C.B.L. 38th results

2010年6月1日 Result

5月30日に行いました、C.B.L. 38thは、24名の参加がありました。
この場を借りて御礼申し上げます。

スイス 5回戦の結果、Suzuki Yoshiki さんが優勝しました。おめでとうございます。

次回C.B.L. 39thですが、7月中旬あたりに行います。詳細はまた後日に。

デッキリストは上位5位までを掲載します。
お楽しみ下さい。


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** WINNER **

Suzuki Yoshiki

Main
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《冥府の教示者/Infernal Tutor》
4《暗黒の儀式/Dark Ritual》
4《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》
4《神秘の教示者/Mystical Tutor》
4《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》
4《水蓮の花びら/Lotus Petal》
3《強迫/Duress》
2《オアリムの詠唱/Orim’s Chant》
2《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
3《思案/Ponder》
2《金属モックス/Chrome Mox》
1《拭い捨て/Wipe Away》
1《沈黙/Silence》
1《不正利得/Ill-Gotten Gains》
1《苦悶の触手/Tendrils of Agony》
1《むかつき/Ad Nauseam》

4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
3《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1《汚染された三角州/Polluted Delta》
4《Underground Sea》
1《Tundra》
1《Tropical Island》
1《島/Island》

Sideboard
3《闇の腹心/Dark Confidant》
2《恭しき沈黙/Reverent Silence》
2《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》
1《蔓延/Infest》
1《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》
1《残響する真実/Echoing Truth》
1《殺戮の契約/Slaughter Pact》
1《サディストの聖餐/Sadistic Sacrament》
1《強迫/Duress》
1《思考囲い/Thoughtseize》
1《ザンティッドの大群/Xantid Swarm》

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* 2nd place *

Takei Masaya

Main
3《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
3《大祖始/Progenitus》

4《直観/Intuition》
4《神秘の教示者/Mystical Tutor》
4《Force of Will》
4《実物提示教育/Show and Tell》
4《思案/Ponder》
2《親身の教示者/Personal Tutor》
4《目くらまし/Daze》
4《渦まく知識/Brainstorm》
3《もみ消し/Stifle》
2《呪文嵌め/Spell Snare》
3《金属モックス/Chrome Mox》

4《古えの墳墓/Ancient Tomb》
3《霧深い雨林/Misty Rainforest》
3《汚染された三角州/Polluted Delta》
6《島/Island》

Sideboard
2《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
3《誤った指図/Misdirection》
3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
3《呪文貫き/Spell Pierce》
1《もみ消し/Stifle》
3《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》

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* 3rd place *

Kitou Ryou

Main
2《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》

3《呪文嵌め/Spell Snare》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《稲妻のらせん/Lightning Helix》
2《対抗呪文/Counterspell》
4《Force of Will》
3《祖先の幻視/Ancestral Vision》
1《等時の王笏/Isochron Scepter》
2《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
1《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》
2《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
2《謙虚/Humility》

4《島/Island》
2《平地/Plains》
1《山/Mountain》
4《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4《Tundra》
3《Volcanic Island》
1《Tropical Island》
1《Plateau》
1《アカデミーの廃墟/Academy Ruins》

Sideboard
4《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
2《炎渦竜巻/Firespout》
2《クローサの掌握/Krosan Grip》
2《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
3《呪文嵌め/Spell Snare》

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* 4th place *

Uno Ryuutarou

Main
4《闇の腹心/Dark Confidant》
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
3《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
3《田舎の破壊者/Countryside Crusher》
1《永遠の証人/Eternal Witness》

2《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》
4《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》
4《虚空の杯/Chalice of the Void》
4《燃え立つ願い/Burning Wish》
3《壌土からの生命/Life from the Loam》
2《壊滅的な夢/Devastating Dreams》
1《突撃の地鳴り/Seismic Assault》

1《山/Mountain》
1《森/Forest》
2《Taiga》
1《Plateau》
1《Badlands》
1《Savannah》
2《乾燥台地/Arid Mesa》
1《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
1《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
3《忘れられた洞窟/Forgotten Cave》
3《平穏な茂み/Tranquil Thicket》
3《不毛の大地/Wasteland》
1《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
1《ヴォルラスの要塞/Volrath’s Stronghold》
1《Maze of Ith》

Sideboard
3《クローサの掌握/Krosan Grip》
1《壌土からの生命/Life from the Loam》
1《壊滅的な夢/Devastating Dreams》
1《炎渦竜巻/Firespout》
1《紅蓮地獄/Pyroclasm》
1《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
1《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》
1《破壊放題/Shattering Spree》
1《蟲の収穫/Worm Harvest》
1《非業の死/Perish》
1《外殻貫通/Hull Breach》
1《恭しき沈黙/Reverent Silence》
1《Zuran Orb》

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* 5th place *

Aoki Yasunori

Main
4《タルモゴイフ/Tarmogoyf》
1《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
3《知識鱗のコアトル/Lorescale Coatl》
4《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》

4《稲妻/Lightning Bolt》
4《火+氷/Fire+Ice》
4《渦まく知識/Brainstorm》
4《祖先の幻視/Ancestral Vision》
4《Force of Will》
2《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
1《謎めいた命令/Cryptic Command》
4《誘導路/Guided Passage》

4《Tropical Island》
4《Volcanic Island》
3《Taiga》
3《霧深い雨林/Misty Rainforest》
2《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
2《島/Island》
1《森/Forest》
1《山/Mountain》

Sideboard
3《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
2《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
3《クローサの掌握/Krosan Grip》
1《破壊放題/Shattering Spree》
2《真髄の針/Pithing Needle》
4《水没/Submerge》

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#Archenemyの発売にあわせて遊びたいのですが、自分の予定+日本選手権予選と
#重なってしまいちょっと悩み中。18日(金)の夜にふらりといって遊ぼうかなあ。

そんなわけで、先週の回答ー。


問1
かたならし○×。

「国別選手権の行われる日程は、各国別々であるが、そのレーティング招待枠が決定する日付は
 世界共通(2010年ならば6月2日時点)である。」

○か×か?




プレミア大会招待ポリシー(PEIP)の中に書いてある。

招待選手のみによる国別選手権のランキングによる招待は、2010年6月2日づけのDCIランキングに
基づいて行なわれる。国別選手権の行なわれる日付には関係しない。(PEIP 5)

従って答えは◯である。

PEIPはあまり読み返すことの無い文書ではあるが、BYEの確認や招待枠について明記されているので、
一度は目を通しておくと良い。

 
問2
プレイヤーAは《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher》をコントロールしている。

プレイヤーBのターンに、BはAの《ウラモグの破壊者》に《災難の瀬戸際/Brink of Disaster》をつけた。

次のAのターン、Aはその《ウラモグの破壊者》でBに攻撃をした。

A「攻撃強制されちゃってるしー。」
B「ええと、んじゃ、そっちの《ウラモグの破壊者》はタップ状態だから壊れて。」
A「こっちの《ウラモグの破壊者》の滅殺は?」
B「じゃ、それにつけられていた《災難の瀬戸際》と《沼/Swamp》1枚を生け贄にするよ。」

さて……

2-1)《ウラモグの破壊者》の滅殺能力と、《災難の瀬戸際》の誘発型能力はどっちが先に解決されるか?

2-2) 2-1)を踏まえると、Bの言ったような行動は正しいか?


2-1)《災難の瀬戸際/Brink of Disaster》

攻撃クリーチャー指定ステップのターン起因処理の間に、攻撃クリーチャーとして選んだ
クリーチャーがタップされる。そして、プレイヤーが優先権を得る前に、
攻撃クリーチャーが指定されたことによって誘発する能力がスタックに積まれる。(CR508)

よって、厳密には誘発した順番は《災難の瀬戸際》→滅殺能力 の順番だが、
誘発型能力がスタックに置かれるのは同時で、かつAPNAP順に置かれるため、
解決は《災難の瀬戸際》の方が先になる。

 
2-2)正しくない。

《災難の瀬戸際》の能力を解決すると、《ウラモグの破壊者》は戦場から離れる。
よって、滅殺能力の解決よりも前に、《災難の瀬戸際》自体は状況起因処理によって
墓地に置かれる。従って、滅殺能力の解決時には、《災難の瀬戸際》は戦場にないので
生贄にささげることはできない。

ゆえに、Bの言っていることは間違い。

 
問3

私は《野生の言葉/Words of Wilding》と《倍増の季節/Doubling Season》をコントロールしている。

私のターンのアップキープ・ステップに、《野生の言葉》の起動型能力を1回起動した。

そして次のドロー・ステップに移った。
当然、先ほど起動した《野生の言葉》によって熊・トークンが出るのだが……

何体の熊・トークンが出るか?



1体。 (2体では無い!)

《倍増の季節/Doubling Season》のテキストは以下の通り。

  If an effect would put one or more tokens onto the battlefield under your control,
  it puts twice that many of those tokens onto the battlefield instead.
  If an effect would place one or more counters on a permanent you control,
  it places twice that many of those counters on that permanent instead.

テキストから、「ある効果」がトークンを出したりやカウンターを置く場合にそれを代わりに倍にする、
ということがわかる。

さて、問題の状況の場合は、「ドロー・ステップのドロー」を《野生の言葉》によって作成された
置換効果でイベントを置き換えている。

「ドロー・ステップのドロー」はターン起因処理(CR703)であり、
効果(=呪文や能力によって作成されたもの)ではない。(CR609)

つまり、これによって置換されたイベント「熊・トークンを1体戦場に出す」とは、
効果ではないので、《倍増の季節》によって置換されることはない。

従って、出る熊・トークンは1体である。

 
#置換効果それ自体が戦場へトークンを出したりする効果ではないことに注意せよ。
#あくまで置換されたイベントがトークンを出すのである。
#大抵の場合は呪文や能力の効果が置換されるので、このような特殊な事情を考えることはない。


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そんなところで。

rest.

2010年6月5日 TCG全般
今週のFMQは都合によりお休みです。また来週。

仙台が良いイベントでありますように。


日時が決定していたので、おいら主催ホビステ杯#8、#9の告知を行います。


6月12日(土)

 ・ホビステ杯#8

 場所:ホビーステーション 名古屋店
 受付時間:14:00~14:30
 参加費:500円

 形式:スタンダード構築戦
 試合:スイス式4~6ラウンドのみ。
 
 特記事項:
 * デッキリストは不要です。
 * 上位入賞者のみ、大会終了後にデッキリストを書いて頂きます。
 * 予約などは受け付けておりません。直接お店にお越し下さい。


 
6月19日(土)

 ・ホビステ杯#9

 場所:ホビーステーション 名古屋店
 受付時間:14:00~14:30
 参加費:500円

 形式:スタンダード構築戦
 試合:スイス式4~6ラウンドのみ。
 
 特記事項:
 * デッキリストは不要です。
 * 上位入賞者のみ、大会終了後にデッキリストを書いて頂きます。
 * 予約などは受け付けておりません。直接お店にお越し下さい。


両日とも日本選手権予選@三重、日本選手権予選@愛知#2 の直前になっております。
最後の調整や、GP仙台でのデッキを試したり試されたりしてはいかがでしょうか。

皆様、よろしくお願いいたします。



#Archenemyの完全ルールが早く公開されないかなー。
#個人的にすごく楽しみにしているので、Archenemyに関する記事は書こうと思います。

今週末の土曜日はおいら主催、ホビステ杯#8を行います。(コピペで失礼)

6月12日(土)

 ・ホビステ杯#8

 場所:ホビーステーション 名古屋店
 受付時間:14:00~14:30
 参加費:500円

 形式:スタンダード構築戦
 試合:スイス式4~6ラウンドのみ。
 
 特記事項:
 * デッキリストは不要です。
 * 上位入賞者のみ、大会終了後にデッキリストを書いて頂きます。
 * 予約などは受け付けておりません。直接お店にお越し下さい。


よろしくお願いいたします。

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それでは、今週の問題。

問1
かたならし◯×。

「スタンダード形式の大会において、『カード名を1つ指定する』行動を行う場合に、
 "Black Lotus" という宣言は認められる。」

◯か×か?


