住

701.27a 「居住を行う」とは、「あなたがコントロールするクリーチャー・トークン1体を選び、そのクリーチャー・トークンのコピーであるトークンを1体戦場に出す。」ということを意味する。

701.27b 居住を行うよう指示されたときにクリーチャー・トークンを1体もコントロールしていなかった場合、あなたは戦場にトークンを出さない。


*あなたは自分がコントロールする任意のクリーチャー・トークンを選ぶことができる。呪文や能力によってあなたのコントロール下でトークンを1体戦場に出し、そ後居住を行うよう指示された場合(《狩猟者の協定》など)、あなたは自分が生み出したばかりのトークンをコピーしてもよいし、自分がコントロールする他のクリーチャー・トークンをコピーしてもよい。

*居住を行うときにクリーチャー・トークンを1体もコントロールしていない場合は何も起こらない。

#居住を行う場合は対象を取っていない。単に選ぶだけである。従って、どのトークンのコピー・トークンを出すかを決めたあとで、そのトークンが戦場に出る前に何かすることはできない。


** サイクル:ギルド門 **

ラヴニカへの回帰セットでは新たな土地のサブタイプである門が登場する。

*門というサブタイプに特別なルール上の重要性はないが、他の呪文や能力がそれを参照する場合がある。

*門は基本土地タイプではない。


** サイクル:魔鍵 **

各ギルドにはそれぞれ魔鍵というアーティファクトがあり、これはタップするとそのギルドの色2色のうちいずれかのマナを生み出し、またクリーチャーになることもできる。

#魔鍵のクリーチャーになるという起動型能力は、継続的効果 第4種+第5種+(あれば)第6種+第7b種 を生成する。起動したとしても、元々持っている能力を失わない。


** サイクル:「打ち消されない」カード **

ラヴニカへの回帰セットには打ち消されないカードのサイクルが含まれている。

*「打ち消されない」呪文の標準的な表記は、その呪文が対象となっているかどうかによって変わる。対象となる呪文には「呪文や能力によって」という文言が追加される。これは、その呪文の解決時点で対象がすべて不適正であった場合、その呪文はゲームのルールによって打ち消されるからである。


#一部のひねくれた古いカードには「ルールによって打ち消されない」という文章をもつ場合もある。


再録メカニズム:混成カード、 再録サイクル:ラヴニカの「二色土地」
については既存CRに書かれているので省略します。


-------------------------------
カード別注釈
-------------------------------


《アゾールの雄弁家》
{3}{W/U}{W/U}
クリーチャー ― 人間・アドバイザー
3/5
あなたのアップキープの開始時に、アゾールの雄弁家の上に牛歩カウンターを1個置く。その後、アゾールの雄弁家の上に牛歩カウンターが5個以上置かれている場合、あなたはこのゲームに勝利する。
発生源1つがあなたにダメージを与えるたび、アゾールの雄弁家の上から牛歩カウンターを1個取り除く。


*《アゾールの雄弁家》の2つ目の能力は、発生源1つにつき牛歩カウンターを1個取り除く。その発生源がどれだけのダメージを与えたかは関係ない。たとえば、攻撃クリーチャー2体が同時にあなたにダメージを与えた場合、牛歩カウンター2個が取り除かれる。

《安全の領域》
{4}{W}
エンチャント
クリーチャーは、そのコントローラーが攻撃クリーチャーにつき{X}を支払わない限り、あなたやあなたがコントロールするプレインズウォーカーを攻撃できない。Xはあなたがコントロールするエンチャントの総数に等しい。


*双頭巨人戦では、プレイヤーの1人が《安全の領域》をコントロールしている場合、クリーチャーのコントローラーが自分がコントロールする各攻撃クリーチャーにつき{X}を支払わない限り、そのプレイヤーのチームもしくはそのプレイヤーがコントロールするプレインズウォーカーを攻撃できない。クリーチャーはそのプレイヤーのチームメイトがコントロールするプレインズウォーカーを、このコストを支払うことなく攻撃することができる。

#AとBがチームの場合、Aの《安全の領域》で、AとAのプレインズウォーカーは守られ、Bも防御プレイヤーなので守られる。(CR810.7c)

《イゼットの魔鍵》
{3}
アーティファクト
{T}:あなたのマナ・プールに{U}か{R}を加える。
{U}{R}:イゼットの魔鍵はターン終了時まで、青であり赤である2/1のエレメンタル・アーティファクト・クリーチャーになる。
イゼットの魔鍵がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。そうした場合、カードを1枚捨てる。


