Answer: Friday Magic Quiz. [12-21A]
2012年10月9日 FMQ コメント (7)#まずカードを読む。全てはそれから。先入観で判断してはいけない。
それでは、先週の回答。
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問1
かたならし○×。
「今日のFNMのスタンダードで、あるプレイヤー(A)は、間違えてミラディンの傷跡にある《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》をサイドボードに入れてしまっていた。
この場合、Aのサイドボードはそれらを除いた15枚よりも少ない枚数で続けることになる。」
○か×か?
×
JARの「プレイヤーのデッキに不適正なカードが入っていた、あるいは相手のカードが混じっていた」場合に該当する。つまり、本来あるべきカードがあればそれを入れ、無ければ好きな基本土地を足りない枚数分入れて、正常な枚数にする。
問題の場合、あるべきだったカード、もしくは基本土地を足して15枚にすることになる。少ない枚数で行うことにはならない。
問2
Aは《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》をコントロールしている。
Aのメインフェイズに、Aは《ゲラルフの伝書使》を唱え、黒マナの1つを《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》の一番上の能力から出す、と宣言した。
B「じゃあ、追放する土地カードに対して《死体焼却/Cremate》を唱えるよ。」
Bのこの行動は可能か?
可能。
まず、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》の1番目の能力は対象を取る。なので、これはマナ能力ではない。(CR605.1a)
マナ能力では無いので、《死儀礼のシャーマン》の1番目の能力はスタックに積まれる。
そして解決時に対象の土地カードを追放し、マナが出てくる。
従って、Aが《死儀礼のシャーマン》の1番目の能力に対応して、Bが《死体焼却》を唱えて、対象になった土地・カードを追放し、Aにマナを得させないことができる。
(以下余談)
問題の場合、Aは《ゲラルフの伝書使》を唱えている最中に《死儀礼のシャーマン》の能力を起動しているが、これはそもそもできない。呪文と唱えたり能力を起動している間には、呪文を唱えたり通常の起動型能力を起動することはできず、マナ能力のみが途中の段階で起動できる。(CR602.1f)
この場合、おそらくAはコストを支払う段階でマナが足りず支払えない。従って宣言自体が不正となり巻き戻される。状態は《ゲラルフの伝書使》を唱える前までに戻されることになる。
そのあとで改めてAは《死儀礼のシャーマン》を起動してマナを得ることになるが、先ほどの通り、Bはその能力に対して何らかの対応を行うことができる。
問3
秋のトラフト祭り。
PとQがゲームをしている。
以降、Pはアクティブ・プレイヤーで《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》をコントロールしているものとする。
状況1)
Pが《聖トラフトの霊》で攻撃し、天使・トークンを出した。その後、Pは《根生まれの防衛/Rootborn Defenses》を唱え、居住して天使・トークンのコピーであるトークン(A)を出した。
3-1)Aは攻撃している状態だろうか?
3-2)Aは戦闘終了時に追放されるだろうか?
状況2)
Pは《似通った生命/Parallel Lives》もコントロールしている。
Pが《聖トラフトの霊》で攻撃し、天使・トークンを出した。
3-3)天使・トークンは何個出るか? それらは攻撃している状態だろうか?
3-4)それらのトークンは戦闘終了時に追放されるだろうか?
状況3)
この1つ前のターン、Qは《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought》の一番上の能力を起動している。
Pが《聖トラフトの霊》でQ本体を攻撃し、天使・トークンを出した。
3-5)この天使・トークンはQの《思考を築く者、ジェイス》を攻撃できるだろうか?
3-6)この天使・トークンのP/Tを答えよ。
3-1)攻撃している状態ではない。
3-2)追放されない。
居住により生成されるトークンは、選んだトークンのコピーである。
「攻撃クリーチャーである」ことはコピー可能な能力ではない。
また、《聖トラフトの霊》により出された天使・トークンは、それを生成した能力--つまり、《聖トラフトの霊》の誘発型能力--によって、遅延誘発型能力が誘発し、解決時にその能力によって出た天使・トークンが追放される。
居住によって出たトークンは、《聖トラフトの霊》によって出たトークンとは別物なので、追放されることはない。
3-3)2個。それらは攻撃している状態である。
3-4)2個とも全て追放される。
《似通った生命》により、《聖トラフトの霊》の誘発型能力によって出てくる天使・トークンは1個でなくて倍の2個になる。それ以外は全て1個のみの場合と同じである。
従って、それらは攻撃している状態で出てくるし、戦闘終了時の遅延誘発型能力によって、全て追放される。
3-5)《思考を築く者、ジェイス》を攻撃できる。
3-6) 4/4
《聖トラフトの霊》の天使・トークンのように、クリーチャーが攻撃している状態で戦場に出る場合、そのコントローラーは、それが戦場に出るに際してどの防御プレイヤー、あるいは、防御プレイヤーがコントロールするどのプレインズウォーカーを攻撃するのかを選択する。(CR508.4)
従って、天使・トークンは《思考を築く者、ジェイス》を攻撃先として選ぶことができる。
また、《思考を築く者、ジェイス/Jace, Architect of Thought》の1番目の能力は
+1: Until your next turn, whenever a creature an opponent controls attacks, it gets -1/-0 until end of turn.
なので、これは、1体のクリーチャーが攻撃クリーチャーに指定されたことによって誘発する遅延誘発型能力である。つまり、攻撃している状態で出てくるクリーチャーに関してはこの能力は誘発しない。
従って、天使・トークンは3/4ではなく4/4である。
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そんなところで。