 
問2
GP仙台の結果を受けて、早速バントのパーツを探し始めるも、二人あわせてようやく
《復讐蔦/Vengevine》が4枚になるので、どちらがこのデッキを使うかを相談している
プレイヤーAとBが、いつものゲームをしている。

Aのコントロールしている《天界の列柱/Celestial Colonnade》に、
Bが《広がりゆく海/Spreading Seas》をつけた。

その後、Aはこの《広がりゆく海》を《忘却の輪/Oblivion Ring》によって追放した。

さらにBが、この《忘却の輪》をBの《忘却の輪》によって追放した。

結果として《広がりゆく海》は戦場に戻ってくるが、

《広がりゆく海》をどこにつけるかを選ぶのは、A,Bのどちらか?


 
問3
AとB、CとDがチームになって双頭巨人戦を行っている。

3-1)
Aのコントロールする《ゴブリンの先達/Goblin Guide》が相手チームに攻撃を行った。

《ゴブリンの先達》の能力でライブラリーの一番上を公開するのは誰か?
また、それを選ぶのはいつか?


3-2)
Bのコントロールする《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》が相手チームに攻撃し、
誰にもブロックされずに戦闘ダメージを与えた。

《惑乱の死霊》の能力で手札を捨てるのは誰か?
また、それを選ぶのはいつか?



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今回は軽めに。
いつものように、回答は来週にでも。


6月12日に行いました、ホビステ杯#8は、24名の参加を頂きました。
この場を借りて御礼申し上げます。

スイス5回戦の結果、Ikawa Yuuji さんが全勝で優勝しました。
おめでとうございます。

次回のホビステ杯は今週末、6月19日(土)に行います。
受付時間は前回と同様です。

それでは、4勝以上した方のデッキリストです。お楽しみ下さい。

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** WINNER **

Ikawa Yuuji

Main
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
4《巣の侵略者/Nest Invader》
4《エルフの幻想家/Elvish Visionary》
3《皮背のベイロス/Leatherback Baloth》
4《コジレックの捕食者/Kozilek’s Predator》
4《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
2《復讐蔦/Vengevine》
2《獣性の脅威/Bestial Menace》

1《群れの誕生/Brood Birthing》
3《野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker》
3《エルドラージの碑/Eldrazi Monument》
4《踏み荒らし/Overrun》

3《怒り狂う山峡/Raging Ravine》
4《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
3《カルニの庭/Khalni Garden》
8《森/Forest》
4《山/Mountain》

Sideboard
2《チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar》
4《稲妻/Lightning Bolt》
4《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
3《カビのシャンブラー/Mold Shambler》
2《大貂皮鹿/Great Sable Stag》

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* 2nd place *

Motomura Shigeru

Main
3《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
4《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》
4《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
4《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》

4《稲妻/Lightning Bolt》
3《終止/Terminate》
2《不屈の自然/Rampant Growth》
4《荒廃稲妻/Blightning》
4《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
2《狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad》

4《野蛮な地/Savage Lands》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
4《怒り狂う山峡/Raging Ravine》
3《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
2《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches》
3《沼/Swamp》
3《山/Mountain》
3《森/Forest》

Sideboard
4《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
3《強迫/Duress》
2《予言のプリズム/Prophetic Prism》
2《破滅の刃/Doom Blade》
2《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch》
1《思考の大出血/Thought Hemorrhage》
1《弱者の消耗/Consume the Meek》

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* 3rd place *

Kwak Yul-tak

Main
4《貴族の教主/Noble Hierarch》
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
4《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
4《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
3《不屈の随員/Dauntless Escort》
3《マナの座、オムナス/Omnath, Locus of Mana》
2《崇敬の壁/Wall of Reverence》
2《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》
2《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
3《失われたアラーラの君主/Sovereigns of Lost Alara》

1《梢の覆い/Canopy Cover》
1《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
1《熊の陰影/Bear Umbra》
2《エルドラージの徴兵/Eldrazi Conscription》

4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
3《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
1《湿地の干潟/Marsh Flats》
1《乾燥台地/Arid Mesa》
1《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
1《セジーリのステップ/Sejiri Steppe》
2《天界の列柱/Celestial Colonnade》
7《森/Forest》
3《平地/Plains》
1《島/Island》

Sideboard
1《求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker》
4《真髄の針/Pithing Needle》
2《コーの火歩き/Kor Firewalker》
3《否認/Negate》
1《流刑への道/Path to Exile》
2《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》
2《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》

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* 4th place *

Aizawa Yuichi

Main
4《セドラクシスの死霊/Sedraxis Specter》
1《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir》
4《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
2《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》

3《稲妻/Lightning Bolt》
3《終止/Terminate》
2《否認/Negate》
4《広がりゆく海/Spreading Seas》
3《荒廃稲妻/Blightning》
3《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
1《リリアナ・ヴェス/Liliana Vess》
2《地震/Earthquake》
2《残酷な根本原理/Cruel Ultimatum》

4《崩れゆく死滅都市/Crumbling Necropolis》
4《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
3《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
3《忍び寄るタール坑/Creeping Tar Pit》
2《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches》
3《沼/Swamp》
2《島/Island》
2《山/Mountain》

Sideboard
3《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch》
3《強迫/Duress》
2《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》
2《消耗の蒸気/Consuming Vapors》
2《マグマのしぶき/Magma Spray》
2《否認/Negate》
1《思考の大出血/Thought Hemorrhage》

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#3ターン目の返しに《荒廃稲妻/Blightning》打たれるのがだんだん快感に変わってきました。
#もちろん《復讐蔦/Vengevine》を捨てるからですが。

そんなわけで、先週の回答ー。


問1
かたならし◯×。

「スタンダード形式の大会において、『カード名を1つ指定する』行動を行う場合に、
 "Black Lotus" という宣言は認められる。」

◯か×か?


×

効果によってカード名を1つ指定する場合、オラクルに存在する、今行なっているゲームの形式に
おいて適正なカードのカード名を選ばなければならない。(CR201.3)

スタンダード構築戦で《Black Lotus》は適正なカードではないので、この宣言は認められない。

なお、カード名の指定について以下に補足する。

・分割カードを指定する場合は、その両側を指定する。
  ◯《火+氷/Fire+Ice》
  ×《火/Fire》

・反転カードの反転後のカード名を指定するのは適正。
  ◯《鼠の墓荒らし/Nezumi Graverobber》
  ◯《冒涜する者、夜目/Nighteyes the Desecrator》

・カード名でないトークンの名前は指定出来ない。
  ×『兵士』
  ×『フェアリー・ならず者』

 
問2
Aのコントロールしている《天界の列柱/Celestial Colonnade》に、
Bが《広がりゆく海/Spreading Seas》をつけた。

その後、Aはこの《広がりゆく海》を《忘却の輪/Oblivion Ring》によって追放した。

さらにBが、この《忘却の輪》をBの《忘却の輪》によって追放した。

結果として《広がりゆく海》は戦場に戻ってくるが、

《広がりゆく海》をどこにつけるかを選ぶのは、A,Bのどちらか?


B

通常、オーラは呪文として唱えられ、対象になったオブジェクトにつけられるが、
問題のように、呪文として解決される以外の方法でオーラが戦場に出る場合がある。

戦場にオーラを出す効果が、エンチャント先を指定している時もある。
(例:《ドラゴンの息/Dragon Breath》)

しかし、その効果がオーラのつけられる先を指定していなかった場合、
適正なエンチャント先を選ぶのは、そのオーラのコントローラーである。(CR303.4f)

問題の状況では、《広がりゆく海/Spreading Seas》のコントローラーはBであるので、
Bが《広がりゆく海》のエンチャント先を指定し、それにつける。


 
問3
AとB、CとDがチームになって双頭巨人戦を行っている。

3-1)
Aのコントロールする《ゴブリンの先達/Goblin Guide》が相手チームに攻撃を行った。

《ゴブリンの先達》の能力でライブラリーの一番上を公開するのは誰か?
また、それを選ぶのはいつか?

3-2)
Bのコントロールする《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》が相手チームに攻撃し、
誰にもブロックされずに戦闘ダメージを与えた。

《惑乱の死霊》の能力で手札を捨てるのは誰か?
また、それを選ぶのはいつか?



3-1)CまたはDのいずれか1人。能力の解決時に決定する。

《ゴブリンの先達》は、「防御プレイヤー」を参照し、そのプレイヤーのライブラリーの一番上を
公開させる。これは「防御プレイヤー」を参照する単発的効果であるので、
両方の防御プレイヤーではなく、いずれか1人の防御プレイヤーのみ参照する。(CR806.8b)

誘発時にどちらのプレイヤーかを宣言する必要はない。また、宣言するのは能力のコントローラーで
ある、Aになる。(いずれにせよチームメイトのBと相談は可能である)

3-2)CまたはDのいずれか1人。戦闘ダメージを割り振ったプレイヤーに対して誘発した、誘発型能力の解決時に手札を捨てる。。

双頭巨人戦の戦闘ダメージ・ステップでは、戦闘ダメージの割り振り宣言の際に、
アクティブ・チームの攻撃クリーチャーが防御チームにダメージを割り振る場合、
アクティブ・チームは攻撃クリーチャーごとに防御プレイヤーを1人選び、
そのプレイヤーにダメージを割り振る。(CR806.8f)

つまり、《惑乱の死霊》のダメージをCまたはDに割り振ることを宣言し、それを解決すると、
《惑乱の死霊》の誘発型能力は、そのダメージを与えたプレイヤーに対して誘発する。

従って、手札を捨てることになるのはCまたはDのいずれか1人である。

#《惑乱の死霊》の戦闘ダメージを、「Cに1点、Dに1点」というように宣言することはできない。


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そんなところで。


多人数戦用構築済セット、アーチエネミー(Archenemy)のルール解説です。

参考:
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/91

アーチエネミーのFAQは以下から。
http://www.wizards.com/magic/TCG/Resources.aspx?x=magic/rules/faqs


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アーチエネミーの発売は本日(6/18)からで、リリースイベントも各地で開催されます。

アーチエネミー リリースイベント ファクトシート:
http://www.wizards.com/magic/tcg/events.aspx?x=mtg/event/archenemy-facts

リリースイベントでは、構築済みに収録されていないSchemeカード、
"Plots That Span Centuries" が配布されます。

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*訳語について

アーチエネミーのSchemeカードには、通常のマジックには用いられない用語がいくつかあります。
それらの訳語については、みらこーさんのツイートと、JFKさんのDN記事を参考にしました。
この場を借りて御礼申し上げます。都合が悪い場合はご連絡下さい。

 ・Scheme
  「計略」:カードタイプの1つ。アーチエネミーの要。

 ・Ongoing Scheme
  「持続計略」:計略カードの1つで、効果を発揮し続ける計略。

 ・Abandon
  「破棄(する)」:持続計略を計略デッキの一番下に置く行動。

 ・in motion
  「実行中」:計略カードを計略デッキの一番上から公開している状態。
  "When you set this scheme in motion, " と誘発型能力の条件文中で書かれる。

  #「あなたがこの計略を実行中にしたとき~」というテンプレートになる。
  #日本語的には「この計略を実行したとき~」というのが自然ではあるが、
  #文章テンプレート的には前者のようにしか書けない。
  #私訳なら「あなたがこの計略を実行中に移行したとき~」とでも。冗長。


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*アーチエネミー・概要

アーチエネミーの各構築済みデッキには、計略カード20枚と、通常のマジックのカード60枚で
作成されたデッキが封入されています。

アーチエネミーは多人数戦を想定しています。
1人のプレイヤーが「魔王(アーチエネミー)」となり、他のプレイヤー全員は魔王を倒すべく
勇者となって協力することになります。