#「戦闘ダメージを与えるたび~」の部分は起動型能力でなく、《イゼットの魔鍵》が元々持つ能力である。従って、クリーチャー化を2回行なっても、この部分が2つに増えることはない。

《火想者の予見》
{5}{U}{R}
インスタント
あなたのライブラリーから、点数で見たマナ・コストが3のインスタント・カード1枚を探し、それを公開してあなたの手札に加える。その後、点数で見たマナ・コストが2のインスタント・カードと1のインスタント・カードについても同様にする。その後あなたのライブラリーを切り直す。


*ライブラリーにあるカードのマナ・コストに{X}が含まれていた場合、Xは0とする。たとえば、マナ・コストが{X}{R}のカードの点数で見たマナ・コストは1、というようになる。

#このカードは最終的に最大3枚のカードを手札に入れることができる。ライブラリーは1回のみ切り直される。

《究極の価格》
{1}{B}
インスタント
単色のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。


*単色のクリーチャーは持っている色がちょうど1色である。色を持たないクリーチャー(ほとんどのアーティファクト・クリーチャーが該当する)や2色以上の色を持つクリーチャー(ほとんどの混成クリーチャー)は、対象として選ぶことができない。

《共有の絆》
{1}{G}{W}
インスタント
クリーチャー1体を対象とし、クリーチャー1体を対象とする。
その前者の上に+1/+1カウンターを1個置き、その後者の上に+1/+1カウンターを1個置く。


*あなたは同じクリーチャーを両方の対象として選んでもよい。異なる2体のクリーチャーを選んでもよい。これは「対象」という語句が複数回使われているからである。

#(筆者注)日本語版テキストには対象を取る文と効果の文の間に改行があるが、改行を無くして読むべきではないだろうか?

《ギルドの抗争》
{5}{R}
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上から3枚のカードを公開する。そのプレイヤーはそれらのカードの中からクリーチャー・カードを1枚戦場に出してもよい。その後残りを自分の墓地に置く。あなたもあなたのライブラリーの一番上から3枚のカードについて同様にする。これにより2体のクリーチャーが戦場に出た場合、それらのクリーチャーは互いに格闘を行う。


*《ギルドの抗争》の対象は1つだけであり、それは対戦相手である。あなたは自分のライブラリーの一番上から3枚のカードを公開しクリーチャー1体を戦場に出すかどうかを決める前に、そのプレイヤーがどのクリーチャーを戦場に出すかを見ることになる。

*クリーチャーが戦場に出されてから互いに格闘を行うまで、プレイヤーは呪文を唱えたり能力を起動したりできない。《巨大化》のような呪文によって対応することもできない。

#手順は以下のとおり。

 ・対象になっていた対戦相手が上から3枚公開する。対戦相手はそのうち1枚のクリーチャー・カードを選んで戦場に出してもよい。
 ↓
 ・あなたは対戦相手の公開されたカード、戦場に出したクリーチャーを見てから、同様のことをする。
 ↓
 ・2体のクリーチャーが出たなら、格闘を行う。

《拘留の宝球》
{1}{W}{U}
エンチャント
拘留の宝球が戦場に出たとき、拘留の宝球という名前でなく土地でないパーマネント1つを対象とする。あなたはそのパーマネントと、そのパーマネントと同じ名前を持つ他のすべてのパーマネントを追放してもよい。
拘留の宝球が戦場を離れたとき、その追放されたカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。


*戦場に出たときに誘発する能力の対象は土地であってはならないが、そのパーマネントと同じ名前を持つ土地は追放される。

#対象として不適正であったとしても、他の同名のパーマネントが対象として適正であった場合、不適正なパーマネントも(同名なので追放される)

#戦場を離れた時の誘発型能力では、1番目の能力で追放したカード全てが戻ってくる。対象にした1つのみではない。

《ゴルガリの死者の王、ジャラド》
{B}{B}{G}{G}
伝説のクリーチャー ― ゾンビ・エルフ
2/2
ゴルガリの死者の王、ジャラドは、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚につき+1/+1の修整を受ける。
{1}{B}{G}, 他のクリーチャー1体を生け贄に捧げる:各対戦相手はそれぞれ生け贄に捧げられたクリーチャーのパワーに等しい点数のライフを失う。
沼1つと森1つを生け贄に捧げる:ゴルガリの死者の王、ジャラドをあなたの墓地からあなたの手札に戻す。


