My MUD, part2
2011年4月29日 Resources コメント (1)*スタンダードでのアーティファクト事情
ミラディンの傷跡発売前は、スタンダードにアーティファクトがそもそも無く、MUDを組もうと言うと、本気で(釣りマスター三平さんの愛称)扱いされかねない程に無謀なデッキ選択でした。
ミラディンの傷跡発売後、スタンダードで使用できるアーティファクトが多くなりました。
《大建築家/Grand Architect》は新たなマナ加速となりうる逸材でしたが、他のクリーチャーを必要としたために、やや変化球な形のデッキ構成をとりました。
Architect Control by Cody Sweeney 2011-03-13
14 《島/Island》
4 《ハリマーの深み/Halimar Depths》
1 《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
1 《飛び地の暗号術士/Enclave Cryptologist》
3 《クラーケンの幼子/Kraken Hatchling》
4 《大建築家/Grand Architect》
3 《かき鳴らし鳥/Thrummingbird》
4 《宝物の魔道士/Treasure Mage》
3 《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster》
4 《磁石のゴーレム/Lodestone Golem》
1 《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
1 《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》、
4 《定業/Preordain》
1 《伝染病エンジン/Contagion Engine》
3 《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》、
1 《知識槽/Knowledge Pool》
2 《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
4 《転倒の磁石/Tumble Magnet》
1 《精神隷属器/Mindslaver》
2 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
http://deckstats.net/deck-624175-d4ec30613ce6a5a30da695e416794ee1-en.html
また、軽量のアーティファクトといえば《メムナイト/Memnite》が追加されました。
《メムナイト/Memnite》と各種装備品を組み合わせた白単アーマーは環境に存在しましたが、どこもかしこもアーティファクト除去を積んでくるようになったためにかなりの逆風が吹いています。
そんな中で、《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》を中心に据えたデッキが少し見受けられるようになりました。
Tezzeret Control by Chase Stefani 2011-02-20
3 《島/Island》
2 《山/Mountain》
1 《黒割れの崖/Blackcleave Cliffs》
4 《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》
3 《闇滑りの岸/Darkslick Shores》
2 《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《地盤の際/Tectonic Edge》
1 《宝物の魔道士/Treasure Mage》
1 《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
2 《オパールのモックス/Mox Opal》
4 《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
4 《予言のプリズム/Prophetic Prism》
2 《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
3 《太陽の宝球/Sphere of the Suns》
3 《転倒の磁石/Tumble Magnet》
1 《精神隷属器/Mindslaver》
2 《感電破/Galvanic Blast》
4 《定業/Preordain》
2 《金屑の嵐/Slagstorm》
2 《冷静な反論/Stoic Rebuttal》
3 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
4 《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》
http://deckstats.net/deck-624138-4165eb562b9a6654644f96616d00b6dc-en.html
レガシーやヴィンテージのデッキを見た後では派手さに欠けるリストですが、MUDの基本である「出せるマナを多くしてアーティファクトを展開する」という方針は変わっていません。もっとも、3ターン目に4マナ出すのがせいぜいですので、カードを引き続けることができないと厳しいのですが。
上のリストには入っていませんが、赤を抜いて《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster》を入れたデッキも存在します。どちらかというと《修繕/Tinker》の流れですね。デッキの中にある《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》や、《マイアの戦闘球/Myr Battlesphere》を高速で出すことが目的となります。
キーカードはやはり《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》です。まあこのカード自体、アーティファクトを中心にデッキを組めと言っているようなものなのですけど。
*エクステンデッドへの移植
さて、エクステンデッドでMUDを作成しようとした時に、イチからデッキを考えている時間はありませんでした。このような時には、他のカードプールが広いレギュレーションからパーツを考え、そして狭いほうのカードプールからはアイデアをもらうことによって、私は構築を行っています。
参考にしたのはレガシーの《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster》MUDでした。
とはいえ、無いパーツは無い、ということで代用できるものを並べてみます。
・《金属細工師/Metalworker》→《大建築家/Grand Architect》
マナ加速として同じ役割を持ちます。
これに追加する形で《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》が入り、タップ要員とマナのさらなる加速をします。
・《大焼炉/Great Furnace》→《霧脈の境界石/Mistvein Borderpost》
アーティファクト・土地みたいなものがあれば良いじゃない。というわけで採用しています。
《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》があればさらに楽になります。
・《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》→《練達の変成者/Master Transmuter》
墓地から取れないなら、手札から出せばいいじゃない。ということでこの枠。
墓地から引っ張るのは《覇者シャルム/Sharuum the Hegemon》様に任せましょう。
・《稲妻のすね当て/Lightning Greaves》→《千年霊薬/Thousand-Year Elixir》
召喚酔いを無くすことで《カルドーサの鍛冶場主》が機能しますが、Extendedに《稲妻のすね当て》
のような便利な装備品はありません。そこで、アンタップする《通電式キー/Voltaic Key》的な
使い方もできる《千年霊薬》に白羽の矢を立てました。
代用品はここまで。次はスタンダードからフィニッシュ用のアイデアをもらいます。
・《マイアの戦闘球/Myr Battlesphere》
《カルドーサの鍛冶場主》のための弾が増えます。PW対策にもなっているので採用。
・《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》
一撃死要員。さすがぶらいとすてぃーるだいちげきでくりあーだぜ。
・《ゴーレムの職工/Golem Artisan》
一撃死要員その2。……え?
