*年末恒例というわけではないのですが、貯まってきた「記事にできない中途半端な思いつき」をつらつら挙げていくチラシの裏でございます。
*すべてに回答があるわけではありません。思考実験的なものもあります。
*今年度お世話になった、全てのプレイヤー/スタッフ/ジャッジ に感謝を。
*Twitterでは相変わらずなにかつぶやいてるとは思います。MTG関連とは限りませんが。いつものようにアイコンに関しては気にしないで下さい。
*Twitterでやろうかな、というのはありましたが、140文字ですまないものもちょっとあるので。
*何か質問がありましたら、質問箱、通称てすちーボックス( https://twitter.com/testing_box )に投げておいて下さい。そのうち回答しますです。
*あ、冬コミには行きます。本は無いですが。《司令官イーシャ/Commander Eesha》のFoilはどこに持っていけばいいんだっけ?
*それではつらつらと開始。
-------------------------------------
*右上のマナシンボル表記で、色マナの表記される順番には規則性がある。基本はカラーホイール順(W-U-B-R-G-W)で、なるたけ間が狭くなるように表記される。例えば赤白の2色だと、WRと表記すると間にはUとBがあり、RWと表記すると間にはGのみがある。従ってこの場合は{R}{W}となる。統率者セットの組み合わせにみられるような、友好色2色+共通の敵対色1つ(楔形3色)の場合、まず敵対色1色が先に来て、それからカラーホイール順に表記される。例えば、白・黒・緑の場合、{B}{G}{W}となる。
*上記のカラーホイールがきっちりと意識されたのはストロングホールドの頃。アイスエイジやクロニクルでは順番はあったけど白にふたたび戻るといった時計回り構造ではなかった。(ホイールではなくてカラーオーダー)また、レジェンドではそんな順番すらなくて無秩序状態。なので古いカードでは、さきほどの規則が当てはまらないことも多い。
*典型的な例は《魂の歌姫ルビニア/Rubinia Soulsinger》。
{U}{W}{G}のレジェンド版 http://magiccards.info/lg/en/296.html
{W}{U}{G}のクロニクル版 http://magiccards.info/ch/en/118.html
{G}{W}{U}のMasters Edtion版 http://magiccards.info/ch/en/118.html
と、3通りもある。
*ところでGathererだとMTGO版のカード画像は出てこないのね。
*Gathererでうまく検索できないって人は、言語設定を見直すといいかも。ていうか日本語だと検索できない。個人的にmagiccardsinfo がおすすめでよく使用しているが、理由の一つは日本語が一部通るのが便利だから。
*続いてGathererの話。イニストラードから採用された色指標(Color Indicator)だが、発売直後にはオラクルデータベースに反映されていなかった。現在はしっかりと見えるようになっている。ただ、表記は単純な色単語の組み合わせである。
例) http://gatherer.wizards.com/Pages/Card/Details.aspx?multiverseid=107362
*色指標は一色ないしはそれ以上の色の組み合わせである。(CR204)なので、無色の色指標は存在しない。従って、「~~は[色]である」というテンプレートのうち、「~~は無色である」というカードだけ仲間はずれになっている。
例) http://gatherer.wizards.com/Pages/Card/Details.aspx?multiverseid=243486
*どっかの噂で出ていた、「デュアルランドの下位互換にならないニ色土地」を自分なりに考えてみると、多分こんな感じ。
New Tundra
Land -- Plains Island
({T}: Add {W} or {U} to your mana pool.)