*ジャラドの最後の能力を起動するために、あなたは2つの土地を生け贄に捧げなければならない。1つが沼でありもう1つが森であるかぎり、その2つの土地が他にどんな土地タイプを持つかは関係ない。あなたが生け贄に捧げる土地のうち1つが沼であり森であった場合も、あなたは沼か森である他の土地1つを生け贄に捧げなければならない。

#つまり、《草むした墓/Overgrown Tomb》1枚のみではコストを支払ったことにはならない。どうやっても2枚の土地を生贄に捧げる必要がある。


《死儀礼のシャーマン》
{B/G}
クリーチャー ― エルフ・シャーマン
1/2
{T}:いずれかの墓地にある土地カード1枚を対象とし、それを追放する。あなたのマナ・プールに、好きな色1色のマナ1点を加える。
{B}, {T}:いずれかの墓地にあるインスタント・カード1枚かソーサリー・カード1枚を対象とし、それを追放する。各対戦相手はそれぞれ2点のライフを失う。
{G}, {T}:いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを追放する。あなたは2点のライフを得る。


*1つ目の能力は対象を必要とするため、マナ能力ではない。それはスタックを使うため、対応することができる。

#なので、呪文を唱える際にこの能力によるマナをあてにはできない。なぜなら呪文を唱える際に起動できるのはマナ能力のみであり、この能力はマナ能力でないからである。
 この能力を起動し解決してマナを出した後、改めて呪文を唱え始めること。

《至高の審判者、イスペリア》
{2}{W}{W}{U}{U}
伝説のクリーチャー ― スフィンクス
6/4
飛行
クリーチャー1体があなたかあなたがコントロールするプレインズウォーカーを攻撃するたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。


*双頭巨人戦では、イスペリアの能力はクリーチャー1体があなたのチームまたはあなたがコントロールするプレインズウォーカーに攻撃するたびに誘発する。クリーチャー1体があなたのチームメイトがコントロールするプレインズウォーカーに攻撃するときは誘発しない。
 →《安全な領域》

《思考を築く者、ジェイス》
{2}{U}{U}
プレインズウォーカー ― ジェイス

[+1]:あなたの次のターンまで、対戦相手1人がコントロールするクリーチャー1体が攻撃するたび、それはターン終了時まで-1/-0の修整を受ける。
[-2]:あなたのライブラリーの一番上から3枚のカードを公開する。対戦相手1人は、それらのカードを2つの束に分ける。一方の束をあなたの手札に加え、もう一方をあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。
[-8]:プレイヤー1人につき、そのプレイヤーのライブラリーから土地でないカードを1枚探してそれを追放する。その後そのプレイヤーは自分のライブラリーを切り直す。あなたはそれらのカードを、マナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。


*あなたはジェイスの2つ目の能力の解決時に対戦相手1人を選ぶ。この能力はその対戦相手を対象としない。すべてのプレイヤーは公開されたカードを見て意見を言うことができる。どの束をあなたの手札に加え、どの束をあなたのライブラリーの一番下に置くかは、あなたが決める(あなたの対戦相手ではない)。

*各ライブラリーにつき、カードを探し終わったことをあなたが明確に宣言したときに、ライブラリーのサーチが完了する。たとえば、あなたはあるプレイヤーのライブラリーを一通り見てそのライブラリーを置き、他のプレイヤーのライブラリーを見て、最初のライブラリーから土地でないカード1枚を選び、その後2つ目のライブラリーから土地でないカード1枚を選んでもよい。それらのライブラリーから探したカードは、それらを追放するまで他のどのプレイヤーにも公開しない。

#端的にいうと、あなたは追放するカードを選ぶ前に、全ライブラリーの中身を見ることができる。

*あなたがこのカードを唱えられない場合(適正な対象が存在しないなどの理由で)、またはそれを唱えないことを選んだ場合、それは追放されたままになる。ジェイスの能力によってあとからそれを唱えることをはできない。

《屍体屋の脅威》
{2}{B}{G}
クリーチャー ― ファンガス
4/4
あなたがコントロールするクリーチャー1体の上に+1/+1カウンターが1個以上置かれる場合、代わりにその2倍の数の+1/+1カウンターをそれの上に置く。