魔王は一人で複数人のプレイヤーと戦うために、計略デッキを用います。
計略は魔王のターンの第1メインフェイズの開始時に実行中にされ、
そこに書いてあることが起こります。大抵のカードは通常のマジックのカードとは
比べものにならない、いともたやすく行われるえげつない効果が書いてあります。

他のプレイヤーは魔王を倒すために、双頭巨人戦と同じような共有ターン制を用いて行動を行います。
双頭巨人戦と同様とはいっても、ライフやマナ、手札といったリソースは共有されません。
あくまでターンが同一であるだけです。

魔王は他のプレイヤーを全滅させれば、ゲームに勝利します。
他のプレイヤーは、魔王を倒したらゲームに勝利します。

アーチエネミーは4人戦(1人の魔王 VS 3人の勇者)で、それぞれのプレイヤーは
フォーマットに沿った構築を行ったデッキを使用することが推奨されています。

もちろん、1対4やそれ以上でも構いませんし、使用するデッキはリミテッドのものでも構いません。
また、それぞれが計略デッキを用いて行うFree-For-Allも可能です。

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*使用するデッキ

それぞれのプレイヤーは普段のマジックのデッキを用意します。

使用されるデッキは構築フォーマットに従ったものでもよいですし、
ドラフト後のデッキや、シールド・デッキ、EDH、なんでも構いません。
ある程度の申し合わせはしておくべきでしょう。

また、初回はアーチエネミーの構築済みに入ってるデッキを使用した方が良いかもしれません。

プレイヤーから魔王となるプレイヤーを一人選びます。
魔王となったプレイヤーは、計略デッキを使用することになります。

計略デッキは、計略カードのみからなるデッキで、
デッキの最低枚数は20枚、同名の計略カードは2枚まで入れることができます。3枚以上入れることはできません。

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*アーチエネミー・ゲームの準備

プレイヤーは2つのチームに分かれます。
1つは魔王側チームであり、プレイヤーは魔王役1人となります。
もう1つのチームは他のプレイヤー全てがチームメイトとなります。
同じチームのプレイヤーは、ターンを共有することになります。

各デッキと計略デッキをシャッフルしたあと、各プレイヤーは7枚の手札を引き、
マリガンを選択します。選択は魔王から行い、あとは通常の多人数戦と同じマリガン方式を
行います。(初回のみ7枚引き直せます。2回目以降は6枚→5枚→……となります。)

全員が初期手札を決定したら、ゲームを始めます。

ゲーム開始時のライフは、魔王が40点、他のプレイヤーはそれぞれ20点となります。

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*ゲームの進行

概ね、通常のマジックにおける多人数戦と変わりありません。

魔王が常に先手となります。
多人数戦ですので、魔王の一番初めのターンのドローステップは飛ばされることなく、行います。
(ファーストターン・ドロー有り)

計略の実行

魔王のターンの第1メイン・フェイズの開始時に、魔王の計略デッキの一番上のカードを公開し、
計略を実行中にします。これはターン起因処理であり、スタックに積まれることはありません。

「計略を実行中にしたとき~」という誘発型能力は、通常通り、それがスタックに積まれてから解決を待ちます。

戦闘フェイズ

魔王は他プレイヤーそれぞれと、他プレイヤーがコントロールするプレインズウォーカーに対し
同じ戦闘フェイズで同時に別々のクリーチャーで攻撃を宣言することができます。

 例)
  魔王Eは自身の攻撃クリーチャー指定ステップに、
  ・《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear》をプレイヤーAに、
  ・《栄光の探求者/Glory Seeker》をプレイヤーBに、
  ・《悪斬の天使》をプレイヤーCのコントロールする《精神を刻む者、ジェイス》に、
  ・《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》をプレイヤーCに
  攻撃をすることを宣言した。
  以上の宣言は適正である。

他のプレイヤーは、自分自身または自分のコントロールするプレインズウォーカーに攻撃してきた
クリーチャーのみを、ブロックすることができます。

 上記例のつづき)
  プレイヤーAは、《前兆の壁》で《ルーン爪の熊》をブロックした。
  プレイヤーAはもう一枚《前兆の壁》をコントロールしていたが、他の攻撃クリーチャーは、
  自分(A)を攻撃していなかったので、これ以上のブロック宣言はできなかった。


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*共有ターン

魔王に対抗するため、他のプレイヤーは1つの対抗チームとなって、ターンを共有して戦うことになります。

双頭巨人戦と同様に、対抗チームのドローステップにチーム全員がカードを引き、
対抗チームの戦闘フェイズに、各プレイヤーそれぞれが魔王か魔王のコントロールしているプレインズウォーカー
へ攻撃を宣言します。攻撃は同時に単一の戦闘フェイズで行われます。


*優先権はチームごとにやりとりがなされます。(魔王チームと対抗チーム)

*他プレイヤー間で意見が一致しない場合、最も右側に座っているプレイヤーが第1プレイヤーとなって
 決定権を持ちます。

*ターンは共有されますが、他のリソース(手札、パーマネント、マナ、ライフ等)は共有されません。
 他プレイヤーはいつでもお互いの手札を見て、プレイングについて相談することができます。

*複数の誘発型能力が同時にスタックに積まれる場合、まず、アクティブ・チームのコントロールする
 誘発型能力を好きな順番で積み、その後でもう一方のチームがコントロールする誘発型能力が積まれます。
 対抗チームが誘発型能力を積む場合、プレイヤーの席順とは関係なく、
 好きな順番で誘発型能力を積むことができます。

*対抗チームの一人が追加のターンやフェイズ、ステップを得る場合は、対抗チーム全員が
 ターン、フェイズ、ステップを得ます。失う場合も同様です。
 対抗チームの1人がターンのコントロールを魔王に奪われる場合、対抗チーム全員が
 ターンのコントロールを奪われます。


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*ゲームからの脱落

敗北条件を満たしたプレイヤーは、ゲームから脱落します。ゲームがまだ続行される場合、
ゲームから脱落したプレイヤーのパーマネントや呪文を処理する必要があります。

*あるプレイヤーがゲームから離れる場合、そのプレイヤーがオーナーであるパーマネント、
 呪文、その他のカードは、ゲームから離れます。そのプレイヤーがコントロールしている
 能力やコピーが、まだ解決を待っている場合、それらは消滅します。

*離脱したプレイヤーが、他のプレイヤーのパーマネントをコントロールしていた場合、
 そのコントロール変更効果が終了します。コントロール変更効果を終了した結果、
 コントローラーが誰のものでもなくなった場合、そのパーマネントは追放されます。


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*ゲームの終了

*対抗チームのプレイヤーが全て敗北するか、魔王が効果により勝利した場合、魔王の勝利です。

*魔王が敗北するか、対抗チームのいずれか一人が効果により勝利した場合、対抗チームの勝利です。

*対抗チームが勝利した場合、それまでにゲームから離脱したプレイヤーも、勝利したことになります。


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*オプションルール:大魔界決戦(Supervillain Rumble Option)

オプションルールとして、プレイヤー全員が魔王となり、計略デッキを用いることができます。

*プレイヤー全員が計略デッキを持ちます。

*共有チームのルールはありません。全てのプレイヤーは個人戦と同様にFree-For-Allのゲームを行います。

*先手はランダムに決定します。

*各プレイヤーの第1メイン・フェイズの開始時に、計略を実行中にすることに注意して下さい。


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*** 新カードタイプ:計略/Scheme ***

*計略カードはゲーム開始時にコマンド領域に置かれます。

*計略カードはサブタイプを持ちません。

*計略カードはいくつかの常在型能力、誘発型能力、起動型能力をもちます。
 3つ全ての能力を持つとは限りません。それらはコマンド領域で表向きになっている間、
 各能力がゲームに影響を及ぼします。

*計略カードは「実行中/in motion」になります。「計略を実行中にする/set a scheme in motion」
 とは、計略デッキの一番上のカードを表向きにすることを指します。

*「この計略が実行中になったとき~/ When this scheme set in motion」という誘発型能力が
 スタック領域から消滅するか、誘発型能力がスタックに積まれることなく消滅した場合、
 表向きになった計略カードは、裏向きになって計略デッキの一番下に置かれます。
 持続計略はこのルールに従いません。

 #言い換えると、計略カードによる誘発型能力が解決されたり、打ち消されたり、
 #適正な対象が無くスタックに積まれる前に消滅したりするまでは、
 #計略カードは表向きになったままです。役目を終えたら計略デッキの一番下に置かれます。

*いくつかの計略カードは、特殊タイプ「持続/Ongoing」を持ちます。
 持続計略は、「破棄/abandon」されるまで表向きになったままです。
 持続計略が破棄される場合、それは計略デッキの一番下に置かれます。

*計略カードが表向きになった時、それは新しいタイムスタンプを得ます。

*計略カードがコマンド領域から別の領域に移動する場合、それは移動せずにコマンド領域にとどまります。
 ゲームの外部から計略カードがゲーム内に移動する場合、それは移動せずにゲームの外部にとどまったままになります。
 

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*** テーマ:"Hot Seat" (二者択一) ***

計略カードには、「自身もしくは他のどちらかを選ぶ/ Self or others」という選択をさせる効果が存在します。

*自身を選んだ場合、対象になったプレイヤーのみが書かれている行動を行います。

*他を選んだ場合、対象になったプレイヤーと魔王以外のプレイヤーが書かれている行動を行います。
 対象になったプレイヤーと魔王以外のプレイヤーが存在しない場合でも、「他」を選択することは
 可能です。

*大魔界決戦(Supervillain Rumble Option)のオプションルールの場合、「他」を選択すると、
 「アクティブ・プレイヤーと対象になったプレイヤー」以外のプレイヤーが書かれた行動を行います。



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** カード別注釈
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Approach My Molten Realm
Scheme
When you set this scheme in motion, until your next turn, if a source would deal damage, it deals double that damage instead.


*この効果は次の魔王のターンのアンタップ・ステップの開始時まで継続する。

*ダメージが2倍になるのはあらゆる発生源からのダメージである。
 魔王のコントロールする発生源に限らない。

Choose Your Champion
Scheme
When you set this scheme in motion, target opponent chooses a player. Until your next turn, only you and the chosen player can cast spells and attack with creatures.


*この効果は次の魔王のターンのアンタップ・ステップの開始時まで継続する。

*対象になったプレイヤーは、自分自身を選んでも良い。

*対象になったプレイヤーは、魔王を選んでも良い。その場合、呪文を唱えたり
 攻撃することができるのは魔王のみになる。

*呪文を唱えること、攻撃すること以外の行動(起動型能力を起動したり、特別な行動をとること)
 は通常と同様にできる。


Dance, Pathetic Marionette
Scheme
When you set this scheme in motion, each opponent reveals cards from the top of his or her library until he or she reveals a creature card. Choose one of the revealed creature cards and put it onto the battlefield under your control. Put all other cards revealed this way into their owners’ graveyards.


*プレイヤーのライブラリーにクリーチャーがなかった場合、そのプレイヤーのライブラリー全てが
 公開され、墓地に置かれる。

The Dead Shall Serve
Scheme
When you set this scheme in motion, for each opponent, put up to one target creature card from that player’s graveyard onto the battlefield under your control. Each of those creatures attacks its owner each combat if able.


*それぞれの対戦相手に対し、対象にとるのは最大1つである。対象をとらなくてもよい。

*この効果で戦場に出したクリーチャーは、そのクリーチャーのオーナー本体への攻撃強制がかかる。
 なので、他になにも無い場合、オーナーがコントロールするプレインズウォーカーには攻撃ができない。

*他の攻撃制限(このターン攻撃されない、攻撃するのに何らかのコストがかかる)がある場合、
 コストを強制的に支払う必要はない。これは同時に、そのクリーチャーがオーナー以外のプレイヤーや
 プレインズウォーカーへ攻撃できることを示している。


Every Last Vestige Shall Rot
Scheme
When you set this scheme in motion, you may pay {X}. If you do, put each nonland permanent target player controls with converted mana cost X or less on the bottom of its owner’s library.