え? 《Tundra》と同じじゃないかって? いやいや。Gatherer的には別物なのです。
Gathererの《Tundra》と《神聖なる泉/Hallowed Fountain》を見比べるとおわかりかと。
*オラクルデータベースの「全て/all」と「各/each」の使い方は、ばらばらであってテンプレートがない。《昇る満月/Full Moon’s Rise》と《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》が良い例。今度直されるといいなー。
*《かごの中の太陽/Caged Sun》の3番目の能力はマナ能力である
*《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》は《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》の効果に依存している
*《鏡狂の幻/Mirror-Mad Phantasm》でないパーマネントが、なんらかの効果で《鏡狂の幻》の起動型能力を得、起動した場合、解決時に参照する名前は「《鏡狂の幻》」である
*接死+トランプルは《ワームとぐろエンジン》と《ケッシグの狼の地》で簡単にできる
*《時の砂/Sands of Time》、《平衡/Equipoise》、《Word of Command》のオラクルはいつでも引けるようにもっておくと便利。具体的にはスクリーンショット。
*直前のターン(last turn)のあれやこれやを参照する効果は、今が最初のターンである場合、直感に反する挙動になる。おそらく殆どの場合は問題にならないが、《解放された者、カーン/Karn Liberated》の最終奥義後のことを考えると、少し頭が痛い。また、今が何ターン目であるかを参照する効果も同様である。まあ、《セラの報復者/Serra Avenger》だけど。
*ゲーム中は対戦相手にろくに意思疎通をせず、ジャッジに対してのみ雄弁になるプレイヤーは存在しうるだろうか?
*ある競技RELでの話。デッキチェックをするためにデッキをケースごと受け取り、チェックを始めると、サイドボードに1枚だけ両面カードが入っていた。しかし、同時にスリーブに入っていないイニストラードのチェックリストカード(チェック済)が見つかった。スリーブは裏が透けておらず、両面そのままでも使用はできると判断した。さて、どうすべきか?
*ちなみに上のはフィクションです。実際にあった話じゃないです。
*iPhoneのアプリで MTGJudge というのがあるが、これに付いているドラフトタイマーが神。これさえあれば、普通のドラフトでもたちまち競技レベルに準じた時間管理ができる。導入してみてはいかがか。
*12月20日に発表されたIPGの1.4項 "Optional Abilities" は、そのまま適用すると色んな問題が起こってしまいかねない文面だったために、意見が噴出した。すでに文面は撤回され、よりよい方向で調整されているそうなので、期待して待ちましょう。
*そんなお騒がせのIPG1.4 だが、今となっては笑い話になる事例を書いておこう。AとBにご登場願う。
A「《卓絶/Transcendence》唱えて戦場に出します。ライフは8です。」
B「まあいいか。俺のターンで、えーとこれをこーやって……戦闘して5点な。ターンおしまい。」
A「んじゃアンタップ、アップキープ……メインでこれを除去ってっと。」
B「対応してこれを《投げ飛ばし》して……今ライフいくつ?」
A「3点だよ。」
B「え? さっき5点与えたんだから、《卓絶》で10点回復して18じゃ?」
A「ああ、誘発忘れてたよ。自分のライフを回復するっていう誘発型能力は、
新IPGだと"Optional ability" だから、忘れた場合はそのままで巻き戻せないんだよね。
再びスタックにも積めないし、ま、ライフはそのままってことだね。」
*《卓絶/Transcendence》以外にも、『直感的に』おかしなことが起こるカードはたくさんある。しかもたちの悪いことに、IPGはRELが競技かプロでしか採用されないのだ。REL一般なら、JARに従って、状況が直されたりするのだ。あれれ?
*まあ、上にあげたAとBのようなことは絶対に起こらないんですけどね。「~してもよい/may」と書いていない限り、プレイヤーは指示された行動を行わないといけないし、故意に忘れていた場合、処罰の対象となるのです。
*ジャッジブース的なものをやるかどうかはさっぱりわからないけれど、「出題して面白げなカード」や、「ルール的にややこしいカード」をちまちま収集中。とあるカードケースに放り込んでいる。意地悪にも日本語優先。しかし、真っ先に放り込んだのが、《謙虚/Humility》、《魔女エンジン/Witch Engine》、《嵐の目/Eye of the Storm》というのは歪んでいるのだろうか。素直に《金屑化/Turn to Slag》でも放り込んどきゃいいのに。
*新年は5日あたりに大会宣伝、6日にFMQ、早々にIPG/MTR/PEIP、PWP解説、あたりを書こうかと。来年のことを書くと萃香が笑うのでどんどん書こう(?