*あなたがコントロールするクリーチャー1体がいくつかの+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出る場合、代わりにそれはその2倍の数のカウンターが置かれた状態で戦場に出る。

#CR121.6参照。従って、あなたが《屍体屋の脅威》をコントロールしていて、あなたのコントロールする解鎖持ちが戦場に出る際にカウンターを置くことを選んだ場合、それには1つでなく2つのカウンターが置かれた状態で戦場に出る。

《心理のらせん》
{4}{U}
インスタント
プレイヤー1人を対象とする。あなたの墓地にあるすべてのカードをあなたのライブラリーに加えて切り直す。そのプレイヤーはその総数に等しい枚数のカードを自分のライブラリーの一番上から自分の墓地に置く。


*《心理のらせん》をあなたのライブラリーに加えて切り直すことにはならず、また対象となるプレイヤーが何枚のカードを自分の墓地に置くかを決定するときに、《心理のらせん》は数えられない。これはあなたが指示に従った後であなたの墓地に置かれる。

#それ自体がまだスタック領域にあるので。

《世紀の実験》
{X}{U}{R}
ソーサリー
あなたのライブラリーの一番上からX枚のカードを追放する。あなたは、その中にある点数で見たマナ・コストがX以下の各インスタント・カードと各ソーサリー・カードをそれらのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。その後、これにより追放されたうちで唱えられなかったすべてのカードをあなたの墓地に置く。


*あなたはこれらのカードを1枚ずつ、モードや対象などを選びつつ唱える。あなたが最後に唱えたカードが、最初に解決される。

*あなたが「それのマナ・コストを支払うことなく」カードを唱えた場合、あなたは超過コストのような代替コストを支払うことはできない。キッカー・コストのような追加コストを支払うことはできる。そのカードに強制の追加コストがある場合、それを払わなければならない。


《世界棘のワーム》
{8}{G}{G}{G}
クリーチャー ― ワーム
15/15
トランプル
世界棘のワームが死亡したとき、トランプルを持つ緑の5/5のワーム・クリーチャー・トークンを3体戦場に出す。
世界棘のワームがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれたとき、これをオーナーのライブラリーに加えて切り直す。


*《世界棘のワーム》の最後の能力は置換能力ではなく誘発型能力である。プレイヤーは、たとえば《世界棘のワーム》がライブラリーに加えて切り直される前にそれを墓地から追放するなどして、この能力に対応することができる。

《魂の税収》
{1}{W}
エンチャント ― オーラ
エンチャント(土地でないパーマネント)
エンチャントされているパーマネントのコントローラーのアップキープ開始時に、そのプレイヤーが{X}を支払わないかぎり、それを生け贄に捧げる。Xはそれの点数で見たマナ・コストに等しい。


*そのパーマネントのマナ・コストに{X}が含まれていた場合、Xは0である。

#この能力はエンチャントされたパーマネントが得るのではなく、《魂の税収》が持つ能力である。従って、《魂の税収》側が誘発型能力を管理しなくてはいけない。

#(ジャッジ向け){0} であった場合を考えよ。宣言しなかった場合はどうなるか?

《超音速のドラゴン》
{3}{U}{R}
クリーチャー ― ドラゴン
4/4
飛行、速攻
あなたはソーサリー呪文を、それが瞬速を持っているかのように唱えてもよい。


*最後の能力は、何らかの理由でそれを唱えることができる状況でさえあれば、どの領域にあるソーサリー・カードにも適用される。たとえば、あなたはフラッシュバックを持つソーサリーを、それが瞬速を持っているかのように唱えることができる。

《ドライアドの闘士》
{G/W}
クリーチャー ― ドライアド・兵士
2/1
インスタント・カードかソーサリー・カードがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれる場合、代わりにそれを追放する。


*インスタント呪文かソーサリー呪文が《ドライアドの闘士》を直接破壊する場合(《殺害》など)、そのインスタント・カードやソーサリー・カードはオーナーの墓地に置かれる。ただし、インスタント・カードかソーサリー・カードが《ドライアドの闘士》に致死ダメージを与える場合、《ドライアドの闘士》は次に状況起因処理がチェックされるまで戦場に残る。それはそのインスタントまたはソーサリーの解決が終わった後である。よってそのインスタントまたはソーサリーは追放される。