*{X}は解決時に支払う。(対象は誘発型能力をスタックに積んだ時に選ぶ)

I Bask in Your Silent Awe
Ongoing Scheme
(An ongoing scheme remains face up until it’s abandoned.)
Each opponent can’t cast more than one spell each turn.
At the beginning of your upkeep, if no opponent cast a spell since your last turn ended, abandon this scheme.


*計略カードを実行中にするのに対応することはできない。
 つまり、この計略カードが公開された後、このカードの効果が適用される前に
 割り込んで呪文を唱えることはできない。

*この計略カードが実行中になる前に、このターン既に呪文を唱えていた対戦相手は、
 このターンにこれ以上呪文を唱えることは出来ない。(ターン制限にひっかかる)

I Call on the Ancient Magics
Scheme
When you set this scheme in motion, each other player searches his or her library for a card, reveals it, and puts it into his or her hand. Then you search your library for two cards and put them into your hand. Each player shuffles his or her library.


*対抗チームの誰からカードを探し、公開するかという順番は任意である。
 魔王は公開されたカードを全て知ってからカードを2枚探す。
 魔王は探したカードを公開する必要はない。

I Know All, I See All
Ongoing Scheme
(An ongoing scheme remains face up until it’s abandoned.)
Untap all permanents you control during each opponent’s untap step.
At the beginning of each end step, if three or more cards were put into your graveyard this turn from anywhere, abandon this scheme.


*複数枚の"I Know All, I See All" が実行中になっていたとしても、
 対戦相手の単一のターンのアンタップ・ステップに、1回だけあなたのパーマネントをアンタップする。
 複数回アンタップするわけではない。

*1番目の能力は誘発型能力ではない。単純に対戦相手のアンタップ・ステップに、
 あなたのパーマネントがアンタップする。(これは強制である)

*2番目の能力は、このターンにあなたの墓地におかれたカード枚数を数える。
 枚数が満たない場合、誘発しない。("if節のルール")

*計略カードは通常、メインフェイズに公開されるが、公開される前(アップキープやドローステップ)
 に、あなたの墓地に置かれたカードも誘発条件の枚数として数える。

*墓地に落ちた「カード」を数える。トークンやコピーは数えない。

Ignite the Cloneforge!
Scheme
When you set this scheme in motion, put a token onto the battlefield that’s a copy of target permanent an opponent controls.


*対象となるパーマネントは何でも良い。クリーチャーにとどまらない。
 オーラをコピーすることを選んだ場合、そのオーラ・トークンをどこにつけるかをあなたが選ぶ。

Introductions Are in Order
Scheme
When you set this scheme in motion, choose one - Search your library for a creature card, reveal it, put it into your hand, then shuffle your library; or you may put a creature card from your hand onto the battlefield.


*これはモードを持つ。スタックに積むときにあなたはどちらかのモードを選ぶ。

My Crushing Masterstroke
Scheme
When you set this scheme in motion, gain control of all nonland permanents your opponents control until end of turn. Untap those permanents. They gain haste until end of turn. Each of them attacks its owner this turn if able.


*クリーチャーでないパーマネントは攻撃クリーチャーとして指定出来ない。
 この計略が実行された後に、コントロールを奪った非クリーチャーパーマネントが
 クリーチャーになった場合、それは攻撃強制がかかる。


My Wish Is Your Command
Scheme
When you set this scheme in motion, each opponent reveals his or her hand. You may choose a noncreature, nonland card revealed this way and cast it without paying its mana cost.


*対戦相手全員の手札を後悔するが、この効果により唱えることができる呪文は1つだけである。
 各人に対し1つずつ、ではない。

*(対象が無いなど、)適正に唱えられない呪文を唱えることは出来ない。

Nature Demands an Offering
Scheme
When you set this scheme in motion, target opponent chooses a creature you don’t control and puts it on top of its owner’s library, then repeats this process for an artifact, an enchantment, and a land. Then the owner of each permanent chosen this way shuffles his or her library.


*対象にとるのは対戦相手のみである。ライブラリーに戻されるパーマネントは解決時に選択される。

*解決方法は以下の通り。
 1)対象になった対戦相手は、あなた(=魔王)がコントロールしていないクリーチャーを1つ選び、
  それをオーナーのライブラリーの一番上に置く。
 2)1)と同様にアーティファクトを選び、オーナーのライブラリーの一番上に置く。
 3)1)と同様にエンチャントを選び、オーナーのライブラリーの一番上に置く。
 4)1)と同様に土地を選び、オーナーのライブラリーの一番上に置く。
 5)1)~4)でライブラリーの一番上に置かれたプレイヤーは、ライブラリーを切り直す。

*どれか1つが0個で無い限り、必ず4つのパーマネントが戦場からライブラリーに戻る。

*単一のアーティファクト・クリーチャーを2回選ぶことはできない。手順をよく見ること。

Nothing Can Stop Me Now
Ongoing Scheme
(An ongoing scheme remains face up until it’s abandoned.)
If a source an opponent controls would deal damage to you, prevent 1 of that damage.
At the beginning of each end step, if you’ve been dealt 5 or more damage this turn, abandon this scheme.


*あなたがコントロールする発生源が、あなたに与えるダメージは軽減されない。

*2番目の能力でカウントするダメージは、どの発生源によるものかを問わない。
 (あなたが唱えた《地震/Earthquake》でもカウントする)

*カウントするのはダメージである。「ライフを失う」場合はカウントしされない。

Only Blood Ends Your Nightmares
Scheme
When you set this scheme in motion, each opponent sacrifices a creature. Then each opponent who didn’t sacrifice a creature discards two cards.


*クリーチャーを生贄に捧げるのは強制である。

*コントロールしているクリーチャーが無い、もしくは効果により生贄に捧げられない
 (《タジュールの保護者/Tajuru Preserver》)場合、手札を2枚捨てる。

Rotted Ones, Lay Siege
Scheme
When you set this scheme in motion, for each opponent, put a 2/2 black Zombie creature token onto the battlefield that attacks that player each combat if able.


*出てくるのは各対戦相手につき1体の 2/2 ゾンビ・トークンである。

*それぞれのゾンビ・トークンは各対戦相手への攻撃強制がかかる。
 それらはゲームが終了するまで変わらない。

 例)魔王EとA、B、Cが対戦している。魔王が"Rotted Ones, Lay Siege"を実行中にした。
  解決時に、Eは、Aに攻撃強制がかかっているゾンビ・トークンを1体、
  Bに攻撃強制がかかっているゾンビ・トークンを1体、
  Cに攻撃強制がかかっているゾンビ・トークンを1体、同時に出す。



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そんなところで。



以下駄文:

それぞれの計略カードは4単語前後で書かれているので、
全部の計略カード名を四字熟語で書けないかなあ、と妄想してました。

……三国志大戦の影響を受けていますね。ええ。



2010年6月18日付けの禁止・制限カードリストが公開されました。
2010年7月1日より適用されます。

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Extended: 使用可能セットの変更、禁止カードリスト更新

使用可能セット:
 時のらせんブロック(TSP、PLC、FUT)
 基本セット第10版
 ローウィン/シャドウムーアブロック(LOR、MOR、SHA、EVE)
 アラーラブロック(ALA、CON、ARB)
 Magic2010
 ゼンディカーブロック(ZEN、WWK、ROE)

禁止カード:《弱者の剣/Sword of the Meek》、《超起源/Hypergenesis》

7年間というスパンを保っていたExtendedフォーマットですが、
近隣4年間に発売されたエキスパンションという狭い範囲になりました。

《霊気の薬瓶/AEther Vial》を始めとした過去の禁止カードは、
収録エキスパンションごと外れた格好になりました。

なお、次期大型エキスパンションである Scars of Mirrodin がリリースされると、
時のらせんブロックと基本セット第10版が使用可能セットから外されます。

 Scars of Mirrodin 発売後のExtended使用可能セット:
  ローウィン/シャドウムーアブロック(LOR、MOR、SHA、EVE)
  アラーラブロック(ALA、CON、ARB)
  Magic2010
  ゼンディカーブロック(ZEN、WWK、ROE)
  Magic2011
  Scars of Mirrodin

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Legacy: 禁止カードリスト更新

・《神秘の教示者/Mystical Tutor》禁止

・《厳かなモノリス/Grim Monolith》禁止解除
・《Illusionary Mask》禁止解除


レガシーでは、ANTを初めコンボデッキに数多く搭載されていた《神秘の教示者》が禁止に。
使用頻度の多い呪文であるだけに、環境に与える影響は大きそうです。

解禁されたのは《厳かなモノリス/Grim Monolith》と《Illusionary Mask》。

市場価値が高いわりには用途が限定的な《Illusionary Mask》は
Vintageからの逆輸入型のデッキ構築が期待されます。

《厳かなモノリス》の解禁は個人的には喜ばしいことです。主にMUDのパーツ的に。


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そんなところで。

今週のFMQはお休みです。また来週。

代わりと言ってはなんですが、今日は他に2本の記事を上げていますので、
そちらをごらんください。

アーチエネミーの遊び方など:
http://74598.diarynote.jp/201006181541333746/

6月18日付 禁止・制限カード変更点
http://74598.diarynote.jp/201006181611524882/

 
 
あと、明日19日はおいら主催、ホビステ杯#9ですのでよろしくです。
 

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6月19日(土)

 ・ホビステ杯#9

 場所:ホビーステーション 名古屋店
 受付時間:14:00~14:30
 参加費:500円

 形式:スタンダード構築戦
 試合:スイス式4~6ラウンドのみ。
 
 特記事項:
 * デッキリストは不要です。
 * 上位入賞者のみ、大会終了後にデッキリストを書いて頂きます。
 * 予約などは受け付けておりません。直接お店にお越し下さい。


翌日の日本選手権予選@東海の練習にいかがでしょうか。
よろしくお願いいたします。


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そんなところで。


6月19日に行いました、ホビステ杯#9は、33名の参加を頂きました。
この場を借りて御礼申し上げます。

スイス5回戦の結果、Gotou Yuusei さんが全勝で優勝しました。
おめでとうございます。

次回のホビステ杯は7月に行います。詳しい日付は後日発表いたします。

それでは、4勝以上した方のデッキリストです。お楽しみ下さい。

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** WINNER **

Gotou Yuusei

Main
4《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
4《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》
4《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
2《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》
4《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》

4《稲妻/Lightning Bolt》
2《終止/Terminate》
4《荒廃稲妻/Blightning》
4《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
2《瀝青破/Bituminous Blast》
1《狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad》

4《野蛮な地/Savage Lands》
4《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
4《怒り狂う山峡/Raging Ravine》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
1《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
3《山/Mountain》
3《沼/Swamp》
2《森/Forest》

Sideboard
4《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
4《破滅の刃/Doom Blade》
3《強迫/Duress》
2《真髄の針/Pithing Needle》
2《思考の大出血/Thought Hemorrhage》

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* 2nd place *

Shiraishi Ryou

Main
4《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
4《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》
4《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
4《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》

4《稲妻/Lightning Bolt》
2《終止/Terminate》
4《荒廃稲妻/Blightning》
4《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
3《瀝青破/Bituminous Blast》
1《狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad》

2《野蛮な地/Savage Lands》
1《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
4《怒り狂う山峡/Raging Ravine》
4《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
2《根縛りの岩山/Rootbound Crag》
3《山/Mountain》
3《沼/Swamp》
3《森/Forest》

Sideboard
4《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
4《強迫/Duress》
1《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》
1《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》
3《破滅の刃/Doom Blade》
2《思考の大出血/Thought Hemorrhage》