*あ、来年からはCBM(モダン)とCBV(ヴィンテージ)を同時に定期開催しようと思いますのでよろしく。開催は2月で、基本は祝日開催。詳しく決まりましたらまた宣伝しますのでよしなに。
*それでは良いお年を。
*すべてに回答があるわけではありません。思考実験的なものもあります。
*今年度お世話になった、全てのプレイヤー/スタッフ/ジャッジ に感謝を。
*Twitterでは相変わらずなにかつぶやいてるとは思います。MTG関連とは限りませんが。いつものようにアイコンに関しては気にしないで下さい。
*Twitterでやろうかな、というのはありましたが、140文字ですまないものもちょっとあるので。
*何か質問がありましたら、質問箱、通称てすちーボックス( https://twitter.com/testing_box )に投げておいて下さい。そのうち回答しますです。
*あ、冬コミには行きます。本は無いですが。《司令官イーシャ/Commander Eesha》のFoilはどこに持っていけばいいんだっけ?
*それではつらつらと開始。
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*右上のマナシンボル表記で、色マナの表記される順番には規則性がある。基本はカラーホイール順(W-U-B-R-G-W)で、なるたけ間が狭くなるように表記される。例えば赤白の2色だと、WRと表記すると間にはUとBがあり、RWと表記すると間にはGのみがある。従ってこの場合は{R}{W}となる。統率者セットの組み合わせにみられるような、友好色2色+共通の敵対色1つ(楔形3色)の場合、まず敵対色1色が先に来て、それからカラーホイール順に表記される。例えば、白・黒・緑の場合、{B}{G}{W}となる。
*上記のカラーホイールがきっちりと意識されたのはストロングホールドの頃。アイスエイジやクロニクルでは順番はあったけど白にふたたび戻るといった時計回り構造ではなかった。(ホイールではなくてカラーオーダー)また、レジェンドではそんな順番すらなくて無秩序状態。なので古いカードでは、さきほどの規則が当てはまらないことも多い。
*典型的な例は《魂の歌姫ルビニア/Rubinia Soulsinger》。
{U}{W}{G}のレジェンド版 http://magiccards.info/lg/en/296.html
{W}{U}{G}のクロニクル版 http://magiccards.info/ch/en/118.html
{G}{W}{U}のMasters Edtion版 http://magiccards.info/ch/en/118.html
と、3通りもある。
*ところでGathererだとMTGO版のカード画像は出てこないのね。
*Gathererでうまく検索できないって人は、言語設定を見直すといいかも。ていうか日本語だと検索できない。個人的にmagiccardsinfo がおすすめでよく使用しているが、理由の一つは日本語が一部通るのが便利だから。
*続いてGathererの話。イニストラードから採用された色指標(Color Indicator)だが、発売直後にはオラクルデータベースに反映されていなかった。現在はしっかりと見えるようになっている。ただ、表記は単純な色単語の組み合わせである。
例) http://gatherer.wizards.com/Pages/Card/Details.aspx?multiverseid=107362
*色指標は一色ないしはそれ以上の色の組み合わせである。(CR204)なので、無色の色指標は存在しない。従って、「~~は[色]である」というテンプレートのうち、「~~は無色である」というカードだけ仲間はずれになっている。
例) http://gatherer.wizards.com/Pages/Card/Details.aspx?multiverseid=243486
*どっかの噂で出ていた、「デュアルランドの下位互換にならないニ色土地」を自分なりに考えてみると、多分こんな感じ。
New Tundra
Land -- Plains Island
({T}: Add {W} or {U} to your mana pool.)