*《ドライアドの闘士》が戦場にいる間にインスタント・カードかソーサリー・カードが捨てられた場合、カードが捨てられたときに作用する能力(マッドネスなど)は、そのカードが墓地に置かれることがなかったとしても依然として作用する。また、捨てられたカードの特性をチェックする呪文や能力(《燃え立つチャンドラ》の1つ目の能力など)は、追放領域にあるそのカードを参照することができる。

《根生まれの防衛》
{2}{W}
インスタント
居住を行う。このターン、あなたがコントロールするクリーチャーは破壊されない。


*あなたが戦場に出すクリーチャー・トークンや、ターンの後になってコントロールを得たクリーチャーも破壊されなくなる。

#クリーチャーの特性を変化させるのではなく、ゲームルールに作用する効果なので。

《報復の矢》
{2}{W}
インスタント
このターンにダメージを与えたクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。


#ダメージを受けたクリーチャーではない。「ダメージを与えた(殴った)」クリーチャーが対象になる。

*そのクリーチャーが何にダメージを与えたかは関係ない。そのクリーチャーが他のクリーチャーかプレインズウォーカーにダメージを与えた場合、そのクリーチャーかプレインズウォーカーが戦場に残っているかどうかも関係ない。

《本質の反発》
{2}{U}{R}
インスタント
クリーチャー呪文1つを対象とし、それを打ち消す。本質の反発はその呪文のパワーに等しい点数のダメージをそのコントローラーに与える。


*そのクリーチャーのパワーが*であり、パワーを決める能力を持っている場合、その能力を用いてパワーを決定する。

#スタック領域でのパワーの値を参照する。それは戦場にはいない。

《冒涜の悪魔》
{2}{B}{B}
クリーチャー ― デーモン
6/6
飛行
各戦闘の開始時に、どの対戦相手でもクリーチャー1体を生け贄に捧げてもよい。いずれかのプレイヤーがそうした場合、冒涜の悪魔をタップし、これの上に+1/+1カウンターを1個置く。


*プレイヤーはクリーチャーを生け贄に捧げるかどうかを決めるとき、《冒涜の悪魔》が攻撃するのかどうか、攻撃するのであればどのプレイヤーまたはプレインズウォーカーを攻撃するのか分からない状態である。

《墓所の裏切り》
{5}{B}{B}
エンチャント
あなたがコントロールしていないクリーチャーが1体死亡するたび、次の終了ステップの開始時に、それを+1/+1カウンターが追加で1個置かれた状態であなたのコントロール下で戦場に戻す。そのクリーチャーは、他の色やタイプに加えて黒のゾンビでもある。


*あなたがコントロールしてないクリーチャーが死亡するたび、それは次の終了ステップの開始時に誘発する遅延型誘発能力を生成する。このような能力が複数ある場合、あなたは望む順番でそれらをスタックに置くことができる。各能力の解決順に、クリーチャーは1体ずつ戦場に戻る。あなたがスタックに最後に置いた能力が、最初に解決される。

*遅延型誘発能力が解決される前にクリーチャー・カードが墓地を離れた場合、それは戦場に戻らない。カードが墓地を離れ、その能力が解決される前に墓地に戻った場合も同様である。

*「+1/+1カウンターが追加で1個置かれた状態で」という表記は、そのクリーチャーが戦場に出るときに通常置かれるより1個多い+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場に出るという意味である。それはそれが死亡したときに置かれていたカウンターを保持しない。


《群れネズミ》
{1}{B}
クリーチャー ― ネズミ
*/*
群れネズミのパワーとタフネスは、それぞれあなたがコントロールするネズミの総数に等しい。

{2}{B}, カードを1枚捨てる:群れネズミのコピーであるトークンを1体戦場に出す。


*《群れネズミ》がその起動型能力が解決される前に戦場を離れる場合、《群れネズミ》が戦場にあった最後のときのコピー可能な値を用いた《群れネズミ》のコピーとなったトークンが戦場に出る。

《安らかなる眠り》
{1}{W}
エンチャント
安らかなる眠りが戦場に出たとき、すべての墓地にあるすべてのカードを追放する。
カードかトークンがいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれる場合、代わりにそれを追放する。