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* 3rd place *

Kwak Yul-tak

Main
4《極楽鳥/Birds of Paradise》
4《貴族の教主/Noble Hierarch》
4《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》
2《前兆の壁/Wall of Omens》
4《聖遺の騎士/Knight of the Reliquary》
3《マナの座、オムナス/Omnath, Locus of Mana》
1《不屈の随員/Dauntless Escort》
2《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt》
2《崇敬の壁/Wall of Reverence》
2《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
2《失われたアラーラの君主/Sovereigns of Lost Alara》

1《梢の覆い/Canopy Cover》
1《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
2《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
2《エルドラージの徴兵/Eldrazi Conscription》

7《森/Forest》
3《平地/Plains》
1《島/Island》
4《霧深い雨林/Misty Rainforest》
3《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
1《湿地の干潟/Marsh Flats》
1《乾燥台地/Arid Mesa》
1《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
1《セジーリのステップ/Sejiri Steppe》
2《天界の列柱/Celestial Colonnade》

Sideboard
1《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
2《タジュールの保護者/Tajuru Preserver》
1《戦争門/Wargate》
2《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
2《静寂の守り手、リンヴァーラ/Linvala, Keeper of Silence》
3《否認/Negate》
1《梢の覆い/Canopy Cover》
2《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》
1《流刑への道/Path to Exile》

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* 4th place *

Motomura Shigeru

Main
3《朽ちゆくヒル/Putrid Leech》
4《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax》
4《血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf》
4《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander》

4《稲妻/Lightning Bolt》
2《終止/Terminate》
2《不屈の自然/Rampant Growth》
4《荒廃稲妻/Blightning》
4《大渦の脈動/Maelstrom Pulse》
1《瀝青破/Bituminous Blast》
2《狂乱のサルカン/Sarkhan the Mad》

4《野蛮な地/Savage Lands》
3《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
4《怒り狂う山峡/Raging Ravine》
2《溶岩爪の辺境/Lavaclaw Reaches》
4《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
3《山/Mountain》
3《沼/Swamp》
3《森/Forest》

Sideboard
4《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster》
3《強迫/Duress》
2《破滅の刃/Doom Blade》
2《予言のプリズム/Prophetic Prism》
2《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch》
1《弱者の消耗/Consume the Meek》
1《思考の大出血/Thought Hemorrhage》

-----------------
* 5th place *

Nose Kouji

Main
4《前兆の壁/Wall of Omens》
2《ジュワー島のスフィンクス/Sphinx of Jwar Isle》

3《流刑への道/Path to Exile》
4《広がりゆく海/Spreading Seas》
2《予言のプリズム/Prophetic Prism》
3《忘却の輪/Oblivion Ring》
3《審判の日/Day of Judgment》
1《軍部政変/Martial Coup》
2《思考の泉/Mind Spring》

3《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》
3《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
2《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》
2《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura》

4《氷河の城砦/Glacial Fortress》
4《天界の列柱/Celestial Colonnade》
2《乾燥台地/Arid Mesa》
1《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
4《地盤の際/Tectonic Edge》
4《島/Island》
5《平地/Plains》
2《山/Mountain》

Sideboard
4《否認/Negate》
2《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》
3《悪斬の天使/Baneslayer Angel》
2《天界の粛清/Celestial Purge》
3《狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage》
1《流刑への道/Path to Exile》

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CBLでお世話になっているBIG MAGIC 名古屋店さんで行われる大会の宣伝です。

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日時:6月27日(日)

場所:BIG MAGIC 名古屋店 http://www.bigmagic.net/nagoya.htm

受付時間: 10:00 - 11:00

参加費:1000円

形式:スタンダード構築戦・スイス式4回戦固定/Top8 エルドラージ覚醒オールカードドラフト

特記事項:

*参加人数が多い場合はトコロテン形式を採用します。
*参加人数と関係なく、予選ラウンドはスイス式・4回戦固定です。
*4回戦終了後、上位8名が決勝戦のエルドラージ覚醒オールカードドラフトに進出します。

*他、賞品については当日会場にてアナウンスがあります。

 
オールカードドラフトについて:

*エルドラージ覚醒の全カードを使用したロチェスタードラフトです。
 基本土地を除く各カードをドラフトしていただきます。

*コモンは各2枚、アンコモン以上のレアリティーのカードは各1枚です。
 ドラフトするカード総枚数は328枚となります。

*ピックしたカードはお持ち帰り下さい。(いわゆる『取り切り』です)

*オールカードドラフトは非公認となります。
 が、プレイヤーは大会規定に沿った紳士的なプレイを行うよう、お願いいたします。

*その他の詳細は当日会場にて説明を行います。
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皆様、よろしくお願いいたします。

#いろいろ雑感。
 

6月20日付で、EDHの推奨禁止カードリストが更新されました。

禁止 《チャネル/Channel》
禁止 《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
禁止 《威圧の杖/Staff of Domination》

ジェネラルとして禁止 《ラノワールの使者ロフェロス/Rofellos, Llanowar Emissary》

以上のカードは新たに『EDHを楽しむために入れるべきではない』カードとして禁止されました。

EDHで楽しむ方はご注意を。特にジェネラルとして使えなくなった《ラノワールの使者ロフェロス》は
デッキの中核となるカードなだけに、代わりを探すのは難しそうです。
とりあえずジェネラルじゃなくて普通のカードとして1枚入れましょう。

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 * アーチエネミーのよくある勘違い

Twitterのほうで少しつぶやいてましたが、
アーチエネミーに関してよくある勘違いをまとめました。

× 持続計略が表向きになっている間、次の計略カードをめくることができない。
◯ 持続計略が表向きになっていても、次の計略カードは公開する。

FAQにはそのものズバリとは書かれていませんが、持続計略は破棄条件を満たさない限り
単に表向きになりっぱなしです。次の計略カードを実行中にすることとは何も関係がありませんし、
次の計略を実行中にできなくなるといった制限を加えることもありません。

これにより、持続計略が表向きになっている間に、さらに追加で持続計略が表向きになり、
持続計略が2枚以上表向きになることがあります。同じ持続計略が2枚表向きになることもありえます。

その一方、同じ持続計略が2枚あっても意味がない場合もあります。
詳しくは各計略カードをよく読んでください。

 
× 計略は打ち消せない。
◯ 計略に書かれている能力は、通常の能力と同様に処理される。呪文や能力、ルールにより打ち消されることもある。

計略カードには誘発型能力か常在型能力が書かれています。常在型能力はもともとスタックに
積まれることがないので、打ち消すことはできないのですが、誘発型能力はスタックに積まれて
解決を待つので、《もみ消し/Stifle》といった呪文で直接打ち消したり、《金粉の光/Gilded Light》
等で、解決前に対象不適正にしてしまい、ルールにより打ち消すことは可能です。

『第1メインフェイズの開始時に計略デッキの一番上のカードを表向きにする』行動そのものに対しては
割り込むことはできません。
ドローステップのドローと同じく、この行動はターン起因処理として扱われます。
なので、計略カードが何かを知る前に行動するならば、魔王側のドローステップ以前に行動する、
ということになります。

 
× 相手側が一人でも《沼/Swamp》をコントロールしていたら、
  魔王側の沼渡りを持つクリーチャーは、相手側の誰にもブロックされない。

◯ 魔王側の沼渡りを持つクリーチャーは、それが《沼》をコントロールしている
  相手個人に攻撃した場合、ブロックされない。


双頭巨人戦では、チームメイトの一方が《沼/Swamp》をコントロールしていると、
沼渡りを持つクリーチャーがそのチームに攻撃した場合、チームはそのクリーチャーをブロックできません。

しかし、アーチエネミーの場合、相手側は双頭巨人戦のようにターンを共有しますが、
実のところそれぞれは個人です。沼渡りをもつクリーチャーは、《沼》をコントロールしている
プレイヤーを攻撃した場合にのみ、ブロックされなくなります。

《プロパガンダ/Propaganda》といった攻撃制限も同様です。
魔王E、プレイヤーA、B、Cがアーチエネミーでゲームをしていて、Aが《プロパガンダ》を
コントロールしている場合、EはAに攻撃するクリーチャーにのみ、1体につき{2}を支払います。
B、Cに攻撃するクリーチャーについては支払う必要はありません。

防御プレイヤーを参照する場合も同様です。
Eの《ゴブリンの先達/Goblin Guide》が、プレイヤーAを攻撃した場合、
《ゴブリンの先達》の能力でライブラリーの一番上を公開するのはAです。

双頭巨人戦のように、解決時に相手チームの誰かを選ぶわけではありません。


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以下は私見。


 * アーチエネミー + EDH

EDHフォーマットでアーチエネミーを取り入れる場合、ジェネラルに関しては
通常のクリーチャーとして初期のライブラリーに混ぜ込んでしまうのがおすすめです。

通常のEDHと異なり、カードパワーがやや大きいのと、何度でも復帰するジェネラルは
魔王側にとってかなりハンデとなっている感があります。

つまり、EDHのルールではなく、「EDHの構築ルールに従った普通のデッキ」として
アーチエネミーを遊んだほうがよろしいかと思います。

ただ、EDHはジェネラルに特化したデッキもあるので、この形式を一方的に押し付けるのは
感心しません。始める前に参加する皆で話しあうことも必要でしょう。

#魔王アーチエネミーにより、ジェネラルはその神聖なる力を失い、世俗の生き物となった。
#あなたたちはジェネラルの栄誉を再び蘇らせるために、配下を率い、力を併せ、魔王を討つのだ!
#……なーんてね。


 * アーチエネミー + 既存の構築済みデッキ

アーチエネミーに同梱されている構築済みデッキでも十分ですが、
これまでに発売された構築済みセット(ジェイスVSチャンドラ や、ガラクVSリリアナ)
とアーチエネミーを混ぜてやるのも面白いかもしれません。

カードパワーが落ちる分、計略カードの強さと相手側のチームワークが鍵となります。


 * 計略カード雑感

計略カードの使用感をざらっと書いてみます。魔王を志すプレイヤーの指針となれば。

なお、カードリストはmtg-jp.com にありますのでそちらもチェック。

・アーチエネミー・カードリスト http://mtg-jp.com/cardlist/individual/005171/index.html
・貼り付け用シール(PDF書類) http://mtg-jp.com/products/img/archenemy/archenemy_sticker.pdf


評価点は☆1~☆5です。☆が多いほど高評価です。
いくつかのカードはデッキを特化しないといけないので、評価点がありません。
あと、JFKさんへのリスペクトが多分に入っています。

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1/45
《All in Good Time/全ては成されるべきもの》
☆☆☆

 追加ターンを得ても計略が実行できないのでそれほど嬉しくない。
 魔王がドローを増やす系統のカードを多く組み込んでいるデッキなら有利に動く。
 むしろ相手側の追加ターンの方が3倍凶悪。

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2/45
《All Shall Smolder in My Wake/我が過ぎし跡の全ては燃え尽きよ》


 実はクリーチャーに触れない。そして《大量破壊/Decimate》よりも弱い。
 土地は壊せなくなるが、同じような効果の《Tooth, Claw, and Tail/歯と爪と尾》を採用した方が良い。

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3/45
《Approach My Molten Realm/我が溶鉄の地に参ぜよ》
-(デッキ特化系)

 魔王側だけでなく、全員に効果がある。
 魔王側がバーン系のデッキならばこの計略で一気にプレイヤーをなぎ払うこともできる。
 《ラースの灼熱洞/Furnace of Rath》と組み合わせて4倍ダメージいっとく?