え? 《Tundra》と同じじゃないかって? いやいや。Gatherer的には別物なのです。
Gathererの《Tundra》と《神聖なる泉/Hallowed Fountain》を見比べるとおわかりかと。
*オラクルデータベースの「全て/all」と「各/each」の使い方は、ばらばらであってテンプレートがない。《昇る満月/Full Moon’s Rise》と《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch》が良い例。今度直されるといいなー。
*《かごの中の太陽/Caged Sun》の3番目の能力はマナ能力である
*《壊死のウーズ/Necrotic Ooze》は《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》の効果に依存している
*《鏡狂の幻/Mirror-Mad Phantasm》でないパーマネントが、なんらかの効果で《鏡狂の幻》の起動型能力を得、起動した場合、解決時に参照する名前は「《鏡狂の幻》」である
*接死+トランプルは《ワームとぐろエンジン》と《ケッシグの狼の地》で簡単にできる
*《時の砂/Sands of Time》、《平衡/Equipoise》、《Word of Command》のオラクルはいつでも引けるようにもっておくと便利。具体的にはスクリーンショット。
*直前のターン(last turn)のあれやこれやを参照する効果は、今が最初のターンである場合、直感に反する挙動になる。おそらく殆どの場合は問題にならないが、《解放された者、カーン/Karn Liberated》の最終奥義後のことを考えると、少し頭が痛い。また、今が何ターン目であるかを参照する効果も同様である。まあ、《セラの報復者/Serra Avenger》だけど。
*ゲーム中は対戦相手にろくに意思疎通をせず、ジャッジに対してのみ雄弁になるプレイヤーは存在しうるだろうか?
*ある競技RELでの話。デッキチェックをするためにデッキをケースごと受け取り、チェックを始めると、サイドボードに1枚だけ両面カードが入っていた。しかし、同時にスリーブに入っていないイニストラードのチェックリストカード(チェック済)が見つかった。スリーブは裏が透けておらず、両面そのままでも使用はできると判断した。さて、どうすべきか?
*ちなみに上のはフィクションです。実際にあった話じゃないです。
*iPhoneのアプリで MTGJudge というのがあるが、これに付いているドラフトタイマーが神。これさえあれば、普通のドラフトでもたちまち競技レベルに準じた時間管理ができる。導入してみてはいかがか。
*12月20日に発表されたIPGの1.4項 "Optional Abilities" は、そのまま適用すると色んな問題が起こってしまいかねない文面だったために、意見が噴出した。すでに文面は撤回され、よりよい方向で調整されているそうなので、期待して待ちましょう。
*そんなお騒がせのIPG1.4 だが、今となっては笑い話になる事例を書いておこう。AとBにご登場願う。
A「《卓絶/Transcendence》唱えて戦場に出します。ライフは8です。」
B「まあいいか。俺のターンで、えーとこれをこーやって……戦闘して5点な。ターンおしまい。」
A「んじゃアンタップ、アップキープ……メインでこれを除去ってっと。」
B「対応してこれを《投げ飛ばし》して……今ライフいくつ?」
A「3点だよ。」
B「え? さっき5点与えたんだから、《卓絶》で10点回復して18じゃ?」
A「ああ、誘発忘れてたよ。自分のライフを回復するっていう誘発型能力は、
新IPGだと"Optional ability" だから、忘れた場合はそのままで巻き戻せないんだよね。
再びスタックにも積めないし、ま、ライフはそのままってことだね。」
*《卓絶/Transcendence》以外にも、『直感的に』おかしなことが起こるカードはたくさんある。しかもたちの悪いことに、IPGはRELが競技かプロでしか採用されないのだ。REL一般なら、JARに従って、状況が直されたりするのだ。あれれ?
*まあ、上にあげたAとBのようなことは絶対に起こらないんですけどね。「~してもよい/may」と書いていない限り、プレイヤーは指示された行動を行わないといけないし、故意に忘れていた場合、処罰の対象となるのです。
*ジャッジブース的なものをやるかどうかはさっぱりわからないけれど、「出題して面白げなカード」や、「ルール的にややこしいカード」をちまちま収集中。とあるカードケースに放り込んでいる。意地悪にも日本語優先。しかし、真っ先に放り込んだのが、《謙虚/Humility》、《魔女エンジン/Witch Engine》、《嵐の目/Eye of the Storm》というのは歪んでいるのだろうか。素直に《金屑化/Turn to Slag》でも放り込んどきゃいいのに。
*新年は5日あたりに大会宣伝、6日にFMQ、早々にIPG/MTR/PEIP、PWP解説、あたりを書こうかと。来年のことを書くと萃香が笑うのでどんどん書こう(?
*あ、来年からはCBM(モダン)とCBV(ヴィンテージ)を同時に定期開催しようと思いますのでよろしく。開催は2月で、基本は祝日開催。詳しく決まりましたらまた宣伝しますのでよしなに。
*それでは良いお年を。