・《ピリ=パラ/Pili-Pala》(+《大建築家/Grand Architect》)
Extendedでは早期に発見されていたコンボ。無限マナがお手軽にでます。
そのマナの使いどころが上の職工。
・《イシュ・サーの背骨/Spine of Ish Sah》
《練達の変成者/Master Transmuter》が機能するならこっちで。
パーマナントががんがん割れていきます。
・《精神隷属器/Mindslaver》
あってよかった《精神隷属器》。ヴァラクート相手には起動するターンにご注意を。
さらに、これらの内一部を探してくるために《スフィンクスの召喚士/Sphinx Summoner》を採用。
たいていは《ピリ=パラ/Pili-Pala》用でしたが。
そうしてできあがったのが以下のデッキです。
Extended MUD by testing 2011-04-20
10《島/Island》
1《平地/Plains》
2《沼/Swamp》
1《湿地の干潟/Marsh Flats》
2《沈んだ廃墟/Sunken Ruins》
2《オパールのモックス/Mox Opal》
2《原霧の境界石/Fieldmist Borderpost》
4《霧脈の境界石/Mistvein Borderpost》
4《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》
1《ピリ=パラ/Pili-Pala》
4《大建築家/Grand Architect》
4《練達の変成者/Master Transmuter》
4《カルドーサの鍛冶場主/Kuldotha Forgemaster》
3《スフィンクスの召喚士/Sphinx Summoner》
1《ゴーレムの職工/Golem Artisan》
1《覇者シャルム/Sharuum the Hegemon》
1《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
1《マイアの戦闘球/Myr Battlesphere》
1《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》
4《定業/Preordain》
3《千年霊薬/Thousand-Year Elixir》
1《精神隷属器/Mindslaver》
1《イシュ・サーの背骨/Spine of Ish Sah》
2《ボーラスの工作員、テゼレット/Tezzeret, Agent of Bolas》
Sideboard
4《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
2《災いの砂時計/Scourglass》
4《喉首狙い/Go for the Throat》
4《思考囲い/Thoughtseize》
1《白金の帝像/Platinum Emperion》
http://deckstats.net/deck-624171-1a540c25de37b9eee12afa2fe812a0af-en.html
残念ながら(?) 私自身はGP神戸ではジャッジ参加でしたので、このレシピを使ってはいませんでしたが、もしGP神戸にプレイヤー参加していたなら、このデッキを使っていたと思います。
*新たなるファイレクシアへ
新たなるファイレクシアの全カードは既に公式で公開されていますが、まだ全て見たわけではありません。
が、新カードの中には上のデッキに入りそうなパーツや、代用できるカードがありそうに見受けられます。
次世代のスタンダードでもMUDが組めるのでしょうか。それとも、メインから入っている《神への捧げ物/Divine Offering》に泣く日々が続くのでしょうか。
いずれにせよ、私はMUDというアーキタイプが大好きです。これからも機会があればデッキを構築し、プレイしていくことでしょう。