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4/45
《Behold the Power of Destruction/破壊の力をとくと見よ》
☆☆☆☆☆

 最も展開しているプレイヤーを吹っ飛ばすことのできる計略。
 何も考えずに入れても良いくらいに強い。


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5/45
《Choose Your Champion/貴様共の勇者を選べ》
☆☆

 次のターンまでタイマンになるが、選ぶのは魔王側ではなく、相手側が選ぶので
 魔王側があんまり得にならない計略。土地のプレイや起動型能力の起動はできるので、
 抑止力にはあまりならない。


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6/45
《Dance, Pathetic Marionette/踊れ、哀れな人形よ》
☆☆☆☆☆

 ライブラリーから墓地にカードを落とした上で、一番良いクリーチャーを奪える。
 他の奪う系の計略と異なり、攻撃強制がかからないのも良い点。
 考えたくはないが、相手がクリーチャーレスなデッキならば一撃でライブラリーが吹っ飛ぶ。


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7/45
《The Dead Shall Serve/死者仕えるべし》
☆☆☆

 攻撃強制がかかるが、相手側それぞれの墓地から1体ずつ取ってくることができる。
 序盤に出ても嬉しくないので、手札破壊計略と組み合わせておくと良い。

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8/45
《A Display of My Dark Power/我が闇の力の一片を見せよう》


 魔王側だけでなく、相手側にも効果のある計略。
 しかも相手の展開を早めてしまううえに、展開するのはこちらが先、と得になっていない。
 この計略を実行したターンに生物+《ハルマゲドン/Armageddon》とでも動ければ良いのだが。


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9/45
《Embrace My Diabolical Vision/我が魔性の構想を受け入れよ》
☆☆☆☆☆

 序盤1~2ターン目にめくれると、相手側は強制トリプルマリガンと同様のスタートになる。
 その上で魔王側はカード的損失がない。また、カードが途切れ出す中盤になっても
 墓地掃除+手札補充と欠点が見当たらない。いいから入れて相手を絶望させれ。

 #おいらの周りでは禁止に限りなく近い『使用自粛計略』です。

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10/45
《Every Hope Shall Vanish/全ての希望消え去るべし》
☆☆☆

 全員の手札がわかり、それぞれから捨てさせる良計略。
 盤面に影響を与えることがないことに注意。
 打ち消し呪文の数をカウントすることも忘れずに。

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11/45
《Every Last Vestige Shall Rot/最後の名残まで朽ち果てよ》
☆☆

 影響をうけるのが1人で、かつマナが必要となる計略。
 復帰することが困難なライブラリーの底に送れる点だけは評価できる。
 決して《Behold the Power of Destruction/破壊の力をとくと見よ》と比べてはいけない。

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12/45
《Evil Comes to Fruition/邪悪の実る時》
☆☆☆

 クリーチャーがタダで出てくるのは良いこと。
 3/3を7体出すためには土地が10枚以上ないといけないが、
 他の土地を伸ばす計略を使用していれば、結構早く10枚に届く。

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13/45
《The Fate of the Flammable/燃え得る物の運命》


 選択肢が相手側にある上、与えられる期待値は6ダメージ。
 これを入れるくらいなら、《地震/Earthquake》でも唱えればいいんじゃないの?

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14/45
《Feed the Machine/機械に餌をくれてやれ》
☆☆

 "Hot Seat"系。選択肢が相手にあるが、2体以上クリーチャーを減らせる。
 しかし、《Only Blood Ends Your Nightmares/貴様の悪夢を止められるものは血のみ》と
 比べると少し見劣りがする。クリーチャーを生け贄にする計略を多数入れて
 計略で生物を除去する形にしても面白い。

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15/45
《I Bask in Your Silent Awe/貴様の静かなる怖れに浸ろう》
☆☆☆

 持続計略。相手にだけ《法の定め/Rule of Law》がかかる。
 効果を見ると強力だが、多人数戦で考えると、1ターンに人数分の呪文が飛んでくるという
 ややゆるい拘束になっている。コンボ系デッキを不能にさせることができるので損はしない。

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16/45
《I Call on the Ancient Magics/我は古えの魔術を求めん》
-(デッキ特化系)

 相手全員にチューター、魔王はそれを見てから2枚チューターという互いにプラス系のカード。
 相手の3枚を自分の2枚で裁けるかどうかはデッキによるので、これを入れるなら
 コンボ系デッキに組み込んで足りないパーツを引っ張ってくるとよい。

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17/45
《I Delight in Your Convulsions/貴様の引き攣る様は喜ばしき》
☆☆

 相手全員から3ライフずつドレインする計略。
 通常なら9点回復するので、損はないが積極的には採用したくない。
 20枚の計略デッキで余った余白にでも。

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18/45
《I Know All, I See All/我は全てを知り、全てを見る》
☆☆☆

 持続計略。魔王のみ《覚醒/Awakening》
 常に自分のターンに全力でマナを使用できる、というのは
 手数が重要な多人数戦において大いに有用である。
 破棄されにくい(1ターンにカードを3枚墓地送りにされる)点もプラス。
 2枚同時に張っても、2回分アンタップしないことに注意。

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19/45
《Ignite the Cloneforge!/複製炉に火を入れよ!》
☆☆

 パーマネントを1つコピーできる計略。ただし被覆付きは無理。
 最悪土地をコピーできるので損はしないが、強力な計略ではない。
 出てくるのはトークンなので、表示に気を付けること。

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20/45
《Into the Earthen Maw/地の大口の中へ》
☆☆☆

 飛行持ちと飛行持ちでないクリーチャーを追放でき、ついでに一人の墓地を掃除できる計略。
 墓地対策にカードを割きたくない場合に採用しておくと良い。
 追放なのは地味にえらい。

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21/45
《Introductions Are in Order/順番に自己紹介を》
☆☆☆☆

 クリーチャーを探してくるか、手札のクリーチャーを出すかどちらか選ぶ計略。
 初期のターンから、手札の巨大クリーチャーを降臨させるとかなり強力。
 中盤以降はクリーチャーサーチになるのでそれなりに有用。

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22/45
《The Iron Guardian Stirs/鉄の衛兵目覚める》


 4/6とはいえバニラのゴーレム君が出てきてもがっかりする。
 アーティファクトであり、かつゴーレムであることを利用できるデッキならばあるいは。
 同じトークンを出すなら《Look Skyward and Despair/見上げよ、そして絶望せよ》の方が。

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23/45
《Know Naught but Fire/ただ火のみを知るがいい》

 
 相手の手札の数だけそれぞれにダメージを与える計略。
 漫然と使用すると弱すぎる。
 ダイレクトダメージを与える計略を集めて、デッキは専守防衛にするという方向も面白い。

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24/45
《Look Skyward and Despair/見上げよ、そして絶望せよ》
☆☆

 5/5飛行のドラゴン・トークンが出てくる計略。
 先程の《The Iron Guardian Stirs/鉄の衛兵目覚める》と比べるとずいぶんマシ。
 ドラゴンをテーマにしたデッキならばさらに活躍できるだろう。

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25/45
《May Civilization Collapse/文明など滅びよ》
☆☆

 "Hot Seat"系。土地が削れていく計略。
 最序盤には相手側にとってジレンマになるが、後半は空気。
 土地をリセットしまくる手段が欲しい。

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26/45
《Mortal Flesh Is Weak/定命の肉体は弱きもの》
☆☆

 相手側全てのライフは、相手側で最もライフの低い値になる。
 ある意味ダイレクトダメージ計略であるが、魔王側がこれをデッキに入れていることで
 ゲーム全体の組み立てを考えなければならなくなる。

 #私的には個人攻撃をすることになるので、攻められた1人は面白くない事態になる。
 #あんまり計略デッキ使用したくない。

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27/45
《My Crushing Masterstroke/我が痛烈なる奥義》
☆☆☆☆☆

 土地以外の相手のパーマネント全てのコントロールを奪う極悪計略。
 いとも簡単に行われるえげつない行為とはこのこと。
 パーマネントを生贄にささげる能力でもあればさらにベネ。

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28/45
《My Genius Knows No Bounds/我が才に限り無し》
☆☆☆☆

 Xマナを支払ってX枚ドローし、Xライフを得る計略。
 純粋にアドバンテージを得ることができるのは良い。
 余ったマナを使うもよいが、マナを多めに確保できるデッキにこそ欲しい。

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29/45
《My Undead Horde Awakens/我がアンデッド軍目覚めたり》
☆☆☆☆

 持続計略。魔王のターン終了時に、相手側の墓地からクリーチャーを戦場に出す計略。
 破棄条件が「この計略により戦場に出したクリーチャーが墓地に置かれる」なので、
 都合の良いクリーチャーが墓地に落ちるまで戦場に引っ張らないという選択も可能。
 他のハンデス系計略と組み合わせるのも良い。

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30/45
《My Wish Is Your Command/望み通りに成せ》
☆☆

 相手側の手札を全て見て、その中から土地でもクリーチャーでもない呪文を1つ
 タダで唱える計略。相手依存であるので、相手が強力であればあるほど強い。
 が、意味のない呪文(打ち消し呪文等)の場合もあるので過信出来ない。

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31/45
《Nature Demands an Offering/自然が供物を求めている》
☆☆☆☆

 クリーチャー、アーティファクト、エンチャント、土地をライブラリーに戻す計略。
 順番が指定されているのでカードタイプがあれば必ず戻さなくてはいけない。
 序盤に実行するとマナ加速系のカードをごっそり削れるのでうっとうしい。

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32/45
《Nature Shields Its Own/自然は己を守る》
☆☆

 持続計略。ブロック宣言をされなかった攻撃クリーチャーに対し、0/1のトークンが
 それをブロックした状態で出てくる計略。バリアー。
 トランプルに対して無力、出しても有利になれるわけではない、
 割と破棄されやすい(4体以上に攻撃される)と、欠点が目立つ。

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33/45
《Nothing Can Stop Me Now/誰も我を止められぬ》
☆☆☆

 持続計略。《ウルザの鎧/Urza’s Armor》の効果。
 ダメージが減るのは地味に大きく、実行中はダメージをほとんど受けなくなる。
 破棄条件が5点以上のダメージなので、無駄に自分のダメランなどでダメージを受けないこと。

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34/45
《Only Blood Ends Your Nightmares/貴様の悪夢を止められるものは血のみ》
☆☆☆☆

 相手側はクリーチャーを強制的に1体生贄にささげ、できなかった場合は手札を2枚捨てる計略。
 手札を攻めることもできる点が◯。
 個人的にお気に入り計略。おすすめです。

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35/45
《The Pieces Are Coming Together/部品が集まってきた》
-(デッキ特化系)

 カードを2枚引き、このターン中に唱えるアーティファクト呪文は{2}コストが減るという計略。
 MUDのような茶単デッキで有効に機能する。また、この計略を利用した無限マナコンボを搭載した
 デッキを専用に組み上げてしまうのも面白いかもしれない。

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36/45
《Realms Befitting My Majesty/我が威厳に相応しき領地》
☆☆☆

 基本土地2枚までを探し、タップ状態で戦場に出す計略。
 マナが伸びるのは嬉しいし、相手側は出されてもとくになんとも思わない平和な計略。
 多人数戦でなごみたい人に。

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37/45
《Roots of All Evil/全ての邪悪の根源》
☆☆☆

 1/1の苗木・トークンが5体出てくる計略。
 トークン生成系としては使える方。《栄光の頌歌/Glorious Anthem》等の全体強化系が欲しい。

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38/45
《Rotted Ones, Lay Siege/腐りし者共、包囲せよ》


 それぞれに攻撃強制がかかっている2/2のゾンビ・トークンを、対戦相手1人につき1体出す計略。
 トークン生成系としてはブロッカーとして機能しない分、使いづらい。
 ゾンビであることに注目できればワンチャンス。

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39/45
《Surrender Your Thoughts/貴様の思考を引き渡せ》
☆☆

 "Hot Seat"系。4枚捨てるか、他人が2枚ずつ捨てるかを選ぶ。
 大抵の場合、4枚捨てることは選ばれないので、そのあたりも加味した運用も必要。

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40/45
《Tooth, Claw, and Tail/歯と爪と尾》
☆☆☆☆☆

 土地でないパーマネントを最大3つまで破壊する計略。
 書いてあることが単純で強力。悩む前に入れておこう。
 某根本原理をタダで唱えられると思えば。(こっちは土地を壊せないが)