*《安らかなる眠り》が戦場にある間、カードやトークンはプレイヤーの墓地に置かれることがないため、クリーチャーが死亡するたびに誘発する能力は誘発しない。

#トークンも代わりに追放される。カードのみではない。

《野生の獣使い》
{2}{G}
クリーチャー ― 人間・シャーマン
1/1
野生の獣使いが攻撃するたび、あなたがコントロールしている他の各クリーチャーはターン終了時までそれぞれ+X/+Xの修整を受ける。Xは野生の獣使いのパワーに等しい。


*Xの値はこの誘発型能力が解決されたときに決定される。その時点で《野生の獣使い》がすでに戦場に存在しない場合、戦場にあった最後のときのパワーを用いてXの値を決定する。《野生の獣使い》のパワーがマイナスになっていた場合、これはあなたにとって不利になり得る。たとえば、《野生の獣使い》のパワーが-4だった場合、あなたがコントロールする他の各クリーチャーはターン終了時まで-4/-4の修整を受ける。

《矢来の巨人》
{4}{W}{W}
クリーチャー ― 巨人・兵士
2/7
あなたやあなたがコントロールする他のパーマネント1つに与えられるすべてのダメージは、代わりに矢来の巨人に与えられる。


*あなたが《矢来の巨人》を2体以上コントロールしている場合、どちらの移し替え効果を適用するかはあなたが選ぶ。同一の発生源から与えられるダメージを割り振ることはできない。たとえば、あなたが《矢来の巨人》を2体コントロールしており、攻撃クリーチャーがあなたに8点のダメージを与えた場合、あなたはその与えられたダメージをどちらかの《矢来の巨人》に与えてもよい。各《矢来の巨人》に4点ずつダメージを与えたり、自分に8点のダメージを与えることはできない。

《妖術による金》
{5}{U}
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に、あなたがオーナーでもコントローラーでもないパーマネント1つを対象とする。あなたはそれと妖術による金とのコントロールを交換してもよい。


*《妖術による金》の能力の適正な対象は、オーナーもコントローラーも自分以外のプレイヤーであるパーマネントのみである。ただしそれらが同じプレイヤーである必要はない。たとえば、対戦相手がオーナーでありあなたのチームメイト(または他の対戦相手)がコントローラーであるパーマネントは対象となり得る。

*《妖術による金》の能力の解決時にあなたがそれをコントロールしていなくても、交換は発生する。《妖術による金》の能力がスタックに置かれている間に他のプレイヤーが《妖術による金》のコントロールを得て、3人目のプレイヤーが対象をコントロールしている場合(そしてあなたが対象のオーナーでない場合)、あなたはその2人のプレイヤーに各々のパーマネントのコントロールを交換させてもよい。

《ラクドスの魔除け》
{B}{R}
インスタント
以下の3つから1つを選ぶ。「プレイヤー1人を対象とし、その墓地にあるすべてのカードを追放する。」「アーティファクト1つを対象とし、それを破壊する。」「各クリーチャーはそれぞれそのコントローラーに1点のダメージを与える。」


#当初の英語版、ならびに日本語版で参照した版のFAQには、「あなたはこれにより対戦相手に与えられたダメージを、そのプレイヤーがコントロールするプレインズウォーカーに移し替えてもよい。この判断はダメージを与える各クリーチャーにつき、それぞれ別個に行う。」とあるが、これは不可能である。各クリーチャーのコントローラーとプレインズウォーカーのコントローラーは同一なので、移し替えはできない。例えば、《ラクドスの魔除け》によって、あなたのクリーチャーはあなたにダメージを与えるが、ダメージの発生源はあなたのコントロールなので、あなたのプレインズウォーカーに移し替えることはできない。


----

おまけ)

ラヴニカへの回帰での再録カード一覧:

《拘引/Arrest》

《取り消し/Cancel》
《払拭/Dispel》
《霊感/Inspiration》
《麻痺の掌握/Paralyzing Grasp》
《中略/Syncopate》
《塔のドレイク/Tower Drake》

《死体焼却/Cremate》
《精神腐敗/Mind Rot》

《裏切りの本能/Traitorous Instinct》

《巨大化/Giant Growth》
《地平の探求/Seek the Horizon》

《勇士の再会/Heroes’ Reunion》

《真髄の針/Pithing Needle》

《血の墓所/Blood Crypt》
《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
《草むした墓/Overgrown Tomb》
《蒸気孔/Steam Vents》
《寺院の庭/Temple Garden》


----

お気に入り日記の更新

お気に入り日記

登録したユーザー
102
登録されたユーザー
1010

最新のコメント

日記内を検索