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41/45
《The Very Soil Shall Shake/この地まさに揺らぐべし》
-(デッキ特化系)

 持続計略。あなたのコントロールするクリーチャーは+2/+2の修整を受ける。
 単純に強い計略であるが、破棄条件がゆるい(あなたのコントロールするクリーチャーが
 戦場から墓地に置かれる)ので、運用する際には注意が必要。

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42/45
《Which of You Burns Brightest?/誰が一番明るく燃えるであろう?》
☆☆☆

 {X}支払って、相手一人と、その相手がコントロールするクリーチャーにX点を与える計略。
 ダイレクトダメージ計略の中で最も有用。終盤ではこれだけでプレイヤーを屠れる。
 マナを使用する点に注意。

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43/45
《Your Fate Is Thrice Sealed/貴様の運命は三重に封じられている》
☆☆☆☆☆

 上から3枚のカードを公開し、土地なら戦場に出て、土地以外なら手札に入る計略。
 展開とカード補充を同時にできる強力な計略であり、序盤から終盤のいつ実行しても
 得をすると言う文句なしの汎用計略。
 なぜこれで出る土地がタップインじゃないのかが疑われる一枚。

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44/45
《Your Puny Minds Cannot Fathom/そのつまらぬ頭では計り知れまい》
☆☆☆

 4枚カードを引く。そして、次のターンまで手札の上限がなくなる計略。
 カードを引けるのはありがたいが、他に何もないので展開を加速するには至らない。
 典型的な中盤以降の計略。

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45/45
《our Will Is Not Your Own/貴様の意思は貴様の物ではない》


 ターン終了時まで相手のクリーチャーのコントロールを奪い、ついでに+3/+3と速攻がつく計略。
 永続的に奪えるわけではなく、大きくなるのも中途半端感がある。
 相手に巨大なクリーチャーがいればよいが、それなら1ターン奪うよりも除去したほうがよい。

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54 DCI アーチエネミー・リリースイベント・プロモカード
《Plots That Span Centuries/数世紀に渡る陰謀》
(評価不能)

 このターンは何もしないが、次のターンは計略カードが3枚めくれる計略。

 ……このカードは未所持なので、評価することができません。
 が、強力な計略であることは間違いないでしょう。

------------------
55 DCI WPNマルチプレイヤーキット・プロモカード
《Perhaps You’ve Met My Cohort/我が仲間は紹介済みかと》
-(デッキ特化系)

 ライブラリーからプレインズウォーカーを探して戦場に出す計略。
 いいから魔王のデッキに《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalker》を
 入れておきなさい。1ターン目に出たら虐殺が始まります。


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そんなところで。

#勝つ手段が全く無くなった状態で、投了することを選ばないことは、遅延行為ではありません。
#遅延行為とは、時間制限を逆手に取ってプレイの進行を妨げる行為のことを指します。

深い意味はありません。

今週末はBIG MAGIC 名古屋店さんのほうで、決勝オールカードドラフトの大会ですよー。
というわけで再掲。

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日時:6月27日(日)

場所:BIG MAGIC 名古屋店 http://www.bigmagic.net/nagoya.htm

受付時間: 10:00 - 11:00

参加費:1000円

形式:スタンダード構築戦・スイス式4回戦固定/Top8 エルドラージ覚醒オールカードドラフト

特記事項:

*参加人数が多い場合はトコロテン形式を採用します。
*参加人数と関係なく、予選ラウンドはスイス式・4回戦固定です。
*4回戦終了後、上位8名が決勝戦のエルドラージ覚醒オールカードドラフトに進出します。

*他、賞品については当日会場にてアナウンスがあります。

 
オールカードドラフトについて:

*エルドラージ覚醒の全カードを使用したロチェスタードラフトです。
 基本土地を除く各カードをドラフトしていただきます。

*コモンは各2枚、アンコモン以上のレアリティーのカードは各1枚です。
 ドラフトするカード総枚数は328枚となります。

*ピックしたカードはお持ち帰り下さい。(いわゆる『取り切り』です)

*オールカードドラフトは非公認となります。
 が、プレイヤーは大会規定に沿った紳士的なプレイを行うよう、お願いいたします。

*その他の詳細は当日会場にて説明を行います。
----

よろしくお願いいたします。


それでは、今週の問題。

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問1
かたならし◯×。

「あなたが優先権をパスした場合、あなたのマナ・プールにマナが残っているならば、
 それらのマナのタイプと総量を宣言しなくてはいけない。」

◯か×か?

 
問2
近所のカードショップにM11の予約をしに行く時に、主に日本語版を頼むプレイヤーAと
主に英語版を頼むプレイヤーBが、いつものゲームをしている。

Aは《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》(忠誠カウンター2個)と、
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》(忠誠カウンター3個)
をコントロールしている。

Bのターン、Bは《地震/Earthquake》をX=5で唱えた。
解決時に、Bは《地震》によるダメージをプレインズウォーカーに振り分けたいと考えたが、
以下のうち、可能な割り振り方はどれだろうか?(複数回答可)

1)《復讐のアジャニ》に5点。
2)《精神を刻む者、ジェイス》に5点。
3)《復讐のアジャニ》に2点、プレイヤーAに3点。
4)《精神を刻む者、ジェイス》に3点、プレイヤーAに2点。
5)《復讐のアジャニ》に2点、《精神を刻む者、ジェイス》に3点。

 
問3

(少し未来のお話。2010年7月3日の店舗主催の一般大会において…)

3-1)
プレイヤーAとBが試合をしている。

Aがクリーチャーで攻撃し、BはAの《光明の目覚め/Luminous Wake》がつけられているクリーチャーで
攻撃クリーチャーをブロックした。

そのAのターンの終了後、次のBのターンにBがドローステップにカードを引いたあと、
Aが先程の《光明の目覚め》によるライフの回復を忘れていた、と言い出した。

さて、このゲームの状況は、どう正されるべきか?

3-2)
プレイヤーCとDが試合をしている。

Cのターンに、Cは《栄光の探求者/Glory Seeker》を唱えて戦場に出し、ターンを終えた。

その後、次のDのターンにDがドローステップにカードを引いたあと、
Dが先程の《栄光の探求者/Glory Seeker》が戦場に出たときに、自分の《魂の従者/Soul’s Attendant》
でライフを得ていない、と言い出した。

さて、このゲームの状況は、どう正されるべきか?


3-3)
プレイヤーEとFが試合をしている。

Eが《夢石の面晶体/Dreamstone Hedron》の2番目の能力を解決したときに、
誤って4枚のカードを引いてしまった。

Fはすぐそのことに気づき、Eもそれに気づいたが、
Eがどのカードを引いたのかはまではFにはわからなかった。

さて、このゲームの状況は、どう正されるべきか?


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いつものように、回答は来週にでも。

#BIG MAGIC スタンダード+オールカード・ドラフト には多数の参加をいただきました。
#この場を借りて御礼申し上げます。Limitsとは異なるピック方式を採用しましたが、
#ピックが最後までダレることはなかったと思います。プレイヤーのご協力に感謝いたします。

今日は2本立てです。前半はFMQの回答、後半は来るM11の接死能力改訂についてです。
更新されるルール文書が多く、その適用時期が少しややこしいのでここで整理。

日本選手権の時点では

 ・CR (更新点:Archenemy関連のルール)
 ・MTR (更新点:新規エキスパンションの追加とExtendedの変更、B&Rリストの更新)
 ・IPG (更新点:項目の改訂+新規文書FCEの追加)

 が有効になります。上記文書は7月1日より適用されます。

この記事の後半で書く、接死能力の変更はM11プレリリース以降(7月10日以降)に有効となります。

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それでは、先週の回答。

問1
かたならし◯×。

「あなたが優先権をパスした場合、あなたのマナ・プールにマナが残っているならば、
 それらのマナのタイプと総量を宣言しなくてはいけない。」

◯か×か?




プレイヤーが優先権をパスし、そのプレイヤーのマナ・プールにマナが残っている場合、
何がどれだけ残っているかを宣言する。(CR115.3d)

というわけで答えは◯となる。

しかし、現実にこのような宣言を(厳密に)しているプレイヤーを見かけたことがないので、
互いの同意のもとに理解できる範疇で、よくある行動の省略(CR714)の一つといえるだろう。
宣言しなかったからといって相手にそれを指摘するのは誉められた行為ではない。

勿論、自分のマナ・プールにどのマナがどれだけ残っているかは把握している必要があるし、
相手から「今、あなたのマナ・プールに何が残っていますか?」と聞かれたなら
答えなくてはいけない。

 
問2
Aは《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》(忠誠カウンター2個)と、
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》(忠誠カウンター3個)
をコントロールしている。

Bのターン、Bは《地震/Earthquake》をX=5で唱えた。
解決時に、Bは《地震》によるダメージをプレインズウォーカーに振り分けたいと考えたが、
以下のうち、可能な割り振り方はどれだろうか?(複数回答可)

1)《復讐のアジャニ》に5点。
2)《精神を刻む者、ジェイス》に5点。
3)《復讐のアジャニ》に2点、プレイヤーAに3点。
4)《精神を刻む者、ジェイス》に3点、プレイヤーAに2点。
5)《復讐のアジャニ》に2点、《精神を刻む者、ジェイス》に3点。


1)と2)

プレイヤーが対戦相手に与えた、非戦闘ダメージを、その対戦相手のプレインズウォーカーに
与えることを選ぶ効果は、「移し替え」効果である。(CR306.7、CR614.9)

移し替える場合、そのダメージ全量を移さないといけない。
従って、選べるのは

・そのままA本体に5点
・《復讐のアジャニ/Ajani Vengeant》に全部移し替える
・《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》に全部移し替える

の3つである。

問題の答えとして合っているのは1)と2)のみ。

 
問3

(少し未来のお話。2010年7月3日の店舗主催の一般大会において…)

3-1)
プレイヤーAとBが試合をしている。

Aがクリーチャーで攻撃し、BはAの《光明の目覚め/Luminous Wake》がつけられているクリーチャーで
攻撃クリーチャーをブロックした。

そのAのターンの終了後、次のBのターンにBがドローステップにカードを引いたあと、
Aが先程の《光明の目覚め》によるライフの回復を忘れていた、と言い出した。

さて、このゲームの状況は、どう正されるべきか?

3-2)
プレイヤーCとDが試合をしている。

Cのターンに、Cは《栄光の探求者/Glory Seeker》を唱えて戦場に出し、ターンを終えた。

その後、次のDのターンにDがドローステップにカードを引いたあと、
Dが先程の《栄光の探求者/Glory Seeker》が戦場に出たときに、自分の《魂の従者/Soul’s Attendant》
でライフを得ていない、と言い出した。

さて、このゲームの状況は、どう正されるべきか?


3-3)
プレイヤーEとFが試合をしている。

Eが《夢石の面晶体/Dreamstone Hedron》の2番目の能力を解決したときに、
誤って4枚のカードを引いてしまった。

Fはすぐそのことに気づき、Eもそれに気づいたが、
Eがどのカードを引いたのかはまではFにはわからなかった。

さて、このゲームの状況は、どう正されるべきか?


少し先取りした形になるが、2010年7月1日以降より、ルール適用度が一般の大会においては
IPGより分離されたFCE(一般イベント用問題解決法)を使用するようになる。

 http://mjmj.info/data/JPN_FCE_20100701.html

FCEには理念、よくある誤りの解決法、良くない行動、重大な問題という項目で
旧IPGに書かれていた内容が簡潔に記されている。

大抵の一般大会では、【ゲームの敗北】を出したり、……あまり考えたくもないが……失格の裁定を
出すケースというのはあまり存在しない。

しかし、シャッフル中にカードを弾いて表向きにしまったり、
{B}{R}{G} がどうやっても出ないのに《芽吹くトリナクス》を唱えてしまった、
といったミスはよくある。そういった場合に、どのような処理を行ってゲームを続行したら良いか、
という解決法がFCEに書かれている。

この問題の3つの例は、現実のゲームでもよくあることなので、FCEを見つつ理解して頂きたい。

また、より詳しい事例や、ルール適用度が競技以上の場合(GPTや日本選手権)は
IPGを参照することになる。

3-1)
『あなた(=A)は4点のライフを得る』という誘発型能力を即座にスタックに積む。

《光明の目覚め》による処理を忘れていた。これは必ず誘発しなくてはいけない行為なので、
処理を通常通り行う。A、B双方はこれを解決する前に何かを行うことができる。


3-2)
何もせずそのままゲームを続行する。

《魂の従者》には「may/してもよい」と書かれている。この処理は忘れられていたが、
単に「そうすることを選ばなかった」とみなされる。何も修正は行われず、ゲームは続行される。

3-3)
Eの手札から無作為に1枚のカードを抜き、それをEのライブラリーの上に置く。

カードを規定より多く引いてしまっているので、多く引いた分(4-3=1枚)だけ
手札から無作為に選び、それをライブラリーの上に置く。それらのカードを表にする必要はない。

このケースは、RELが競技以上の場合、【過剰なカードを引いた】となり、ゲームロスとなる。

RELが一般の大会でも、このケースについてはプレイヤーにしっかりとした注意を行い、
「いざ本番」という時に誤りをおかさないように、啓蒙すべきである。

 
なお、FCEの前文にも書かれているが、RELが一般だからといって何度も誤りを犯してよい、
ということでは決して無い。度重なる注意にもかかわらず、何回も繰り返して同じ誤りを
するプレイヤーには、次は【ゲームの敗北】を出す、と警告すること。実際に出す必要はない。
……しかし、それでもそのプレイヤーが全く態度を改めない場合は、【ゲームの敗北】を出すべきである。


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そんなところで。以下後半。


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* M11での接死能力の変更点

注意)この変更が適用されるのはM11プレリリース(2010年7月10日)以降です。

M11のプレビュー記事がちらほら上がっていますが、その中で接死能力に関する変更が
アナウンスされました。

変更点は、

「接死能力を持つ発生源から0点でない戦闘ダメージが与えられたクリーチャーは、
 そのクリーチャーのタフネスに関係なく、致死ダメージが割り振られたとみなされる。」

ということです。

わかりづらいので例を挙げて説明しましょう。

#以下、防御クリーチャーと防御側プレイヤーのみについて述べます。
#クリーチャーに絆魂能力などがある場合がありますが、それによるライフの回復等は省略しています。


 ケース1:

 攻撃クリーチャー: 《地獄火花の精霊》+《バジリスクの首輪》(3/1、接死、トランプル、絆魂)

 防御クリーチャー: 《前兆の壁》(0/4、防衛)


M10ルール下では《前兆の壁》が3点のダメージを受け、それは接死能力をもつ発生源から与えられたので
状況起因処理で破壊されます。


M11ルールでは、攻撃側プレイヤーが

 「《前兆の壁》に1点、プレイヤーに2点」

という戦闘ダメージを割り振ることができます。
この《地獄火花の精霊》は接死を持っているので、1点でもダメージを割り振れば、そのクリーチャーは
「致死ダメージを割り振られている」扱いとなり、トランプルにより残りのダメージをプレイヤーに
割り振ることができます。

接死とトランプルの組み合わせが強力になりました。4/4、トランプル、接死持ちが
0/8の壁にブロックされたとしても、プレイヤーには3点を割り振ることができます。



 ケース2:

 攻撃クリーチャー: 
  《酸のスライム》(2/2、接死)

 防御クリーチャー:
  1)《海門の神官/Sea Gate Oracle》(1/3)
  2)《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》(1/1)
  3)《ルーン爪の熊/Runeclaw Bear》(2/2)
 (数字の順番でダメージ割り振り順を決定)


M10ルール下では、ダメージ割り振り順にかかわらず、接死持ちのダメージを割り振れるため、
攻撃側プレイヤーは、防御クリーチャーのどれでも2体まで破壊できます。

M11ルールでは、このルールが無くなっていて、割り振り順に従うようになります。
ただ、1点でも割り振った場合は「致死ダメージを割り振った」とみなされるので、
次の割り振り順のクリーチャーへダメージを割り振れるようになります。

例のケース2)では、攻撃側は

 「《海門の神官》に1点、《ラノワールのエルフ》に1点」 

というような割り振りができます。

#逆にいうと、M11ルール下では、《ルーン爪の熊》にダメージを割り振ることはできません。



 ケース3:

 攻撃クリーチャー: 
  《酸のスライム》(2/2、接死)
  《地獄火花の精霊》 (3/1、トランプル)

 防御クリーチャー:
 《宮殿の護衛/Palace Guard》(1/4)(攻撃クリーチャー2体をブロック)


M10ルールでは、ブロック・クリーチャー全てに致死ダメージを割り振らない限り、
トランプルによるダメージをプレイヤーに割り振れなかったので、
上記のケース3では、プレイヤーに割り振れるダメージは最大1点です。

M11ルールでは、接死持ちから戦闘ダメージを割り振られたクリーチャーは
「致死ダメージを割り振られた」とみなされるので、

「《宮殿の護衛》に《酸のスライム》のダメージを2点、トランプルでプレイヤー3点」

という割り振りができます。


接死能力の他の点(常在型能力である、接死持ちからダメージを受けたクリーチャーは状況起因処理で破壊される、等)については変更はありません。

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そんなところで。

先日の6月20日に発表され、2010年7月1日発効になる新しいルール関連文書の紹介です。
CRも改訂されていますが、更新箇所はArchenemyに関するものがほとんどなので、
M11発売後のCRでまとめて紹介することにします。

また、既に日本語版がmjmj.infoにあがっていますので、そちらも参照して下さい。

http://www.mjmj.info/data/

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MTR(マジック・イベント規定)
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主な変更点は新製品情報(Magic2011、ミラディンの傷跡)の追加と、
エクステンデッドで使用できるエキスパンションの改訂、
それに各フォーマットの禁止&制限カードの一覧です。

特に、エクステンデッドの使用可能エキスパンションと
エクステンデッド、レガシーの禁止カード変更は気をつけて下さい。

くわしくはこちらの記事を参照のこと。
http://74598.diarynote.jp/201006181611524882/

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IPG(マジック違反処置指針)
-----------------------------------------

IPGの変更点は色々ありますが、その中でも特筆するべきものは、
ルール適用度(REL)一般のイベントでは、IPGを参照するのではなく、これより派生した新しい文書
「一般イベント用問題解決法(Guide to Fixing Common Errors:FCE)」
を使用するようになった、という点です。


----------------------------------
FCE(一般イベント用問題解決法)
----------------------------------


FCEについてもう少し掘り下げます。

RELが一般のイベントでは、プレイヤーのゲーム進行やプレイ手順に厳密性が求められることは
ありません。むしろ、見知らぬ他人とのプレイに対して紳士的で、互いに教え合ってゲームや
回りの環境を整えていくことが重要だと考えられます。

IPGの内容は厳密なプレイやイベント進行についての違反に対しての指針が書かれていますが、
それはルールの適用度が一番ゆるい「REL:一般」には用いられません。

代わりに、FCEに書かれている内容が使用されます。

FCEは、IPGから持ち込まれた理念に基づく、「してはいけない行為」や、
誤ったゲームの状況を修復する方法について表記されています。

また、一般イベントがIPGを使用せずにFCEを使用するからといって、
ゲーム中に誤りを何度も犯したり、イベントの進行を妨害したりしてよいはずはありません。

FCEの序文より文章を引用します。


誤りを正すことも大切ですが、プレイヤーに注意深くプレイするように伝えることも大切です。実際上、この伝達は公式な懲罰となりますが、あなたのイベントを楽しくくつろいだ雰囲気にしたいのであれば、そう重大に捉えさせる必要はありません。とはいえ、場合によってはただ注意を喚起するだけでは足りないこともあります。あなたの度重なる指導にもかかわらず何回も繰り返して同じ誤りを犯すプレイヤーには、次は【ゲームの敗北】を出す、と警告しましょう。実際に【ゲームの敗北】を出す必要はないことを信じていますが、この警告を聞いたプレイヤーはその振る舞いを改めるに違いありません。


REL一般のイベントは、より上のRELの大会での予行演習の舞台でもあります。
紳士的な振る舞いをし、もしもゲームの状況が誤っていたり、その判断に迷った場合はジャッジを
呼ぶようにしましょう。その上で指示に従い、同じミスをしないように心がけて下さい。

FCEの各項目には、

 ・よくある誤りについての修復方法
 ・良くない行動の例示 (見かけた場合はそのプレイヤーに指摘してあげてくださいね。)
 ・決して許容されない重大な問題 (失格処分の対象です)

が書かれています。いずれも短い文章で簡潔に書かれているので、一度読んでみてください。

また、一番最後には追加の情報ソース一覧があります。
FCEだけでは判断がつかない場合、それらのソースをあたったり、お近くの認定ジャッジに
おたずね下さい。



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IPG(マジック違反処置指針)
-----------------------------------------


RELによる懲罰の統一

IPGの更新点についての話に戻りましょう。

一部の項目における懲罰が変更になったため、
RELが競技でもプロでも、同じ項目における懲罰は同じになりました。
(ただし、RELによって懲罰が格下げになる場合がありえます)

また、RELが一般のイベントにおいてはFCEを使用するようになったため、
IPGの懲罰一覧からはREL一般の項目は全て削除されています。


【1マッチ・ポイントの剥奪】の削除

今回のIPGでは、1ゲーム1マッチのイベントにおいて【ゲームの敗北】とほぼ同じ意味をもっていた
【1マッチ・ポイントの剥奪】という懲罰がまるまる削除されています。

今後、チーム戦でのRELが競技以上のイベントが行われないということではなく、
もし【1マッチ・ポイントの剥奪】の必要性が出てきた場合、別の文書で対応をするようです。


反則の累積による罰則の格上げについて

かつてのIPG 1.4. において、反則の累積による格上げについて書かれていましたが、
累積についてどのような格上げを行うかは、それぞれの項目について書かれるようになりました。

各項目でどのような格上げ/格下げを行うかはこの記事では扱いません。


IPG 3.4. ゲーム上の誤り - 過剰なカードを引いた

旧IPGでのこの反則は、「n枚引くという指示の際にn+1枚以上のカードを引いた」という場合に
適用されていましたが、これは改訂され、「不正に1枚またはそれ以上のカードを手札に入れた」
場合で、かつ、〔ゲーム上の誤り ― その他一般のゲームルール違反〕や
〔イベント上の誤り ― 意思疎通規定違反〕に当てはまらない場合に適用されることになりました。

典型的な例を挙げると、

 『《吠えたける鉱山》がもう戦場にないことを忘れて追加のカードを引いた。』場合、

旧IPGでは【ゲーム上の誤り-その他一般】となって【警告】でしたが、
新IPGでは【ゲーム上の誤り-過剰なカードを引いた】となって【ゲームの敗北】となります。


IPG 4.6. イベント上の誤り ─ ドラフト手順抵触行為

REL競技での罰則が【注意】から【警告】に引き上げられました。


デッキリスト関連の反則

・デッキリストに不正な枚数/カード名が記載されている(=不正なデッキリスト)
・実際に入っているカードと、デッキリストに記載されているカードが異なる(=デッキリスト不一致)
・サイドボードのカードをどこかに無くしてしまった(=サイドボードの紛失)

以上の項目は旧IPGでは別々に書かれていましたが、これらのデッキリスト関連の項目は、
IPG4.9. イベント上の誤り ― デッキ/リストの問題 に統一されました。

懲罰は【ゲームの敗北】と重いので、
デッキリストの記帳、自分のデッキの管理、サイドボードの戻し忘れについては
くれぐれも注意してください。


----
そんなところで。


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